テイルズオブエクシリア?転生者はイレギュラー?
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〜レオンSIDE〜

 

 

あの後、ジュードとアルヴィンと合流し、ジュードはアルヴィンがプレザと知り合いなのか聞いたり、色々と話しながら目的地であるニ・アケリアに到着した。

 

 

ニ・アケリアはいつもと同じように穏やかである。

 

 

「ここが……」  

 

 

「へえ、意外と普通の村だな」

 

 

アルヴィンはニ・アケリアの村を見て、感想を口にいった。

 

 

「お前、もしかしてミラや俺がいるところだからって凄いのを想像してたろ?」

 

 

「まあ、普通だったらそう思うのが普通でしょ?おたくらが住んでいる村だからもっとおかしな所かと思ってたぜ」

 

 

アルヴィン……それはひどい言い方だな。まあ、アルヴィンの言っていることは正論であるから反論できないな。

 

 

俺がアルヴィンが話をしているとミラが村商人に近づく。

 

 

「すまない。イバルはどこにいる?」

 

 

村商人に聞くと、

 

 

「ん?イバルならマクスウェル様を追って……」

 

 

村商人は立ち上がりながら自分に尋ねてきたミラを見て驚く。

 

 

「マ、マクスウェル様?!」

 

 

村商人はミラを見ると片足を地面につけ、拝むような姿勢になる。

 

 

「うむ。今戻った」

 

 

すると、村の人達はミラの姿を見ると近づいてきた。

 

 

「あ、わわ、私なんかにお声をかけてくださるなんて」

 

 

村商人はミラに声をかけられて感動?しているのかそれとも驚きすぎているのかわからないが、体が震えている。

 

 

「やっぱ、本物なんだよな」

 

 

村の住民の様子を見て、改めてミラがマクスウェルだと再確認するアルヴィン。

 

 

そして、近づいてきた村の住民達は村商人と同じように拝める姿勢になる。

 

 

「ミラ、すごいんだね」

 

 

その光景を見て、ジュードは言った。

 

 

「ちょっと疑ってたんだがな」

 

 

アルヴィンもいう。

 

 

「緊張するな。普段のとおりにしていればいい」

 

 

ミラは村を見て言う。

 

 

「イバルは、今いないと言ったか?」

 

 

「は、はい!いつもより戻りが遅いと心配して……。私たちはレオンがいれば問題ないだろうと言ったら、余計に心配だ!と言って……マクスウェル様をお探しに行きました」

 

 

村商人がそう言うと俺とミラは呆れたように言う。

 

 

「そうか。相変わらず短気だな。手を止めさせてすまなかった」

 

 

「ったく。イバルの奴、ミラから村のことを頼むって言われているのに何、使命を投げだしてミラを探しに行くんだか……その間に村が襲われたらどうするんだよ」

 

 

「そういうな。イバルは私を心配したのだ」

 

 

俺は、それもそうかっといい、ミラと共に歩き出す。それに続いてジュードとアルヴィンモ歩き出す。

 

 

歩き始めるとミラの姿を見るたびに村の住民が拝める姿勢を取る。

 

 

「私は、これからすぐに社で再召喚の儀式を行う。レオン、わかっているな?」

 

 

「ああ、世精石を集めればいいんだろ?」

 

 

「そうだ。頼む」

 

 

俺はミラに頼まれたことをすることになるのだが、アルヴィンが言ってきた。

 

 

「それなら、村の人に頼んでもいいんじゃないの?」

 

 

「さっきのを見たろう?巫女やレオン以外は日頃、私とあまり接してないからな。あれでは全く話にならない」

 

 

「というわけだ。俺は行くぜ」

 

 

俺はミラ達の前から消える。

 

 

 

 

 

 

〜1分後〜

 

 

 

シュタ!

 

 

「集めてきたぞ」

 

 

『はや!?』

 

 

俺は世精石を4つ集めるとすぐにニ・アケリア参道の入り口で待っていたミラ達の前に現れるとジュードとアルヴィンがツッコムを入れてきた。

 

 

「うむ。さすがレオン。では、行こう」

 

 

「そうだな」

 

 

俺とミラは歩き始めるが、

 

 

「……なあ、ジュード。俺達の反応は普通だよな?」

 

 

「……うん。僕たちの反応が普通だと思う。けど、ミラとレオンだし」

 

 

「……なんか、説得力のある言葉だな」

 

 

2人はそんな会話を終えると、俺とミラの後を追って走ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニ・アケリアから参道を魔物を倒しながら進んでいき、ようやくミラの社に到着した。

 

 

「この奥だ」  

 

 

「ミラは、ここに住んでいるの?」

 

 

ジュードは社を見て、ミラに聞く。

 

 

「住んでいる、か。そう考えたことはないがそういうことになるか」

 

 

「何もないところだなぁ。退屈じゃなかったのか?」

 

 

「私の使命においては、なんの問題ない」

 

 

「と、いいながら隅に俺の家に来ては本を読んだり、少し遊んだりしたよな」

 

 

俺がそういうとミラは少し顔を紅くして言う。

 

 

「あ、あれは珍しい書物がレオンの家に有ったりしたからだ」

 

 

「…………遊んでいる時、楽しそうにしててよく言うな(ボソ)」

 

 

ミラに聞こえないように呟いた。

 

 

「さ、さあ、儀式をすませよう」

 

 

ミラは社の中に入り、その後俺達も入っていく。

 

 

中に入った俺は、集めた世精石を決まったところに設置した。

 

 

「ミラ、準備できたぜ」

 

 

「うむ。すまないな」

 

 

そういうと、ミラは四大精霊を召喚するための召喚陣を描き、発動させるが、

 

 

バチィン!

 

 

「くぅ!」

 

 

体が傾くミラを即座に支える俺。

 

 

「大丈夫か?」

 

 

「あ、ああ」

 

 

悔しそうなミラ。俺は少し心が痛みを発した。四大がクルスニクの槍に捕らわれるのは知っていた。が、それを助けると物語に大きな、問題を残してしまうので、仕方なく見逃した。

 

 

だが、それがミラを傷付けていると思うと心が痛い。

 

 

そんなときであった。

 

 

「ミラ様!」

 

 

ジュードとアルヴィンの間を通り、膝をつき、ミラにいう……イバル。

 

 

「イバルか」

 

 

「ミラ様。心配いたしました」

 

 

イバルは社の中に粉々になっている世精石を見て言う。

 

 

「これは四元精来還の儀?何故今このような儀式を。しかし、これは……イフリート様!ウンディーネ様!」

 

 

社の中で四大達の名前を呼ぶが一向に現れないのに疑問を持ったイバルはミラに聞く。

 

 

「ミラ様。一体何が……」

 

 

 

 

 

そして、全てを話した。

 

 

 

 

 

「そんなことが……」

 

 

話しを聞いて驚くイバル。

 

 

「んで、精霊が召喚できないのってそいつらが死んだってこと?」

 

 

アルヴィンが俺たちに聞く。

 

 

「バカが。大精霊が死ぬものか」

 

 

「バカはお前だイバル。俺やミラ、お前は知っていて当たり前だが、ジュードやアルヴィンがそんなことを知っているはずがないだろ。少しは考えて物事を言え」

 

 

俺がそういうとイバルは怒り始め。

 

 

「うるさい!」

 

 

その後、イバルが大精霊たちの事を話した。

 

 

 

 

 

イバルの話を聞いたジュードは考え始め、話した。

 

 

「だったら四大精霊は、あの装置に捕まったのかも」

 

 

「バカが!人間が四大様を捕えられるはずがない!」

 

 

……イバルの奴はいつも、できないだの、何だのいうな……ウザいな。

 

 

「けど、その四大精霊が主の召喚に応じないんでしょ?ありえないことでも、他の可能性がないなら、真実になり得るんだよ」

 

 

「何もない空間で、卵がひとりでにつぶれた場合、その原因は卵の中にある……『ハオの卵理論』ってやつだな。さっすが優等生」

 

 

「それに、この世にはこういう言葉もある。『ありえないなんてことはありえない』だ。イバル、お前は何でもかんでもありえないだの、不可能だとか多すぎるんだよ。頭が固い証拠だぞ」

 

 

俺とジュードのいうことを聞いたイバルは、

 

 

「ぐぬぬぬぬ!!!!」

 

 

拳を力いっぱい握っていた。

 

 

「四大を捕えるほどの黒匣(ジン)だったというのか。あの時、私はマクスウェルとしての力を失ったんだな」

 

 

ミラはイル・ファンの研究所での事を思い出している。

 

 

俺は心配になり、ミラの肩を揺する。

 

 

「ミラ……」

 

 

「! あ、ああ」

 

 

俺に呼ばれて、大丈夫だという風に俺を見る。

 

 

そして、ミラは立ち上がる。俺も立ち上がってミラの横に立つ。

 

 

最後には、

 

 

「さぁ!貴様たちは去れ!ここは神聖な場所だぞ!ミラ様のお世話をするのは、巫女である俺だ!レオンではない!」

 

 

ミラの横にいる俺にいっているような気がするが、無視するか。

 

 

そんな自分が特別だと言うイバルのうるさいにミラがイバルに向かって言う。

 

 

「イバル、お前もだ。もう帰るがいい。私はレオンと話がある」

 

 

「は?」

 

 

不思議そうに声を上げるイバルはミラを見る。

 

 

「そうだな、有り体に言うぞ。うるさい」

 

 

「な……」

 

 

ガガーン!

 

 

ショックを受けるイバルは、涙を浮かべながら力が無いみたいに歩き始めて、ジュード達と一緒に出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

3人が出て行くのを確認したミラは胸元からクルスニクの槍のカギを取りだした。

 

 

「四大を救い出すのにも、これがなければならない、か。キジル海瀑の女や……ハ・ミルのラ・シュガル兵。私を追う理由はやはりこれだろうな」

 

 

「ああ。ただ、奴らはそのカギがどういった形状をしているのかがわからないからな。キジル海瀑での彼女がそうだろ?俺は見ていなかったが、それを投げ捨ててたんだろ?」

 

 

「うむ。あれはある意味で助かったと思っている。もし、あの女がこれがカギだと知っていれば今頃は私の手元になかっただろう」

 

 

ミラは再び、胸元にカギを仕舞うと剣を抜いた。

 

 

「このままでやるしかないな」

 

 

「無論、俺も手伝うさ。だけど、クルスニクの槍の堅さは見た時にわかったが、俺の最大精霊術でも、剣術でも壊せないほど頑丈に見えたぜ」

 

 

そう、初めてクルスニクの槍を見た時、目でしか見てないが物質がかなりの堅さを誇るものだとはすぐにわかった。例え、インディグネイションを放っても壊すことができるかできないかといったら五分五分だと思った。

 

 

「とにかく、今のままでやるよりかはまだ、四大を解放して破壊するのが一番の安全策だと思うが…」

 

 

「ああ、どの道、またイル・ファンに向かうしかないな」

 

 

「とにかく、外に出るか。俺はまず、家に帰ってアルヴィンに報酬を渡さないとな」

 

 

「うむ。そうしよう」

 

 

 

そういい、俺とミラは社を出ることにした。

 

 

 

 

 

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「あ、ミラ、レオン。どうしたの?休んで話をしてるんじゃないの?」

 

 

外に出ると、ジュードがいた。

 

 

「こっちの台詞だ、ジュード。まだ村に戻ってなかったのか」

 

 

「そうだぞ?村で休んでいればよかったのに」

 

 

俺とミラは社の外で待っていたジュードを不思議に思い、そういった。

 

 

「ふむ。では、これから村の者に君のことを頼みに行くとしよう」

 

 

そういうと、ジュードは何か元気がない表情をする。

 

 

「どうした?村になじめるか心配なのか?」  

 

 

「ううん。そうじゃなくて。 ミラとレオンは……これからどうするの? クルスニクの槍を壊しに、イル・ファンに戻るの?」

 

 

「ああ」

 

 

「そうだな」

 

 

「四大のことと、あの場にいたマナを吸い出された人間達を考えると……クルスニクの槍とは、マナを集めて使用される兵器なのだろう。あれが今すぐに使われることはないだろうが、やつらのマナ確保は続くと考えているからな」

 

 

「それを止めるためにも四大を解放するにも結局はもう一度、イル・ファンに戻る必要性があるってことだよ」

 

 

俺とミラの説明とこれからのことを聞いたジュードは俺たちに聞いてきた。

 

 

「でね……それ、ふたりだけであるの?」

 

 

「回りくどいぞ。ジュード。何が言いたい?」

 

 

「言いたいことは、はっきりいいな」

 

 

「……ミラって、どうしてそんなに強いのかなって」

 

 

「君は、私に興味があるんだな」

 

 

ピクッ

 

 

俺はミラの言葉に反応した。ふ、ふふふ……。

 

 

「!」 

 

 

顔を紅くするジュード。  

 

 

「強い、か。考えたこともないな。私にはなすべきことがある。私は、それを完遂するために行動しているだけなのだから」

 

 

ミラが言うと、ジュードは語る。

 

 

「で、でも今の力で……レオンと2人でじゃ無理なんじゃない?死んじゃうかもしれない」

 

 

ジュードの言っていることは正しい。だが、そんなことを言われて止まるミラではない。

 

 

「だが、やらねばなるまい。もう決めたことだ」

 

 

「……やっぱり強いよ。ミラは……」

 

 

「ふむ。納得したのか?では村に……」

 

 

ミラは村に行こうとするがジュードがミラの名前を呼んだ。

 

 

「ミラ!」 

 

 

「ん?」

 

 

それに立ち止まるミラ。

 

 

「僕も行っていいかな。一緒に」

 

 

予想外なことにミラは少し、考え、ジュードにいう。

 

 

「君は、私たちに関わって普通の生活を失っただろう?後悔していたのではないのか?」

 

 

「うん……。ホント言うと少し。でも、いくら後悔したって戻れないものは戻れない。だから、今の僕の力でもできること……ミラの手伝いをしようかなって」

 

 

ジュード……お前、その言い方だと……いや、気づいてないからいいか。

 

 

「君は本当にお節介だな」

 

 

「そ、そうかな」

 

 

「ミラはな?お前を巻き込まないように気を遣って後から社を出たんだぞ?」

 

 

俺がジュードにいうと、ジュードは驚いていた。

 

 

「そうだったの?」

 

 

ジュードはミラを見る」

 

 

「うむ。君たちとの短い旅路で学んだ気を遣う、というヤツだ。なかなか難しいな」

 

 

腕を組みながら言うミラ。

 

 

「とにかく村に行こう。君に見つかってしまった以上、急いで発つ意味も弱くなってしまったしな」

 

 

「うん」

 

 

そういい、先を歩くミラ。

 

 

ジュードも歩き始めようとするが、

 

 

ガシッ!

 

 

「え?」

 

 

ジュードは自分の肩を掴む俺を見る。

 

 

「ジュードくぅぅん?一緒に来るのはいいけど……ミラに手を出したら……俺の剣の錆にするからね?」

 

 

「う、うん。わかった……(汗)」

 

 

「ならいい」

 

 

俺はそういい、ミラの後を追う。

 

 

 

〜レオンSIDE OUT〜

 

 

 

 

 

 

〜ジュードSIDE〜

 

 

レオンってやっぱり……ミラのことが好きなの……かな?

 

 

ミラもレオンのことは信頼しているみたいだし……ハァ〜

 

 

僕はため息をつきながらも2人を後を追った。

説明
第10話 ニ・アケリア……そして、ミラの社
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2018 1965 2
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