IS 世界を守る者 EP23 災難
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学年別トーナメントから翌日。

 

真耶は困惑しながら言った。

 

「ええ〜っと…今日は転校生?ッて言うのかな…」

 

「まあ、それであっていると思うから構わず進めて」

 

「あ、はいっ!ありがとうございます、ラウさん!」

 

しかもなぜか、教室にラウが居た。

 

「では入って来てください」

 

真耶がそう言うと、ドアが開いて誰かが入ってきた。

 

入ってきたのは女子の制服を身に纏ったシャルルだった。

 

「シャルル・デュノア改め、シャルロット・デュノアです。よろしくお願いします」

 

「「「えぇぇぇぇっぇぇぇぇ!!」」」

 

シャルルもといシャルロットの発言に女子達は絶叫を上げると、ラウが説明し始めた。

 

「あー、デュノアはちょっと訳有って男装するハメになっていたという訳だ」

 

すると、千冬がラウに言った。

 

「ラウさん、それを何故私達に言わなかったんですか?」

 

「お前に言ったら、騒ぎを大きくする確率が高いからだ」

 

「…」

 

ラウの言葉に千冬は言葉を失った。

 

そこに、ラウラが教室に入って来た。

 

「あ、ラウラ。もう大丈夫なの?」

 

「ああ、レーゲンもコアが無事だからな…」

 

そう言うと、ラウラはジンヤを押し倒した。

 

「え、ラウラ!一体何を…むぐぅ!?」

 

すると、ラウラはジンヤにキスをした。

 

しかも…

 

ぴちゃ…くちゃ…

 

深い方のキスを…

 

そして、キスを止めるとラウラは言った。

 

「お、お前を私の嫁にする!これは決定事項だ!異論は認めんからな!!///」

 

「ちょっ…お嫁さん?!お婿さんじゃなくて!?」

 

「む…クラリッサが言っていたぞ、気に入ったら、俺の嫁になれと言うらしいが…」

 

「その人、絶対間違っているよ…」

 

そこへ、楯無と簪が教室のドアを開いて現れた。

 

「ジンヤくん、お姉さんとの一夜は遊びだったの?」

 

「酷いよ、神崎君!!」

 

もはや、誤解を招きそうな発言である。

 

更にジンヤの横に何かがかすった。

 

「ジンヤさん、それについて詳しく教えてもらいますわ♪」

 

セシリアは目に光が無い状態でスターライトmkVを構えて言った。

 

「嫁よ、いきなり浮気か?!」

 

そして、ジンヤが言ったことは…

 

「戦いの基本は格闘だ…追い込まれた狐はジャッカルより凶暴だ!」

 

そう言うと、ジンヤは窓から逃走した。

 

すると、それを見ていた生徒達(本音、箒、シャルロット等を除く)が何所からか黒のレインコートに笑った表情のマスクを付けた。

 

そこに放送が流れた。

 

『リアル鬼ごっこが始まりました、神崎ジンヤくんは授業終了まで鬼から逃げてください』

 

「それでは皆さん、華麗に美しく行きますわ!」

 

「「「かしこまりー!」」」

 

「行くぞ、先にジンヤを確保する。それが我らの任務だ!分かったか!!」

 

「「「了解!!」」」

 

「みんなー、お姉さんと一緒に頑張ろう♪」

 

「お姉ちゃんと一緒に頑張ろう!」

 

「「「はーい」」」

 

すると、セシリア、ラウラ、楯無、簪を筆頭に女子達は教室を飛び出してジンヤを追いかけ始めた。

 

外から他の音が聞こえるので、他の教室の生徒も追いかけ始めただろう…

 

そこに鈴が入って来た。

 

「あの、ラウさん。なんかさっきの放送でみんな何か変な姿になって…」

 

「ああ、分かっている…そうそう、一夏が何でも鈴の部屋に引越しするらしいぞ」

 

その言葉に一瞬フリーズした後…

 

「「「えぇぇぇぇぇっぇぇ!!」」」

 

絶叫した。

 

「ちょっと、待ってください!何で一夏が凰の部屋に引越しするんですか!!」

 

箒はラウにくらい付くが、ラウは言った。

 

「デュノアは女性と分かった後、ここの教員達は一夏と仲が良い鈴と同室にした方が良いと判断したらしいぞ」

 

『掛かって来い!ディープスロートからの最後のプレゼントだ!ってにゃぁぁぁぁっぁぁ!!』

 

すると、ジンヤの悲鳴が外から聞こえてきた。

 

「やべ、真耶。ちょっと手を貸してくれ!」

 

「あ、はい!分かりました!」

 

ラウは急いで教室を出ると、真耶も続くが出る直前に一夏と鈴の方を見て、ウインクして出て行った。

 

そして…

 

そこにジンヤが居た。

 

周りの空間は虹色みたいで摩訶不思議な空間だった。

 

『ここは……一体』

 

『神崎ジンヤ……』

 

自分1人しか居ない場所なのに誰かから声を掛けられた。

 

そこを見ると、ドラゴンオルフェノクが居た。

 

『ドラゴンオルフェノク…北崎か?』

 

『違うな…』

 

そして、ドラゴンオルフェノクが人の姿になった。

 

その姿を見た時、ジンヤは絶叫した。

 

『なんで…なんであなたが……死んだはずじゃぁ!!』

 

そこでジンヤは夢から覚めた。

 

「な、なんであの人が…」

 

ジンヤは自分の部屋のベットの上だと確認するとそこに違和感があった。

 

ラウラが横に居た。

 

なぜか、裸だった。

 

正確には眼帯と待機状態のISを太ももに付けているが…

 

「ジンヤ、起きたか」

 

「…なんで裸なの?」

 

「クラリッサが言っていたぞ、夫婦とは何も隠さずしている物。一緒に寝ているのが良いと…」

 

それを聞くと、ジンヤは頭痛になったと思った。

 

「それよりジンヤ、先ほどうなされていたが大丈夫か?」

 

「…大丈夫だよ」

 

それと同時にジンヤの中は憎しみが貯まり始めた。

 

(あれから忘れてしまいそうになったけど、憎しみが貯まってきたよ、白騎士への憎しみが…でも)

 

ラウラは見て思った。

 

(彼女まで巻き込めないよ…)

 

そこにラウが入って来た。

 

「おー、ジンヤ。起きた、か…」

 

裸であるラウラにパンツシャツという思いっきりラフな姿のジンヤを見た後…

 

「ジンヤ、大人になったな…」

 

サムズアップして去った。

 

「誤解だぁぁぁぁぁぁっぁ!!」

 

ジンヤの絶叫が思いっきり響いた。

 

 

説明
どうも、今回は特別にあるキャラが登場します。

それでは、ゆっくりしていってね!
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タグ
IS BSAA オルフェノク 災難 リアル鬼ごっこ 

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