半・熟・電・撃
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「・・・。」

 

川のほとりにて昴は膝まで川に浸かっていた。

服装は制服で魅惑的な太股にはカリスティックがある。

 

「ふっ!」

 

シュビッ!シュババ!

 

スラッシュキックの鋭さをつけるための特訓としてこの方法を取り入れている。

鋭いキックが水面と水飛沫を切り裂いていく。

必然的に片足立ちになるのでバランス感覚を養うのにも効果的なのだ。

 

「はっ!たあぁ!」

 

ビシッ!

 

最後に強烈な横蹴りを決め訓練はここまでといわんばかりに川から上がる。

 

「ふう・・。」

 

一息ついて昴は思い返す。

エレキの時のことを。

 

 

 

 

 

昴と大和は互いに協力し合い、ゾディアーツたちと戦っていきつつ翔一、ガクトらとも仲直りしていった。

そして卓也が見せてくれた画像と動画(1号、ブレイド、RX、風都タワー)を見て仮面ライダー部を設立。

翔一が部長となり活動を行う。

それをよく思わないものも当然いた。

京と百代だ。

 

ラビットハッチ

 

バチバチ

 

「これは・・。」

 

カプセルの中では調整中のスイッチが火花のように電気を幾度となく発していた。

 

「何々?」

 

その音に気づいた卓也と翔一がモニターを見る。

更にモニターにはスイッチのエネルギー値が高すぎることを示していた。

 

「エレキスイッチ・・。もしかしたらただでさえIS以上のフォーゼがさらに強いパワーを発揮するかもしれないな・・。」

「え?」

 

それを聞き、翔一は大和の方に向き直る。

 

「おいおい、フォーゼは単独で大気圏突破できるスペックを持ってるっていうのにこれ以上パワーが上がるのかよ?」

「もし世界がコズミックエナジーの存在が知れ渡れば・・また世界が変わり新たなる争いの火種になる・・。」

 

大和は考える。

 

もし、コズミックエナジーの存在がIS委員会や世界に知られてしまったら新たなる戦争の火種になる・・。

大和たちは知らないが(現段階)IS学園にも仮面ライダーが存在している。

コアメダルを使う仮面ライダーオーズとセルメダルを使う仮面ライダーバース・・。

変身者は何とかごまかすことに成功したのだ。

コアメダルとセルメダルとアストロスイッチ・・。

その力はIS以上のポテンシャルを秘めている。

さらには地球の記憶を封じ込めたガイアメモリの存在もあった。

風都にはガイアメモリと専用のドライバーで変身する仮面ライダーWと仮面ライダーアクセルがいる。

ミュージアムが壊滅した今もガイアメモリを売り捌いている組織もあるくらいなのだ。

購入比率としては男性が多い。

やはりここでもISの影響があるようだ。

 

 

どこかの体育館

 

「くそっ!なぜなんだ!ISは全てを奪っていくんだ!」

 

彼はフェンシングの選手で将来有望された逸材。

しかし白騎士事件でIS主体の世の中に変わってしまい女性が優遇され、男性が見下されるという世の中へと変わってしまった。

そしてそれはスポーツ界にも影響を及ぼしてしまう。

 

「女性を優遇するのはまだわかる・・。だけど!おかしいだろ!」

 

彼・佐々木悟もまたISの被害者の一人。

オリンピックは確実とまで言われていたがその努力を平然と踏みにじるかのように競技の中止が決まり、出場も応援してくれた人たちも全員離れてしまいやるせなさだけが募ってしまう。

 

「な、なんだ、お前は!」

「ISが憎いのだろう?ならば、力を与えよう。」

 

戸惑う悟にサソリのゾディアーツは何かを投げ渡す。

悟は思わず受け取ってしまい、見てしまう。

手の中にあったのは使う者をゾディアーツへと変えてしまうスイッチであった。

 

「さぁ、星に願いを・・。」

 

胸に右手を当てながら頭を下げるサソリのゾディアーツ。

その言葉に悟は戸惑いながらもスイッチを押した。

すると彼の体は星座の輝きと共に黒い何かに包まれたかと思うと、その姿を一変させる。

一言で言えば人の形をした黒いユニコーンのような姿に変わったのだ。

その姿を触ったりしつつ見回してから、悟はすぐに元の姿へと戻る。

それからスイッチを見つめ狂気に歪んだ笑みを浮かべる。

あの姿になった時にあふれるような力を感じたのだ。

 

「これで・・この力で・・!」

 

商店街

 

昴は当てもなくブラブラと歩いていた。

 

「ふう。平和だね。あちち。」

 

肉屋で揚げたてのコロッケを買い、食べながら歩く。

しばらく歩くと悲鳴が聞こえてきた。

 

「何?」

 

悲鳴のあった公園にきた昴。

そこでは女子生徒を襲っているユニコーンの姿が。

 

「私が何をしたの!?」

「うるさい!ISは憎い!ISがあるから俺は!」

「・・!」

 

昴は駆け出しユニコーンを蹴飛ばす。

 

「大丈夫!?」

「う、うん!」

「早く逃げて!」

 

女子生徒が逃げたのを確認した昴はドライバーを腰に当て、トランスイッチをオンにした後ポーズをとる。

 

3・・

 

2・・

 

1・・

 

「変身!」

 

昴はフォーゼに変身。

 

「宇宙/(><)\キターーーーー!!\(>Д<)/」

 

X字に伸びながらフォーゼは叫ぶ。

 

「仮面ライダーだと!?」

「そうだよ!仮面ライダーフォーゼ!タイマン張らせてもらうよ!」

 

フォーゼはユニコーンに立ち向かう。

スラッシュキックを軸に有利な状況を作る。

 

「はあぁ!」

「ぐっ・・!?」

「どうして襲ったりしたの!?」

「ISがいけないんだ・・!ISがあるから俺はオリンピック出場を取り消しにされ、みんな離れて行った・・!この力でISを叩き潰すんだ!」

「ISが出てきて出場取り消しになったからって他人を傷付けていいわけがないよ!」

「黙れ!」

 

ユニコーンの攻撃がフォーゼにあたる。

一旦距離をとるフォーゼ。

 

「スバル!新スイッチだ!」

「おとと。」

 

そこへ大和が現れNo.10・エレキスイッチを投げ渡す。

 

「エレキスイッチだ。今までのスイッチとは段違いのパワーを秘めている・・。その力・・見せてくれ。」

「オッケー!」

 

フォーゼはロケットスイッチをはずし、エレキスイッチを差し込む。

 

(エレキ)

 

そしてスイッチオン。

 

(エレキ・オン)

 

右腕が金色に変わり手には専用武器・ビリーザロッドが握られていた。

 

「うわ、何か出たよ!」

「ソケットを左に差せ!」

「これ?・・こっちに差すと。」

「そんなこけおどし!」

 

ユニコーンは襲い来るがソケットを左に差したロッドを横に持っていたためユニコーンはそれに当たり感電。

 

「があぁ!」

「およ?これすごいパワーだよ!よーし、いっくよー!」

 

それを隠れて京が見ていた。

 

「あれが・・大和が振り向かなくなった原因・・。」

 

それに気づかずフォーゼはロッドを振るいヒットするが・・。

 

「ぐわぁ!?」

「わぁ!?痺れる・・!」

 

その途端にゾディアーツが持つ剣に電撃が伝わるが、フォーゼにも伝わってしまう。

 

「何これ・・?」

「エネルギーが逆流している・・?」

「がぁ!」

「うわっと!・・あばば!」

「があぁぁ!?」

 

そのことに戸惑うフォーゼ。

再び襲いかかるゾディアーツの剣をロッドで再び打ち払うが、またも電撃がゾディアーツとフォーゼに伝わってしまう。

その後も打ち合うのだが、そのたびに電撃がフォーゼとゾディアーツに伝わってしまう。

 

「く、うう・・。」

 

それが堪えたのだろう。

ゾディアーツはふらつきながらどこかに行ってしまう。

 

「あっ、くうう・・。」

 

フォーゼはふらつきながらもなんとか立ち上がって変身をとく。

 

「スバルさん大丈夫ですか!?」

「うん・・。ありがと、まゆっち。」

 

卓也たちが駆け寄る中、昴はエレキを見つめる。

 

「なんだろ・・スイッチに飲まれかけたっていうのかな・・?」

「スイッチに飲み込まれそうになった・・?」

「うん・・。このスイッチ、少し怖いよ・・。」

 

昴はエレキスイッチに不安を抱いてしまった。

自分に使いこなせるのかと・・。

 

川神学園・女子ロッカールーム

 

体育の時間

 

「スバルー!早く行くわよー!」

「あ、待ってよー!」

 

着替え終えた昴は先に部屋を後にする。

 

「これがあるから・・私を見なくなったんだ・・。大和を愛せるのは私だけ・・。」

 

京はエレキスイッチをネコババしてしまう。

再びユニコーンが姿を現した。

エレキがないことに気づかないまま昴はすぐに応戦。

そこに一子が現れ新スイッチを投げ渡す。

 

「スバル!これ新スイッチ!ビートとチェーンアレイ!」

「ワン子ちゃんありがと!では早速!」

 

ロケットとランチャーを外しチェーンアレイとビートをセット。

 

(ビート・チェーンアレイ)

 

最初にビートをオン。

 

(ビート・オン)

 

ドンドン!ドンドン!

 

右足に装着されたスピーカーから大音量が響く。

頭を抱えながら動きをとめるユニコーン。

一子もヘッドホンをしているがそれでも響くようだ。

 

「ぐ・・あああー!!」

「うっひゃー!ヘッドホンつけても響くー!」

「ん・・?意外と効果があったみたいだね。よし!お次はこれだよ!」

 

音が鳴り止むとビートをオフにして次はチェーンアレイをオンにする。

 

(チェーンアレイ・オン)

 

右手に鎖つきのトゲ付き鉄球が装着。

 

「お!これはこうだ!」

 

フォーゼはチェーンアレイを振り回し的確に当てていく。

 

「よっと、ホイ!」

「ぐああ!」

「さすがスバル。ガンダムをやっているだけのことはあるわね。」

 

チェーンアレイをすぐに使いこなしたフォーゼにあきれる一子。

もっともゲームでよくこの攻撃に悩まされていたのもあるのだが。

するとユニコーンに変化が。

 

「ぐぉぉぉ!」

「角が取れて剣になったー!?」

 

フォーゼの言うとおり角が取れ、その下に隠された顔があらわになったのだ。

ユニコーンはそのままフォーゼに襲い掛かる。

 

「く、うう。キャア!」

 

強烈な突きをくらいフォーゼは吹き飛ぶ。

そこへレーダーの呼び鈴がなったのでオンにする。

 

(レーダー・オン)

 

『スバル!エレキだ!』

「え?でも・・。」

 

フォーゼはエレキを使い、また逆流しないか不安になる。

 

『どうした?怖いのか?』

「うん、ちょっとだけ・・。でもこの状況を打破しなきゃいけないからやらないと!」

 

そう言ってフォーゼはエレキを取り出そうとするが・・。

 

(え・・!?無い・・!何で・・!?)

 

なんとエレキを無くしてしまったのだ。

正確には京がネコババしたのだが。

 

「くっ!」

『おい!何してんだ!?』

 

大和の指示を無視してフォーゼはビートとランチャーを入れ替える。

 

(ランチャー)

(ランチャー・オン)

 

レーダーをユニコーンに向けてロック完了。

 

「ターゲットロック!ミサイル発射!」

「無駄だ!」

 

ミサイルが放たれるが、巧みな剣捌きで軌道をそらしてしまう。

 

「そんな・・。」

『どうした!?エレキだ!』

「うう・・。」

「ふん、今日は引いてやる・・。」

 

そう言ってユニコーンはその場を去る。

 

「・・・。」

 

影で見ていた京は自分はとんでもないことをしてしまったのではないかという思いに駆られてしまう。

 

ラビットハッチ

 

昴は包み隠さずにエレキをなくしたことを告白。

 

「何だって!スイッチを無くした!?」

「本当にごめん!僕がきちんと管理しなかったから・・。」

「でもこれで納得したぜ。なんで大和の言うとおりに動かなかったのかがわかったからな。」

 

昴の言葉に翔一と卓也は納得する。

だが大和は昴がエレキを無くしたことを黙っていたことに対して怒っていた。

 

「どうしてそれを黙っていた!?言えば作戦も考慮して立てることもできた!」

「大和、落ち着いてよ。」

「スバルもわざと無くしたわけではないだろう。」

 

クッキーとクリスの言葉で大和は少し落ち着きを取り戻す。

 

「どこで無くしたんだ?」

「う〜ん・・。」

 

昴は考えるが思い当たる節がなく、翔一たちと探すことに。

 

大和と京のすれ違いとISへの憎しみから始まった今回の騒動・・。

昴はエレキを見つけられるのか?

 

説明
エレキ前編です。




IS・・

ラビットハッチで談笑する昴、大和、クリス、由紀江、一子。

お茶を配るクッキー。

この後すぐ・・!
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タグ
仮面ライダーフォーゼ 真剣で私に恋しなさい ボクっ娘 

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