K-ON!+EXPLORES...第11話・克服
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〜追試まであと6日〜

 

 

 

昨日があっという間に過ぎたみたいだった

 

ちなみに平沢さんは、分かっているだろうが部活には来ていない

 

 

〜放課後〜

 

「泰広君、ちょっと来てくれないかしら?」

 

担任から呼び出しをくらった

 

「えっ?どうかしたんですか?」

 

俺は尋ねてみると

 

「詳しい話は職員室で話すわ、じゃあまた後でね」

 

「はい」

 

「何て言われたの?」

 

「いや、話があるから職員室に来いって・・・・・」

 

「へぇ〜、お前が?何か悪さでもやらかしたのか?」

 

「そんな事聞くなって、縁起でもない」

 

「分かってる」

 

「それじゃあ先に行ってて、俺はあとで来るから」

 

「「はいよ(了解〜)」」

 

「ってお前は真っ直ぐ家に帰って勉強しろや」

 

正樹は平沢さんに命令するように言った

 

「ちぇ・・・・・」

 

「『ちぇ・・・・・』じゃない!!お前の事だろ」

 

「分かってるよ、んじゃ、また明日〜」ブンブン

 

平沢さんが手を振りながら教室を出て行こうとしたので

 

「「またね(またな)」」

 

俺たちも挨拶を返した

 

「それじゃあ俺も職員室行くよ」

 

「分かった、律達に伝えとくわ」

 

「ああ、よろしく頼む」ダダダダダ

 

俺は勢いよく職員室へ走っていった

 

廊下は走っちゃダメだけどねw

 

まあどうでもいいや

 

早く用事を終わらせて、部活に行こう

 

 

〜職員室〜

 

 

「失礼します」

 

「やっと来たわね」

 

「俺に何の用でしょうか?」

 

「学園祭の前に体育祭があるのは知っているわね?」

 

「はい、知っていますけど・・・・・」

 

「実はね、もう準備が始まっているのよ」

 

「へぇ〜・・・それで・・・」

 

「実行委員会だけじゃ人手不足だから、あなたに手伝って欲しいの」

 

「別に構いませんけど、なぜ正樹も呼ばなかったんですか?」

 

「昨日の昼休みにやってもらったから、今日はあなたに頼みたいの

他のクラスの男子も何人か行っているから」

 

ああ、なるほど、裏話になるが昨日の昼休み、正樹が見当たらなかったな

俺は別のクラスに行っていたから詳しくは知らなかったんだよな

 

「分かりました、いいですよ」

 

「ありがとうね、それじゃあ生徒会室に向かって、指示をもらってきなさい」

 

「はい」

 

 

〜生徒会室〜

 

 

コンコン

 

「は〜い」

 

「失礼しま〜す」ガラガラ

 

「あら?泰広君」

 

「真鍋さん、お疲れ」

 

そこにいたのは同じクラスの真鍋和さんだ

 

「もしかして、担任に頼まれたのあなただったの?」

 

「うん、手伝いにいけってね」

 

「じゃあ、そこの荷物を運んでいって

もう先に来ていた人たちは今運んでいるわ」

 

「了解っと!」

 

俺は早く終わらせようと早速横にあったハードルが重なっている束を運ぼうとしたらね・・・

 

ドサッ!

 

「お、重い・・・・・!!!」

 

「実はそれ私たち生徒会だけじゃ無理があったから

力のある男子達に頼んだのよ」

 

「(正樹昨日昼休みこんな事やってたのか!?)」

 

「早く終わらせよう・・・・・」

 

「ごめんね、迷惑掛けちゃって・・・」

 

「いいよ、これくらい」

 

俺はそう言って、重いハードルを運んでいった

 

 

〜正樹ver.〜

 

 

「うぃ〜っす」

 

「おう、正樹」

 

「あれ?泰広はどうしたんだ?」

 

「泰広は担任に呼ばれている、ちなみに唯はご帰宅だ」

 

「「んな事分かっている」」

 

律と澪が少し怖い表情をした

 

キャー、怖いw

 

「そうだ、思い出した!!!」

 

「どうしたの?りっちゃん?」

 

紬が尋ねた

 

「泰の事だ!!あいつずっと私たちを苗字で呼んでいて何とも思わないのか?」

 

「そういえば変わっていないわね」

 

「いいんじゃないのか?無理やり強要するのはどうかと思うし」

 

場の空気には馴染んでいるけど、確かに言い方はよそよそしいな

 

「正樹はどう思う!?」バーン!

 

律が机を叩きながら俺に聞いてきた

 

「どうって・・・俺は苗字じゃないし〜♪」

 

「真面目に考えろーっ!」グキッ

 

「わ、悪かった、離してくれ・・・・・」

 

このデコつるピカがまたチョークスリーパーを掛けてきやがった!!

 

「俺は正直どっちでもいいと思うぜ?

律が言っていることも澪の言っていることも正当だしな」

 

「じゃあ、偶数だけど多数決だ!!」

 

「泰広に名前でで呼ばせるか呼ばせないかどっちだ!?」

 

「私は呼ばせるわ」

 

紬が呼ばせるに1つ

 

「私は当然呼ばせるだ!」

 

律も呼ばせるに1つ

 

「私は・・・呼ばせない」

 

澪が呼ばせないに1つ

 

「じゃあ正樹はどっちだよ!?」

 

うーん、どうしよっかな・・・

確か俺は泰広に入学式の登校の時に『俺に任せとけって!!」て言ったしな・・・

あいつだけ苗字ってのもどうかとは思うし

じゃあここは1つ一肌脱いどくか!!!

 

「じゃ、俺は呼ばせるでいいぜ、澪には悪いが」

 

「それじゃ泰広に名前で呼ばせるに決定な!!」

 

「おい、律!!それで泰広が嫌がったらどうするんだ!!」

 

「そん時はそん時だ!!それとも澪だけ苗字で呼んでもらう〜?」

 

「うっ・・・・・分かったよ〜・・・」シクシク

 

ニヤリ

 

あっ、こいつ絶対「フフフ、やっぱり!!」みたいな顔しやがった!!

 

まっ、俺には関係ないか・・・・・

 

「それじゃあどうやって泰広に名前で呼ばせる?」

 

律が無神経に言いやがった、コイツ考えておけよ、そういう事はよ

 

「う〜ん、普通に要求しても多分拒否るだろうよ、あいつは」

 

「だろ?ムギ、何かいい方法はない?」

 

「そうですねぇ〜、泰広君を何かで縛って呼ぶまで解かないのはどうでしょうか?」

 

「(コイツそんな事よく考えたな・・・)」

 

「ああ、それいいんじゃね!!」

 

「逃げたらどうするんだよ?」

 

澪が呆れたような顔で尋ねたので

 

「そん時は俺がとっ捕まえる!!あいつの為なら何でもやってやるさ」

 

「よく言った!!正樹!!それじゃあ明日から行動開始だ!!」

 

「ロープは私の家で製作された格闘家でも全然破られない特別製のを用意しますね」

 

「「(コイツの家はどんだけ金持ちなんだ!?))」」

 

 

「じゃあ明日から早速作戦開始だ!!正樹は泰に気づかれないように放課後になったら1回部室に来て、再び誘導してくる!!私と澪は泰に怪しまれないように早く部室に来る!!ムギも澪と同じように早く来て、ロープを持ってくる!!分かったな!?」

 

律が作戦の見直しをした

 

「了解!!」

 

「はい!!」

 

「やれやれ・・・」

 

 

〜次の日の放課後〜

 

 

「じゃあね、やっくん、まーくん!!」

 

「それじゃあね、2人とも部活頑張ってね」

 

「おう、また明日」

 

「お疲れ、また明日」

 

 

唯と真鍋が教室をあとにした、真鍋は今日は生徒会はないそうだ

 

「(さて、コイツと同じクラスでどうやって気づかれないよう行こうか・・・)」

 

「あっ!!正樹、俺たち今日日直だから日誌書かないと・・・」

 

「今日はお前が書いてくれ!!俺ちょっと部室に急用があるからよ!!」

 

「いいじゃん、これが終わってからでも」

 

「頼む、急用なんだ!!また戻ってくるからよ!」

 

「分かったよ、仕方ないな」

 

「本当にワリィな、お前の荷物持って行ってやるから」

 

「ありがとう、じゃあすぐ戻ってきてね」

 

「はいよ!!」ダダダダダ

 

 

〜音楽室〜

 

ガチャン!

 

「おう、正樹!どうだ?」

 

「大丈夫だ、バレていないぜ」

 

「じゃあ私たちはドアの前でロープ持って待機しているから、後は連れて来てくれ」

 

「お前たちは泰が入ってきたらすぐに捕らえるんだよな?」

 

「ああ、じゃあよろしくな」

 

「ハイよ」

 

 

〜1年2組〜

 

 

「お〜い、泰!!」

 

「正樹!!遅いよ!!」

 

「ゴメンゴメン、じゃあ早く日誌出して行こうぜ」

 

「うん、そうだね」

 

 

「先生、日誌です」

 

「はい、ごくろうさま、もういいわよ」

 

「「お疲れ様です、失礼します」」

 

「全く昨日大変だったよ、ホントに・・・」

 

「何かあったのか?」

 

「体育祭の準備させられた・・・・・」

 

「そりゃご苦労なこった」

 

「あっ、もう部室だ」

 

「ホントだ、早ぇ〜な(いよいよか・・・)」

 

「正樹?どうしたの?早く入ろうよ」

 

「ん・・・あぁ、そうだな(よし!)」

 

ガチャ!

 

「澪!!ムギ!!掛かれー!!」

 

「え?」

 

ガシッ!

 

「正樹!!何をする!!」

 

「悪いな、お前のためだ」

 

「う、うわあぁぁぁぁーーーーーーーーーー!!!!!!!」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

〜泰広ver.〜

 

 

「で、何で俺は今手、足、腕が縛られてんのか状況を説明してもらおうか」

 

「何言ってんだ!お前が悪いだろうが!!」

 

田井中さんが軽く怒鳴ってきた

 

「は?どういうこと?」

 

「お前がコイツらを名前で呼ばないから、コイツら爆発しちゃったってわけよ」

 

正樹がベースを取り出しながら、軽い気持ちで言った

 

「って正樹は付き合ってくれないのか!?」

 

「当たり前だろ、俺は名前で呼ばれているし、ベースで少し練習したいとこがあるのよ」

 

そして、軽く弦に触れる正樹

 

「後はごゆっくりっと、何かあったら来てやるからさ」

 

「そ、そんな〜」

 

「なにおぅー!!私らじゃイヤってかー!!」

 

「いや、そうじゃないけど・・・」

 

「じゃあいいだろ!!」

 

何かどうも女子が俺の近くにいると落ちつかないんだよな・・・

 

一体これから何をするんだろ・・・・・

 

「さ〜て、泰、何で縛られてるか分かるかな?」

 

「だから、その・・・俺が皆を名前で呼ばないから・・・」

 

「その通り!!」

 

「あの、事情は分かったから、ロープ解いてほしいんだけど・・・」

 

「ダメだ、そうしたらお前は逃げるだろ?」

 

「うっ・・・・・ご名答です」

 

「それじゃあこうしよう、私ら全員の名前を呼べたら解いてやる!!」

 

「えぇぇぇぇ!!!??そんな無茶苦茶な・・・・・」

 

「無茶苦茶なって唯のバイトでいくら経つか分かっているのか」

 

秋山さんが呆れたようなそんな事言ってきた

 

そういやもうそろそろ5月が終わる

 

結構経っているや・・・・・

 

「あはははは、これは、何かの冗談だよね?琴吹さん?」

 

とにかく辞めさせよう、そう思って琴吹さんに話を振ると

 

「いいえ、本気よ」

 

「そんな〜嘘だろ」

 

「嘘じゃない、ホントだ」

 

「お願いします、これだけは勘弁してくれない?」

 

「ダメだ、ならん」

 

田井中さんが即答・・・・・

まじすか、何でここまで名前呼びに強要するんだろうか?

 

「思ったんだけどね、君たちは見ず知らずの男に名前で呼ばれて抵抗とか何ともないの?」

 

「へ?全然ないけど?」

 

「そっちの方が仲良くなれた気がするわ」

 

「別に、何ともないぞ・・・///」

 

いや、秋山さん、あなた恥ずかしがっているでしょ?w

 

それはいいとして、そろそろヤバイ気がする

 

俺完璧に追い込まれているよな・・・

 

「ねえ、もういいじゃん」汗ダクダク

 

「ならん!!」

 

「そうよ、遠慮しなくていいわよ」

 

仕方ない、こうなったらもう諦めるしかない・・・・・

 

「分かったよ・・・呼べばいいんでしょ、呼べば・・・」

 

「よし、私の名前を言ってみろ」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・律さん」

 

「何で『さん』付けなんだ・・・呼び捨てしろよ!」

 

う〜ん、従姉妹以外『さん』付けなんだよな、よく考えたら・・・

 

待てよ、いい事思いついた!!

 

「待ってよ!!じゃあ琴吹さんだって俺や正樹の事『くん』つけているじゃないか!」

 

「いや、『くん』付けと『さん」付けは全然違う感じがするぞ、泰広」

 

「確かに・・・・・澪の言うとおりだ、全然違うぞ〜泰」

 

うっ・・・・・もう勘弁してほしい・・・・・結構辛いんだよな

 

「それじゃあもう1回私の名前言ってみろ」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・律」

 

「う〜ん、時間掛けすぎだけど、まあよしとするか」

 

「それじゃあ私ね」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・紬」

 

「よし、私だな」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・澪」

 

「・・・・・/////」

 

「なーに照れてるんだよ、澪!!」

 

「バカ!!照れてなんてないぞ!///」ゴツ!

 

秋山さん・・・・・いや澪が今月最大級の拳骨を与えた

 

「いってぇ〜な」

 

「待ってよ、平沢さんの時はどうすればいいんだよ!?」

 

「唯!!唯の時もだ、むしろ唯が1番お前に名前で呼びたがってもらってたぞ!!」

 

えっ?平沢さんが?俺に?

一体何で俺なんかに・・・・・

女ってよく分からないな・・・

俺じゃなくても正樹が呼んでるじゃないか

 

 

「とにかくやっと泰広君と仲良くなれそうでよかったわ」

 

「いや、もう充分仲良かった気がするけど・・・」

 

「おっ、もう完全下校の時間だ!よし今日はこれで解散」

 

「はぁ〜今日もまた練習しなかったな、まあ今日は仕方ないか・・・///」

 

澪が溜息をついた、てか、何で頬が真っ赤になっていたんだろうか?

 

「はあ〜疲れた・・・」

 

「帰ろうぜ、泰!!皆待っている」

 

正樹がベースをケースに治しながら俺に話しかける

 

「うん・・・・・」

 

「でもお前、成長してきているぜ?俺は呼べないだろうとずっと思っていたからな」

 

「うん、グダグダだったけど・・・」

 

「いいんだよ、その内慣れれば!!」

 

「お〜い、帰るぞ、泰!!正樹!!」

 

「「了解(はいよ)」」

 

俺たちは音楽室を後にして、校門を出た

 

いつもと変わらない感じだが、平沢さん・・・いや唯がいない

これからは考える時ぐらいは呼び捨てに慣れていくか・・・

 

そういえば唯はちゃんと勉強しているかな?

 

まさか、またギターに集中していないといいけど・・・

 

とにかく今日1日色々と大変だったけど、色々と軽音部の皆のおかげで変えることが出来た

 

『お〜い、何やってんだよ、泰!!』

 

正樹が俺に大声で叫んできた

 

いつの間にか俺は考え事をしていた

 

「ごめん!!ちょっと待って!!」

 

そう言って俺は、再び皆がいる所にギターを抱えながら走っていった

 

 

説明

オリジナルの話です、日常では絶対にあり得ないですwww

では11話目どうぞ〜

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