ストライクウィッチーズBLACK第1話「ブラックサン」
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仮面ライダーBLACK=南光太郎は改造人間である

 

 

彼を改造したゴルゴムは、世界征服を企んだ悪の秘密結社である。

 

 

仮面ライダーは、人間の自由のためゴルゴムと戦ったのだ!

 

 

彼の活躍により、地球に平和が戻ってきた。だが……

光太郎は孤独だった

親しかった人はもう誰もいない

信彦、杏子、克美……光太郎の脳裏に、楽しかった日々、苦しかった時のことが蘇ってきた

 

 

光太郎

「杏子ちゃん……克美さん……信彦……さよなら、みんな……楽しい思い出……」

 

 

一人ぼっちの光太郎はバイクに跨り進んでいく

 

 

光太郎

「…誰かに思いっきり弱音を吐けば、この嫌な気持ちも消えるのかもな…」

 

 

だが、そんな人などこの世界にはいない…

光太郎は進んでいく

どこまでも…どこまでも…

不意に、そんな光太郎を眩い一筋の光が包んだ

 

 

光太郎

「なっ!?なんだこれは!?うわああああああああぁぁぁ……」

 

 

次の瞬間、南光太郎という改造人間はこの世界から姿を消した……

 

 

 

 

 

 

 

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――――海上

 

 

美しい海の上に、古代の遺跡を髣髴させる巨大な建物が鎮座していた

そこでは、ウィッチと呼ばれる十代の少女たちが『ネウロイ』と呼ばれる謎の生物と戦うために日々訓練に励んでいる

 

 

今日も大型ネウロイのが出現したと報告を受けた第501統合戦闘航空団は総員で防空任務にあたっている

 

 

ヴェネツィア上空に出現した新たなネウロイの巣から襲い来るネウロイによって

再編成されたばかりの彼女達もこの約1ヶ月間、連戦に続く連戦から来る疲弊の色を隠せない

かといってそれを表に出して任務に厳かにするわけにも行かない

 

 

ミーナ

「どう、美緒?コアは見つかった?」

 

 

美緒

「駄目だな…。もしかしたらコアが分離しているのかもしれんな…」

 

 

バルクホルン

「だからといって、眼前の敵を放置するわけにもいかんだろう。どうするつもりだ、ミーナ?」

 

 

ミーナ

「そうね…」

 

 

敵の心臓であるコアを見つけるまで持久戦を繰り広げるのは愚の骨頂

ミーナとしてはこの状況は一刻も早く打開する必要があった

 

 

ミーナ

「…美緒は引き続き、コアの探索を。宮藤さんはその援護、他のメンバーは敵の気を逸らす事に集中!」

 

 

全員

『了解!』

 

 

結局、月並みな指示しか出せない自分に少し嫌悪を覚えながらもミーナ自身もネウロイに攻撃を仕掛けていく

 

 

ミーナの号令が下り各員は散会、ネウロイに攻撃を開始する

コアこそ見つからないものの、戦闘能力自体は特筆する事もなく、次々と攻撃を加えていく

ネウロイは特に奇異な反撃を仕掛けてくる事もなく、ただただ撃ちこまれる鉛玉にその黒い身を砕かれては再生をしていた

 

 

坂本

「む、コアを見つけたぞ!だが、かなり小さい上にコアが奴の体内を移動している…今は奴の頭部頂点だ!」

 

 

舌打ちをし眉をひそめる、他の者にも手を借りようと振り返り合図を送ろうとする

それと同時に視界の端に黒点のようなものが写り込んだ

 

 

坂本

「何だ…あれは?」

 

 

やがて黒点は人の体ほどの大きさまで広がり

そして、人の形を形成していった

 

 

ルッキーニ

「なになに!?なんか出てきたよー!」

 

 

シャーリー

「あれ…人の形してないか…?」

 

 

バルクホルン

「チッ…新手か…?」

 

 

最初バルクホルンの視界に、黒く輝く光沢が写った。彼女はそれをネウロイの外殻だと思った。

つまり、今までも何度か確認された人型のネウロイが現れたのだと思った。ほんの少し、視線を上げる前までは

 

 

血よりも紅い複眼

闇よりも黒い鎧

頭部は飛蝗に似ていて、牙の生えた口が印象的だ

 

 

坂本

「…人型ベースの昆虫型…と言ったところか」

 

 

この不測の事態で冷静に相手を分析できるあたり、流石は幾多の死線をくぐってきた坂本少佐と言うべきだろう

 

 

ブラック

「うっ…ここは…一体…?…そうか、ゴルゴムの仕業か!!」

 

 

全員

『(なんか1人で納得した!?というか、喋ったぁーーーーーーー!!??)』

 

 

バルクホルン

「お、おい貴様っ!」

 

 

ブラック

「安心しろ!俺が来たからにはゴルゴムの好きにはさせん!」

 

 

バルクホルン

「(一体何を言っているんだこいつは!?)」

 

 

ブラックがネウロイを睨みあげる

頭部に埋め込まれた四つの赤眼が欄欄と輝き、ブラックを貫く。感じて久しい、殺意の眼光。

 

 

――――望むところだ

 

 

ブラック

「俺は仮面ライ……」

 

 

ブラックの中で光太郎は苦笑を浮かべた

もともと、自分が『仮面ライダー』を名乗ったのは、かつて世界を救った『仮面ライダー1号』の都市伝説に深い感銘を受けたからだ

ならば、自分にその名はあまりに似合わない

守るためにある筈の腕は、襲い来る怪人を引き裂き、親友を…兄弟同然に育った信彦をも貫いた。正義の使者の所業ではない

 

 

ならば…俺は誰だ?

そうだ…俺は…

 

 

ブラック

「俺は…俺は世紀王、ブラックサン!!勝負だゴルゴム!」

 

 

ネウロイがブラックの声に呼応するかのように、構えるブラックに目掛け、全身から放つ無数のビームを正面に収束させる

やがてエネルギーが収束し、極大の砲となってブラックに向かい放たれた

 

 

だが、ブラックは特に焦ることもなく、自分のベルトに手をかざした

 

 

エイラ

「オ、オイ!ブラックサンとかいうの、避けロ!」

 

 

正面のその距離では避けきれないと判断したエイラが叫ぶ

だが、ブラックは相変わらずベルトに手をかざしたまま動かなかった

 

 

ブラック

「ッ!今だ、キングストーンフラッシュ!!」

 

 

ブラックが叫んだ直後、周囲は眩い光に包まれた

その光はネウロイの光線を反射させ、ネウロイの体を貫いた

 

 

エイラ

「マジカヨ…」

 

 

ブラック

「とどめだ!ライ……ブラックキック!!」

 

 

ブラックの放ったとび蹴りが直撃すると同時に、ネウロイはビームの掃射を途切らせ、その位置で跡形も無く四散した

 

 

エイラ

「オイ…なんかネウロイ倒しちゃったゾ…アイツ」

 

 

 

説明
ゴルゴムとの戦いを終え、放浪の旅に出た南光太郎
そんな彼を待っていたのは、ネウロイとの戦いだった
1人ぼっちの英雄は、その心の傷を癒すことが出来るのか!?
仮面ライダーBLACK×ストライクウィッチーズです
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ネウロイ BLACK 仮面ライダーBLACK ゴルゴム 仮面ライダー ストライクウィッチーズ 南光太郎 仮面ライダーブラック 

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