真(チェンジ)!!仮面ライダーディケイド〜紅蓮の破壊者〜【第17話:Tの拾い物・決戦の夜明け】
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3ヶ月前…

風都大学研究室…

 

「おお…このままいけば暴走してしまう!!」

ドームのような広い部屋で機械をひたすらいじる男が1人…。

「ええい!ここで諦められるかァァ!!」

 

今、部屋の中心にある沢山の機器に繋がれたフラスコは凄まじい光を放っていた…。男は必死に機械をいじっても光は凄まじく輝き続ける…。

 

そこへ…

 

 

「父さん!!」

 

 

1人の黒髪の女性が入ってきた…。

 

「ミ、ミチル!?な、何故!?」

その女性は男の娘であった…。

 

「よくも母さんの一周忌を忘れてよくもこんな…!!」

「ち、違う!!ミチル!!話を聞いて…」

 

 

ガチャ…

 

 

この時…男は謝って機器のレバーに触れ…

 

 

 

 

 

 

キィィィィィィィィィン…

 

 

 

辺りを光が包みこんだ…。

 

 

 

その後駆けつけた研究者たちが見たのは…

 

 

 

「アア…ァァ…アア…ァァ…」

 

 

動かない娘を抱えた炎を背にガラクタの山の上に立つ男であった…。

 

 

 

 

 

 

 

現在…

 

「!ミチル!!」

 

早乙女は広いドームのような研究室で目を覚ました…。

 

「…夢…か…?」

 

どうやら自分は机に突っ伏して寝ていたようであることに気づいた…。

 

「ご機嫌よう早乙女博士…?」

 

そこにサングラスをした男がやって来る…。コーウェンであった…。

「ふん…何のようだ。」

「決まっているだろう…。『計画』が夜明けと共に実行する。」

「ということは『切り札』の回収に失敗したようだな。『F』のような代えを使えば良かったものを…。」

「そうもいくまい。いくら『私のメモリが特別』でもオリジナルT2は出来るだけ集めなければ失敗する可能性もある。」

 

「フン…」

早乙女は鼻を鳴らすと部屋の中央の巨大なフラスコに目を向ける…。

 

「ミチル…待っておれ…。」

そのフラスコには彼の娘、ミチルが浮かんでいた…。

そして、それには醜悪な笑みを浮かべるコーウェンの顔が反射していた…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風都…

鳴海探偵事務所前…

 

 

 

「ふぅ…」

2人の異世界の増援により危機を脱した四季…。

彼は銀色のオーロラをくぐり抜け何とか帰還を果たした…。

 

「四季さん!!」

 

オーロラを抜けるとカズキらが駆け寄ってくる…。

 

「良かった〜。無事で。」

安堵の声をだすカズキ。

「悪いな…心配かけたな。」

笑顔で返す四季…。そこに頭の変身を解いたジョーカー…翔子が歩いてくる…。

「…無事で良かったわ。ここで朗報。あんたが留守の間に敵のアジトが解ったわ…。こっちも消耗してるし体勢を整えて明日…仕掛けるわ。」

「ほう…でもジョーカーはWのパワーの半分じゃねえか。大丈夫なのか?」

不安そうな言葉をだす四季…。しかし翔子は…

「大丈夫。何て言ったって文字通り一発逆転の『切り札』だからね。」

と自信ありげに笑っていた…。

「さ〜て!隼人のお見舞いにでもいこうかしらね〜。」

「俺もブラボー心配だ!」

「そうだな…」

 

ここで翔子、カズキ、斗貴子の3人は隼人、ブラボーの搬送された病院に行くことにする。

 

「じゃあ、俺は戻るか…(竜馬たちにも声かけとくか…)」

同時に四季もスプリングに戻ることにした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃…

カフェ『スプリング』…

 

「クロスミラージュ、アンタも大事な相棒だからキッチリ手入れしてやらないとね…。」

オレンジ髪の少女が【×】印の模様がついた白い銃を磨いていた…。

竜馬と共に地獄兄弟を撃退した『仮面ライダーバース』こと『ティアナ・ランスター』である。

今、彼女はバースになるより前から彼女の相棒を務めた銃『クロスミラージュ』をハンカチで磨いていた…。

「アンタじゃ怪人相手はキツイからね〜。」

 

彼女のクロスミラージュは場合によっては近接にも対応できる優れ物だが、出力やその他諸々が怪人を相手するにはとても心細いので現在、彼女は戦闘はバースで済ましクロスミラージュをサポートとして運用している…。

「んん〜…!!一旦外出るか…。」

ティアナはクロスミラージュを収納し、伸びるとスプリングの外に出る…。

「ふう〜…」

 

ボキッ…ボキボキ…

 

首と肩を鳴らすティアナ…

そこへ…

 

 

ヒュルル〜…

ゴチン☆

 

「痛っ!?」

 

何かが彼女の頭に当たった…。

「ちょっと〜何なのよ〜!?」

 

そう言いながら彼女は自分にぶつかった『ソレ』を見た…。

「え?…これって?」

 

『ソレ』は明日の戦いの行く末を左右する重要な物であった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

風都病院…

313号室…

 

「いやすまない。迷惑をかけたな…。」

小綺麗な病室のベッドで隼人は入れられていた…。

ブラボーは体に余りにも負担がかかり過ぎたのだらしく集中治療室におり、斗貴子はそれに付き添っている…。

「隼人さん凄いですね!アレだけボロボロになってもこれだけ元気だなんて!」

「はは…頑丈で石頭ぐらいしか取り柄が無いからな…。」

カズキの言葉に苦笑する隼人…。

(全く…痩せ我慢しちゃって…)

翔子は壁に寄りかかり隼人の痩せ我慢を見抜いていた…。

「どれ…ジュースの1つでもおごってやるか…。」

「い、いえそんな…!」

「育ち盛りが遠慮するな。」

 

カズキが引きとめられながらもベッドから立ち上がる隼人。

「仕方ないわね…。ほら肩貸してあげるわよ。」

「ああ…大丈夫だ。問題無い。」

隼人は翔子に付き添われながら廊下を歩いていく…。

(いいな…俺だったら斗貴子さんと…)

 

後ろに妄想している奴がいたが気にしない。

 

 

 

カタン!!

 

「う!」

その横で1人の青年が倒れる。

「あ!大丈夫ですか?」

あわてて助けに入るカズキ…。

 

「!」

 

そして、倒れた青年の顔を見て隼人は驚愕した…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日…

風都郊外…

「フフ…とうとうこの時が来た…」

『エターナル!!』

 

寂れた研究所の屋上でまるで舞台を演じるが如く声をあげる早乙女…。彼はロストドライバーを身に付けエターナルメモリをスロットすると腕に赤い炎の模様が入った白い三本角の異形、エターナルへと変身する…。

 

「ああ…この時をどれほど待ちわびたことか…。妻を失い、娘を失い…余りにも多くの犠牲を払ってきた…。錬金戦団レンキンノセンダンを追われひもじい思いをした我々は今、贖罪をしなくてはならない…。それは錬金戦団の連中…や地球の記憶を弄び我々に楯突いた奴らも同罪…そして…それらを糧としてミチルは新たな誘い手となり蘇る…。さあ…愚かなる者共よ最後の夜明けに懺悔せよ!!ムハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ…!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うるせえぞジジィ!!それはてめえらだけがやる事ダアァァ!!」

 

その時、紅い影がエターナル向かい落ちてきた・・・・。

 

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そろそろWvs武装錬金篇終了です。
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