双子物語-18話-
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 私がこの学校へ入ってから2ヶ月ほど経ってようやく環境に慣れてきた気がする。

この外見のおかげで教師生徒共にあまり無理をさせてくれないのはよかった。

私もなるべくは出ようとしているのだが、どうしたって体育は半分以下の日数しか

出れないだろう。クラスメイトたちともそこそこおしゃべりはしているし、勉強も

教えてあげている。寮に戻っても教室にいた子たちも多いのでひどく退屈することも

ない。食堂にはテレビがあり、適度な情報も得られる。少し遠出もすれば何でも

揃うので休日なんかは町へ繰り出せばいいのだ。

 

食おば「はい、雪乃盛りお待ち!」

雪乃「…」

 

 何となく気まずい気分にしてくれるのがこの名称だった。やっぱり私は大食い

らしく、大盛りでは足りなくて注文を繰り返すとおばちゃんの配慮で私には特別の

量を盛ってくれるのだが、瀬南が面白げに命名したものだからその名前が採用されて

しまったのだ。なんだか、恥ずかしい。

 

食おば「どうしたんだい?」

雪乃「いや、自分の名前がつくって恥ずかしいじゃないですか」

食おば「何を言ってるのさ、たくさん食べるのはいいことだよ」

雪乃「そうですよね」

 

 適当に話を切り上げてから瀬南の隣に座ると、瀬南は食堂にあるテレビをジッと

見ていた。お笑い番組をやっている。時折、くすくすと小さく笑う子もいたが、

瀬南は終わりまでずっと真剣な眼差しでテレビの中でおどける人を見つめていた。

 

雪乃「面白かった?」

瀬南「なにが?」

雪乃「テレビ」

瀬南「ああっ、やっぱり関東の笑いは私には合わんなぁ」

 

 どんな番組が好きかとか、趣味の話とか。私はマンガを描いたり考えたりするという

ことを隠しながら話せそうな場所まで話す。そして、お互いに気が合いそうな話題に

触れると話が膨らんでいくのだ。だが、入ったばかりと違うことが私の中で起こっていた。

 

瀬南「どうしたん?」

雪乃「…なにが?」

瀬南「顔色悪いよ」

雪乃「そうかなぁ、気のせいじゃない?」

 

 言われて気づいたことがあった。そうだ、体がだるいんだ。確か以前まではそれで高熱

を出してみんなに迷惑をかけたことがあったっけ。ちゃんとしていたつもりだったけど、

ひどくなる前にあらかじめ持ってきていた風邪薬を寝る前に飲むことにした。

 

雪乃「まぁ、症状が出る前に飲んでおくか」

瀬南「その方がいいよ」

 

 瀬南も頷くと、目から膜を剥がしメガネを装着した。私は最初っからメガネっ子かと

思っていたが、普段はコンタクトレンズをつけているらしく、寮に戻ってからメガネを

つけるのだ。めがねの似合う人もいるが、確かに瀬南に関していえばメガネ外して

いたほうが可愛く見える。

 瀬南といるこの部屋はある程度の期間一緒に住んでいるせいか、気楽に過ごせるように

なっていた。だから学校でも基本は瀬南と一緒に行動を共にしている。同じクラスで

よかったと思えた。時々、変なスイッチが入るときがあるけど。

 

 それから数日間は平和に過ごせていたがその間はずっと気だるさが取れずに日数が

経っていた。ある日、音楽室に向かう途中で久しぶりにあの変な先輩と出くわしてしまう。

しかも私に会うたびに馴れ馴れしい態度で来るから困ったものである。

 

美沙「やぁ、後輩ちゃん」

雪乃「今度は何ですか」

美沙「そんな険しい顔をしないの」

 

 私の正面から来たくせに私の隣に合わせて同じ方向に歩くのだ。どういうことだろう。

これは何か用事があって偶然に会えたという状態ではない。明らかに私を探していた

としか考えようがない。そんな先輩に私は試しに聞いてみることにした。

 

雪乃「何か用事があるんですか?」

美沙「別に?」

雪乃「じゃあ何で不可解な行動をしているのです」

美沙「特に用事がない散歩の途中で好みの女生徒を見つけてお話したいと思う。じゃ

  ダメ?」

雪乃「私は先輩に話すことはないですが?」

美沙「これは手厳しい」

 

 そう言いながらヘラヘラ笑っていて嬉しそうにしている。どう言えばこの人に伝わるの

だろうか。悪い人ではなさそうだけど、何を考えているのかわからないところが不気味で

あまり馴れ合いたくないのだが。

 その時、どこに引っ掛けるところもないのに足を躓き転びそうになったところを

先輩に支えられて姿勢を戻してもらうと、またもや笑顔で私に接する。

 

美沙「大丈夫、体調悪いとか?」

雪乃「そんなこと…ないです」

 

 もはや隠し切れないか、体に突き刺さるような寒気が一瞬背筋に走ったのだ。

これは、風邪をやってしまったようだ。その様子を徐々に笑顔だった先輩の顔を

曇らせる。私はどれだけ酷い顔をしているのだろう。他人に迷惑をかけないように

やってきたのに。一度認めてしまうと、体が言うことを利かなくなってくるのだ。

 そして、この後高熱が出ることも以前にあったことで両親や彩菜を相当心配させた

のを未だに覚えている。何年ぶりだろうか、ここまでひどい状態になったのは。

先輩が何か言っているのは聞こえるが、既に意識が朦朧としている中では何を

言いたいのかさえわからなかったが、一つだけ感じたことがある。

 私を心配してくれているのだ…。

 

 

 体が軽い、まるで風になって飛んでいるかのように軽い。だが自分の好きなように

飛ぶことができずにただ流れに沿って飛んでいる。これではまるで、本当に風になって

いるみたいだ。ただ、真っ白で何もない空間に私はいた。そして向かい側には中学まで

一緒にいたはずの彩菜が、以前の面影を失くしてポツンと立っているだけだった。

 

雪乃「あやな?」

彩菜「…」

雪乃「…」

彩菜「ごめんなさい…」

 

 彩菜は下を向いたまま顔を上げようとしない。私は傍にいって顔を上げさせて

表情を見てみたかったが、先述通り体を自由に動かせないのだ。口が動いているのは

わかるが、もしかしたら声も彩菜に届いていないのかもしれない。

 そして、彼女はずっと私に対して謝っているのだ。謝るのは私も同じなのに。

だが言葉にできないまま、彩菜はスッと影が引くように消えていってしまった。

まるでずっと、会えなくなるのではないかという恐怖がどこかにこびりついたまま

私は叫んでいた。無音の場所でただただ私は音もしない叫びを上げていたのだった。

 

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瀬南「どうしたの!?」

 

 誰かに揺さぶられて私は目を覚ました。夢を見ていたようだ。体が熱くて熱くて

気持ち悪いくらいに私の体は火照っていた。しかし、芯は寒いくらいだ。

気づけばそこは私と瀬南の部屋で、私を起こしてくれたのは瀬南であった。

 夢の中で孤独だったせいか、私の手を握ってくれていた瀬南を見ていたら何か

嬉しくてしかたなかった。そういえば、目元が生暖かいような。

 

瀬南「なんか、涙流しながらうなされていたからびっくりしたわぁ」

雪乃「あっ、ごめん」

瀬南「謝らなくてええよ。それと、起こしたらまずかったかな?」

雪乃「ううん、逆によかった。ありがとう」

 

 額に手を当てると、熱冷まし用の某ピタが貼ってあった。もう冷たくは感じないけど。

近くにあった携帯に手を伸ばしたがメールも電話も着ていなかった。それが逆に安心だ。

最悪、悪い状況にはなっていないからだ。たかが夢なのだが、あんなのを見てしまうと

やはり不安になる。ここに来る前までメールアドレスや電話番号を変更して、両親と

信頼できる人にしか教えていない。そして、落ち着いたら私の方からメールするからと

いってそのままにしてあった。思えば周りに気を遣いながら目まぐるしいほど忙しかった

かもしれない。

 

雪乃「ふぅっ…」

瀬南「私、ここで看病してよか?」

雪乃「ううん、瀬南に頼みがあるんだけど」

瀬南「なに?」

雪乃「ノートを使う授業で黒板のを写してきてくれないかな」

 

 発熱だからって、授業がなくなることはない。勉強を怠らないようにしたい私は

瀬南に頼んだ。人に頼るのは信頼できる人だけだったし、あまり長居をさせて

うつしたくない…でも同じ部屋だし、意味ないかもだけど。

 

瀬南「でも」

 

 気になるという、顔をしていたが私の目を見ていると仕方なく頷いて部屋を去る。

時計を見ると、私が気を失ってから2時間ほど経っていた。これなら遅れを大分

取り返せると安堵した。

 

 トントン

 

 それから少しして、扉を叩く音がするから私は瀬南が忘れ物でもしたかなと思い

返事をすると、そこからはいってきたのは、黒田美沙先輩だった。なんでこの部屋に

入ってきたのか見当もつかなかったのだ。そもそもこの部屋に私がいるのかが

わかったのかとか色々聞きたかったが言葉を口にするのも今はしんどい。

 

美沙「大丈夫?」

 

 いつもより少し優しい声で問いかける先輩に私は軽く頷く。いつもの風邪だし

心配はかけられない。それに今は授業の時間のはずだ。

 

雪乃「あの…」

美沙「なに、何かすることある?」

雪乃「出て行ってください…」

美沙「なぅっ、看病しようとして早々に追い出される!? 私何かした!?」

雪乃「ち、違っ…ごほっ!ごほっ!」

 

 私の苦しそうな顔を見て先輩が動いている気配を感じた。そうか、ようやく

戻ってくれるか。少し眠くなったからちょうどいいと思った矢先、生ぬるい感触が

唇に集中してきた。目を瞑っていた私はその感覚に驚いて目を開け起き上がろうと

した瞬間。

 

ゴチンッ

 

 鈍い痛みが頭に走り、視界がふらふらになって目の前にいる先輩を見ると

先輩も同じように頭を押えている。どうやら私と頭をぶつけたらしい、でもなんで?

あそこに先輩がいたということは…。

 

雪乃「も、もしかして…」

美沙「ああっ、ごめん。つい可愛くて。美味しそうだったから」

雪乃「ああっ…」

 

 大いにショックを受けた私は刹那、意識が暗転し倒れる感覚を覚えた。それから先は

何か夢でも見たような見なかったような気がした。微かに慌ててる先輩の声が聞こえた。

 

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春花「ねぇ、何かしようよぉ」

彩菜「つまんないなら帰れば?」

春花「ちょっ、冷たすぎ!」

 

 新しい学校生活には驚くほど早く慣れ、勉強もさほど難しく感じなかった。特に刺激や

危機感なんぞ覚えない私にはこの毎日が退屈で仕方がない。今までどれだけ雪乃に依存

していたか思い知ったのだ。雪乃がいないだけで私の存在は私にとってここまで不要

だったとは思わなかった。守っていたつもりだったけど、実は私は守られていたのだ

と痛感した。となりでブーブーいってる春花には悪いけど誘われても何だか気が乗らない

のだ。

 

春花「そうだ、せっかく再会したんだからカラオケでもいこう!」

彩菜「そう、いってらっしゃい」

春花「あんたも来るのよ!」

彩菜「めんどいー…」

 

 

 結局、大地を含めた男子と女子数人での合同カラオケ大会なるものが始められた。

幸い顔見知りもいるからある程度話に参加できるから気を紛らわせるのにはうってつけだ。

歌もそれなりにこなせるし、評判もいい。そして、なんか男子たちに声をかけられるなと

思ったら一部他校の男子が混ざっていた。

 

男子「ねぇねぇ、俺と付き合ってくんね?」

彩菜「あ? 別にいいけど」

 

 ヤケになっていたのか、何も考えないで群がってきた男一人にそう告白され私も適当に

頷いた。そういえばこれで何度目だろう。受けたのは初めてだけど、空っぽの私は今は

何かで埋められるなら何でもよかった。相手には悪いけどなんとも思っちゃいなかった。

 

 それから数日、顔に殴られた痕を残して登校してくると春花がギョッとして私に声を

かけてくる。うざったい、色々手を回してくれるが私には逆効果だと気づかないのか。

何かを伝えてくれているが、ちっとも頭に入ってこない。これじゃあ生きているなんて

言えないな。まるで生きながらにして死んでいるような錯覚を覚える。

 何度も同じことをして怪我をしては心配されるが相手の方が致命的な怪我をしている

からそっちを心配したらどうかとか思う。まぁ、こういうとき頼みもしないのに

サブちゃんが後始末してくれるから助かってるけど。物理的に痛みを感じるはずなのに

全然痛くないんだ。雪乃を襲ってしまったあの時と比べたらこの痛みはちょっと

針でチクッと刺した程度。

 

春花「いい加減にして!」

彩菜「あ?」

春花「彼氏が出来るたびに彩菜に幸せになってほしいから色々してるのに」

彩菜「だから、それが余計なお世話だというんだ」

 

 言われて今思えば、雪乃が近所のオタクに片想いしているのを見て男と付き合うと

どんなんだかという気持ちもどこかにあったのだろうか。ただ、体を重ねているだけで

気持ちが悪いだけだった気がする。まぁ、それも全て曖昧模糊。綺麗に忘れそうになって

いる。

 

春花「男と付き合うたびに私の気持ちなんて気づかないくせに…」

 

 それが無意識に出た言葉だということに私は気づいた。何か昔からの春花の態度と

今の言葉で私の中でピースがはまった気がする。そういうことか、罪悪感は皆無だが

これまで「私のために」してくれた春花のためにこう言った。

 

彩菜「じゃあ、私と付き合うか?」

春花「へ?」

彩菜「嫌なら別に構わないけど」

 

 私はずるい。好意を持っている相手に言われたら断ることなんて到底できっこない。

それをわかっていて春花を誘導するようにその言葉を紡ぐと春花は徐々に明るい顔で

それでいて少しずつ赤らんでいくその様を見ていたとき、雪乃を見ていたときの私を

思い出した。

 

春花「ありがとう」

 

 泣きながら嬉しそうに呟いた春花を見て、私は少し胸に痛みを感じた気がした。

 

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 目を覚ました私はベッドから起き上がると頭に痛みが走る。ぼんやりと覚えているが

あれは夢じゃなかったのか。本人に確かめるも既に部屋には誰の姿もなく、辺りをよく

見ると何か紙袋が置いてあった。中を見ると包んである箱と一つのメモ用紙。

 どうやら先輩らしい人の名前が書いてあって「ごめんなさい、これお詫び」と簡単に

記されている。思わず私はクスッと笑い、体が少し楽になったことに気づいた。

 

雪乃「こんなに早く良くなるとは思わなかった」

 

 時計を見るとあまり時間が経過していない様子。いや、もしかしたら一日経っている

可能性もある。携帯を確認すると、やはり一日飛んでいるのがわかる。これだけ熟睡

するのはどのくらいぶりだろう。それまで、神経が敏感だったのか長く眠れたことは

ここ数年なかったから。あれだけ心も体も重かったものが少し軽くなっている気がした。

もしかして、先輩のおかげ? いや、それはないかもしれないが。お詫びの品を開けて

見ると、加工品の果物セットが入っていた。ゼリーや缶詰に甘くて消化に良さそうなもの

ばかりだ。

 

雪乃「今度お礼でも言いにいくか…」

 

 その前にもう一度、寝ようとベッドに倒れこむ。この時間帯じゃあ授業に慌てて戻って

もあまり意味はない。今日はこのままゆっくり休んで明日に向かって体調を整えておく

ことにしたのだった。

 

 次の日、見かけたらお礼を言おうと周囲を探っていたのにそういう時に限って

見つからず。放課後に教室へと訪れたが不在だという。そのうちの一人の生徒が

何か思い当たったように呟いていた。

 

女生徒「美沙にしては珍しくはりきっていたわね。今日は生徒会で忙しいって」

 

 ということは、私は先輩にお礼を言うには生徒会室まで足を運ばないといけないわけで。

教室の先輩たちに「ありがとうございます」と告げて踵を返すと歩きながら考えていた。

別に今日じゃなくても。明日、偶然に会ったときにでもいいか。でもこういうことは

早い方がいいし。色々考えながら歩いていると気づけば生徒会室の前に立ち止まっていた。

 どこの学校でもそうだが、生徒会ともなると敷居が高く感じる。そういえば私も教員室

にはよく出入りしていたが生徒会とは関わったことがないせいか、妙な圧力を感じる気が

する。私は足が向かう方向から逆に足を向けて歩き始めた瞬間、誰かに肩を掴まれた。

 

美沙「いらっしゃ〜い」

雪乃「わざとですか?」

美沙「何のことかしら?」

 

 珍しく生徒会の仕事、帰ろうとしたときのこの対応の早さ。待ち伏せしたとしか思え

ない数々の内容からして間違いないと踏んで聞いたのだがしらばっくれたようだ。

そのまま、クルッを半回転させて背中を押される。その先は生徒会室。ああ、なんで

こんなことになったんだっけ。お礼を言いにきただけなのに、と私はここに向かったこと

を少し後悔していた。

 

生徒会長「いらっしゃい、澤田雪乃さん?」

雪乃「はぁっ…」

 

 中に入った印象としては他の教室とあんまり変わらない。それっぽいといえば

生徒たちの情報や管理するためのファイルが棚に並んでいるのと、休憩がてらに必要

そうなお茶類とか水場があるくらいだ。部屋の中心に大きい机に座っている綺麗で

クールな印象を持つ女生徒が私の名前を口にしていた。生徒会長と美沙先輩に

他はクラスでも見たことのある二人の生徒だった。でも、いつもよりはきつそうな

表情をしている。

 

生徒会長「何の用かしら?」

雪乃「いえ、ちょっと前に美沙先輩にお世話になったもので、お礼を言いにきただけ

  なんですけど」

 

 さすがにカリスマ性を感じる生徒会長の前では少しなりとも緊張をせざるを得ない。

警戒して固まっていると向こうさんは面白そうに笑うと冗談よ、冗談と私に言う。

 

生徒会長「ごめんね、全部美沙に聞いてるから」

 

 美沙先輩の方に向くと思い切り頷いていた。そして、すぐに生徒会長の方に視線を

戻すと生徒会長の反応ですっかり冷静を取り戻した私は彼女に問いかけた。

 

雪乃「それ以外でこんなおもてなしを受ける理由はないんですが、私に用ですか?」

 

 私の言葉に少し驚いた表情を見せる生徒会長。すると、表情を緩めて友達みたいに

接してくる。

 

生徒会長「聡明ね、普通はそこまで思いつかないけど。じゃあ、一言」

雪乃「…」

生徒会長「我々、生徒会の役員として入ってくれないかしら?」

雪乃「はぁ?」

 

 それこそ、思いつかなかった言葉で私は目を見開いた。悪意のない目で真剣に

私に問いかけてくるように見え、私はその言葉にすぐ答えることはできなかった。

 

 

説明
過去作より。都合の良い友人や人間関係が続きますが、仕様ですwだけど、まだまだ中立な立場が多いのでどっちに転ぶやら。今回、終わりの切れが悪い気がします。
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