椎名京の告白
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―――人は時に、願望があれば人は強くなっていくこともある。

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結婚。

それは誰もが一度は夢見る願望の一つである。

ちなみに正式上は市役者に結婚届けを提出すれば終わりだが、女性達の夢として結婚式を挙げるという夢こそが願望の象徴ともいえる。

しかし、椎名京の場合は……。

「結婚しよう、大和」

椎名は直江大和にプロポーズをした。しかし……。

「お友達で」

すぐに、断られてしまった。

「……っていうか、恋人から結婚告白とかどんな流れなんだよ」

椎名京は直江大和が大好きだった。

だから、将来は彼の妻になりたいという願望を望んでいた。いや、しようとしていた。

「うーんとこれ」

椎名は直江にある雑誌を見せた。

『子供から可能。貴方もウェディングドレスを着てみませんか?』

「………」

直江はこの雑誌を見てすぐに考えた。

試しウェディング⇒試し交際⇒本当の交際⇒本当の結婚。

少し飛躍的すぎるが、椎名の場合はそれを可能にしてしまう力を持っている。

「お友達で」

だからこそ、あえてもう一度断った。

「………私は諦めない!」

でも、それでも彼女は諦めない。

 

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