とある【正義】を持っているヒーロー 第6話
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【朝 麻帆良学園 女子寮 管理人室】

 

   「ふむふむ……朝ごはんは和食に限るねぇ……」

 

朝ごはんを作り優雅に食べていた覚……

 

[コンコン]

 

   「んあ?誰か来たのか?」

 

玄関の扉をたたく音、ちなみにインターホーンはない。

 

   「はてさて、どちら様ですかねぇ〜」

 

[ガチャ]

   

   「刹那か?」

 

扉を開くとその先にいたのは刹那だった。

 

   「あ、あの……あ、朝ごはん作ったんですけど食べませんか?」

   「あ、あ〜悪いなぁ……俺自分で作って食べてるはこれを、よっと!」

   「むぐっ!」

 

覚は突然手に(箸につかんで)持っていた卵焼きを刹那の口に入れた……

 

   「くっくく…うまいだろ?昔と変わらず」

   「は、はい、ものすごく……」

   「にしし!食いたきゃいつでも食わしてやんよ!」

   「は、はい……」

 

そして何か神妙そうな顔をして刹那は自分の部屋に帰って行った…

 

   「ま、俺が忙しくて朝ごはん作れてないと思って一緒に食べたかったんだろうが……ま、これもこれで面白い」

 

朝にいろいろ楽しむ覚であった……

 

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【麻帆良学園 女子 2−A】

 

   「で、あるからして…てかそこ聞いてんのか?」

 

覚の授業中である。担当教科は社会科。

 

[キーンコーンカーンコーン]

 

   「ふむ……これで終了か……じゃあ今日はここまでだ」

 

そして覚は教室を後にした……その時、教卓に忘れ物をしてしまったのであった……

 

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【数分後】

 

   「しまったな……忘れ物をしてしまうとは……今なら終礼も終わっとるかな……」

 

先ほどの覚の授業は今日最後の授業であった。

そして覚は教室に入ろうとした時……

 

   「あ、海東先生。これ忘れてましたよ」

   「おお、坊主ありがとよ。」

   「あの、先生。のど渇きません?」

 

ネギから忘れ物を受け取っていると明日菜が話しかけてきた。

 

   「あ……ああ、渇いてるよ?」

 

覚は少し動揺するが質問に答える。

 

   「ならこれをどうぞ」

   「お、くれるのか。ありがとう」

 

覚はもらった飲み物を手に取り飲んだ……

 

   「んむ?何か変な味だなこれ……」

   「な、なんともないですか?」

   「はぁ?どういうことだ坊主……ん?」

   「兄ぃ〜!」

   「おお、木乃香〜どうしたよ」

   「この婚約届けにサインしてんかぁ〜」

   「おいおい、それはまだ早すぎやしねぇかよ……」

   「ええからしてっ!」

 

木乃香の暴走率は覚の暴走時を超えていた。

 

   「何かいつもより積極的だが……」

   「やった、成功作だったんだ!」

   「坊主……おめぇ……惚れ薬でも作ってたのか?」

   「はい」

 

何も問題はないというようにネギは返事をする。

 

   「……木乃香、すまんがさらばた!」

   「ああ、兄ぃ〜待ってぇ〜」

   「海東先生、速いなぁ〜」

 

覚は木乃香を引き離し走って逃げた……

 

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   「へぇへぇ……木乃香はまいたようだなっ!」

   「覚殿〜」

   「か、楓!?くそっ!っ!」

   「兄ぃ〜!」

   「刹那までもがっ!」

 

刹那が昔のように覚の事を兄ぃと呼んで突撃してくるのですばやく避けた

 

   「じ、実にあぶな……むぉ!」

   「……」

   「あれ、君はアキラ……」

   「私……あの時……あの時から先生の事が!」

   「あの時……ああ、アイスの奴の……じゃなくて!」

 

3方向から囲まれてしまい逃げる事ができない……ちなみに後ろは壁である

 

   「あ、う、わ」

   「覚殿……」

   「兄ぃ……」

   「先生……」

   「こうなりゃとぉぉりゃぁぁぁ!」

 

覚は上に凄いジャンプ……の上に前方方向への移動……人間業ではない……

 

   「惚れ薬の力で惚れられても嬉しくないのだぁぁぁぁ!」

 

覚は高速で逃げ出した……

 

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【どこかの部屋】

 

   「はぁ…はぁ…ここまで逃げれば安心か? 手かこの部屋どこの部屋?」

   「あれ、先生?」

   「!? 裕奈か!(こいつお父さん大好きのファザコンだがこいつにも聞くのか?)」

 

惚れ薬の効果がどこまでのものか効いていないため困る覚……

実際の所、逃げている最中に女子生徒何人かが覚に話しかけようとしていたが

覚に追いつけるわけもなかったのであった

 

   「裕奈……なんともないのか?」

   「?別になんともないよ? でも先生なんでここに?」

   「あ、いや、ちょっとな……」

   「何か事情がある見たいだねぇ」

   「あ、ああ……」

   (どうやら効果がないようだ……好意を持つものの好意を増大させるという効果だったのか?という事はあいつらの俺に対する好意は本物と言う事なのか……)

 

覚は気がついていなかった……裕奈がどんどん覚に近づいている事に……

 

   「まぁとにかくだ、薬の効果が切れそうな時間になるまでここで……」

   「先生」

   「ふむ?」

   「もしかして女の子の集団から逃げてたの?」

   「なぜそう思う?」

   「先生イケメンだからね」

   「ふむ…そういうやからもいるけどな」

 

覚は考え事をして気がついていない……裕奈が着実に近くにいる事を……

 

   「まぁ、見た目で判断する奴はなぁ……」

   「私はそんなことしないよ……」

   「お父さんのこと好きなんだって言うしそうなんだろうな……」

   「お父さんはお父さんだけど……」

   「む?!」

 

覚は嫌な予感がした。

 

   「先生も大好きだよ!」

   「んむぅむ!?」

 

覚は裕奈にキスをされてしまった。しかも深い方ですよ。

 

   「んむ、ふむぅ!んむぅむ!」

   「ふふ……先生が私の物って言うしるし付けちゃおう……」

 

覚は深いキスの性でふらふらで動けない……というか深いキスは初めてである……

ファーストキスは昔、起きた瞬間に木乃香と刹那のコンビにされた時である

そんな事は置いておいて……覚はどんどんと服を脱がされていっている……

 

   「あ、う……あう……」

   「ふふふ……ん、あれ?」

   (こ、効果が切れたのか……)

 

裕奈は何をしていたのかおぼろげに覚えていた。

 

   「え、あれ!何で私先生の上に乗ってるの!」

   「とりあえず……降りて……」

   「あっ、あわわわ!ごめんなさい!(ええと、私は先生を押し倒して、あわわわ!)」

   「何もなかった……お前が大好きなのはお父さんだ、それでいいから……」

 

そして覚はゆっくりと立って部屋を出て行った……ふらふらしながら。

 

   「……私……が……好きなのは……」

 

この時から、裕奈の気持ちが変わり始めていたのは今は……誰も知らない。

   

次回に続く

説明
にじファンより
詳しくはプロローグ1作品説明にて
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