桂花エンドアフター 第2話  北郷一刀、縛られ過去のことを話すの事 〜現代編?〜
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   〜回想 元の世界編〜

 

   一刀「ふぅ、なんとか元の世界に帰れたみたいだな、良かった〜、外史の狭間とかに落とされたら、

      洒落にならなかったし・・・・って、そうじゃなかった。今日は何日だ・・・って、

      やっぱり、終業式じゃないか!!もう、間に合わないな。どうしよっかな。」

   于吉「ふふふ、安心してください一刀殿。貴方の変わりに私の傀儡に術を施して、学校に

      行かせましたから、もうすぐしたら帰ってくるでしょう。それに貴方には他にも

      やってもらわなければいけない事があるのですよ。」

   一刀「例えば、どんなものがあるんだ?俺はこの夏休みは爺ちゃんの家に行って、剣術を習おうと

      思っているんだけど、他にあるの?」

   于吉「ええ、貴方の祖父の((正刀|まさと))殿の家に行く前に、貴方の実家に付いて行ってもいいですか?」

   一刀「友達だ、って言ったら大丈夫だろうけど、どうしたんだ?

      それはそうと、その服装は辞めろよ!目立つし、暑いだろ?」

   于吉「確かにこの服装は夏には向きませんからね、ラフなかっこで行きますよ。」

   一刀「じゃあ、行こうか于吉。」

 

   〜一刀の家〜

 

   一刀「ただいま〜、母さん。友達連れてきたよ〜。」

    晴「おやおや、一刀がお連れ連れて、家に来はるなんて珍しいな・・・って、あんたは!?」

   于吉「ふふふ、久しぶりですね、今は((晴|はる)) と名乗っているのですか。」

   一刀「母さん、コイツを知っているのか!? てか、お前も何故、母さんを知っているんだ!?」

    晴「えぇ、えぇ、向こうでちょい話しまひょか、一刀。」

   一刀「わかったよ、母さん。」

   于吉「ふぅ、では一刀殿。さっきの質問ですが、まず、晴殿の旧名はなんですか?」

   一刀「確か、安部だったはずだけど、そんなのどこにでもある苗字だろ?」

    晴「一刀、字が違うわよ。うちのは”安倍”よ、それにね、うちの忌み名は・・・・

      一刀のいうところの真名は((明|あかり))と言うんよ。」

 

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   俺は母さんが真名を知っていたことに驚いたが、それ以上に母さんの忌み名、真名を聞いた

   瞬間に、驚いた。俺の中で一つの確信めいた直感が働いたのだ、母さんの旧名と名と真名を

   合わせたら・・・・

 

   一刀「もしかして、母さんは・・・」

    晴「そう、うちの名は通称”((安倍晴明|あべのせいめい))”って、世間一般では

      呼ばれております。で、道満。なんで、あんたがここにおんねん。」

   于吉「私の今の名は于吉と申しております。それは一刀殿に陰陽術を教えてもらおうと

      頼みに来たのです。私も教えてあげたいのは山々なのですが、私のは自己流なもので。」

   一刀「ホントに母さんが安倍晴明なの!?それに、俺が陰陽師になるの!?」

    晴「ええ、私は本物ですよ。まあ、とある外史で黒刀さんと一緒にこの世界に来たのですがね、

      確かに一刀には陰陽師の素質は十二分にありますが、何故です?」

   于吉「一刀殿はあちらに還ることを望んでいるのは知っていますね、そして、管理人に対抗する

      ためには剣術だけでは心細いのですよ。それに才能のあるものをみすみす見逃すことは

      私にはできないのでね、くっくっく。」

    晴「相変わらず、趣味が悪いようですね。分かりました、それは引き受けましょう。その代わり、

      この子をもう悲しませるようなことにならないためにも、サポートしてあげてください。」

   于吉「えぇ、わかりました。それでは、彼には剣術や知力も鍛えてもらうために、学園に

      話をつけてきますから、小一、二時間程のんびりしていてください。」

   一刀「学園に話をつけてくるって、どうするんだよ。まさか、洗脳とか?」

   于吉「いえいえ、もっと簡単に学園長を変えるんですよ、新学期を楽しみにしていてください。」

   一刀「なんか、すごい嫌な予感しかしないんだけど。」

   于吉「それではいってきますね。」

 

   于吉がその場から消えて、母さんとふたりっきりになった。そこで俺は、母さんに詳しい話を

   聞こうと思った。

 

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   一刀「ねぇ、母さん。なんで、母さんは真名を普段から使わなかったの?こっちでは名前が

      真名みたいなものだろ?」

    晴「貴方は陰陽師がどんなものだと思いますか?」

   一刀「呪術とか陰陽術とか使う和風魔法使いみたいなものかな?」

    晴「和風魔法使いって、アンタな〜まあ、ええわ。まあ、陰陽師は忌み名を名乗ってはならない。

      それは陰陽師の掟、なぜなら呪術をかけられたり、怪の物に唆されるからなんや。

      そして、安倍晴明で((晴明|せいめい))と呼ぶのは官職読みで、本当は((晴明|はるあきら))

      と読みます。父上が名前の中に忌み名を入れたのは他人は気づかないと思ったんでしょ。」

   一刀「へぇ〜、そうだったんだ。それで父さんとはどうやって会ったの?」

    晴「恥ずかしわ///。まぁ、ウチが禁術の反魂の術を練習中にうっかり発動しちゃって、

      そしたら、黒刀さんがウチの目の前に落ちてきて、押し倒す形になって・・・」

   一刀「(そういや、母さん。父さんの話したら周りが見えなくなることを忘れてた。)

      そういや、母さんはアッチの世界のこと見てたんだよな?どうやって見てたの?」

    晴「それでね・・・・へっ?あぁ、それは卑弥呼と名乗る筋肉マッチョの髭の変態が

      いきなり家に来たんよ、でn」

  卑弥呼「だぁれぇぇえが、ゲイだけじゃ物足りず、ノンケすら食っちまうような阿部高和も

      食っちまいそうな、筋肉脳筋の化け物じゃとぉぉぉおお!!」

   一刀「誰もそこまで言ってないし、それにその格好は・・・・おぇ。」

    晴「一刀、これが現実なのよ、受け止めなさい。」

   一刀「だって、母さん。こんなのが現実だなんて、信じたくないよ!!だって、

      だって・・・・こんなのはあんまりじゃないか〜〜〜〜〜〜!!」

  卑弥呼「小芝居はそれぐらいでよかろうて。ワシの名は巌 卑弥呼と申す。

      まあ、卑弥呼と呼ぶがよい。晴殿には学園の歴史資料館の銅鏡を貸したのじゃ。」

   一刀「どうやって、学園の歴史資料館の物を貸したんだ?もしかして、ぬs。」

  卑弥呼「そんなことするか!ワシは歴史資料館の館長じゃぞ、まあ、職権乱用はしたがな、

      ワッハッハ。」

 

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   一刀「いや、笑い事じゃないから・・・・もしかしてさ、卑弥呼も管理人?」

  卑弥呼「そのとおりよ、流石は貂蝉がご主人様と言うだけあって、頭が冴えておるのぅ。」

   一刀「貂蝉・・・嫌な予感がする。こう、言ったら、最後みたいな感じがヒシヒシと伝わってくる。」

    晴「で、話は戻しますけど。私は彼に「彼女と言って欲しいのぅ。」か!れ!に!銅鏡を借りて、

      貴方の行動を見ていましたよ、よくあの乱世の中で生き残れましたね、一刀。」

   一刀「華琳・・曹操とか、魏のみんなのおかげだよ。俺一人だったら、野垂れ死んでただろうしね、

      それに、俺でも役に立つことができるんだってことを知れたのが良かったかな。」

    晴「えぇ、感謝する心を忘れないことは大事よ。それにしても、黒刀さんと同じで

      女の子に囲まれまくってましたね、それに種馬と呼ばれるところまで同じとは

      流石は親子ですね。」

   一刀「!?・・・まさか、母さん。みんなとの情事も・・・・」ドキドキ

    晴「えぇ、見ていましたよ。あんなに幼い子にまで手を出すなんて、鬼畜、外道ですね。」

   一刀「あれは互いの同意であって、無理やりでは・・」

    晴「えぇ、無理やりでしたら、呪術で息子といえど殺していましたよ。」

   一刀「すいませんでしたぁぁぁぁあああああ。」(土下座)

    晴「ふふふ。まぁ、それは置いといて。貴方は陰陽師に向いていると先程言いましたが、

      試しにこの札に触れなさい。」

 

      すると、その札は何も起こらなかった。もしかして、ミスったのかと思い、母さんの顔は

      驚いてるみたいだ。

 

   一刀「もしかして、俺って才能がないのかな?」

    晴「いいえ、その札は何かしら反応するはずのですが、何も起こらないということは

      五行の理だけじゃ、収まらないのかも知れないわ。」

  卑弥呼「一刀殿、この本のこのページの内容を読めるか?」

   一刀「ええと、”主神よ、貴方の怒りと制裁の力を我に授けたまえ、ライトニング ”」

 

     唱えた瞬間、目の前にあった机に強い光が落ち、机であったと思わしき炭の残骸があった。

 

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     俺は目の前の状況に驚きを隠せなかった、それに卑弥呼や母さんも同じようだ。

     俺は卑弥呼に何が起きたのかを聞いてみた。

 

   一刀「なあ、卑弥呼。今、何が起こったんだ?」

  卑弥呼「うむ、この本はな、とある外史で拾った物でのぅ、管理人すら使えなかったの物を

      使えるとは、流石は天の御使いだけはあるの、はっはっは。」

   一刀「いや、笑い事じゃないんだけど・・・・それより、母さんのほうを見てみな、卑弥呼。」

  卑弥呼「・・・・・あぁ、すまぬな晴殿。弁償はするからそんな黒い笑みを浮かべないでくれると

      ありがたいのじゃが・・・」

    晴「そう、わかったわ。それにしてものどが渇いたわね〜。」

  卑弥呼「うむ、急いで八女の玉露の茶を出そう、それに霰三盆も用意するかのぅ。」

    晴「そぅ、ありがたくいただくわ♪」

   一刀「母さんがここまで嬉しそうなのは、父さんと話すとき以外にはないけど、

      それより、俺は魔術も使えるってことでいいの?」

  卑弥呼「うむ、他に仙術も使えるかも知れぬ。その辺は于吉ら他の管理人に頼んでみるから、

      安心するが良い。それよりも、おぬしは陰陽術を習うが良い。」

    晴「ええ、一刀。貴方は五行の全てに愛されてるって言っても過言ではないわ。

      これから、4年ほど剣術と一緒に習ってもらうから、そのつもりでね。」

               スッ!

   于吉「ただいま帰りましたよ、おや一刀殿。どうしたんですか、そんなに暗い顔をして?」

   一刀「いや、華琳たちのところに帰れるとしても4年だって聞いて、ちょっとね。」

   于吉「いえ、正確には6年は掛かりますよ・・・って、そんなに落ち込まないでください。

      貴方には内政や軍師としての知識も入れてもらわなければなりませんから。

      あぁ、そうそう。学園長は変えることに成功しましたし、来学期からは飛び級制に

      自宅通学も可能になることも決めましたから、頑張ってくださいね。」

   一刀「そっか、じゃあこの夏休みは勉強も頑張らないとな。よし、そろそろ爺ちゃんのとこに

      行く準備もしてこようかな。飛行機も手配しないと・・」

   于吉「それぐらい、私の仙術で家まで一瞬で行けますよ。では、行きますよ、一刀殿。」

 

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     ちょっと待って、と言う前にまたしても異次元に飛ばされて、すぐに爺ちゃん家の前に

     飛ばされた。于吉はまたしても、どっかに消えてしまったのでひとまず、家に行って

     爺ちゃんに会うことにした。

 

  一刀「爺ちゃん、一刀だけど居る?」

  正刀「なにやら懐かしい声が聞こえたが・・・・って、おぉ一刀じゃないか。」

  一刀「久しぶりだね、爺ちゃん。実は爺ちゃんに頼みたいことがあって・・・」

  正刀「言わずとも良い。」

  一刀「流石は爺ちゃんだな、実は剣術を習いたいんだ。」

  正刀「うむ、じゃがワシもあまり金がn・・・って、剣術か。それなら、そう言え。

     教えるかどうかは、打ち合いで決める。裏の道場に来い。」

  一刀「俺を何だと思っているんだよ爺ちゃん、それにしても裏に道場なんてあったの?」

  正刀「あぁ、お前には倉庫だと言っていた道場のすぐ裏だ、胴着はお前がいつも使っている

     部屋の引き出しに残っているじゃろう。10分後に待っているからな。」

 

  俺は急いで、こっちに使っている部屋に行き、箪笥から胴着を着て、急いで裏の道場に向かった。

  裏の道場はなんというか、懐かしい・・・あちらで嗅いだ事がある”血”の匂いだ。

  それはそうだろう、この道場のいたる所に黒い染みが残っている。そして、その奥に爺ちゃんが

  座禅を組み、黙想をしていいて、俺に気づき、目を見開いて、品定めをするような目で見ていた。

 

   正刀「なぁ、一刀よ。この部屋に入って何も感じていないように感じるのじゃが、

      もしかして、お前はこの部屋のように多くの血と怨念を感じたことがあるのか?」

   一刀「何も感じてないなんてことはないよ。信じてもらえないかもしれないけど、俺は

      これ以上の血と怨念を浴びたことがあるんだ、ただそれだけだよ。」

   正刀「お前ぐらいのやつや、下手をしたら大人でも顔を真っ青にさせるんじゃがな。

      一刀、お前の目は嘘を吐いておらん。だから、ワシは一刀の話を信じる、じゃから

      話してはくれぬか、お前の話を?」

 

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   俺は爺ちゃんにこっちの話をした。最初は驚いてるようだったが、次第にだんだんと真顔に

   なって、聞いてくれた。そして、俺がこっちの世界に帰るために鍛えたい事も話した。

 

   正刀「そうか、一刀。お前は管理人とやらを倒すために、剣術を習いたいのだな?」

   一刀「あぁ、それに俺はみんなと幸せになるために、守るためにも習いたいんだ。」

   正刀「そうか、ならばお前には北郷流の全てを伝授をしよう。」

   一刀「え!?家に伝わっているのって、剣術だけじゃないの?」

   正刀「うむ、我が家に伝わっておるのは、格闘術や槍術、薙刀や弓術など多数あるぞ!」

   一刀「6年間で全部覚えられるかな・・・・」

   正刀「なに、今の一刀なら本気でやればなんとかできるかもしれぬ・・・そうじゃ!

      我が家の隠し財産を使って、お前の近くに道場を作るのも良いかも知れんな。」

   一刀「家に隠し財産なんかあったのかよ!!・・・・まぁ、そこまで思ってくれるなんて

      ありがとうね、爺ちゃん。」

   正刀「なに、かわいいかわいい孫のためじゃ。それに教えるときは孫とは思わず、

      一人の男としてきたえるからそのつもりでな。」

   一刀「わかったよ、爺ちゃん・・いや、師範。これから、よろしくお願いします。」

 

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   あとがき どうも、ma0です。更新するのに半月も掛かってしまいすいませんでした。

        待っていてくれる人がいるととても嬉しかったりします。

  

        そんなこんなで、回想編は今回で最後となりますので次からは普通の桂花+a

        のツン子がデレる魏エンドアフターの始まりとなります。バイトも減らしたので

        できるだけ、更新が早くなるように頑張ります

 

        卑弥呼と晴の会話で出たお茶とお茶請けは最高級の物をご用意さしていただきましたww

 

        誤字脱字、または感想をくれると嬉しいです また、次の話で会いましょう!

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コメント
神木ヒカリさん、中高生がエロ本を親に見つかるぐらいかなと思ったら、それ以上に恥ずかしいですよねww(帽子屋)
2828さん、誤字報告ありがとうございます。 あらゆる面でチートにしたかったのですよ、はい。最初、書いている最中に弓術じゃなくて実は柔術を書いてたりしましたww 合気道なども入れようかと思っていますが、格闘術に含まれるのかな?w(帽子屋)
閨でのあれこれを親に見られてるとか、恥ずかしすぎるって。(神木ヒカリ)
波も言うまい→何も言うまいかな? 多数ある・・・・柔術も在るのかな?w(2828)
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