<インフィニット・ストラトス> 金と銀の瞳が見据えるモノ
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休み時間が終わって二時限目の授業だ

 

「それではこの時間は実戦で使用する各種装備の特性について説明する――ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

 

クラス代表かぁ……多分、一夏くんが推薦されちゃうんだろうね。

 

「はい!織斑君を推薦します!」

 

「私もそれが良いと思います!」

 

ほらやっぱり。

 

「では候補者は織斑一夏・・・・・・他にいないか?自薦、他薦は問わないぞ。」

 

「お、俺!?」

 

あ、一夏くんが立ち上がった。

 

「織斑、席につけ、邪魔だ。さて、他にいないのか?いないなら織斑になるが」

「俺はそんなのやりま――――」

 

「自薦他薦は問わないと言ったはずだ。他薦された者に拒否権はない。選ばれた以上覚悟をしろ」

 

バンッ!

 

「待ってください!納得がいきませんわ!」

 

びっくりしたあ!

 

いきなり大きな音ださないでよ!

 

「そのような選出は認められません! 大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ! わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

 

いいと思うけどなあ……。一夏くんなら。

 

「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります! わたくしはこのような島国までISの修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」

 

……!

 

今、あの女……何て言った?

 

一夏くんが極東の猿?

 

百歩譲って極東っていうのは認めてもいいけど……一夏くんが猿?

 

「大体、文化としても後進的な国で暮らさなければいけないこと自体、わたくしにとっては耐えがたい苦痛で―――」

 

もうダメ。本気でキレる!

 

「イギリスだって大したお国自慢無いだろ。世界一不味い料理で何年覇者d――――」

 

「つけあがってんじゃないわよ!古いだけが取り柄のイギリス人!」

 

思いっきり怒鳴ってやった。

 

「あっ、あっ、あなたねえ!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

 

「先に日本を侮辱したのは貴方でしょ!」

 

「磨美……!」

 

「っーーーー決闘ですわ!アーデルハイトさんも!」

 

「いいじゃない、のってあげるわ。ね、一夏くんも売られた喧嘩は買う派だよね」

 

「ああ、それに四の五の言うよりわかりやすい」

 

「言っておきますけど、わざと負けたりしたら奴隷にしますわよ」

 

「自信もって貴方には負けないって言えるわ」

 

「そう?何にせよちょうどいいですわ。イギリスの代表候補生のこのわたくし、セシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわね!」

 

「こっちも同じよ。貴方みたいに傲慢はこもってないけどね」

 

「んじゃハンデはどれくらいつける?」

 

「あら、早速お願いかしら?」

 

「違う、俺がどれくらいハンデをつければ良いのかっていう意味だ」

 

その時、クラスの女子から爆笑がおきた。

 

「お、織斑君それ本気で言ってるの?」

「男が女より強かったのって大昔の話だよ?」

 

「織斑君はISを動かせるかもしれないけど、それは言い過ぎだよ」

 

「うるさいうるさい、黙りなさい!」

 

私は自分の思っていることを話した。

 

「今、女性が強いのはISが使えるから、でも一夏くんは今の私達と同じ立場に立っているわ。わかる?」

 

私がそう言ったらクラスのみんなが笑わなくなった。

 

「で、でもセシリアさんは代表候補生なんだよ?」

誰かがそう言う。

 

「なら、ハンデは無し。それで良いよね?一夏くん。」

 

「あ、ああ、それでいい」

 

「私もそれでかまいませんわ!」

 

「貴方には聞いてないわ。あ、織斑先生、私もクラス代表に立候補します」

 

「わかった、候補者に追加しておこう。まあいろいろと紆余曲折があったが、話はまとまったようだな。織斑とアーデルハイト、オルコットは一週間後の月曜。放課後の第3アリーナで行う。三人とも準備をするように!」

 

「はい」

 

キーンコーンカーンコーン!

 

私が返事をしたと同時にチャイムがなった。

 

 

 

 

 

――――一夏side――――

 

俺は放課後、山田先生から自分の部屋の鍵を受け取り、その部屋の前にいた。

 

「とりあえず、部屋に入ろう……」

 

俺は鍵をドアに差し込み――――って開いてんじゃん

 

そのまま俺は部屋の中に入り、さっそくベッドに潜り込んだ

 

「やわらけぇ〜!絶対高いやつだこれ!」

 

「だれかいるの?」

 

なんか独特の曇りがある声が聞こえたぞ……!

 

「あ、同室の人ね。これから一年間よろしく、私は――――」

 

「――磨美」

 

――――一夏sideout――――

 

――――磨美side――――

 

「あ、一夏くん……」

 

私がパンツをはいてシャワールームから出るとそこには一夏くんがいた

 

「よ、よう……!」

 

「いやあっ!」

 

いきなりの事で体が反射反応を示した

 

私は無意識の内に右目を両手で隠してしまった

 

ハラリ…………

 

さて、考えてください読者のみなさま。

 

私はさっきまでバスタオルを両手で押さえていました。

 

だけど今、その両手は右目を隠すのに使っている。

 

それが意味するものは…………

 

 

今の私はパンツ一丁で初恋の人の目の前に立っている

 

 

という事になる

 

「……!……いやぁん!」

 

あ、今気がついた!

 

そもそも私がオッドアイって事は一夏くんは知ってる……!

 

あああああああ!なんて馬鹿な事を――――ん?

 

まてよ?今、私はほぼ裸……一夏くんはベッドの上で……

 

この時、私の中のなにかが暴走を開始した

 

「……」

 

無言で私はドアに向かい、鍵を閉めた

 

そして、一夏くんの上に覆い被さるようにベッドに乗っかった

 

「……お、おいアーデル?」

 

「一夏くん………………!」

 

そして自分の胸を一夏くんの制服越しの胸板に押し付けた

 

「あっ……はああ……!」

 

熱いため息を一夏くんの顔にかけて、胸を一夏くんの制服に擦りつける

 

「ちょ、アーデル!ここは学生寮だ!それに、そんなことをここで始めたら千冬姉が……!」

 

「…………そんなの……知ったことじゃないから……!」

 

「アーデル!!」

 

「ひぅっ!」

 

突然、一夏くんが怒気のこもった声を出した

 

「……いいかげんにやめてくれ……。今の俺にはアーデルと……………………」

 

「私と…………?」

 

「よ、よ、よ、夜の営みをやる精神力が残ってないんだ……それに……」

 

「…………それに?」

 

「…………やっぱ今は言わないでおく」

 

「…………ごめんなさい。……怒った?」

 

私は一夏くんに上目遣いでそう言った

 

「……う……怒ってはないけど、今度から気を付けてくれよ?」

 

「うん……あ、服着てくるからね」

 

「ああ」

 

 

 

こうして、私のIS学園のはじめの一日は終わった

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第4話
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