IS−転生者は漆黒の騎士となりて− 第9話
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side悠也

 

「眠い……」

 

かなり突然だがあれから暫く経ち現在は4月の中旬あたりだ。とりあえずあの神様が言ってた事を警戒してた訳だが今のところは何も起きていない。

 

……ソレスタルビーイング号の防衛戦力は格段に増えたが。具体的には数百単位でビルゴUやクラウダや量産型νガンダムやドーベンウルフやGN−XWやブレイブをMDシステム(ゼロシステム指揮能力付加済み)を搭載してさらにマグネットコーティングも施して配備しゴーストV9も数十機配備して内部にオートマトンとこの前造った改良型アラストルを配備した。さらにそれら全てにヴェーダのバックアップも付加した。

 

あれ?これ全世界に向けて戦争吹っ掛けても勝てるんじゃね?

 

まあこの事は寝不足と全くもって関係無いのだが……

主な理由としてはヴェーダ内の技術をISに転用できる様に連日連夜解析して研究を行っていたからなのだが。おかけでビーム兵器の類はミノフスキー粒子使用の物やGN粒子を使用したものマクロスの重量子ビームやプラズマを縮退寸前まで圧縮したタイプの物は転用可能にまで持って行けたが。

装甲材質に使うのはやはりEカーボンがベストだな。アレは他の物に比べるとかなり安価で作れる上に割と頑丈だ。頑丈で様々な特性を持つモノは他にいくらでもあるのだが生産性を考えるとあれが一番だ。

現状じゃとりあえずの技術転換の第一号としてはガガ以外のガ系列のMSを足回りを人体構造に合わせた物に作り変え作成する予定だが。その内MDシステムやラインバレルの迅雷の遠隔操作システムも流用できるようになるかもしれないな。俺は使う気は全く無いが。

さらにその上で体もISを使用する際にかかるGに耐える為鍛えてるからチートスペックに磨きがかかる。悪ふざけでヴェーダ内にあった修羅の戦闘技法の訓練してたら多少の覇気は使えるようになったし……

 

まあそんな事を考えていると何やら教室の方が騒がしい。確か今日は一夏達が掃除当番だった筈だが……

 

side一夏

 

ったくよー。箒はよー。

 

箒とは最初はあまり馬が合わず最初は喧嘩ばかりだったけど途中で道場に入ってきた悠也に喧嘩両成敗という形で2人ともあっさり止められてその後2人そろって悠也の説教を受けてからは仲良くなったが今でも些細なことでしょっちゅう喧嘩をしている。今朝も朝練で衝突して試合に発展し負けた日だった。

……その後2人揃って悠也の説教を受けたが。

 

そんな事を考えながら一夏はぶすっとした顔で教室の掃除をしていると三人の男子が箒を取り囲んでからかっている。

 

「おーい、男女〜。今日は木刀持ってないのかよ〜」

「……竹刀だ」

「へっへ、お前みたいな男女には武器がお似合いだよな〜」

「…………」

「喋り方も変だもんな〜」

 

そんな状況の中で箒は凛とした眼差しで相手を睨み、一歩も引こうとしない。

 

「やーいやーい、男女〜」

「……うっせーなぁ。てめーら暇なら帰れよ。それか手伝えよ。ああ?」

 

いい加減あいつらの無為にな攻撃に腹が立ってきた。

 

「なんだよ織斑、お前こいつの味方かよ」

「へっへっ、この男女が好きなのか?」

「あー、やっぱりそうなんだぜー。こいつら、夫婦なんだよ。知ってるんだぜ、俺。お前ら朝からイチャイチャしてるんだろ」

 

うわ、出た。夫婦夫婦ってこいつらそういうの好きだなー。飽きたっつうの。

 

「だよなー。この間なんか、こいつリボンしてたもんな!男女のくせによー。笑っちまう――」

 

俺は怒りをあらわにして殴りかかろうとすると突然教室の入り口の方から

 

「ストップだ、一夏」

「何だよ悠也。止めんな」

「まあ俺もこの戯けどもを殴るのは賛成だがそうするとお前は千冬さんに迷惑がかかっちまうぞ」

「……うっ」

 

それを言われるとつらい。いまも千冬姉に迷惑をかけてるからこれ以上迷惑をかける訳にはいかない。

 

「だから、俺に任せろ」

 

悠也がもの凄く黒い笑顔で言ってくる。若干怖い。

 

「なんだよお前。こいつらの味方すんのかよ」

「ああ、するとも。大事な友達だからな。阿呆どもめ」

「何だよ。おい、やっちまおうぜ」

「かかってくるなからかかってこいよ雑魚A雑魚B雑魚C」

 

男子たちは悠也の挑発を受けて殴りかかってくる。が、軽くあしらわれ関節技をかけられる。

 

「ああ一夏、箒。外で待ってるといい。軽くO☆HA☆NA☆SHIしてすぐに終わらせるから」

「あ、ああ…行こうぜ箒」

「あ、ああ…」

 

俺は悠也に言われた通り箒と一緒に教室を出る。

 

「……お前は馬鹿だな」

「あん?何がだよ。馬鹿じゃねえよ馬鹿」

「あんなことをしようとしたら、後で面倒になると考えないのか」

「そうだな、考えねーな。許せねえ奴はぶん殴る」

 

それで一度千冬姉からひどく叱られたけどこれだけは曲げられねえ。

 

「大体、複数でっていうのが気に入らねえ。群れて囲んで陰険なんざ、男のクズだ」

「…………」

「だから、お前も気にすんなよ。前にしてたリボン、似合ってたぞ。またしろよ」

「ふ、ふん。私は誰の指図も受けない」

 

腕を組んでそっぽを向く箒にそーかと返事をすると悠也が戻ってきた。

 

side悠也

 

「おう、終わったぞ」

「悠也……お前中で何してたんだよ」

「さっき言った通りO☆HA☆NA☆SHIしただけだだが?」

「いや、普通に話してるだけじゃあんな音は聞こえねえぞ?」

 

何、至って普通のお話をしてきただけなんだがな。束さんとにたような声の魔法少女方式のだが。別に怪我なんかさせて無いぞ。少なくとも体の方は。ただし数日は関節が激しく痛む可能性があるがな。

 

「それと一夏」

「何だよ?」

「ああいった輩は殴ったら色々と問題になるからおススメしないぞ」

「じゃあどうしろってんだよ」

「外傷の残らない関節技をかけるのがお勧めだ。もしくは脳に直接響くように攻撃して記憶を残さないのもベストだ」

「……お前って時々凄く怖いよな」

 

ハッハッハッ、別にそんな事は無いぞ?俺があんな風になるのは大切なものに何かされたときか無断で部屋に侵入されたときくらいだよ。

それよりさっきから箒の様子がおかしいな。ああ、アレか。一夏がフラグを立てたか。箒もがんばれ。こいつかなり鈍いからな。

しかしおかしいなこれもう少し後に起きることじゃなかったか?前世の記憶から少し思い出そうとすると少し頭痛がした。駄目だ、あまり思い出せない。これも皺寄せとやらの影響なのだろうか?

説明
第9話
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タグ
インフィニット・ストラトス ガンダムシリーズ ロボットアニメ 

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