【南の島の雪女】琉菓五勇士チンスゴー(おまけ&あとがき)
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【チンスゴー・ハイビスカスって呼びにくい】

 

ゴーヤー

「なあ、ハイビスカス。

 お前の名前、ちょっと呼びにくいんだよな」

 

ハイビスカス

「そう?」

 

ゴーヤー

「そうだよ。発音してみ。

 カタカナ6文字は、言うと長く感じるのさ」

 

ハイビスカス

「うーん…じゃあ、みんなに相談して、私の名称を考えてもらおう。

 何が言いやすいか」

 

というわけで、チンスゴーたち5人全員集合した。

 

プレーン

「ハイビスカスの言いやすい名称か…。

 みんな、何か考えてきたか」

 

ハイビスカス

「ラブリー・ハイビスカスがいいな♪」

 

ゴーヤー

「名称を長くしてどうするっ!」

 

パイン

「『カス』でどうかな」

 

ゴーヤー

「なるほど」

 

モズク

「いいかもしれませんね」

 

ハイビスカス

「ちょっと、何よそれ! カスって、ひどくない?」

 

パイン

「こんにちは、カス」

 

ゴーヤー

「よう、カス」

 

モズク

「カス、今日はいい天気ですね」

 

ハイビスカス

「リーダー! みんながいじめるよーっ!」

 

黙りこくるプレーン。

やがて、口を開く。

 

プレーン

「……」

 

ハイビスカス

「プレーン?」

 

プレーン

「……ビス子さん」

 

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【チンスゴー(人間形態)の武器紹介】

 

プレーン

「唐突だが、今日は、俺たちチンスゴーが人間に変身したときに使う

 武器について紹介しよう」

 

白雪

「本当に唐突だな。

 …おい、しかも全員人間に変身済みかよ」

 

白雪の前には、人間の姿に変身したチンスゴーたちが並んでいた。

 

プレーン

「俺は勇士の剣。

 一瞬で、相手を2回斬る!」

 

茶髪の青年は、しゅっしゅっ、と、すばやく剣を振る。

 

ゴーヤー

「俺は勇士の槍だ。

 一瞬で、相手を2回突く」

 

緑髪の少年は槍をふりまわし、目にも止まらぬ早業で、2回連続で突く。

 

モズク

「私は勇士の斧です。

 重そうに見えますが、一瞬で、相手を2回攻撃できます」

 

黒髪の青年は、控えめながら、斧をゆっくりふりまわす。

 

ハイビスカス

「わたしは勇士の弓だよ!

 なんと、1回の攻撃で、2本の矢を放てるんです!」

 

ピンク髪の少女は、2本の矢をかまえ、弓をひきしぼる。

 

パイン

「僕は、勇士の雷!

 カミナリよ! カミナリよ!」

 

金髪の少年は、一瞬で、2回もの雷を鳴らす。

 

白雪

「…なぜパインだけ雷?」

 

パイン

「物理攻撃だけだとバランス悪いから、僕だけ魔法攻撃できるようにしたんだ」

 

白雪

「…なるほど」

 

妙に納得する白雪であった。

 

おまけのおわり

 

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【作者あとがき】

 

読んでくださった方、ありがとうございます。作者です。

 

琉菓五勇士チンスゴーの「五勇士」は、宮古島の「久松五勇士」からとっています。

気になった方は、wikipediaとかで見てみましょう。

 

また、「久松五勇士」は宮古島土産のお菓子としても売られています。

おいしいので、読者の皆さんも、宮古島に来た際は、ぜひ買っていってください。

 

「おまけ」に出てきた「勇士の〜」は、某ゲームの武器名を拝借しています。

他に、その某ゲームからいくつかセリフやキャラ名を今回の小説内に出してるので、

興味があれば、探してみてください。

 

…ちなみに、白雪のチンスコウは、3日後には元通りに戻りましたので、ご心配なく。

 

 

ほんとにおわり。

説明
南の島の雪女「琉菓五勇士チンスゴー」の番外編と、作者あとがきです。
本編で語られなかったチンスゴーの秘密が語られます!
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