超次元ゲイムネプテューヌ ~Mystic World~ 第四話:いつもと違う朝
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「うーん……。」

 

 

ばさばさ。

 

 

朝9時半。眞誓は窓から入ってくる日差しに目を覚めた。部屋は随分めちゃくちゃになっていた。食べ残りのお菓子に半分くらいしかない飲料、食べ終わって集めて置いたコンビニ弁当のプラスチック容器。ごたごただ。

 

「はぁ……。」

 

部屋の隅で寝てた眞誓は起きてから周りを見る。女神達は夢の世界にいるのか、静かに寝ている。布団を掛け直ししてからキチンへ。今の時間ではちょっと遅いかも知れないが、簡単な食事でも必要だから。

 

(昨日は凄かったな……。)

 

一日が過ぎた今も面喰い状態。あっちで寝ている女の子たちは皆、この世界の人間ではない。女神と言う存在だ。昨夜話を聞いてみた結果としてはただの少女達だと思ったのに。これ、信じるべきか?

 

「これにしようか。材料買うの忘れてたよね…。」

 

おっと、昨日買い物するのを忘れた。お金も銀行で引き出したのに。

 

「んとなると…シリアルと今残っているのを適当に調理して…。」

 

ちょうど冷蔵庫に食パンと卵がたくさんある。長い時間を持って食べようと思って買った物だ。眞誓はそれでフレンチトーストを作り始めた。

 

「まずは~」

 

充分に焼けたプライパンにバターを塗って、卵を割って器に入れといてから牛乳と塩、砂糖を適切に混ぜた後にパンに塗る。

 

「よいしょっと……」

 

そして何分間気を付きながらゆっくり焼く。

 

「これくらいなら大丈夫だろう。」

 

焼いたパンを皿に次々盛って、残りの牛乳を出してから他の器にシリアルを盛る。食事の準備が終わる時、部屋のドアが開く音が聞こえた。

 

「うう…ん……、もう朝なの?」

 

振り向くと、そこには髪飾りを外したロングヘア姿のノワールがあくびをしていた。

 

「あ、ごめん。起こしちゃった?」

 

「はぁぁ…ん?う、ううん…ただそろそろ起きる時間だと思っただけなの……。トイレはどこ?」

 

「あっちだよ。あ、もうすぐご飯できるから。」

 

「うん~はぁぁぁ……。」

 

あくびをしながらトイレに向かうノワール。眞誓は朝ご飯の準備を終わって、部屋に入って寝ている女神達を起こしに。

 

ベッドの上には女神候補生達が仲良く、その下敷いた布団の上には女神3人がまだ旅立つ最中だった。

 

(やれやれ…。)

 

眞誓は一応近くにいる人を起こそうと決めた。それでそばに寝ている人、布団をすっぽりかぶって寝ている緑の女神、ベールをゆっくり起こした。

 

「お~い、ベール。そろそろ起きる時間だよ……。」

 

ベールの肩をそっとつかんで揺らして見たが、反応がない。眞誓はベールを起こすためにずっと彼女の名前を呼びながら体を揺らすと、

 

「…う…うん……。」

 

「あ、起きた起きた。ほら、朝だよ。早く起きないと。」

 

「……。」

 

だが、ベールは起きようとの動きもなく、ただ眞誓をじっと見つめていた。

 

「ど、どうした?」

 

「……様、大好きです……。」

 

「何言ってるのk…──ううっ!?」

 

 

ぐいっ。

 

 

ベールはいきなり眞誓を強く抱きついた。眞誓はそのままベールのあの凄い胸に顔を埋めたような姿になった。ベールはそんな眞誓の頭を撫で始めた。

 

「……大丈夫ですよ。これからは私がそばにいますから……。」

 

(い、息苦しい!この子見直したら、む、胸がす、すげぇ……じゃなくて早く離せぇ!!)

 

「……ふふ、本当に赤ちゃんみたいですわ…もっと抱きしめたい……。」

 

ベールは寝ぼけているようだ。眞誓は離れようとしたが、ベールの力が結構強すぎて色々大変だった。

 

(離せぇ!殺す気か、おい!!)

 

「──う──うう─ううっ!!」

 

「…もう、私の…胸がそんなに好きですか?」

 

変なこと言わないで離せ!

 

「……何しているの、お兄ちゃん?」

 

「!?」

 

顔を洗って髪を結んでいたノワールが二人の姿を冷たい目で見ていた。第三者が見ればきっといちゃいちゃするように見えるでしょう。

 

「…こ……。」

 

「の、ノワール、待てよ、これはその──」

 

「こ、このエッチ!変態!さっさと死ね───!!」

 

 

 

ぴしゃりー!

 

 

 

 

 

- * -

 

 

 

 

 

「ごめんなさい……。私の寝言のせいで……。」

 

「ああ、良いよ良いよ。気にしないから。」

 

眞誓の右頬には手の形がついていた。理由はノワールの誤解のおかげで。今はみんな集まって眞誓が用意したフレンチトーストとシリアルを食べているところだった。

 

「うう……、さ、最初から言ってよ、もう…。」

 

ノワールは誤りたがったけど、素直じゃないからただ顔を真っ赤にしてパンを食べていた。

 

(いきなりしたクセに…。突然されたから言う間もなっかたんだけど。)

 

「ところで眞誓兄様、今日どこかに行く予定でしたっけ?確か昨日皆で図書館に行くっておっしゃいましたよね?」

 

何分後、食事を終わったベールが言った。

 

「あ、そうだ!そうだったよね。今何時?」

 

「……11時。」

 

ブランの答えに眞誓は時計を見てびっくりする。もう11時ごろ。残りのシリアルを吸収するようにたべた眞誓は焦りなからパンも一緒に食う。

 

「……ううっ!?」

 

パンを焦って食べたせいでパンが喉に支えたみたいだ。

 

「お、お兄ちゃん大丈夫ですか!?みず、水ぅー!」

 

パンを焦って食べたせいで喉が支えた眞誓がネプギアがくれるコップ一杯の水を一気に飲んでから深い息をした。

 

「ぷぁ~、死ぬかと思った。」

 

「……大丈夫…?」

 

「ああ、もう大丈夫から心配しなくていいよ。」

 

「うん……。」

 

眞誓はロムが心配している顔で聞くと、たいした事じゃないのように言って、トイレに行って適当に洗ってから自分の部屋に入った。

 

(ふうう……。)

 

図書館に行くために着替えて、携帯電話とお昼を解決するために財布を持って部屋を出た。

 

(必要なものはこれで良しっと……。)

 

女神達は食器を片付けた後、皆揃ってテレビを見ていた。

 

眞誓はテレビを見ていた女神達に「昨日言った通り、これから図書館に行ってこの国がどんな国なのか説明してあげるよ。」と言って皆を連れ出して家から出た。

 

(はぁ……さてと、どんな事から教えてあげばいいかな…。)

 

「ラステイションの建物のような建物がここにもあるの?見た目はゲイムギョウ界とあんまり違いはなさそうね。」

 

「お姉ちゃん、ここ慣れ易いかも知れないよ!プラネプテューヌの機械に似たものがたくさんある!」

 

「ああっ!ホントだ!うわぁー!」

 

「全体的に見た目と違って空気は悪くないみたいですわ。私のリンボックスに比べたらまだまだですけど。」

 

「……魔法はないのかな?」

 

何を教えてあげようかなと思って歩いてる眞誓と周りの風景も見ながら燥いでる女神達は、歩いて10分距離の市立図書館に向かった。

説明
大学を休学したとはいえ、ほかの仕事で執筆が……あは、あはは。
次回からは挿絵をスケッチでも入れようかなと思ってます。
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