超次元ゲイムネプテューヌMK.2  叶えたい願い
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第1話 物語の始まり

 

大量のモンスターの死体の中に1人立っている人物。

 

「今回はギョウカイ墓場か、前はプラネテューヌだったけな」

 

静かに響き渡る青年の声。

青年の顔はとても整っており見たもの全てが見惚れてしまうくらいのものだった。

漆黒の服に身を包み、左右色の違う目、目にかかるくらいの長めの髪。

 

「確か、あれは今年だったはずだ。モンスターと戦うのも修行の内か」

 

青年はそう言うとギョウカイ墓場の奥へと歩みを進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コンパ、こいつはあたしがひきつける。そのうちにネプ子達にクリスタルを!」

 

腰まである茶色の髪。手に持つのはカタール。

 

「わかったです。あいちゃん!」

 

コンパと呼ばれた少女は機械の触手に囚われた桃色の髪の女の子に手元のクリスタルを向ける。

瞬間クリスタルは光り少女を優しく包んでいく。

 

「こんぱさん......」

 

「ギアちゃん!よかったです」

 

触手は力を無くし少女を解放していく。

コンパは四女神のところにもクリスタルを使うが反応がない。

 

「きゃぁぁぁ!」

 

黒色の巨人と戦っていた少女はコンパたちの元に後退して行く。

腕から流れる少量の血。

 

「アイエフさん、大丈夫ですか!?」

 

「はは、いきなりかっこ悪いところを見せちゃったわね、ネプギア」

 

「あいちゃん、ねぷねぷたちは全然ダメです」

 

「やっぱりシェアが足りなかったのね」

 

駆けつけた少女ネプギアはアイエフの前に立ち黒の巨人に対し剣を構える。

 

「今度はてめーが相手するのか!いいぜ、かかってこいよ!!」

 

黒の巨人は巨大な戦斧を地面に叩きつける。

ネプギアは横にとび巨人に突きを繰り出す。

 

「何だ、その程度か!死ねよ!」

 

巨人は空いている手でネプギアを殴りつけた。

はずだった。しかし、巨人の手は何かに止められていた。

 

「女神に手を出させねえ」

 

そこには青年がいた。左右目の色が違う特徴を持つ青年が手に白い剣を持ち、

空いている手で巨人の一撃を防いでいたのだ。

青年は剣を握る手に力を込めていく。剣はそれに答えるように強い光りを発していく。

 

「吹き飛べ」

 

青年は剣を思いっきり縦に振った。

それと同時に地面が大きく震撼し、一振りの剣戟は巨人を遥か遠くに飛ばした。

 

「おい、大丈夫か。女神様」

 

青年は剣を腰についている鞘にしまいネプギアのほうを向く。

 

「え、はい、ありがとうございました」

 

ネプギアは顔を赤くしながらも青年にお礼を言った。

果たしてそれが怒っているのか、恥ずかしいのか、青年には微塵として分からない。

 

「あのさ、よかったら君たちについてっていいかな。俺、ここの出口しらねえんだ」

 

「え、じゃあ、あんたどうやってここに来たのよ」

 

アイエフが詰め寄ってくる。

青年はアイエフの頭に手を置き顔を寄せていく。

 

「そのことについては後で話す」

 

アイエフは急に顔を真っ赤にし、首を縦にこくこくと振った。

そして青年とネプギアたちはギョウカイ墓場を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここはプラネテューヌの協会。

青年の隣にはネプギア、目の前にはアイエフ、コンパ、プラネテューヌの教祖イストワール。

 

「なるほどな、つまり今はほとんどのシェアが犯罪組織にとられていると」

 

「はい、女神が囚われている以上シェアを集めることができるのは現状では女神候補生しかいません」

 

イストワールは困っている表情で青年を見ている。

 

「協力すればいいんだろ」

 

「いいのですか!?」

 

「ただし、条件がある。女神を救ったらゲイムギョウ界最強を決めるあの大会を開いてほしい」

 

青年は真剣な眼差しでイストワールを見つめる。

 

「分かりました、その条件を呑みましょう」

 

「よし、交渉成立だな。では早速シェアを集めに行くか」

 

ネプギアの手をとり協会を出ようとする青年。だがその歩みはネプギアによって止められた。

 

「待ってください、あのあなたの名前を教えてください」

 

「俺の名前か......カイトだ。これが俺の今の名前だ」

 

「カイトさん、これからよろしくお願いします!」

 

不思議とネプギアの顔が少し赤くなっていた。カイトはそれに気付いたのか

 

「熱いな、熱でもあるんじゃないか?」

 

ネプギアのおでこに自分のおでこを重ねた。

 

「ふぁ....カイトさん」

 

ますます顔を真っ赤にしていくネプギアに困惑するカイト。

そんな空気を見かねたのか、アイエフが二人を引き離す。

 

「大丈夫よ、カイト。さっさと行きましょ」

 

「ギアちゃん、ダメですよ。カイトさんを困らせちゃ」

 

ネプギアに妙に口調を強めて言うコンパ。

 

「カイトさん!......温かいです」

 

コンパの制止を振り切りカイトに抱きつくネプギア。

 

「ネプギア、胸が当たってるぞ」

 

「え......カ、カイトさんのエッチ」

 

......なぜ俺がエッチなんだ。

そしてしばらくネプギアとアイエフ&コンパのよくもわからない言い争いが勃発した。

説明
犯罪組織マジェコンヌの支配されていくゲイムギョウ界。
そんな中現れる強大な力を持ちし青年。
全てが謎に包まれた青年はいったい何者なのか。
これはある願いを叶えるため戦う青年と女神候補生の物語である。
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