〜少年が望んだ世界と力〜
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あの後色々説明をしてもらうために一階に下り

 

「リリカルなのはの世界ねぇ」

 

そういいながら俺は少し遅い昼飯を食べていた。

 

「やけに落ち着いてますね。マスター」

 

「いや、これでも多少は驚いてるけど体が縮んだり、ゼクター達がいたり色々あったから少しは慣れた」

 

「そうですか」

 

 

10分後、俺は食事を食べ終えて後片付けを済まし、席につき本題に入った。

 

「えーっと、まずこの世界が何処なのかはわかった。んで、本題に入るけどいいか?」

 

「どうぞ」

 

「まずお前って何者?あと名前は?」

 

「最初の質問に対してはお答え出来ますが、二つ目の質問にはお答え出来ません」

 

「・・・・は?」

 

理解ができなかった。

何故答えられないのかと訊こうとしたが

 

「何故なら私にはまだ名前がないからです」

 

先に答えられてしまった。

 

「名前がない?」

 

「イエス、マスター。私はまだマスターである貴方から名前を頂いていません。ですから今はどうしても呼びたければ名無しと呼んで下さい」

 

トロワ・バートンかとツッコミたくなるな。

 

「名前ねぇ。どんな名前でもいいのか?」

 

「イエス。しかし出来ればライダー名兼ドライバー名とAIのコールサインの二つを考えて頂けると嬉しいですが、面倒であれば一括にして貰っても構いません」

 

「ライダー名兼ドライバー名とAIのコールサインってやっぱりお前ってライダーシステムだったのか?」

 

「イエス。私のライダーシステムは仮面ライダーディケイドとディエンドのハイブリッド型、つまり私一つでディケイドの他のライダーへの変身、及びディエンドのライダー召喚が可能です。またフォームチェンジ状態のライダーも召喚可能です」

 

「じゃあ例えばだが、ディケイドみたいにファイズの姿になった状態でディエンドみたいにライオトルーパーを召喚するのも可能か?」

 

「出来ますよ?」

 

なんか答え方が凄く軽いな。

 

「言い忘れましたが私はライダー以外も変身、召喚が可能です」

 

「ライダー以外?」

 

「私が入っていたアタッシュケースの中にライダー以外のカード、ガンダムやマクロス等のカードが入っていましたが今持ってますか?」

 

「あぁ、あるぞ」

 

そう言ってカードの束をテーブルに置いた。

 

「そのカードの全てに変身又は召喚ができます。しかしサイズは人間程ですが」

 

「はい!?」

 

正直これは驚かずにはいられなかった。

ライダーだけではなくMSやバルキリーやAS(アーム・スレイブ)にスーパー戦隊シリーズにも変身、召喚出来る。

まるで夢のような話しだからだ。

 

「・・・・マジか?」

 

「マジですが?」

 

「ちなみにエクシアのトランザムとかウィングゼロのゼロシステムとかも使えるのか?」

 

「はい。もちろん使えます」

 

「オールレンジ兵器は?」

 

「ファーストのビットからダブルオーのファングまで使用可能です。オールレンジ兵器のコントロール、トランザム等の一部のシステムの制御は私がサポートします」

 

「優秀だな。お前って」

 

「お誉めいただけて光栄です。マスター」

 

全ての平成ライダーに変身、更にはガンダム等にも変身と召喚か。

 

「なんと言うか。もの凄いチートだな」

 

「当たり前です。これもマスターが望んだことなのですから」

 

「俺が望んだ?」

 

「はい。マスターは昔、ディケイドとディエンドの能力が一つになり、ガンダム等が召喚出来るライダーシステムがあったらいいと思ったことがあるはずです。マスターが望んだから私が生まれたのです」

 

そう言われて、俺はディケイドが放送されていた時に確かにそう思っていたことがあることを思い出した。

 

「確かに思ったことがある」

 

「話しを反らして申し訳ありませんがそろそろ決まりましたか?」

 

「何が?」

 

「私の名前です」

 

結構マイペースな奴だなこのAI。

まぁいいか。

 

「あぁ、決まったよ。今ので思い出した」

 

「そうですか。では登録するのでどうぞ」

 

そう言われて、俺は一回深呼吸をして俺のライダーシステムとこれから共に戦う相棒に名前をつけた。

 

「ライダー名兼ドライバー名、フェニックス。AIのコールサインはアポロンだ」

 

「ライダー名兼ドライバー名、フェニックス。AIコールサインアポロン、登録完了しました」

 

「これからよろしくな、アポロン」

 

「イエス、マイマスター」

 

こうして俺が忘れてた仮面ライダー、フェニックスの戦いが今幕をあけ・・・・・ん?まてよ。

なんで俺が忘れてたライダーシステムをこいつが知ってるんだ?

それにさっき俺から生まれたってことは・・・

 

「一つ聞いていいか?」

 

「なんですか?」

 

「まさかお前の中に俺の今までの記憶とか入ってたりしてる?」

 

「・・・気付きましたか。」

 

「なにーー!」

 

なんだと!

俺の記憶がある!?

いくらなんでもプライバシーの侵害だ!

 

「何処まで知ってるん!?正直にいいや!」

 

「マスター、喋り方が関西弁になってますよ?」

 

「そんなん今はどうでもええ。はよゆえや!」

 

もう気になりすぎて、若干キレてます。

 

「わかりました。私が知っているマスターの記憶は主にご家族、学歴、関西出身、ライダーやガンダム等に関する知識のみです」

 

「あ、そうなの?」

 

なぁんだ、それだけか俺はてっきりあれも知ってるのかと

 

「ちなみにサブではマスターの幼少時代から18歳までの悪戯行為、失敗談、失恋談、マスターの他の能力等もありますが?」

 

「って結局全部知ってるんか!?」

 

「はい。私はある意味、マスターの分身ですから」

 

マジで〜!

最悪や、18歳ぐらいやったらまだええけど幼少時代の時まであるとは!

なんであるんや!

失敗談に悪戯行為に失恋談に俺の他の能力まで・・・・・・って他の能力?

 

「・・・・・・」

 

俺はアポロンをジッと見た。

 

「どうしましたかマスター?」

 

「他の能力って何?」

 

「言ってませんでしたか?」

 

「聞いてない」

 

今までずっとライダーシステムの話ししかしてねぇよ。

 

「そうですか。では、説明させて頂きます。まずマスターの頭の中には、W(ダブル)のフィリップのようにあらゆる次元世界の知識、[次元の本棚]が入っています」

 

うわー、ついに本棚まで手に入れてるよ俺。

 

「次にマスターの身体能力ですが、こちらは[ダブルオー]のアレルヤとハレルヤが一つになった状態と同じものです。しかし、まだ体に馴染んでないと思うのである程度トレーニングをおこなって下さい」

 

今度は超兵でしかも超反射能力、反射と思考の融合ですか。

 

「プログラム構成等は[SEED]のキラ・ヤマトと同じ、もしくはそれ以上あります」

 

スーパーコーディネイターと同じかそれ以上って。

 

「そして最後にマスターは昭和ライダーにも変身かのですが今はまだでませんのでご了承下さい」

 

止めは平成だけかと思ったら昭和ライダーも変身可能か。

 

「・・・・凄いな」

 

「そうですね」

 

「つかこんなチートっていいのか?」

 

「いいんじゃないですか?」

 

「超反射能力ってことは脳量子波もあるのか?」

 

「ありますよ?」

 

「はぁ、自分で望んどいてこういうのはなんだが色々ありすぎて頭痛くなってきた」

 

「では、気分転換に散歩などいかがでしょうか、マスター?」

 

確かに気分転換もいいがこの町を「海鳴」をある程度知っておく必要があるしな。

 

「よし、じゃあ行くか」

 

そう言って俺とアポロンは散歩に出掛けた。

 

 

 

 

海鳴市沿岸部

散歩をしていて海鳴は本当にいい町だなと俺は思った。

 

「潮風が気持ち良いな」

 

「気分転換にはなりましたか?」

 

「あぁ、十分いい気分転換になってるよ」

 

「それはなによりです」

 

「さて、実はまだ聞きたいことがあるんだがいいか?」

 

「もちろんです」

 

「今の時間ってなのはシリーズのどのあたりなんだ?」

 

「現時点ではシリーズの第一期、つまり無印で、高町なのはが魔導師になったばかりです。フェイト・テスタロッサと出会うのは少々先です」

 

ほぉー、結構最初の辺りに来たなぁ。

 

「そうか」

 

「そろそろ家に戻りませんか?マスターはまだあの家の全てを見てないでしょうし、私が案内します」

 

「別にいいけど、家の案内するなら散歩に出かける前にしろよ」

 

俺は文句をいいながら家に帰ろうとしたその時だった。

 

「ちょっと、なんなのよあんた達!」

 

「大人しくしろ、小娘!」

 

前方からどこかで聞き覚えがある声が聞こえた。

 

「ん、なんだ?」

 

見てみると黒いスーツをきた男達が二人の少女を黒い車に無理矢理乗せようとしていた。

二人の少女をよく見みると

 

「アリサとすずか!?」

 

なのはの友人である「アリサ・バニングス」と「月村すずか」だった。

男達は二人を乗せ、走り去って行った。

 

「・・・あれってどう見ても誘拐だよな?」

 

「そうですね。というよりもあれが誘拐に見えなければ何に見えますか?」

 

「それもそうだな」

 

やっぱり二人とも御令嬢だからなぁ。

犯人は恐らく、大量の身代金を要求するだろうな。

しかし・・・

 

「原作でアリサとすずか誘拐されるところなんてあったか?」

 

「恐らく、とらハも混じってるんでしょうね。」

 

「とらハ?」

 

なんか聞いたことがあるような、ないような。

 

「それは後で次元の本棚で調べてはいかがですか?それで、どうしますかマスター?このまま家に帰りますか?」

 

「アホか、お前は。二人を助けるに決まってるだろうが」

 

そういいながら俺は念のために持ってきていたWのメモリガジェット「バットショット」を取り出し、ギジメモリを挿入した。

 

『BAD』

 

音声が聞こえ、バットショットはライブモードになる。

 

「バットショット、悪いがさっきの車を追跡してくれ」

 

バットショットは頷き、車が走り去って行った方向に飛んで行った。

 

「さてと、俺達も追うか」

 

「しかしマスター。その身体では、以下に超兵であっても限界があります」

 

「・・・・・あ」

 

確かにいくら身体能力が高くても流石に無理か。

 

「ということで、すでに足は呼んでいます」

 

「え?」

 

呼んでいるって何を聞こうとした時

 

ブッブー

 

「来たようですね」

 

クラクションが聞こえ、後ろを振り返るとGトレーラーがやってきた。

 

「・・・・いつから呼んでた?」

 

「アリサ・バニングスの声が聞こえた時に出撃命令を出しましたが問題ありますか?」

 

準備がいいなぁこいつは。

 

「いいや、全くない」

 

Gトレーラーが俺の前で停まると俺はドアを開きGトレーラーの運転席に乗り込み、ドアを閉めるとGトレーラーはアリサとすずかを乗せた車と同じ方向に向かって走り出した。

 

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後書き

 

ARXー7アーバレスト「はい、第3話も無事終了!」

 

健悟「待て!」

 

ARXー7アーバレスト「何?」

 

健悟「一つ聞きたいことがある」

 

ARXー7アーバレスト「どうぞ?」

 

健悟「お前、とらハの内容知ってるのか?」

 

ARXー7アーバレスト「・・・・・・・少しだけ」

 

健悟「本当は!?」

 

ARXー7アーバレスト「全く知りません。にじファンとかでとらハのネタを読んだりネットで調べた程度です」

 

健悟「そんなんで大丈夫か!?」

 

ARXー7アーバレスト「大丈夫だよ!!!・・・・・・多分」

 

健悟「最後の多分は何!?」

 

ARXー7アーバレスト「そんなことより、もう時間ないよ!ほら次回予告!!」

 

健悟「また話逸らしやがって たく次回『第四話 初の変身、とあるおばあちゃんの教え』です。・・・・って・・え?!』

 

ARXー7アーバレスト「次からこの後書きコーナーにアポロンも参加します!次回いよいよ初変身だ!!!」

 

説明
第三話 新居を探索、望んだ力はライダーと(後編)
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