死にたがりの第七十一話 原作通り過ぎて逆につまらない……
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あらすじ

 

 

何か、満身創痍を慢心相姦って書いてたらしいね、すぐに訂正したよ……

どうよ?滑稽でしょ?面白いでしょ?ほら、笑いなさいよ、笑えば良いじゃない!あーっはっはっはっ!て!!!

 

 

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〜ヴィータサイド〜

 

 

「民間人への魔法攻撃。軽犯罪では済まない罪だ……」

 

 

「あんだてめぇ。管理局の魔導師か……?」

 

 

「時空管理局嘱託魔導師、フェイト・テスタロッサ」

 

 

面倒な事になった……。

まさかこのタイミングで出て来るなんて……。

 

 

「抵抗しなければ、弁護の機会が君にはある……同意するなら、武装を解除して」

 

 

「誰がするかよ!」

 

 

その瞬間、私は後ろに飛び、そのままビルの中から出る。

くそっ、どうする……。

 

 

私は飛びながら思考を巡らす。

幾らアンクの力があるとしても……安易には使えない。

使ったら、長時間動けなくなっちまう。

 

 

仕方ない、ここで迎え撃つか……。それからすぐに離脱だ。潰すのが目的じゃない……。あくまで蒐集が目的なんだ。

見たところ、パワーはそんなに無い。だったら、力でねじ伏せる!

私はそう考え、動くのを止め相手を上から見据える。

 

 

「バルディッシュ」

 

 

《Arc Saber》

 

 

「ハァッ!!」

 

 

魔力の刃か……。

避けるか?……いや、ここは攻撃をして、障壁で防いだ方が良いな。

 

 

「グラーフアイゼン!!」

 

 

四つの弾を取りだし、アイゼンを振るう。

この距離なら当たる!

 

 

《Schwalbefliegen》

 

 

「ハァッ!!」

 

 

四つの弾は真っ直ぐ金髪の所に向かう。

そして私は、目の前に迫ってきている魔力の刃を障壁で止める。

 

 

「障壁!」

 

 

《Panzerhindernis》

 

 

バチィン!!

 

 

障壁と刃がぶつかり合う。

なる程、電気を帯びてるのか……。直接喰らったら、数秒は痺れて動きが止められる……。

 

 

私はそのまま刃を受け切ると、障壁を消し、あいつを見る。

 

 

まだ私が放った攻撃を避けているが……。

それは自動で追って行く誘導弾だ……どうでる……。

 

 

「バリアァァ!!」

 

 

なっ!?下から!?

 

 

「ブレイクッ!!」

 

 

障壁を張って、いきなり現れた奴のパンチを防ぐが。

徐々にひびが入って行き、障壁が破られる。

 

 

「このっ!!」

 

 

オレンジの髪の奴が片手で障壁を張る。

そんな障壁!

 

 

「ハァッ!!」

 

 

ガキィン!!

 

 

パリィィン!!

 

 

「うわぁっ!?」

 

 

どうだ。そんな障壁、簡単に破れるっての。

 

 

「ハッ……!?」

 

 

《Pferde》

 

 

その時気づく。

あのオレンジの髪の奴に気を取られてて、金髪の奴を見失っていた。

 

 

そして、もう遅かった。

足にバインドが施されようとしていた。

 

 

更に、目の前を見ると、金髪の奴はデバイスを振るおうとしていた。

私はそれを間一髪避け、距離を取る。

 

 

その際に、バインドも瞬時に解く。

 

 

「ハァァァッ!!」

 

 

ヤバい!?

 

 

ガキィン!

 

 

私はアイゼンで相手の攻撃を防ぐ。

クッ、危なかった……。

 

 

くそっ、ぶっ潰すだけなら簡単なんだけど……。それじゃ意味ねぇんだ。魔力を持って帰らないと……。

カートリッジ残り二発、やれっか……?

 

 

「ハァッ!」

 

 

相手の武器を弾き飛ばすと、また距離を取る。

だが相手は負けじと私に着いてくる。

どうすれば良い……。

 

 

「こっのぉ!!」

 

 

再び金髪の奴に突っ込もうとした瞬間に。

いきなり体が動かなくなる。

これは……バインドか!?

 

 

くそっ、金髪の奴に目が行き過ぎて、あいつをすっかり忘れてた!

 

 

「終わりだね……。名前と出身世界、目的を教えてもらうよ……」

 

 

「ぐっ……うぅっ!!」

 

 

誰が……こいつら何かに!!

 

 

「はっ……何かヤバいよ!フェイト!」

 

 

その瞬間、ピンク色の髪と、羽を生やした奴が目に入った。

その二人は、瞬時に金髪とオレンジを吹っ飛ばした。

 

 

「……シグナム……アンク……」

 

 

「全く、俺が出て来た意味がないだろう……アンク」

 

 

「ハッ、ナニを言ってんだザフィーラ。お前がちんたらしてるから悪いんだろ?それと、今はその名で俺を呼ぶな」

 

 

じゃあ、何て呼べば良いんだよ……。

 

 

「レヴァンティン、カートリッジロード」

 

 

《Explosion》

 

 

ガチャン!

 

 

「……紫電一閃!ハァッ!!」

 

 

シグナムは金髪に飛び込んでいき、剣を振るう。

相手はデバイスを斬られ驚く。

それを見て、すかさず二撃目を加えようとするが。

 

 

それを障壁で防がれる。

だけど、相手がパワー不足だったのか、シグナムの力に押され、ビルに吹っ飛ばされる。

 

 

「フェイトォ!!」

 

 

オレンジの奴が向かおうとするが、それをザフィーラが阻止する。

……アンク、変わってやったんだな……。

 

 

「……どうしたヴィータ、油断でもしたか?」

 

 

「うるせぇよ、こっから逆転するとこだったんだ」

 

 

「するどころか、バインドで捕まえられてちゃ世話ねぇだろ」

 

 

「お前は黙ってろよアンク!」

 

 

「だから、今は俺をアンクって呼ぶなって言ってんだろ」

 

 

「じゃあ何て呼べば良いんだよ!」

 

 

「……そうだな……カザリ……いや、生理的に受付ない……ウヴァ……何であんな咬ませの名前何て……ガメル……俺は馬鹿じゃない……メズール……性別違うから却下だ……じゃあ、オーズで良いか。ここではオーズと呼べ」

 

 

……何だよ、そのオーズって。

しかも試行錯誤した結果がこれかよ……。

 

 

「ほらよ、お前の帽子だ」

 

 

シグナムにバインドを壊してもらい、自由になった時に、アンクから帽子を手渡される。

……持ってきてくれたんだ……。

 

 

「てめぇが怪我したら、あいつがうるさいからな」

 

 

「うっ……アニスにだけは言われたくないからな……気を付けるよ……って、帽子直ってる……」

 

 

「ああ、破損は直しておいたぞ」

 

 

「……二人とも……ありがとう」

 

 

「気にすんな。それよりも……テスタロッサか……もう管理局が来てんのか」

 

 

「ん?アn……オーズはあいつらの事知ってんのか?」

 

 

「あぁ、少しだけな」

 

 

少しだけって……。

まんま顔見知りみたいな良い方だったぞ今の……。

 

 

「状況は、こっちが有利の四対三……か、ちょっと卑怯臭いけど。まぁ良いか」

 

 

「……オーズ、ここは我ら騎士に任せてくれないか?」

 

 

シグナムがアンクに申し出る。

そりゃそうだ、私達は騎士。

 

 

「一対一なら、私達騎士に負けはねぇ!!」

 

 

「……ふっ、そうか。それじゃ任せたぞ、シグナム、ヴィータ」

 

 

「すまないな」

 

 

「気にすんな。どうせなら、あいつらの魔力を取って来てくれた方が良いんでな」

 

 

「それじゃ、行ってくる!」

 

 

私とシグナムは同時に出る。

アンクはそれを見て、すぐに何処かに向かう……。

 

 

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〜シャマルサイド〜

 

 

「あ、もしもし、はやてちゃん?シャマルです」

 

 

私は今、ビルの屋上からはやてちゃんに連絡をしている。

今日はアニス君の顔を見ないで蒐集活動に出てしまったので、アニス君の状態を聞いておきたかったからだ。

 

 

『あ、どうしたん?』

 

 

「……アニス君、体調どうですか?昨日はずっと寝てたみたいですけど……」

 

 

『あぁ、それならもう大丈夫や。今日の昼前には起きてな、おかゆ食べてたで』

 

 

「そうですか〜……良かったぁ……」

 

 

『あはは!シャマル、アニス君のお母さんみたいやな』

 

 

「あっそれは酷いです、せめてお姉ちゃんって言ってほしいです!」

 

 

『あはは!すまんすまん。それよりも、蒐集、まだ続けてるん?はよぉ帰ってこないと、アニス君怒るで?』

 

あー……そう言えば、もう結構な時間ですから……。

でも、アニス君に言い訳は通用しないし……。

 

 

『どうせなら、ウチも今から出ようか?さっきからグリードがうるさいねん』

 

 

「いいえ、はやてちゃんはそのまま家に居てください。アニス君を守れるのは、はやてちゃんしか今はいませんので」

 

 

『……うん、分かったわ……』

 

 

「はい。あ、後……お料理手伝えなくてすみません」

 

 

『気にせんと、はよお蒐集終わらせて帰ってきぃな。美味しいご飯作って待っとるさかいな〜』

 

 

「はい、分かりました。それでは、もう切りますね」

 

 

『うん、分かったで。気ぃ付けてな?』

 

 

「はい、はい、それじゃ……。そう、なるべく急いで、確実に済ませます……クラールヴィント、導いて」

 

 

《Ja》

 

 

《Pendelform》

 

 

クラールヴィントをペンダルフォルムにし、集中する……。

狙いは……魔力が大きい子……。

 

 

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〜シグナムサイド〜

 

 

ふむ、まだ粗削りなところもあるが。

それでも、この年でこの強さ……まだまだ強くなるな、この子は……。

 

 

「ハァッ!」

 

 

ガキィン!

 

 

相手のデバイスとつばぜり合いになり、そのまま力で押し切る。

相手は少し距離を取り、魔力弾を形成する。

 

 

「……レヴァンティン、私に甲冑を……」

 

 

《Panzergeist》

 

 

私はその身に魔力の甲冑を身にまとう。

そして、相手の魔力弾を直接浴びても、物ともしないでそのまま悠然とレヴァンティンを構え……。

 

 

「魔導師にしては悪くないセンスだ。だが、ベルカの騎士に一対一を挑むには、まだ足りん!!」

 

 

一気に相手の目の前まで移動し、レヴァンティンを振るう。

それを相手は、修復したてのデバイスで受ける。

 

 

こんな障壁、簡単に破れる!

 

 

パキィン!!

 

 

「ハアッ!」

 

 

そしてそのまま押し飛ばし、隙が出来たところにたたき込む。

 

 

「レヴァンティン、叩き斬れ!!」

 

 

《Jawohl》

 

 

「ハァァッ!!」

 

 

今度は障壁などを張らずに、デバイスで攻撃を防ぐ。

だが、デバイスのコア部分に亀裂が入り、そこから砕けていく。

 

 

「ハァッ!!」

 

 

更に力を加え、また吹き飛ばす。

……まだまだだな。

 

 

私は使い終わったカートリッジを排出し、新しいカートリッジを装填する。

 

 

「終わりか?ならばジッとしていろ。抵抗しなければ命までは取らん」

 

 

「誰が!!」

 

 

「……良い気迫だ。私はベルカの騎士、ヴォルケンリッターが将、シグナム。そして我が剣レヴァンティン。お前の名は?」

 

 

「ミッドチルダの魔導師、時空管理局嘱託、フェイト・テスタロッサ。この子はバルディッシュ」

 

 

「テスタロッサ……それにバルディッシュか」

 

 

良い目だ……ますます気に入った。

だが残念だ、全力で渡り合えないのがな……。

 

 

「ハァッ!!」

 

 

ガキィン!キィン!

 

 

一気に間合いを詰め、斬りかかる。

テスタロッサはそれを全て流し、攻めに転じる。

だが、一撃一撃が軽いな……。

 

 

そして、数分とテスタロッサと戦っている時に。

大きな魔力反応を感じた。

 

 

私はビルの屋上に居るもう一人の魔導師を見る。

そこには杖に魔力を溜めている姿が映った。

まさか、この結界を壊す気では……。

 

 

「くっ!」

 

 

だが、そう易々と行かせてはくれない様だ……。

それはヴィータとザフィーラも同じ……なら、アンクは……。

 

 

今向かっているが……間に合うかどうか……。

 

 

後は、シャマルか……。

頼むぞシャマル……。

 

 

《Count three, two, one》

 

 

カウントが数え終わる前に、魔導師が杖を構えるが。

……どうやら間に合った様だな。

 

 

「なの……は……?」

 

 

だけど……外しているぞシャマルよ……。

あの白い魔導師の胸から手が出ているが、それが一度引っ込み、もう一度手が出る。

 

 

今度はその手にリンカーコアがむき出しの状態で現れる。

 

 

「なのはぁぁぁぁ!!」

 

 

テスタロッサは急いでこの場を離れようとするが、私はテスタロッサの前に移動し、行く手を阻む。

 

 

「……すぐに終わる」

 

 

私はテスタロッサにそう言い、動きを食い止める。

……早く終わらせろ、シャマル。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

〜シャマルサイド〜

 

 

「リンカーコア、捕獲」

 

 

まさか、一回間違っちゃうとは……。

やっぱり私って、そそっかしいのかしら?

 

 

「蒐集開始」

 

 

《Sammlung》

 

 

白い魔導師の子から、リンカーコアを蒐集する。

闇の書が魔力を吸収して、ページがどんどん埋まって行く。

 

 

このまま行けば、20ページは行きそうね。

 

 

その時、白い魔導師が動く。

まさか……この状態で撃つつもりなの!?

 

 

読み通り、あの子は強力な収束魔法を放った。

その魔法が結界に当たり、結界が破られる。

あぁ!?こ、これじゃあ……アニス君に……。

 

 

私は蒐集が終わってので、手を抜く。

 

 

 

そして、それぞれから念話が入ってくる。

 

 

(結界が抜かれた)

 

 

(シャマルごめん、助かった)

 

 

(うん。一旦散って、何時もの場所でまた集合!)

 

 

よし、これで後は、あそこに行けばいい……。

 

 

「お疲れさん」

 

 

「あ、アンク君……」

 

 

いきなり声を掛けられてびっくりしたけど、後ろを向くと、そこにはグリード状態のアンク君が居た。

 

 

「何時もの場所か?」

 

 

「えぇ、何時もの場所に集合です。私はもう行くので、管理局には見るから無い様にして来てくださいね」

 

 

「分かってる」

 

 

「それじゃあ」

 

 

そして、私もこの場を離脱する。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

〜アニスサイド〜

 

 

「……あの……馬鹿たれどもが……」

 

 

ようやく感じた……魔力をね。

全く、まさか言いつけを破ってるとは……。

まぁ、俺も言えた義理じゃないけどね……。

 

 

「それじゃあクイーン……ゆっくり話そうか?」

 

 

《あ、あのぉ……この件に関して、私は関与していませんって言ったら……見逃してくれます?》

 

 

「あっはっはっ……クイーン、面白い事言うね。俺はね、そんな言い訳を話せって言ってるわけじゃないんだよ……良いからさっさとホントの事を言え……」

 

 

《は、はいぃぃぃ!!》

 

 

俺はクイーンを脅して本当の事を話させようとする。

だけど、はやてが聞き耳を立てていたのか、ちょうどいいタイミングで部屋に中に入ってくる。

 

 

「アニス君、騒いどったけど、どうかしたん?」

 

 

「……いや、うん……はやてちゃんも気づいるよね?ここから離れたところで魔力反応があったの」

 

 

「あー、そうなん?ウチまだよぉ分からへんねん。あー、何も分からへん〜」

 

 

うわぁ……ものすごく嘘つくの下手だねこの子……。

しかも目が泳いでるし……。

 

 

はぁ、何かはやてのこんな姿み見たら、どうでも良くなって来た……。

 

 

「あぁ……もういいよ……何でもないから……」

 

 

こいつらは……。

まぁ、大目に見よう。普段俺も迷惑かけてるしね。

しかも、人の事言えないから……。

 

 

帰って来たら、ザフィーラにでも抱っこしてもらうか。

説明
原作通りってある意味予定調和かもしれない……
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リリカルなのは ヴォルケンリッターズ アニス みなさんキャラ崩壊 

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