母香炉女学園の謎 MEIKO vs GUMI! #6 時計塔の死闘(1)
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<前回の末文より>

 

カツンカツン・・・・

 

GUMI:はぁ〜、種類と順番から言って、残りはミクさんだけだけど・・・

MEIKO:あの二人の事を“切り札”って言っていたから、たぶん、ルカさんとミクさん、同じ所にいるわね

GUMI:って事は、次が最深部で最後かな

MEIKO:・・・・そうみたいね。凄く明るい大広間が見えてきたわ。次で最後か! 気合い入れていくか!

GUMI:はい!

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(2010年4月11日(4日目)・夜・生徒会室・地下研究室・最深部)

 

最深部だけは他とは違っていた。中央に白い筆で書かれた巨大な☆マークと文字、奥の壁に“あの石板”の原寸大コピーの紙が貼られており、その横に解析用のタワーPCとモニターが置かれていた。そして・・・、

 

ルカ:よくここまでたどり着けたわね、探偵のお二人さん?

ミク:そうですわね、ルカ様、ミクミク

 

トロンとした目で膝枕をして貰っているミクと、ソファに座って膝枕しているルカ、そして横にピンク髪の長身の男らしき人物一人、さらにその横に“5つの大型カプセル”が設置されていた。

 

MEIKO:とりあえずつっこんで置くわ。1つはあなたのマギカントがお間抜け過ぎだったからたどり着けたの。もう1つは、あなたの“百合性格”、あれ、本物だったのね。データには“性格を装う”みたいな記載をしているけど

ルカ:まぁ半分正解で、半分間違いよ。この私の可愛い可愛いミクさんのマギカントに対してだけ、百合なのよ。他は所詮、装った性格か、愛玩用の域を超えてないわ

GUMI:生徒会委員の数から言って、もう“戦闘用マギカント”はいない・・・と

MEIKO:隣のカプセル、青、黄色2つ、緑、紫の5つで、それぞれ液体の中に、大きな人形があるところから判断すると、これまで会ったあなたのマギカントを元に戻したわね

ルカ:それは正解。愛玩用に特化して作っちゃったから、元の素の姿、“ベース・マギカント”に戻した所だわ。今、追加で戦闘用のデータを液体に送って、染み込ませたところよ

GUMI:ベース・マギカント?

ルカ:魔法造成陣に最初に置くための姿。素の人形って事ね。素材からなら髪の毛とベースマテリアル、作った後の再構築ならマギカントからこれを作って、最後に魔法造成陣の中央に置き、頭の位置に“コア宝石”をおいて、言葉の言霊を周囲に書き入れる事で、魔法造成陣が言霊を翻訳し、やっとこ完成となるのよ

GUMI:これから戦うであろう“私たち”に、最後まで説明しちゃっていいの?

ルカ:私とか、おそらく学園長もだろうけど、あの石板を解き明かした人物でないとマギカントを造成する事は出来ないから、別にいいのよ。それに戦うのは私じゃないわ。“コレ“よ

ピンク髪の男性:Hey Girls! Come on! HaHaHa!

MEIKO:・・・・何アレ? オカマ外人ってことだけはわかるんだけど・・・・・

GUMI:うっわ、ピンクの髪にピンクの髭、青い髭剃り跡に、ライトなロカビリーカットで、露出だらけの衣装・・・・

ルカ:ハハハ! これこそこちらのリーサルウェポン! 私の兄の巡音JIM・・・の試作戦闘用マギカントよ! コア宝石にピンクサファイア、ベースマテリアルに酢蛸を使って、ちゃちゃっと作ってみたの

JIM:I’m MAGICANT for battling!. I’m the strongest!.Hya-----ha!.

 

MEIKO:なんか“マッド”な所は似ているわね

GUMI:兄はオカマで、妹は百合か・・・・・・・凄い家系だ・・・・

ルカ:はーい、そこ、余計なこと言わない! 早速始めるわよ! Go! JIM!!

JIM:OK! Come out! Flexible arms!

 

JIMがそう叫ぶと背面から、タコのような触手が8本飛び出して、MEIKO達に向かっていった!。MEIKOとGUMIは素早く回避し、JIMと距離を取った。

 

MEIKO:ほぉ〜、見た目と違って今度こそ本当に戦闘用なのね。いいじゃない、やっとやる気になってきたわ

 

チャキ

 

MEIKOはハンドガンを構えた

 

GUMI:なーーーんかやりづらいけど、腕がなまっていたからちょうどいいわ。やってやろうじゃない!

 

カチャ

 

GUMIもハンドガンの銃口をJIMに向けた。

 

JIM:Oh! Pistols!,OK,OK,OK!, Come On,Come On!.

MEIKO:なんか余裕の仕草ね。ムカツクわ!

 

ダンダンダン!

 

しかしJIMの体に銃弾がめり込んで弾き出され、床に全部落ちてしまった。

 

JIM:What’s ?

 

MEIKO:な・・・・・全然効かない・・・・

GUMI:・・・・! 確かこいつの元って、酢蛸だったわね。って事は“軟体動物”・・・なるほど、今までのマギカントと違って、飛び道具はだめって事か・・・・

MEIKO:なるほど。それで余裕で挑発的だったわけね

 

JIM:Hya-ha!, Yes!,my material is an octopus!.Hey?,.How is carried out?.

MEIKO:くっ、初めてマギカントに馬鹿にされた・・・

GUMI:蛸って酢締めもいいけど、やっぱ刺身よね〜

MEIKO:そんなのんきな・・・・刺身・・・そうか! “切断武器”なら効果があるか!

 

MEIKOは横のポーチから小型のナイフを取り出した

MEIKO:Hey JIM!, Come On,Come On!,Hya-Ha!.

JIM:Oh!・・・・Yes!. Experience the attack of an octopus!

 

JIMはもう一度、8本の触手をMEIKOに伸ばしてきた! しかし・・・

 

シュパシュパシュパ!!!

 

JIM:Nooooooooo!, God damn!!!

 

JIMの蛸の足は全部切り刻まれて、床に転がっていた木の板に綺麗に並んで落ちた。

 

MEIKO:蛸の刺身、一人前一丁上がり!

GUMI:あ、でも、元がアレだから、私はいいや・・・・。あれ?

 

悶えるJIMの全身は、輝くピンクの宝石に代わり、バラバラに砕けて床に落ちた。

 

ルカ:ちっ! 所詮、試作品か・・・。多量の物理的減少に耐えられなかったか・・・

 

MEIKO:さーて、ルカ? ちょーーーーっとオイタが過ぎたんじゃないかしら?

ルカ:ほほほ! あんたらが戦っている間に、他の戦闘用マギカント、全部造成しちゃったのよね!

MEIKO:何!

 

確かにそこには、これまで戦ってきたルカのマギカントである、カイ子、リン、レン子、学歩、GUMIの5人が立っていた。

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ルカ:今度こそ、本当に戦闘用で作ったからね、ふふふ。さーてどうする?

MEIKO:でも、まだ動いてないわね

ルカ:これから指示するのよ! さぁ! 彼女たちをやっつけておしまいなさい!

 

しかし5人は動かなかった。

 

ルカ:あれ? なんで? あんた達! さっさと行きなさい!

 

それでも動かなかった。

 

ルカ:なんで・・・魔法造成陣は間違ってないのに・・・・

MEIKO:あれ、そういえばポーチが軽くなってる?

 

ポーチにはこれまで戦った時に貰った宝石のかけらとベースマテリアルが入っていた。今は全部無くなっていた。

 

MEIKO:! もしかして! ふふふ。ルカさん、まぁ見てなさいな。さぁ5人とも! 私の所に来なさい!

 

なんと、5人はMEIKOの所に集まった!

 

ルカ:!!!!!! な、なんで・・・・

MEIKO:このポーチにはね、元の彼らから貰った宝石のかけらとかベースマテリアルが入っていたのよ。どうやらあなたが今回彼らを造成したとき、彼らはマスターに関しては“自分のカケラを持っている人”って事で私を選んだみたいよ。ここに入っていたモノは綺麗さっぱり無くなっていたから、あなたの造成の時に自動的に使われたみたいね

GUMI:MEIKOさん、すごーーーい!

 

5人はルカを睨んだ!。

 

MEIKO:さーてルカさん、あなたの駒はもう、愛玩用のミクさんだけになったわねー。どうする? 降伏する?

ミク:ミクミク ブルブル・・・・

ルカ:・・・・・・・・このミクちゃんだけは・・・・ミクちゃんだけは戦いに巻き込みたくない・・・・。私の負けよ・・・

GUMI:やったぁ! 勝ったぁ!

MEIKO:とりあえず2つの戦艦のうち、1つは撃沈したわね。ルカさん、降伏してくれたから、もうあなたに敵意は持たないわ。その代わり、これから学園長になぐり込みに行くから、この5人とマギカントのミクさんとあなたの協力を求めるわ。いいわね。

ルカ:許してくれるのか?

MEIKO:私の目的はあなたの行為を止める事。でも簡単に“マギカントを作った理由”だけ教えてよ

 

ルカ:・・・私はマギカントを使って、学園を支配するとか学園長とか教師を操る事とかは、やらないつもりだったの。学園を支配するなんて、私の技量でなんとでもなるし・・・。だからマギカント関係の情報は、単に“愛玩用の友達”を作るとか“知識”程度にしか思ってなかったの

MEIKO:なるほど、このミクさんがその証なわけね

 

ルカ:でも、私が思っていた以上に、学園長とか教師の裏の行為は許される範疇を越えていたの。生徒の女の子に言い寄ったり、時には恐喝したり・・・。あなた達も調べてわかったと思う。そういう学校事情だったから、愛玩用に少しだけ戦闘力を持たせたマギカントで教師を鎮圧しようと考えた・・・。それにGUMIさんの調査で学園長が、あの石板を解析することで、純粋な戦闘用のマギカントを作っているような気配がわかったから、私も行使力として、このマギカント達を作る事にした・・・

GUMI:つまり、私たちが思っていた“悪の華 “という人物像に一番近かったのは、ルカさんでなく、むしろ学園長の方だったわけね。つまり”黒幕“

MEIKO:あの狸め。口調が優しく、低い物腰で、石板関係では被害者のように語っていたわけだが、ここだけは嘘だったわけね

ルカ:もし“純粋な戦闘用”を作っているのなら、おそらく髪の毛は教師のモノってことになるわ。ベースマテリアルは直接本人に聞けば集められるし

 

ピーピーピー!!

 

MEIKO:これは、ネルちゃんのヘッドセット信号! ちょっと待ってて

 

カチャ

 

MEIKOはスピーカーとマイクを外部に切り替えて全員で聞けるようにした。

 

MEIKO:ネルちゃん、どうしたの!

ネルの声:テトちゃんが・・・・テトちゃんが学園長にさらわれちゃった!

MEIKO:なんで!? だってあなたのいるところ、生徒会室でしょ?

ネルの声:わからないよ! 突然入ってきて、私とハクちゃんを突き飛ばして、パニックになっているテトちゃんを抱えて出て行っちゃったの!

ハクの声:確か、“早く時計塔へ向かわねば!“とか叫んで、そっちの方へ向かって走り去りました!

ネルの声:そうそう、危ない人みたいに、“これで究極のマギカントの素材が集まった!”とも叫んでました

 

ルカ:! まさか“禁断の魔法造成法”を試すんじゃ!?

GUMI:禁断!? 知っているの!?

ルカ:え、ええ。あの石板の注意書きに書かれていた、“最強を作れるが、やっては行けない造成方法”って項目で、髪の毛もベースマテリアルも使わず、レアなコア宝石と本人を魔法陣に置いて、ダイレクトに造成する方法なの。勿論、元に戻す事なんて出来ないし、本人もいなくなる事になるの・・・。その代わり、人間の体を直接使うから、その戦闘力は、髪の毛から作るマギカントの比ではないわ

MEIKO:ネルちゃん達! 今からルカ達を連れてそこに向かうから、とにかくソコで待っていて!

ネル:わ、わかりました!

 

MEIKO:そういうわけだから、大急ぎで生徒会室に戻るわ。ルカとマギカント達も一緒に付いてきて!

 

ルカ:わ、わかったわ、とにかく急がないと! あの造成方法は一応時間がかかるって書いてあったけど・・・

マギカント達:了解しました

GUMI:ちっ! 私が残っているべきだったか!

 

そこの全員が大急ぎで階段を駆け上がり、生徒会室に向かった。

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(2010年4月11日(4日目)・夜・生徒会室)

 

ネル:ふええええん、怖かったよぉぉ!!!!

ハク:し、心臓、飛び出る寸前でしたぁぁ!!

 

ネルとハクはMEIKOに抱きついた。

 

MEIKO:ごめんね。私の認識が甘かったわ。で、学園長は時計塔に向かったのね?

ハク:はい。そう叫んでましたし、走り去った方角は時計塔の方です

 

ルカ:・・・・時計塔最上階の“造成の間”か

 

MEIKO:え?

ルカ:石板に描かれていたの。あの禁断の造成を行うには、時計塔の一番上である時計塔最上階に、本人を連れてきて、すでに書かれているだろう言霊が周りにある魔法造成陣の中央に置き、先ほど話したようにしてから、十分な月光を当てることで、究極のマギカントを作る事ができる。間違いなく学園長は時計塔最上階を目指しているわ

 

MEIKO:マギカントのミクさんとマギカントのGUMIさんは、ここで二人を守っていてね。あなた達の力なら大丈夫よ

ミク:わかったミク

マギカント・GUMI:わかりました

 

ネル、ハク:嫌です

MEIKO:え?

ネル:今回は友達のテトさんがさらわれたんです! 私達はもう“後方支援者”じゃない! 立派な“最前線関係者”です!

ハク:わ、わ、私たちも、一緒に行きます!

 

MEIKO:え、でも・・・

ルカ:MEIKOさん、もう話している時間はないです。たぶん危険が伴うけど、一緒に来て貰う事にしましょう!

MEIKO:・・・・わかったわ。でも学園長があなた達を突き飛ばした事からわかるとおり、今後は“それなりの危険”が確実につきまとうわ。私も出来る限りあなた達を守るけど、最低限は“自分で守る”事にしてね。いい?

 

ネル、ハク:わかりました

 

MEIKO:それとマギカントのミクさんとGUMIさんも一緒に来てください。ちょっと大所帯になっちゃったけど、それに、ちょーっと危険な道を渡る事になるけど、一緒に付いてきて!

一同:はい!

 

一行は時計塔のB1Fに向かった。

 

(2010年4月11日(4日目)・夜・時計塔B1F・物置)

 

ルカ:おそらく学園長は、この物置の奥にある裏ルートの階段から最上階に向かったはず。私は知っているだけで使ったことないですけど

MEIKO:とにかく開けて

 

ルカは持っていた合い鍵で物置を開け、石板を横目に見ながら、奥にあった薄暗い階段の前に案内した

 

ルカ:ここです

MEIKO:ここから先は地獄の一丁目よ

GUMI:行きましょう!

 

ヘッドライトをつけたMEIKOを先頭に、一行は階段を駆け上がっていった。

 

(2010年4月11日(4日目)・夜・時計塔裏1F・ロゼワインの間)

 

???:ようこそ、我がロゼワインの間へ。出席番号13番、咲音メイコさん?

MEIKO:プリマ先生!!!・・・・・・のマギカント!!

プリマ先生:ご名答。戦闘用マギカント、第一の刺客、ロゼワインの間の主、プリマよ

MEIKO:悪いんだけど、先を急いでいるの、おまえとは戦っていられn

 

ブシューーーー!

 

側の壁から赤いワインが吹き出してきて、MEIKOの顔を直撃した!

 

MEIKO:グッ! ペッペッ!・・・こういうお酒の飲み方は趣味じゃないのよね・・・・

 

ネル、ハク:((((;゜Д゜)))・・・こ、これがマギカント・・・・・

 

プリマ:無視はだめなのよね・・・そうね、じゃあ、一人ここに置いて行きなさい。それが生け贄よ

MEIKO:生け贄はさすがに・・・・。くっ! 仕方ない、全員で戦ってさっさと片づけr

カイ子:私が残ります

GUMI:カイ子さん・・・

MEIKO:ちょ! だめよ! 生け贄って事は“容赦しない”って事よ!

カイ子:私は今は戦闘用。彼女には負けませんわ

MEIKO:・・・・・・・わかったわ。本当にありがとう。じゃあ、後で最上階で会いましょう

カイ子:はい

プリマ:了解です。ではカイ子さんとバトルする事にしましょうかね。じゃあ、他の皆さんはどうぞ、あの階段を上がっていきなさいな。どうせ次の刺客でThe Endだろうから。それに全員と相手するの、面倒だし

 

部屋の横に螺旋階段の入り口があった。

 

ルカ:カイ子・・・ありがとね

 

カイ子以外の全員が、螺旋階段を上に駆け上がっていった。

 

***

 

プリマ:さーて、私のお相手はあなたになったわけだけど、正直勝てると思うの? 最上階で落ち合うとか約束したみたいだけど

カイ子:勝てるか勝てないかはやってみないとわからないけど、私があなたを知らないのと同じように、あなたも“私の性能”を見たことがないはずね

プリマ:まぁ情報から言えばイーブンだけど。あのね、さっきのワイン攻撃見たでしょ? ここの壁に仕込まれているワイン、全部自由に扱えるのよ? あなたの武器はさしずめ、その“マフラー”だけみたいだけど?

カイ子:ネタは簡単には教えないけど、ワイン攻撃の情報との交換はしておくわ。このマフラーは武器じゃないわ。防具よ

プリマ:は? まぁいいや。じゃあ始めましょうかね

カイ子:望むところです

 

ついに時計塔裏1Fの死闘のゴングが鳴らされたのだった。

 

プリマ:じゃあ、まぁ、手始めにこういうのはどうかしら?

 

プリマは腕をX字に交差させて振り払った!

 

ブシュー!ブシュー!

 

プリマ:クロスワインショット!

 

カイ子を交差点にするように、壁からX字にワイン液が噴射された。

 

カイ子:ダイヤモンドダスト!

 

カイ子の腕の周りを綺麗な雪の結晶が回転し、カイ子の周りだけでなく、出てきたワイン液は全て凍り付いた。

 

ペキペキパキン!

 

青いマフラーが凍り付いたワイン液を砕く事で、カイ子は外に出てきた。

 

ペキペキ・・・・ガシャン!

 

カイ子が割った衝撃で全ての凍ったワイン液が砕けて床にばらまかれた。

 

カイ子:どうですか? こういうのは?

プリマ:くっ! ならこれは! ワイナリーゲイザー!!!

 

プリマは手を下から上へ振り上げた!。すると地面から赤紫色のワイン液の水流が下から吹き出し、カイ子に向かっていった!

 

ドドドド!!

 

プリマ:これなら凍る前に水流がおまえを直撃する!

カイ子:さっき言ったわよね。“マフラーは防御”だって

 

シュッ!

 

カイ子:マフラーシールド!

 

ドドドド・・・・・ピュー・・・・シュン

 

青いマフラーがカイ子の前方に広がり、ワインの水流を防ぎ、潰してしまった。

 

プリマ:な!

カイ子:さて、今度はこちらから仕掛けさせて貰う! フローズンショット!

 

カイ子は拳銃の形に右手を差し出し、人差し指の先で氷の塊を作り、エネルギーを充填させた。

 

カイ子:マギカントの最大の弱点は、ほとんどが表面に出ている“コア宝石”。それを砕けば“体をなせなくなる”

プリマ:や、やめろ!

カイ子:もう遅い・・・・ショット!

 

カイ子の指先から発射された氷塊は、一直線に飛んでいき、プリマの喉の中央に直撃した!。

 

パキパキパキ・・・・

 

プリマ:表面に出ていないのに・・・・な・・・なぜ・・・・わかった・・・・

カイ子:“喉仏”が出ている女性はいないのよね。MEIKOさんを出席番号で呼んだ時点で、女装している男性って線は消えるから、それは明らかに“何か異物が入っている”って事よね。エッジが入っている感じだったから、狙ってみたんだけど、大当たりだったみたいね

崩れゆくプリマ:ル・・・・ルカの・・・・マギカント・・・・・恐るべし・・・・・

 

パリーーーーーン!!!!

 

こうして体をなせなくなったプリマは大きな宝石の塊と、ベースマテリアルのロゼワイン瓶に変わって崩れ落ち、人間の姿は消えていった。

 

カイ子:さて、先を急ぐとしようかしらね

 

(続く)

 

CAST

 

咲音メイコ(MEIKO):MEIKO

勇気めぐみ(GUMI)&マギカント・GUMI:GUMI

 

巡音JIM:巡音JIM

 

☆ルカ亜種の巡音JIMについては、下記参照をお願いします。(巡音JIM、使わせていただきました!。ありがとうございます!)

○検証P様の描かれた作品:http://piapro.jp/content/unjl60mu3xmfq8qc

○nonta様の描かれた作品:http://piapro.jp/content/8355mqi5l98ervo1

 

生徒会長・巡音ルカ、ルカの声:巡音ルカ

副生徒会長・初音ミク:初音ミク

生徒会書記・鏡音リン、マギカント・リン:鏡音リン

生徒会会計・鏡音レン子、マギカント・レン子:鏡音レン

生徒会風紀委員長・神威学子(=勇気学歩)&マギカント・学子:神威がくぽ

生徒会実動隊委員・工藤カイ子、マギカント・カイ子:KAITO

 

亞北ネル:亞北ネル

弱音ハク:弱音ハク

重音テト:重音テト

 

プリマ:Prima

 

学園長:エキストラの方々

 

***

 

<学級委員長と生徒のクラス割>

 

学園長:黒井木之子

 

1年A組:委員長・勇気めぐみ、生徒・亞北ネルと弱音ハク、先生・レオン

1年B組:委員長・鏡音リン

1年C組:委員長・鏡音レン子

 

2年A組:委員長・初音ミク、生徒・重音テト

2年B組:

2年C組:

 

3年A組:委員長・工藤カイ子

3年B組:委員長・咲音メイコ、先生・プリマ

3年C組:委員長・神威学子

3年D組:委員長・巡音ルカ

 

<部活動>

 

剣道部:部長・神威学子

軽音楽部:部長・初音ミク、部員・重音テト

アイス同好会:会長・工藤カイ子

説明
○ボーカロイド小説シリーズ第5作目の”母香炉女学園の謎 MEIKO vs GUMI!“シリーズの第6話です。
☆ジュブナイル探偵SFファンタジーモノ(?)です!
○今回はMEIKOさんとGUMIさんのダブル主役です。
○pixivで人気の良かったシリーズです。
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タグ
Vocaloid ボカロ小説 MEIKO KAITO GUMI 巡音ルカ 鏡音姉弟 初音ミク 神威がくぽ 海外組 

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