超次元ゲイムネプテューヌmk2 希望と絶望のウロボロス
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ーーー死ぬかと思った。

 

 

前作、未だ公開していない外伝を合わせて一体どれほどのこの言葉を呟いてきたんだろう。

とりあえず、その名の通り死ぬほど怖い目に合ってきた……とりあえず俺の体が不生不死なことに感謝だ。

また、いつものように気絶し、いつものように見知らぬ天井で目を覚ます、場所は決まって宿屋か協会だ今回は前者のようだ。

空は真っ黒でいまは夜のようだが外は町中の街灯が緑光を放ち俺はその美しい街の姿にしばらく眺めていると黄金色が目に入った。

 

「いい加減、気づいたら?」

 

そう言ってくるのは窓際に座っている空

黄金の長髪は夜風に撫でられるように浮き上がりそれは神秘的とも呼べる美しい光景だ。

ただ、そんな雰囲気をぶち壊すほど空は憂鬱の表情だった。

 

「なにを?」

「異性の想い」

 

空の言葉に俺の眉は複雑に曲がっているだろう。

異性ーーーということはネプギア達のこと言っているだろうが俺にとってネプギアは可愛い妹みたいな奴だし、アイエフやコンパは俺の大事な友人だ。

それ以上であるかもしれないがそれ以下でもあるかもしれない

 

「まぁ、いいけど人の恋路に手を出すのは邪道だし」

 

やれやれと手を振る空

俺はその話題が苦手だ、人の想いほど難しいものはないと思っている。

 

「意外に単純だったりするけど……まぁ、いいか」

「そういえば、お前は常夜ちゃんに一撃食らって気絶していたけど大丈夫なのか?」

 

俺の記憶が正しければ棒状のもので空は頭に一撃入れられ気を失っていた筈だ。

見たところ空は普通にしている頭も特に異常はなさそうに見える。

 

「あれが打撃武器じゃなくて切断系だったら僕の頭は潰れたトマトになってたよ。それにあれ、紅夜かネプギアだったら何無言わず『死』だったね」

 

『神殺しの頂点』の使っていた武器は形状を持たない。

そもそも空に使ったのは自分の力を制御する過程での副産物に過ぎなく本来の力は無条件で神の力を無力化、封印、神殺概念攻撃と言った幅広いことが出来るとのこと、空クラスでそれを僅かながら抗うことが出来るらしいがそれでも恐ろしい。

特にヤバイのは『神殺しの頂点』は元々世界のバグとして生まれてしまいその結果、世界の理に介入することで神が逆らうことのできぬ世界を味方に付けることが可能だということ、そんなことされれば身体能力等は関係ない。

条件としては神が近くいることだが条件は、それだけと考えるとかなり使い勝手がよく聞こえる。

 

「とりあえず、常夜ちゃんはアイエフ達にお任せだね。人間なら『神殺しの頂点』に勝てる……かも」

 

とは、言ってもレイスが護身用にと色々考えそこらの人間なら瞬殺ほどの実力はあるとのこと……なにより彼女自身あまり戦うことは嫌いとのこと、結果的に保留して問題はレイスとティシフォネだ。

リーンボックスでなにか企んでいることは確定している。

 

「そろそろ、その手をうまく使わないといけないとね」

「…………」

 

左手に包帯で巻きつかせ隠している後先考えに行動の結果である((化物|モンスター))の腕、魔力を具現化させたりすることで攻撃、防御にも使える万能だがその使用には包帯を取らないといけない今の所この腕を知っているのはネプギアだけを除いたアイエフ達だけだ。

 

「……拒絶されるのが怖い?」

 

あぁ、怖いさ。

俺は守るために救うために今まで頑張ってきたけど、こんな腕になって始めて冷静に考える機会ができた。

 

 

 

ーーー力への執着

 

 

 

それが今、俺の中で渦巻いているものだ。

力があればネプテューヌ達と一緒に行けた。

力があればレイスに負けることがなかった。

力があればネプギア達を守ることができる。

 

だから、だから、と俺の中に潜む『なにか』が蠢き表に出ようと暴れる。

もし、これを解放してしまえば強大な力が手に入るけど、その代償に俺は大切な物を失うと直感している。

 

 

「レイスは『負』を制御しようとしなかった受け入れ同調した。まぁ、その結果ーーー精神が壊れかけたことも多々合ったけどね」

 

制御はその動作を行うための操作と調整だ。

レイスは昔の話で自身は一種の才能、『負』を感じる力が合った。

それを利用したのが俺が昔、微かに思いだし空を倒すために使用した『((全負|アーリマン・シンクロ))』、空曰くあれを使用して俺が人の形で合ったのは、奇跡とも呼べることらしい。

それは過去は置いといて俺は一時的に『((全負同調|アーリマン・シンクロ))』を使用し、ゲイムギョウ界の一部となって冥獄神、ブラッディ・ハードとなった。

 

 

ーーーまてよ?冥獄神の上、終司神もアーリマン・シンクロでなれるんじゃないのか?

 

 

「アホ、それは危なすぎる賭けだよ」

 

コツンといつの間にか近づいてきた空に頭を叩かれた。

 

「確かにできるかもしれないけど同調は制御より難しい。紅夜の器がゲイムギョウ界の『負』に耐え切れなかったらそのまま暴走……『((冥狂紅魔獣|ブラッディハード・ベルゼルグ))』へとなる。二つに一つ、今の紅夜なら堕ちるよ?」

 

……ちょっと前の俺は『そんなことやってみないと分からないだろう』と言い返していただろうが俺の一存でそんな危ない橋は渡れない。

ならこの左手が頑張るしかないのか……

 

「紅夜、力で勝敗が決まるわけじゃないよ」

「……お前が言うか?」

 

超絶チート武器、反則チート能力を乱用しているお前に言われてもまったく説得力無いぞ?

 

「うっ!」

「お前のことだからどうせ、ゼロハートの強化バージョンでも考えているじゃないのか?」

 

こいつは良くも悪くも負けず嫌いだからティシフォネに対抗するために手段を考えているかもしれない。いやしてるこいつのことだから

 

「………まぁ『((絶焦神|ゼロハート・エクスライザー))』になるためのハイエンド・プロセッサユニットは完成しているし……紅夜もしかして予知能力があるの?」

「……もう何も言わない」

 

俺は昔、空が教えてくれた『世界を削除さたい願望が感情となり意思を持ったモノ』ーーーゼロサプレスユニット、((終司神|ブラッディハード・エクリプス))の証であるその話しを思い出しながら静かに眠りついた。

 

 

 

 

説明
ようやく、ねぷ姉妹のCDが届いた!
いい曲だなと思う中でなんとか書けました(空と紅夜だけの会話だけども)
明日か今日中にまた、更新したいなぁ……と思っています。ではでは
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コメント
リアルではおぜうタイプサン>空「僕も大好きだよ!でもこっちは基本的に紅夜が吹き飛ばされて終わるから見てて楽しんだよね♪」紅夜「人の不幸を笑うのが神様のやることか?」空「僕は破壊神!善悪を両方を司る神だからやることは時に優しく時に悪戯するんだよ?」紅夜「なるほど、要は悪魔の仮面を被った天使だな」空「えへっ☆」紅夜「(マジでウザいな)」(燐)
風音ツバキサン>紅夜「鈍い?モンスターや女神の気配には敏感だぞ俺」空「僕は君のそういうところを知っているの!」紅夜「じゃ、なんなんだよ?」空「だから、異性の想いを……あぁもう!」零旋・緘撃!紅夜「ゴフッ!?な、なんで蹴る……?」ガクッ(燐)
がすと「修羅場は大好物ですの。」フロム「その上ひっかきまわしそうだよなこいつ…で、力に執着ねぇ。どこにもそんな馬鹿はいるもんだよな。」がすと「あ、折角だからnice boat用の包丁を用意するですの。【ほうちょう】で即死ダメージですの。」フロム「トンベリ可愛いよな」(リアルではおぜうタイプ@復帰)
ヴァイス「…女の嫉妬やらも怖いけど、何より鈍い人の方が…」 アリス「もう一人のあなたはその鈍いのに入るみたいですけど」 フウ「? 誰のこと?」 ヴァイス「…鈍いのに想いを寄せる存在が多数いると…」 アリス「nice boatですねわかります」 フウ「絶対強者…わたし、あんまりそういうの好きじゃないかもなぁ…」(風音ツバキ)
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