IP?インフィニット・ストラトス・パラドックス? 第二話
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「で、あるからしてISの基本的な運用には現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合、刑法によって罰せられ・・・」

 

 

というわけで次の授業。・・・・・うん、難しいね?。どうにかこうにかついていってる感じだよ・・・。

 

というか教科書5冊も使う授業なんて初めてだよ・・・・

 

でも成績不振者にはなりたくないので頑張ってノート摂ってます。でも節々でまったくわからないところがあるんだよな・・・・しょうがない、放課後あたりに山田先生に聞きにいくか。聞くはひと時の恥聞かぬは一生の恥(であってるよな?)だしね。

 

 

「・・・今までの所で分からない人はいますか?」

 

 

すると山田先生が張り切ってクラス中にわからないところがないか質問する。

 

・・・丁度いいか。後で聞きに行きますっていっとけば・・

 

俺は素直に手を上げる。

 

 

「あ、はい。織斑くん。どこがわかりませんか?」

 

「すいません。かなりの所がわからないので放課後聞きに行きたいのですが、お時間よろしいでしょうか?」

 

「え、えと、わかりましたっ!バンバン聞きに来ちゃってくださいっ!!」

 

「・・・・織斑、事前に渡した参考書は読んだか?」

 

 

すると、今まで静観していた織斑先生が俺に質問する。ああ、あの分厚いヤツか・・・・・

 

 

「・・一通りは読みました。ですが一カ月とちょっとではすべては理解できませんでした」

 

「・・・・そうか・・」

 

 

そうなんだよな?読みはしたんだけど難しくってさ・・・何度か読み返したんだけど、一か月ぐらいじゃキツイって・・・・

 

 

「ほ、放課後・・・・・放課後にふたりきりの教師と生徒・・・。あっ!だ、ダメですよ、織斑くん。先生、強引にされると弱いんですから・・・・それに私、男の人は初めてで・・・・で、でも、織斑先生の弟さんだったら・・・」

 

 

妄想力逞しいな、おいっ!?・・・・IS学園の人は男性に対する免疫力がないというのは本当だったか・・・・・

 

その後織斑先生が山田先生をもとに戻し、授業は再開した。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

 

 

二時間目が終わった後、俺はひたすら復讐・・・・あ、間違えた。復習。・・・・う?ん。やっぱり難しい。いや、分かってるんだ。こんなに難しいのは訳があるって。

 

ISは『兵器』だ。簡単に色んなものを破壊することができる。そして兵器を深く理解せずに使えば必ず事故が起こる。そうしないためにこうやって勉強しているのだ。

 

だとしても・・・・うん。難しい・・・・

 

 

「ちょっとよろしくて?」

 

 

俺が内心うんうん言いながらノートと教科書を見直していると、いきなり声をかけられた。

 

 

「・・・何か?」

 

「まあっ!なんですの、そのお返事っ!わたくしに光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

 

「・・・」

 

 

で・た・よ。

 

正直に言って俺この手合いすっごい苦手。女は絶対的に偉いんだ?みたいなヤツ。こういのは基本関わらないようにしてきた。だって相手にするとうざいんだもん。

 

 

「申し訳ない。だが、俺は君のことは知らない。初対面の人にそう言われても困るだけなのだが」

 

「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットをっ!?イギリスの代表候補生にして入試主席のこのわたくしをっ!?」

 

 

・・・・セシリア・オルコット?ああ、あの第3世代型IS『ブルーティアーズ』のパイロットか・・

 

それに確か名家の出だったはず・・・

 

 

「それは失礼した、ミス・オルコット。名前は知っていたのだが顔までは知らなかった。・・まことに失礼した」

 

「ふん、ならばいいですわ。まあ、わたくしは心が広いですから許してあげましょう」

 

 

自分で心が広いって言ってる人って大体広くないよね。

 

 

「それで、俺に何か用かな?エリートたる代表候補生の者が」

 

「そうエリートなのですわっ!!」

 

 

・・・・なんだこの人。急にテンション上がったぞ。

 

 

「本来なら私のような選ばれた人間とあなたのような者がクラスを同じくするだけでも奇跡・・・幸運なのよ。そこのところをもう少し理解していただけないかしら?」

 

 

まあ、そうだろうな。男で代表候補生と一緒のクラスになるなんて俺が初めてだろうし。というかそれならそっちが幸運だぞ?世界で一人だけの男と同じクラスなんだから。まあ、言わないけど。

 

 

「そう言われてもな。ミス・オルコット・・・今の俺にとっては何もかもが衝撃的すぎるんだ。確かに君と同じクラスになれたのは幸運だと思うがな・・エリートたる君なら理解してくれるだろ?」

 

「・・むっ・・・まあ、それは仕方ありませんわね・・」

 

 

おお、理解してくれたよ、このエリート(笑)。おじさんは嬉しいよ・・・・って俺はおじさんじゃないだろうが・・・

 

俺が内心で一人突っ込みをしてると、チャイムがなり、ミス・オルコットは自分の席へと戻って行った。

 

ああ・・・せっかく見直ししようと思ってたのに・・・・

 

 

 

 

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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

次の時間はどうやら織斑先生がやるようだ。

 

織斑先生は教壇に立つと次の言葉を言い放った。

 

 

「それではこの時間は実戦で使用する各種装備の特性について説明する」

 

 

そういえばあの人に頼んでおいた(というか既に作り始めていた)俺のIS、どうなってるんだろう・・・一応希望は言っておいたからいいかな?

 

 

「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

 

 

何それ?めんどくさそ?・・・俺はやりたくないな?

 

 

「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく、生徒会の会議や委員会などへの出席…まあ、クラス長だな。ちなみにクラス対抗戦は入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点では大した差はないが競争は向上心を生む。一度決まると何か大事が無い限り一年間変更はないからそのつもりで」

 

 

・・・・それって別々にした方がいいと思うのは俺だけ?強いイコール統率力があるってわけでもないんだしさ・・・

 

仮面ライダーの方々がいい例だね。皆強いけど、統率力があるのはほんの一握りの人たちだけだもん。

 

 

「はい。織斑君を推薦しますっ!」

 

 

ウェーイ。やっぱりね?

 

予想はしてたさ。どうせ唯一の男だからそうした方が面白い、とかそういうオチだろうが。

 

 

「私もそれがいいと思いますっ!!」

 

「では候補者は織斑一夏・・・他にはいないのか? 自薦推薦は問わんぞ」

 

 

とりあえず、織斑先生にしつもーん。

 

 

「先生、質問があるんですが・・」

 

「何だ?」

 

「他薦の場合、拒否は「出来るわけないだろう」・・・・分かりました・・」

 

 

やっぱりね?もう想像はついてたよ、アハハハハハハハ・・・・鬱だ死のう・・・

 

 

「待ってくださいっ! 納得がいきませんわっ!」

 

 

すると次の瞬間、甲高い声が教室に響いた。ミス・オルコット・・・あんた声でか過ぎ・・耳痛くなった・・・

 

 

「そのような選出は認められませんっ!! 大体、男がクラス代表だなんていい恥曝しですっ! このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですかっ!?」

 

 

そこまで否定するもんかな?だって世界の半分は男性だし、政治もほとんど男性が握ってるんだよ?

 

 

「実力から行けば私がクラス代表になるのは当然、それを物珍しいからと言う理由で極東の猿にされては困りますっ! 私はこのような島国までIS技術の修練に来たのであってサーカスをする気は毛頭ございませんわっ!」

 

 

イギリスも島国だよ?。そしてついに人扱いじゃなくなった俺涙目。というか仮にも代表候補生がIS発明国に対してこの発言・・・いいのかね?

 

 

「いいですかっ!? クラス代表とは実力トップがなるべき、そしてそれは私ですわっ!」

 

 

確かにね?代表候補生ってうちのクラスじゃあんただけだし。確か他には4組に一人だっけ?

 

 

「大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、私にとっては苦痛」

 

「そこまでにしておいたらどうだ?品格を疑われるぞ?」

 

「なっ!?」

 

 

クラスの視線はミス・オルコットの言葉に口を挟んだ人間、つまり俺に注がれた。

 

・・・あちゃあ、つい口出ししちゃったよ・・・・いやさ、いくらなんでも言い過ぎだからつい、ね・・

 

 

「大体、イギリスも日本と経済的な差は対してないだろう?・・違いがあるとすれば、それこそ文化や言葉の違いぐらいだな」

 

「あ、あ、あ、あなた! 私の祖国を侮辱しますの!?」

 

 

「今の発言でどこが侮辱になるのか気になるところだな。更に言えば先に侮辱したのはそっちが先と俺は思うが?」

 

 

俺は頬杖をついてオルコットを見る。・・・こいつに敬称はもういらないな。

 

そんな俺の態度が気に入らなかったのか、オルコットは机を叩きながら宣言した。

 

 

「決闘ですわっ!!」

 

「・・・ふぅ・・なんでそこで暴力的解決になるのか、かなり気になるところだな。イギリスでは気に入らなかったらすぐに決闘を申し込む国なのか?」

 

「一度ならず二度までも・・・絶対に許しませんわっ!!」

 

 

・・・・この人、そもそも自分の行動がイギリスを貶めているって気づいていないのかな?

 

 

「・・・そっちがそれで納得するのなら、それでいいだろう」

 

「言っておきますが、わざと負けたりしたら私の奴隷にしますわよ」

 

「・・わざと負ける理由がどこにあるのか、聞きたいな」

 

「そう? 何にせよ丁度良い機会ですわ。イギリス代表候補生、この私、セシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわねっ!」

 

 

・・ダメだ。そろそろ切れそうだ。まるで俺が悪いみたいな風に言ってくるし、俺の負けが確定みたいに言ってくる。ここまで侮辱されるとさすがの俺も、ね・・・・・

 

 

「それで、ハンデはどの程度つければよろしいのかしら?」

 

「結構だ」

 

 

一瞬、教室に静寂が広がる。遅れて爆笑の渦が起こった。

 

 

「お、織斑君、君、それ本気で言ってるの?」

 

「男が女より強いなんて大昔の話だよ」

 

 

・・・・別に俺はそんなこと思っちゃいないがな。

 

俺はキレそうなのを必死に堪えてる。

 

すると、黙っている俺に向かって、周りの女子が気さくに話しかけてくる。その苦笑と失笑が混じった表情は、俺が負けるのを確信してる表情だった。

 

 

「ねー、織斑君。今からでも遅くないからセシリアにハンデつけて貰ったら?」

 

「代表候補生を舐めすぎだよ」

 

 

・・・・・あ?もうダメだ。我慢できない。・・・意外と沸点低いなぁ、俺。やっぱりストレス溜まってるのかな?

 

 

「ならば、俺も言わせてもらおう。男を舐め過ぎだ貴様ら」

 

 

俺がそう言い放った瞬間、周りが静まり返った。

 

 

「ISなんて所詮一介の兵器にすぎない。それにISは借り物だろう?なんせ自分じゃ作り出せないんだからな。その借り物がなければ威張れないようなやつらが偉そうにするな。これこそまさに虎の威を借りる狐だな」

 

『・・・・・・・・』

 

 

・・・・で、だんまりか。どうやら、IS無しでも胸を張れる人間はここにはいないみたいだな。というかこの程度の話なら、論破しようとするのなら出来るのに・・・

 

 

「さて、話はまとまったな。それでは勝負は一週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う。織斑とオルコットはそれぞれ用意をしておくように。それでは授業を始める」

 

 

そして我が姉上は何事もなかったよーに授業を始めた。・・・・千冬姉さんやっぱあんたすごいわ・・・

 

その言葉を聞いてクラスが再び起動し始めた。俺も授業の準備を始めるとするか・・・

 

・・はぁ、やっぱり人生って日々平穏ってわけにはいかないのね・・・

 

あの時キレなければよかったなぁ?トホホホ、と内心泣きながら俺は今日の残りの授業を受け続けた。

 

・・・・・というか、入学式の日にこれって・・・もしかしてこれが毎日続くのかっ!?それはさすがに嫌だぞ・・・・助けて?だれか?

 

 

 

 

 

説明

とりあえず続けて投稿。長さは前の奴と同じぐらいだけど大丈夫かな?
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タグ
性格改変 仮面ライダー インフィニット・ストラトス 

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