織斑一夏の無限の可能性32
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Episode32:学年別トーナメントD―ロリこそ最強―

 

 

 

 

 

 

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【一夏side】

 

 

「リアルファ○ネル見るチャンスだったのに、見逃したァァァァァァ━━━(゚Д゚;)━( ゚Д)━(  ゚)━(   )━(゚;  )━(Д゚; )━(゚Д゚;)━━━ッ!!」

 

 

俺やシャルロット、それに鈴の目の前で絶叫しているのは、そう......ティナ・ハミルトンさん、一年二組で米国代表候補生でもあり鈴のパートナーだ。

 

現在の状況を簡単に説明すると、こうだ。

 

 

ハミルトンさん⇒_| ̄|○

 

 

俺とシャルロット⇒( ゚д゚)ポカーン …

 

 

鈴⇒( ´,_ゝ`)プッ

 

 

鈴はルームメイトでもあるハミルトンさんに対して慣れているのだろう。 自業自得よね、と言わんばかりに失笑している。

 

彼女は何を隠そう、アニヲタだ。

 

腰まで伸びたしなやかな金髪に透き通るような白い肌、キリッとした瞳は碧く美しく、容姿端麗、そして出るところはしっかりと主張されており、箒にも勝るおっぱいの持ち主でもある。

 

そう外見は完璧なのである......。

 

中身が腐ってるがな......。

 

これ程、残念な人は見た事がない。

 

彼女は前日夜遅くまでアニメを見ていた為に今日一組目だった箒とセシリアの試合を見ていない。

 

彼女曰く、セシリアのブルー・ティアーズのBT兵器を「ファ○ネル」と呼び、今日の試合を楽しみにしていたらしい......。

 

しかし、彼女......アメリカ人らしく大人っぽい容姿をしているのに......何から何まで台無しだ。

 

 

「ほら、ティナ。 いつまで落ち込んでのよ。 次の二回戦はちゃんと見ればいいじゃない?」

 

 

鈴もさもめんどくさそうにハミルトンさんに声を掛ける。 確かに待合室で美人が嘆く様は衆人観衆の目を集める。

 

 

「どうしたんだろ、あれ」

 

 

「織斑君もいるという事は......もしかして修羅場!?」

 

 

「織斑君に捨てられたのね......」

 

 

周囲にいる女子連中がざわざわ騒ぎ出す......

 

ざわ...

 

   ざわ...

 

       ざわ...

 

          ざわ...

 

いや、違うからっ!!

 

このままだと俺の評判が地に落ちかねない。

 

いや、寧ろ最下層なのに何言っちゃってんの? とか、言うなぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!

 

何とかせねばっ!!

 

 

「ほら、ハミルトンさん。 取り合えず、まだ見る機会はあるんだしさ」

 

 

取り合えず、このまま放置すると、とんでもない噂が広がりそうなので、ハミルトンさんを立たせようと声を掛ける。

 

 

「うぅぅ......次こそはリアルファ○ネル......見てやるわ......うぅっ」

 

 

そんなに楽しみにしていたら深夜にやってるアニメ......録画すればいいのに......

 

 

「織斑君、そこは抜かりないわ。 もちろん録画はしてるし。 でもね、違うのよ。 録画は録画......リアルタイムで見なければ......リアルタイムな感動が薄れてしまうの。 真のアニヲタはリアルをとても大事にするものなのよ」

 

 

勝手に人の心《モノローグ》を読まないで下さい。 アンタはニュータ○プか。

 

シャルロットはシャルロットでハミルトンさんの変なオーラにあてられてるのか、「は、ははは......」と乾いた笑いしかしていない。

 

うん、その気持ちは分かるぞ。

 

この人、美人だけどめんどくさい......。

 

 

「そ、そういえば、ラウラの試合って何時からだっけ?」

 

 

シャルロットが話を切り替えようとラウラの試合時間を聞いてくる。

 

 

「確か......午後の組だったわね?」

 

 

答えたのは鈴で、試合時間を確認しようと組み合わせ表を映し出しているモニターに視線を投げる。

 

 

「えっと......一時半からみたいね」

 

 

「そういえば、ラウラ達はどこにいるんだ?」

 

 

そう今日はラウラも清香さんも朝から見ていない。 清香さんはISに触れるようになってから日が浅い。 だから、ここ最近はいつもラウラが付きっきりで訓練をしていた。

 

 

「ラウラさんと清香さんは午後の試合に向けて打ち合わせをしてましたわよ」

 

 

俺達の疑問に答えたのは試合を終えたばかりのセシリア。 隣には箒がいる。

 

二人とも何故かぎすぎすしているのは気のせいだろうか?

 

さっきの試合を見る限り、息の合ったコンビプレイをしていたのに。

 

 

「......お前等、ケンカでもしたのか?」

 

 

「一夏、聞いてくれ。 この痴女が―――」

 

 

「一夏様、実はこの変態さんが―――」

 

 

「「はぁっ!?」」

 

 

お互いがお互いの言った事に反応する。

 

 

「誰が変態だ、この痴女がっ!」

 

 

「だ、だ、誰が、痴女ですってェェェーっ!」

 

 

がるるるるる、とお互い睨みあう二人。

 

 

「ふ、二人とも落ち着いて。 ね?」

 

 

最近、闇化して忘れてたが、シャルロットは何気に周囲に気を配れる女の子だ。 まぁ、現在は理由あって男装しているが。

 

しかし、この二人、本当に仲が悪いな。 なのに試合中は息の合ったコンビプレイを見せる。 本当に不思議な関係だ。

 

 

「あっ、これが”ケンカするほど仲がいい”っていう関係なんだな」

 

 

「一夏、何を言ってる! 私は断じて、こんな痴女と仲などよくないっ!」

 

 

「そうですわ! わたくしも決してこんな変態な箒さんと仲などよくありませんわっ!」

 

 

二人の迫力に思わずたじろいでしまう......。

 

 

「い、いや、その......す、すみません......」

 

 

「全く。 一夏も変な事を言うんじゃないっ!」

 

 

「そうですわ。 一夏様もおかしなことを言うものですわね」

 

 

何気に意見が一緒な二人......。 うん、何気に仲いいな、この二人。

 

 

 

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*◇*◇*◇*◇*◇*◇*

 

 

 

 

【ラウラside】

 

 

このトーナメントで優勝すれば、一夏は完全に私のもの―――

 

 

「うぇへへへ......」

 

 

「ラウラ、その顔はヒロインとして致命的だと思うよ」

 

 

―――はっ!

 

いかん、優勝した時の事を考えて、ついついトリップしてしまったようだ。

 

 

「清香は何を言っている? わ、私はこれからの試合の事を考え作戦を練っていたんだ」

 

 

私の言葉にジト目でこちらを睨んでくる清香。

 

( ゚Д゚)......

 

 

「だ、だから、私は―――」

 

 

( ゚Д゚)......

 

 

「これからの試合......の事、で―――」

 

 

( ゚Д゚)......

 

 

「......優勝した時の事を考えて、ついつい妄想してしまいました......」

 

 

「もう! 最初から正直に言わないとダメだよ。 それに一夏君は私も狙ってるんだからね。 そんな簡単にラウラに渡したりしないんだから」

 

 

「ふ、ふん! 一夏は私の嫁なのだからな、いくら清香でも譲れないな」

 

 

「でも、その前に―――」

 

 

「「トーナメントで優勝しなければな(しないとね)」」

 

 

清香にとっては、これが初めての公式試合になる。

 

いくら同学年の生徒同士でのトーナメントであろうと油断はできないし、簡単に優勝できるとは思わない。

 

私自身、つい最近、同じ年でも上には上がいると知ったばかりだからな。

 

だが、敗北を知ったからこそ、目標が出来たのだ。 私はまだまだ強くなれる。

 

ドイツにいた頃よりも、この学園に来たばかりの頃よりも、私は強くなっていると確信できる。

 

ドイツにいた頃―――私は独りだった。

 

私は遺伝子強化試験体《アドヴァンスド》として生み出された試験管ベビー。

 

生まれた時から私の周りにいたのは、自国の利益のみを追求する大人だけ。

 

私は自己の存在意義を示すためにも強く在らねばならなかった。

 

戦うための道具としてありとあらゆる兵器の操縦方法や戦略等を体得し、常にトップの成績を収めてきた。

 

何においても私に勝る者はいなかったのだ。

 

そんな私が人生の転機を迎えたのは、ISの登場後だ。

 

 

―――この役立たずがっ!

 

 

―――お前にどれだけの金を注ぎ込んだと思っているっ!

 

 

―――廃棄処分も止む無し......か......

 

 

自国の利益のみを追求する大人達はこぞって、役に立たなくなった私をゴミを見るような眼差しで見てきた。 

 

そして初めから私を疎んでいた部隊員は私を蔑む日々―――私にはその頃、味方がいなかった―――そんな闇の底で沈む私を救い出してくれたのは織斑教官だった。

 

織斑教官のお蔭で私はISを再びトップの座に返り咲いた私はIS配備特殊部隊「シュヴァルツェ・ハーゼ」の隊長に任命され、専用IS「シュヴァルツェア・レーゲン」を手にした。

 

その頃から私は強さを欲した。

 

織斑教官が日本に帰ってからも、私は強さを求め続けた。

 

誰にも負けない強さを―――挫けない心の強さを―――私は求め続けた。

 

私を心から想ってくれる存在が傍にいても気付かないまま―――。

 

私は常に独りだったのだ。

 

しかし、あの頃の私は強さの本質に気付いていなかった。

 

他者を圧倒するだけの力が強さだと思っていた。

 

だが、違ったのだ―――愛する者に対しての想いと自身の誇りを胸に、私を圧倒したセシリア・オルコット―――強さを欲したが故に心の弱さに付け込まれ暴走した私を、自身の大事な存在を守るために敵である私をも包み込み、目を覚まさせてくれた織斑一夏。

 

そして私は独りじゃなかった事に気付かされたのだ。

 

ドイツにいた頃でも常に私の事を心から想ってくれていたクラリッサ・ハルフォーフ大尉を始めとした「シュヴァルツェ・ハーゼ」の部隊員達。

 

ドイツにいた頃よりも今では毎日のように連絡を取っている。

 

私にも心の拠り所はあったのだ。

 

今まで見ようとしていなかっただけ。

 

私は独りだと、思い込んでいただけなのだ。

 

「シュヴァルツェ・ハーゼ」隊員がいる―――

 

尊敬してやまない人がいる―――

 

友がいる―――

 

そして、私の嫁―――織斑一夏がいる。

 

一昔前では考えもしなかった”幸せ”が今の私にはある。

 

だからこそ、私は今の自分の想いに素直になろうと決めたのだ。

 

織斑一夏は私の嫁。 異論は認めん。

 

だからこそ、私はこのトーナメントで優勝する。

 

想い人である織斑一夏を名実共に私の嫁とするために―――

 

 

「清香、そろそろ私達の出番だ。 いくぞ」

 

 

「了解。 ラウラ、絶対に優勝しようね」

 

 

「ふん、当然だ」

 

 

シュヴァルツェア・レーゲンを装着した私の隣には、既に打鉄を装着した清香がいる。

 

清香の表情は何気に固い。 無理もない、初めての公式試合なのだ。 だが、清香、お前には私がついている。 

 

一夏を狙う恋敵《ライバル》でもあるが、今は私の大事な相棒《パートナー》なのだ。

 

清香は初心者にも関わらず、私の厳しい特訓にもついてきてくれた。

 

弱音を吐かず、努力してきた姿を私はずっと見てきた。

 

―――だから、安心しろ。 清香、お前は強くなった―――

 

 

「もう。 ラウラ、そんなに心配しなくても大丈夫だよ」

 

 

「ふふ、そうだな」

 

 

ペアを組んでから、努力を怠らなかった大事な相棒《パートナー》と共に、私はこのトーナメントで優勝してみせる。

 

そして私と清香は一緒にアリーナ会場まで飛び立った。

 

 

 

 

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*◇*◇*◇*◇*◇*◇*

 

 

 

目の前に対峙する二人は共にラファール・リヴァイヴを装着している。

 

 

「ど、どうしよう......一回戦目から代表候補生とだなんて......」

 

 

「だ、大丈夫よ! これまでたくさん特訓してきたんだから! それに優勝すれば、織斑君をゲットできるんだから!」

 

 

目の前の二人も私の嫁狙いか......

 

全く人の嫁を横から掻っ攫おうなど......許すわけにはいかんな。

 

それに私の信頼するクラリッサも言っていた―――ロリこそ最強! だとな。

 

......まぁ、ロリが何なのか、理解はできなかったが、クラリッサが言うからには正しい情報なのだろう。

 

つまり、お前等は勝負のステージにも立つことは許されないのだ。

 

 

―――この私がいる限りな!

 

 

( ゚Д゚)......

 

 

「な、なんだ、清香?」

 

 

「―――ううん、何でもないよ」

 

 

まるで慈しむかのような笑顔で私を見る清香。 一体何だと言うのだ?

 

まぁ、そんな事よりも先ずはこの試合に勝たねばな。

 

 

―――試合開始まであと五秒。 四、三、二、一―――開始。

 

 

「いくぞ、清香っ」

 

 

「オッケー、ラウラっ」

 

 

試合開始の合図と共に相手の一人がマシンガンを乱射してくる。

 

 

「ふん......」

 

 

相手が射撃体勢を取った瞬間に私はそのまま右手を突き出す―――シュヴァルツェア・レーゲンの第三世代型兵器―――AIC《アクティブ・イナーシャル・キャンセラー》、慣性停止能力により相手の銃弾を防ぐ。

 

 

「なっ!」

 

 

相手もまさか、このような形で銃弾を防がれるとは思っていなかったのだろう、呆気に取られている。

 

そして私の背後から近接ブレードを携えた清香の打鉄が躍り出る。

 

 

「やぁぁぁぁぁぁっ」

 

 

ブーストを全開にしての上段からの袈裟斬りで相手を一閃する。

 

 

「清香、いい攻撃だ」

 

 

「当たり前でしょ。 だって、ラウラが付きっきりで特訓してくれたんだから♪」

 

 

「ああ、そうだな」

 

 

相手側のもう一人がパートナーを援護するためにアサルトライフルを展開し、清香をロックオンしようとしていた。

 

 

「させるか」

 

 

ガキン! と強大なリボルバーの回転音が響く。

 

シュヴァルツェア・レーゲンの大型レール砲《カノン》の弾丸を装填し、清香を狙撃しようとする相手をロックオンする。

 

直後、響く轟音―――相手は寸での所で身を翻し、攻撃を避ける。 まぁ、最もこの攻撃は牽制が目的の攻撃であり、もとから当てるつもりはない。 急な回避行動のせいで態勢を崩した相手に、プラズマ手刀を展開し、近接戦に持ち込む。

 

 

「ちょ、ちょっと待っ!」

 

 

「待てるわけないだろう?」

 

 

ワイヤーブレードも展開させ、相手のライフルを破壊、そのまま近接戦で相手のシールド・エネルギーを削り取る。

 

左右に展開されたプラズマ手刀の斬撃と突撃に、六つあるワイヤーブレードを順番に射出、回収を繰り返しながら連射による多角攻撃を行い、相手に反撃の隙を与えない。

 

そのまま相手は為す術もなく、シールド・エネルギーを0にされた。

 

 

「清香、そっちは任せるぞ?」

 

 

もう一人の相手と戦っている清香に私は通信を入れる。 これからのトーナメントを勝ち進んでいくためにも清香の成長は必須だ。

 

清香を鍛える為にも敢えて私は清香の手助けはしない。

 

私は清香を信頼する―――私が鍛えた清香なら勝てる、と。

 

 

 

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【清香side】

 

 

「オッケー、ラウラ」

 

 

ラウラが信じてくれる―――私の勝利を。

 

だから私はラウラの信頼に応えてみせる。

 

私はIS学園に入学してから、初めてISに触れた。

 

そんな私が代表候補生も複数参加するこのトーナメントで優勝するなんて、ほとんど夢物語のようなものだ。

 

でも、私の傍にはその代表候補生の一人、ラウラが付いてくれる。

 

そして、そのラウラが私を鍛えてくれた。

 

ここ数日、一番長く一緒に過ごした私の友達......ううん、親友のラウラ。

 

ラウラが傍にいてくれるから、ラウラが私を信じてくれるから、だから私は頑張れるっ!

 

IS学園に入学した動機はただ将来のためだけだった。

 

今や世界の中心であるIS―――IS学園卒業者はISの操縦者としてだけではなく、IS関連事業への就職もあり、安泰だ。

 

だからIS適性値がD判定で、IS学園の入学資質も満たしていた事もあり、IS学園に入学した。

 

ISは女性しか動かせない、そして適性値がそこそこ高くてはならない。

 

だから女性なら誰でも入学できるものではない。

 

私のIS学園の入学で親も親戚も友達も喜んでくれた。

 

ただ漠然とした将来の安定を手に入れたから―――。

 

そんな私の普遍とした日常を変えてくれたのは一夏君の存在だった。

 

私と同じように、ううん、男の子はISの学習がないから本当に0からのスタートで、代表候補生をも圧倒する強さを魅せてくれた。

 

そんな男の子に対して、私は憧れを持った。

 

そして、その憧れが恋心に変わるのなんて、あっという間だった。

 

常に一夏君を見ていた。

 

気付けば、いつも私の視界の中にいる一夏君。

 

彼を慕う女の子は多い。

 

ぱっと見は、整った外見もしてるし、普通にモテる方だと思う。 おっぱいにこだわる変態さんだけど。

 

でも、そんな変態さんでも芯にある強さがある。

 

敵視されていたラウラまでをも包み込む優しさも持っている。

 

変態さんだけど、いっぱいいっぱいいい所がある。

 

そんな彼の大事な存在になりたい―――愛されたい―――そう想うのは当然だよね。

 

ただ将来の安定のために入学したIS学園だけど、今は入学してよかったと心の底から思える。

 

一夏君という想い人ができた。

 

ラウラという親友ができた。

 

一夏君の大事な存在になるためにも―――ラウラの信頼に応えるためにも―――

 

 

「私は負けられないっ」

 

 

相手のマシンガンによる射撃をサイドロールで回避し、そのまま突進する。

 

ラウラの攻撃に比べれば、この相手の射撃は余裕で躱せる。

 

 

「なんで? なんで当たらないの?」

 

 

だって、私の先生はドイツ代表候補生であり、現役軍人であるラウラ・ボーデヴィッヒなんだよ。 これくらいの攻撃、避けられないわけないじゃん。

 

そして相手の懐に飛び込んでの連続斬撃を繰り出す。

 

 

「きゃぁぁぁっ」

 

 

何気に突撃しながらの射撃は私にはまだ高度すぎて無理だから、近接ブレード中心の攻撃になってしまう。

 

それでもラウラが直接指導してくれたおかげで、かなり上達した。

 

相手も近接ブレードを展開し、応戦してくるが、ラウラのプラズマ手刀×2、ワイヤーブレード×6の多角攻撃に比べれば、余裕でいなす事ができてしまう。

 

ラウラの近接戦は鬼のように激しいから......。

 

相手の斬撃を躱し、返す刀で斬り返す。

 

その一閃で相手のシールド・エネルギーは0になった。

 

直後、試合終了のアナウンスが流れる。

 

 

 

―――『試合終了。 勝者―――ラウラ・ボーデヴィッヒ、相川清香』

 

 

「時間を掛け過ぎだぞ、清香」

 

 

「鬼〜」

 

 

私の(´・ω・`)な視線を「ふふ」と笑顔で切り返すラウラ。

 

まぁ、何はともあれ、無事一回戦突破だぁぁぁ♪

 

 

 

 

説明
第32話です。

やっと、全員分の一回戦が終わりました。

学年別トーナメント編、11月で終わらせる所か、未だに一回戦......

今年までに終らせる事ができるんでしょうか.....?
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タグ
インフィニット・ストラトス 織斑一夏の無限の可能性 織斑一夏 ラウラ・ボーデヴィッヒ 相川清香 ロリこそ最強 

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