架構体
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説明
段ボールで遊んでみた。
 
【追記】お試し投稿のつもりだったので詳細を省いていたのですが、少し関心を持って下さった方がいらっしゃったので制作の経緯を追記します。
(長いので、興味のある方だけお読み下さい)

 これはもともと建築デザインの授業の課題で、「中に人が一人以上立った状態でいられる大きさの、ドーム型の架構体」という条件で制作したものです。その条件を満たすだけでは簡単過ぎてつまらないので、個人的に、被災地での使用を想定して制作してみました。
 まず、避難所には大量の支援物資が届くわけですが、その物資を取り出した後に残る段ボールの処理が意外と大変という話を聞き、この段ボールを部材として使う事に決めました。
 次に、一般に避難所として使われる体育館のような場ではプライバシーの確保が難しく、精神的に大きな負担となります。特に女性が着替える場合等は、段ボールをつい立てのように立てただけだけでは心もとないはずです。
そこで、屋内で簡易の更衣室として使えるテントのようなものとして設計しようと思いました。一応男性も使えるものとして、有効内寸の最大高さは1.8mになっています。内部の空間全体としては赤道半径1m、極半径1.8mの回転楕円体を半分に切った形になっていて、1?2人が着替えるには充分な広さが確保できていると思います。これを天幕で覆えば、簡易更衣室の出来上がりです。形状からして、強度も申し分無いでしょう。
 しかし、実際に作ってみて分かった事は、作るのが非常に面倒という事でした。ここまで大きなものになると、一つの部材を更に幾つかのパーツに分けて切り出し、それを継ぎ合わせなければなりません。また、曲線で構成された形にしたために、実寸大の型紙が無ければまず作れない(縮尺の設計図だけでは現地の人には作れない)ものになってしまいました。さらに、曲線で切り出すので、歩留まりの率が悪くなります。これについては納得ずくでやっていたのですが、実際に切り出してみるとその歩留まりの低さは想像以上で、「段ボールを有効に使う」と言うにはお粗末な印象でした。
 
…ということで、単純に“制作”物としてみれば成功だと思っていますし、授業の担当教授の評価も上々でしたが、個人的に設定した想定条件を満たし、かつ誰にでも容易に作れる“製作”物になったか、という評価の上では失敗だと思っています。
とはいえ、こうした失敗の経験を積み上げていって初めて機能性と意匠性を両立したデザインが出来るようになると思うので、今回の課題では労に見合った学びや気付きが得られたと思っています。
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コメント
登録ありがとうございます。まさに避難所(特に体育館)での使用を想定して作りました。天幕の事といい、鋭いですね。せっかくなので、説明のところに経緯を追記しておきました。(Miztel)
ふむふむ。災害の時とか緊急時に、マジで使えそうですね。コレクションに登録させていただきましたよ。(RIBON-Y)
コメントありがとうございます。そうですね、仰る通りで、天幕を張る事を想定して作っています。(Miztel)
テント幕はれば使えそう。直交させずに正三角形に組上げれば、居住スペースが増えるのでは??(RIBON-Y)
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