とある【正義】を持っているヒーロー 第16話
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【エヴァの家】

 

   「今夜、決行する」覚

   「坊主と戦うのか?」

   「ああ、ボーヤとケリをつける」

   「ふ、大停電で呪いが解けるってか。だが4時間だぞ……」

   「その程度あれば十分だよ」

   「ふっ、そうかい……」

 

覚はふっと笑いながらエヴァの家を後にした

 

   「邪魔する気もないしな…頑張って坊主に力の差というものを見せてやってくれ」

 

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【夜 管理人室】

 

    「しかし、嫌な予感がするな。大停電って」

    「ほう。覚殿が嫌な予感でござるか」

    「いきなり横に現れるんじゃない。楓、次現れたら撃つぞ……」

    「気をつけるでござるよ」

 

突然横に現れた楓に釘をさす覚。

とにかく嫌な予感がするのだ……嫌な予感が

 

    「思い過ごしならいいんだがな〜」

 

そして覚はついてきてしまった楓とともに空を見ていた。

エヴァの戦いを見るまでの時間つぶしに。

そんなとき後ろに二人の人影があった。

 

    「ねぇアキラ、あの二人、二人きりでなにしてるんだろうね……」

    「さぁ……」

 

そう二人が話していると、覚と楓は歩き出した。

 

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【それからそれから】

 

     「ここまで来たら撒けると思ったんだが」

     「そうでござるなぁ……」

 

誰かはわからないが覚たちの後を誰かがつけているのは気がついていた

 

     「仕方がないな。無理矢理気絶してもらおう」

 

そういって覚は二人が隠れている所にゆっくりと近づいている……その時。

 

     「む!?何だ!ディエンドライバーが!」

 

ディエンドライバーが光り始めたとき大停電が始まった…

 

     「な、何かおかしいでござる!」

     「く、空間が歪んでいるのか!?」

 

歪み始める空間は辺り一体を通常の空間と別の空間となっている。

 

     「なっなに!」

     「わ、わからないよ!」

 

そして隠れながらもあわてる二人。

気が動転して動けないようだ。

 

     「何なんっ!こいつらは!」

 

そしてその瞬間目の前に現れたのは

 

     「アンノウン!ジャガー!何でだ、なんでここに!」

 

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目の前に現れたのはアンノウンと呼ばれる物の一人。

ジャガーロード。

覚が過去に見た事のある物と同型のようだ。

 

     「なんでだ…この世界になんであいつが……俺が……俺が存在するから……そのために……」

     「覚殿?」

     「奴らは確か人間の特殊能力者をすべて殺し……自分達が世界を守ろうとする奴ら……だったと思うが……」

 

そう楓に説明したとき、ジャガーロードは覚と楓の前から離れて隠れている二人のほうへ向っていた…

 

     「!隠れている奴らに!俺ではなくか!」

 

そして、隠れている二人はあわてふためていた

その瞬間ジャガーロードは攻撃を仕掛ける

覚は助けようとするが間に合わない。

 

     「うがぁ!」

     「きゃっきやぁぁぁ!」

     「!裕奈にアキラ!?」

 

次に覚が見たものは攻撃され死にかけていた裕奈と庇おうとしてけがをしているアキラであった。

 

 

     「裕奈!アキラ!」

     「せ、先生……」

     「ちくしょうがぁぁぁぁぁ!」

 

覚は激怒しながらジャガーロードを蹴り飛ばす。

変身もしていないのに繰り出された蹴りによりジャガーロードは吹き飛ぶ。

 

     「大丈夫なのか!?」

     「わ、私は……でも……」

     「裕奈!それに大丈夫って言ってもアキラも!」

     「せ、せんせい……」

     「俺のせいで!俺のせいで二人を巻き込んでしまったんだ!」

   

覚は泣き顔になっている。

今までだれ一人として見せたことのない顔に。

 

     「な、か……ない……」

     「ゆ、裕奈!」

 

優奈の言葉はそこで途切れる。

 

     「ゆ、う……な……」

 

アキラも言葉がちゃんと喋れていない。

 

     「んでだよ!俺は教師で生徒も守れない!」

     「先……生……」

     「俺は、俺は!」

 

そのとき覚のポケットから数枚のカードが落ちる。

落ちたカードはアギト・龍騎・響鬼のカード。

どれも色がなくなっていた……

 

     「カードに……絵がなくなっている!?まさか!」 

     「覚殿!先ほどの怪物が!」

     「俺は!」

 

その瞬間覚は優奈とアキラに口づけをした。

 

     「生き返ってくれ!」

 

だが裕奈たちに反応はない。

 

     「そんな……契約が成立すれば!」

     「覚殿!」

     「こんちくしょぅがぁぁぁぁ!」

 

覚は振り返り走りだす。

ジャガーロードに向かって一発の殴りを入れる。

 

     「俺が悪い!俺が悪い!俺が悪い!」

 

ジャガーロードを怒鳴りながら殴りつける覚。

 

     「ウガァァァ!」

 

殴り続けていたため隙ができた覚は吹き飛ばされる。

 

     「俺が悪い……俺が悪い!」

 

覚は同じ言葉を繰り返す。

動かなくなった裕奈。

そしてアキラも気を失った。

それを見ながら覚は同じ言葉を繰り返す。

 

     「覚殿!」

 

ジャガーロードの攻撃は意識ここにあらずの覚に向かう。

 

     「くっ!」

 

そしてその攻撃を楓がかばった。

 

     「か、え、で?」

     「覚殿……元気のない覚殿は、覚殿ではないでござる」

     

そう言いながら楓は覚にキスをする。

 

     「ほら、拙者は覚殿との接吻で元気になったでござるよ」

     

そう言っている楓の後ろには攻撃準備のジャガーロードがいる。

 

     「だから大丈ぶっ!」

 

けがをしていた上に気を抜いていたため

楓はジャガーロードの攻撃をそのまま受けてしまう。

 

     「かえで、楓……楓ぇ!」

 

覚の目に光が戻る。

 

     「俺は!俺はぁぁぁぁぁ!変身!」

 

[ディェェエンドゥ!]

 

     「うわぁぁぁぁぁああぁぁぁあああぁぁぁぁ!」

 

覚は何も考えずにジャガーロードに向かって乱射する。

 

     「ウガァ!」

 

しかしその攻撃はことごとく外れる。

それどころかジャガーロードの攻撃をもろに食らってしまう。

 

     「俺はなにも守れない!俺は!」

 

[ファイナルアタックライドゥ ディエェェェェエエェンドゥ!]

 

     「俺はぁぁぁぁ!」

 

無意識の攻撃だが、この攻撃がジャガーロードに命中し

ジャガーロードは消滅する。

 

     「はぁ……はぁ……」

 

その瞬間目の前にさらに歪みが発生する。

その中からはさらに三体のアンノウンが出現した。

 

     「俺は負けない!そうだ!俺は……正義のヒーローだ!」

 

長年ちゃんとした戦いをしてこなかった覚は当時よりも戦闘本能がなかった。

だが覚は今昔に戻っている。正義のヒーローにあこがれていたあのころに。

 

     「俺は勝つんだ!」

 

その時覚の背後で不思議な事が起こった……

 

 

次回に続く

説明
にじファンより
詳しくはプロローグ1作品説明にて
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