とある【正義】を持っているヒーロー 第30話
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【中等部 体育館】

 

    「……なぜこうなった」

    「……(ぽー)」

 

エキシビジョンへの特訓で体育館に来て突然裕奈と1vs1でやる事になったのだが

何かが突然足元に来て裕奈を下敷きに倒れてしまった……

 

    「くっ、なんか足元に……何もない?」

 

覚は何かに躓き裕奈に倒れ掛かってしまったはずなのだが足元には何もない。

 

    「……」

    「おい、裕奈……裕奈ぁ〜」

    「……」

 

裕奈は顔を赤くして動く気配がない。

 

    「特訓は中止かなこれは、ね……」

 

水泳と同じ結果となり終わった。

なんというかアキラ以外の全員が呆れていた

アキラは不機嫌そうな顔であった。

前回の逆である。

 

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【中等部 体育館出口付近】

 

    「!こいつは……」

 

足元に何かあるのを見つけた覚……

覚の見覚えのある『もの』であった

 

    「しかたねぇ、俺が連れて行くしかねぇ……」

 

そして覚は落ちていた何かを持って管理人室へと帰った。

 

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【女子寮 管理人室】

 

    「う……む……」

    「目覚めたようだな、お前、ドラン族だろ?」

 

ドラン族。ドラゴンのような小さな生物のようなものである。

 

    「え、あなたは一体……」

    「俺の名前は『海東 覚』。しかし、本物のドラン族を見るのは初めてだ」

    「……私は、メタル。メタルと言います」

    「メタルね……」

    「それ以外が思い出せません……」

    「記憶がない、ねぇ?」

 

完全に怪しいが、悪い奴にも思えない。

 

    「私は、あなたとともにいないといけない気がします」

    「俺と?」

    「はい」

    「まぁ、いいわ……俺と行動をともにしたいのならしていいぜ」

    「ありがとうございます」

    「うしうし、俺にも従者ができたって感じかね〜」

 

契約者の3人はあくまで契約者である。

 

 

    「従者ですか……よろしくお願いしますマスター」覚

    「マスター、ね……」

 

覚は心底喜んでいた。

 

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【数時間後】

 

いつもの如く契約者メンバーで特訓をするためにメンバーが集まっていた…

 

    「メンバーズ、聞いてくれ。新しく仲間になる事になったメタルだ!よろしくしてくれや」

    「あ、あの、よろしくお願いします。」

    「うわ〜かわいいねぇ〜!」

    「か、かわいい……」

    「ふっ……仲良くやっておくんなまし」

    「仲良くしてくださいでし!」

    「噛んだなぁ、最後に……」

 

 

次回に続く

説明
にじファンより
詳しくはプロローグ1作品説明にて
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