魔法少女と地獄の番犬 |
とある日のデカベース。
その日は快晴で洗濯物を干すには絶好の日になりそうだ。
そんな中、とある一室の窓の中から犬…もとい、ドギー・クルーガーが外を見上げながら、コーヒーを飲んでいた。
今は、その一室には誰もいない。なぜなら、ドギーともう一人、白鳥スワン以外は休暇中でハワイに行ってしまっているからである。
最初は、みんな否定していたが、押し切られる前に「たまには、ゆっくりしてくれ。」と、頼むとすんなり引き下がった。
彼は、願った。
お願いだから今日は何も起こらないでくれ…。
と…。
だが、神はいたずら好きだったようだ。
「ドギー、仕事が入ったわ。」
そういって、室内に入ったのは白鳥スワンだ。
「で、どういう内容だ?」
事件なんだろうなぁ。と、思いつつ椅子に座り、コーヒーをテーブルの上に置いた。
だが、それを覆すような返答がかえって来た。
「実は、『ミッドチルダ』にアリエナイザーがでてねぇ。それで、そこに宇宙警察署がないから、時空管理局ってところにドギーが出張しなきゃいけなくなっちゃったのよ〜。」
「は?」
本当か?と、いう疑問にかられ、つい「俺がいない間は、どうするんだ。」とか、「事件が起きた時、誰がここをまもるんだ。」などを言ったところ、スワンは、「平気よ〜。だって、ブンターが来るんだもん。」と、かわされ、しぶしぶ、行くことになった。
その夜。
準備をしていたドギーは、ふと、ミッドチルダがあるであろう宇宙に向かいつぶやいた。
火事で助けた女の子は元気にしてるだろうかと…。
ところ変わってミッドチルダ。
そこにある、時空管理局ではある話題で持ちきりだった。
「ねぇ、なんか『地球』ってところから今日だれか来るらしいよー。」
「犬みたいに耳としっぽが生えてるんだってー。」
「どんな人かな、女子だったりして!」
「カワイ子ちゃんかな〜。」
話題で持ちきりな人々がいるところで、オレンジ色の髪が特徴的な長髪のティアナ・ランスターと紺色の髪が特長的な短髪のスバル・ナカジマが並んでしゃべっていた。
「ねぇティアナ。今日、来る人ってだれかなぁ。」
「知らないわよ。そんなの、興味ないわ。」
「えぇー。そうかなぁ。」
と、いったところで集合のベルが鳴った。
「えぇー。今回は、皆さんに言わなければならないことがあります。」
「近々、出てきているアリエナイザーを倒すために、わざわざ、地球の宇宙警察署の方で出張に来てもらいました。」
「ドギー・クルーガーさんです。」
そういい、司会者が言い終わった後に出てきた人?が、出てきた瞬間、みんなドン引きした。
なぜなら、見た目からして犬のような方であったからだ。
「ドギー・クルーガーだ。これからこちらで迷惑になると思うがよろしく頼む。」
説明 | ||
昔、地獄の番犬と犯罪者から恐れられた一人の刑事がいた。 昔、地球のピンチを救った少女たちがいた。 地獄の番犬と少女たちの物語が交わるとき、なにが起こるのか。 |
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