ゲイム業界へようこそ!その14
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「それじゃあ俺達は別のところに行くから。ゆっくりしていってくれ。」

 

 

 

「ええぇ〜〜もうどこかに行っちゃうの〜〜〜?」

 

 

 

「まぁ、私達もこの街に来たばかりでしばらくはいるだろうしいづれまた会うでしょう。」

 

 

 

「その通りですよぅ〜〜。ところでレンさん先ほどの質問なんですが…。」

 

 

 

 

協会に着いた俺とノワールはねぷねぷ達とここで別れることに。別にパーティーとかになってたわけじゃないから気にしないけどな。このまま一緒にいることで俺が物語に関係してくるのは非常に危険極まりないし。

 

 

 

「ネプテューヌ、近い内に必ずまた会いましょう。(そしてその時には一対一の決着を…)」

 

 

 

「うん!!ノワちゃんも元気でね〜〜〜。」

 

 

 

 

そうして俺達は協会を後にした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

………………

 

 

 

 

 

 

 

 

「ネプテューヌとはちょっとした知り合いでね。」

 

 

 

「そうなのか。なんだかライバル視しているように見えたが…。」

 

 

 

「気付いてたんだ…。まぁこっちが一方的にそう見てるだけで、彼女の方はなんとも思ってないみたいだけど。」

 

 

 

協会から離れて次の所へ向かう最中、ノワールがねぷねぷさんとの関係を俺に話す。もちろん俺自身は最近このゲームをクリアしたこともあって内容は熟知しているつもりだ。しかし空気を読んで彼女の話に合わせる。

 

 

 

「こんな自分が少し嫌になってくるのよね…。彼女の行動が一々感に障ってしまうの。どうやら記憶を失っていたみたいだけど、それでも何も知らない素振りに私は苛立ってしまうし…。」

 

 

 

「それはネプテューヌが嫌いだからか?」

 

 

 

「嫌いというわけでは無いんだけど…、ああ〜〜〜もう!この気持ちをなんて言ったらいいのか分からないのよね!!」

 

 

 

彼女はそう言うとプンスカ怒っていた。自身の気持ちが分からなくて、変な憤りを感じているのだろう。これは少し助けが必要か…?

 

 

 

「俺がどうこう言う権利は無いんだろうが、あえて言わせもらうとすれば…。ノワール、君は優し過ぎるだよ。」

 

 

 

「よく意味が理解出来ないわね…。」

 

 

 

「例えば俺に誰か嫌い奴が一人いたと仮定しよう。もしそいつが目の前にいたら俺は視界から奴を外す。あちらから話かけてきたら無視するか、どうしても話さなければならないのなら用件を短くまとめて、極力話を短くする。」

 

 

 

「それで何が言いたいの?」

 

 

 

「俺が言いたいのは本当に嫌いな奴とは関係を持たず係わろうとしないってことだよ。ノワールはネプテューヌのことを意識して係わるよな。好きでもないのに、彼女の為にいろいろと気を配ってるのは君の性格が優しいからだと俺は思うな。」

 

 

 

俺が考えた意見をノワールに与える。なんだかシリアスな時って臭いセリフを言い過ぎやしないか?「君は優しい」とか言った後、自身に「なんだそれw」とかツッコミたくなる。でも自然と言葉が出ちゃうんだよなぁ〜。

 

 

 

「私はネプテューヌに優しいのかな…。」

 

 

 

「他の生徒を放っておけない委員長みたいな存在なのかもな。」

 

 

 

「確かに彼女を見ていると放っておけないのよね。言われなくても勝手に面倒見てあげてるし。」

 

 

 

「やっぱりノワールは優しいだよ。別にそれは悪いことじゃないだろ?」

 

 

 

「まぁ、そうかもしれないけどね…。」

 

 

 

ノワールは俺の言葉に悩んでいるようだ。頭に?のアイコンも出ていらっしゃる。こういう問題はすぐに答えが出ないもんだよな。そうだと理解するのにも時間がかかるし。

 

 

 

「とりあえずゆっくり考えていけばいいさ。すぐに決定付けることでも無いだろうし。それで次はどこに行くつもりなんだ?」

 

 

 

「それもそうね…。えぇと次に行く場所はっと……、ん?」

 

 

 

ノワールはセリフと共に視線をある場所へと向けた。その視線を俺も辿っていくと一軒の店を発見する。どうやら洋菓子店のようだ。人の混み様からとても人気があるのだろう。

 

 

 

「ちょっと気になるんだけど行ってみない?」

 

 

 

「もちろん、了解だとも。」

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