IS 世界を守る者 EP20 異変
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今、アリーナ内外は異様な雰囲気に包まれていた。

 

観客席には各学年の生徒や各国の政府の人物やBSAA関係者で満員だった。

 

そして、モニターがトーナメント表に切り替わった。

 

第一戦 神崎ジンヤ&更識簪VSラウラ・ボーデヴィッヒ&篠ノ之箒。

 

それを見たジンヤは口笛を吹いて言った。

 

「ヒュ〜♪いきなり、因縁の対決か…」

 

「楽しそうだな、ジンヤ」

 

ジンヤは後ろを振り返ってみると、そこには黒人の男性が居て、それを見たジンヤは敬礼して言った。

 

「お久しぶりです、ジョッシュ教官」

 

ジョッシュ・ストーン。

 

BSAA西部アフリカ支部所属。

 

ジンヤと一夏の訓練担当教官を務めた。

 

「しかし、何故教官がここに…」

 

「お偉いさんの警備だ。俺の他に極東支部の精鋭部隊、戦闘騎兵隊や風都警察も出張で来ている」

 

そう言うと、ジンヤの呼び出しのアナウンスが流れた。

 

「ジンヤ、負けるなと言わないがベストを尽くして来い」

 

「了解!行ってきます!」

 

ジンヤはジョッシュに再び敬礼すると、そのままアリーナへ向かった。

 

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そして、アリーナではジンヤ、簪、ラウラ、箒が集まった。

 

なお、3人はISを展開しているがジンヤは黒い軍服に「蛮」の字を象っていて丸のシンボルマークがある害衛目の姿をしていた。

 

「貴様、さっさとISを展開しろ」

 

ラウラはイラつきながらジンヤに言った。

 

「はいはい、ジャーンファイト!」

 

ジンヤは右腕を天に掲げ、ジャンボットを展開した。

 

「今度こそ、貴様を血祭りにしてやる…」

 

「祭は夏祭りだけで充分だよ」

 

ラウラの言葉にジンヤは軽口で返した。

 

そして、試合開始のブザーが鳴った。

 

すぐさま、ジンヤは簪に作戦を伝えた。

 

「簪は篠ノ之の相手を頼む!僕はちょっと黒ウサギさんとワルツを踊ってくる!」

 

「分かった、気をつけて!」

 

ジンヤは軽口を叩きながら、右腕のジャンブレードを展開してラウラに切り掛かるが、プラズマ手刀で防がれた。

 

「許さない!貴様を…織斑一夏も許さないっ!!アイツが居なければ教官はあんな顔をしなかった!!」

 

「あっそ」

 

ジンヤは距離を取ると、右腕のゴールデンレーザーを撃ちまくった。

 

そして、一旦砲撃を止めると言った。

 

「でも、一夏が居なければキミは教官様と会えなかったんだよ?そういう捉え方もあるよ?」

 

「ッ!だ、黙れ!!」

 

ラウラは動揺しながら右肩の大型レールカノンを撃つが、ジンヤはギリギリで回避する。

 

だが、回避に動かしているのは上半身だけで足は全く動かしていない。

 

「この一撃で目を覚ましな!」

 

そして、ジンヤは左腕を引いて叫んだ。

 

「ジャンナックル!!」

 

放たれたロケットパンチがラウラに向かって射出された。

 

「甘いぞ!」

 

そう言うと、AICを使用し、ジャンナックルの動きを止めようとするが急にジャンナックルが爆発し、煙幕が出てきた。

 

「煙幕だと?!だが無駄だ!貴様の攻撃パターンは解析済みだ!いかなる攻撃をしようが…」

 

すると、煙幕が晴れるとラウラの目の前にジンヤが立っていた。

 

「なに?!」

 

「うあたぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

奇声を発しながらジンヤは右拳の一撃をラウラに叩き込んだ。

 

「うわぁぁぁぁっ!!」

 

ラウラはアリーナの壁に叩きつけられ、エネルギーはゼロとなった。

 

それと同時に簪が箒を倒した。

 

『勝者、神崎ジンヤ&更識簪ペア』

 

(バカな…この私が……アイツに負けるなんて………)

 

かつて、ラウラは出来損ないの烙印があったが千冬に出会い、救われた。

 

だがある時、ラウラはあるバイオテロ鎮圧任務を遂行させる為、現場に向かった時、ジンヤと遭遇した。

 

一触即発となり、ラウラを始め、シュバルツェ・ハーゼは鎮圧された。

 

『バ、バカな…壊滅だと………』

 

『…いきなり、攻撃するとは……あんたの教官の面を見てみたいよ……』

 

その言葉にラウラは怒り、ある決意をした。

 

自分の力でジンヤを完膚無きまでに叩き潰すと…

 

だが結果は真逆となった。

 

(アイツは動いている…徹底的に壊さなくては……私の手で、こんな所で負けてたまるか!私はワタシハ)

 

すると、何所からか声が聞こえてきた。

 

『力が欲しいか?願うか……汝、自らの変革を望むか……?より強い力を欲するか……?』

 

(力を得られる?それを得られるなら、私など……空っぽの私など、何から何までくれてやる!)

 

そして、ラウラはその声に向かって言った。

 

『力を……比類なき最強を、唯一無二の絶対を………私によこせ!)

 

その言葉と共に何かが動き出した。

 

Damage Level……D

 

Mind Condition……uplift

 

Centification……Clear

 

《Valkyrie Trace System》……boot

 

「ああああああああっ!!」

 

突然、ラウラが身を裂かんばかりの絶叫を発する。

 

それと同時にシュヴァルツェア・レーゲンから激しい雷撃が放たれた。

 

そして、ラウラのISがドロドロと溶け、ラウラの全身を覆い、黒い全身装甲のISとなった。

 

「あの姿は……」

 

ジンヤは呟いた。

 

あの姿はかつて千冬が使っていたIS暮桜と似ていた。

 

『これは…教官の……フハハハハハ!私は教官になれたのか……』

 

「んで、教官になれたから、本物の教官様になんて言うの?」

 

『黙れ、貴様をバラバラにしてやる!』

 

ラウラの手元に千冬が使っていた剣、雪片に似た剣が現れた。

 

『これは教官の……私はついに……』

 

ジンヤはため息をつくと、ジャンボットを解除するとラウラを挑発した。

 

「掛かって来い、モノマネ芸人が!叩き潰してやる!」

 

『貴様ぁぁぁぁぁっ!!』

 

ラウラは激怒しながら雪片でジンヤに切り掛かるが、軽く回避されて右ストレートをくらった。

 

「ぐわぁぁっ!」

 

またもや、同じ様にアリーナの壁に叩きつけられた。

 

「舐めんな!ドサンピン!そんなモノマネで僕に勝てるか!!」

 

すると、簪はジンヤに話し掛けた。

 

「神崎君、援護するよ」

 

「悪いけど、これは僕の戦いだ。簪は篠ノ之を連れてここから避難しろ」

 

「…分かった、気をつけて」

 

そう言うと、簪は箒を連れて避難した。

 

『バカな……唯一無二の絶対の力が……』

 

「1つ言っておくけど、この世の中に絶対なんて言葉は存在しないよ」

 

すると、何所からか声が聞こえてきた。

 

「苦戦しているようだな」

 

声がする方を見ると、そこにはラウラに謎のお守りを渡した銀髪に赤い鎧の男が居た。

 

「っ!お前は!!」

 

ジンヤはその男の声を聞いた途端、その男に敵意を見せた。

 

「聞くが良い!人類よ!!私の名は!!」

 

男は元の姿、10サイのロボゴーグとなった。

 

『私は機械禦鏖帝国マトリンティスの皇帝、10サイのロボゴーグだ!!』

 

ロボゴーグの出現に観客はざわめきはじめた。

 

更にライダーハンターシルバやイレイザーのターミネTが現れた。

 

『起動せよ、我が鬼才ブレインが開発した機械寄生型コントロールタイプマトロイド、コントロールのマトリンS!!』

 

ロボゴーグがそう言うと、ラウラのISに付けてあったお守りからマトロイド、コントロールのマトリンSが現れた。

 

『この俺様マトリンS様の機械寄生アームの出番だぜ!』

 

マトリンSの機械寄生アームに突き刺されると、再びラウラのISはドロドロに溶け始めた。

 

「ぐああああああああっ!!」

 

再び、絶叫を上げるとラウラの顔と手が出てきた。

 

「たす、け…て……」

 

すると、ラウラは再びマトリンSに取り込まれた。

 

『来い、コンバットのアロボT!人類を殲滅せよ!!』

 

ロボゴーグの呼びかけにアロボTが出現し、暴れ始めた。

 

そこへ、2人のライダーが現れた。

 

『やれやれ、変なロボット共が現れやがって…』

 

『翔太郎、アレはマトロイドだ。そもそもマトロイドというのは……』

 

『それより、このアリーナの外へ1人たりとも出しちゃ駄目ですよ』

 

現れたのは2人で1人の仮面ライダーWと欲望の王、仮面ライダーオーズ。

 

『振り切るぜ!』

 

更にはエンジンブレード片手にアロボT達に斬撃をくらわせる仮面ライダーアクセルも居た。

 

「照井さん!何でここに?!」

 

『俺に質問するな!』

 

予想通りに質問を返された。

 

「おい、なんなんだあのロボットは?!」

 

「まさか、あれは仮面ライダーなの?!」

 

「仮面ライダーって都市伝説のアレか?!」

 

観客席はライダーやマトロイドの登場により混乱していた。

 

更にイクサ、ザビーも参戦してきた。

 

「兄さん、一夏!」

 

『ジンヤ、ここは俺とラウ兄に任せろ!』

 

『お前は黒ウサギを頼む』

 

すると、ジョッシュを先頭に戦闘騎兵隊やBSAAの部隊がアリーナに現れ、展開し始めた。

 

「行くぞ!仮面ライダーを援護するぞ!」

 

ジョッシュの指揮の元、仮面ライダーを援護し始めた。

 

「アルファチーム、ブラボーチームはマトロイドを制圧をしろ!デルタチームは戦闘騎兵隊と共に奴等を外に出すな!」

 

ジョッシュがそう指揮すると、BSAA隊員や戦闘騎兵隊は神経断裂弾を銃に装填すると、ライダーを援護すべく戦闘を開始し始めた。

 

(ジョッシュ教官…みんな…ありがとう!)

 

そう思うと、ジンヤはラウラの救出へ向かった。

 

そして、ジンヤはマトリンSが操るISの中にダイブした。

 

 

説明
ついに始まった学年別トーナメント。

そして、始まる戦い。
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コメント
俺の中では一夏はカブトかフォーゼが良いと思うのだが?(西湘カモメ)
タグ
IS インフィニット・ストラトス BSAA 仮面ライダー マトロイド 

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