いわゆるテンプレ物語 第二話
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「おはよう」

 

「うわっ!?」

 

急に神に声を掛けられた。驚いちまったじゃねえか。

…にしても、綺麗なソプラノヴォイス、これはもしや…

 

「フランになったのか」

 

「中身はちがうけどな」

 

「そうだけどさ。それにしても背が思ったよりも低くないんだが」

 

「そりゃあ高校2年生として転生するんだから、当たり前だろ」

 

「それもそうだな」

 

「とりあえず、その体に慣れてもらう」

 

「どうやってさ?」

 

「まあまあ、その前にまずは服を着てくれ。それじゃあ恥ずかしいだろう?」

 

なっ!?裸だったのか………まあいい。とりあえず何か服を着よう。

 

「オススメはピンクのミニスカートに」

 

「武貞高の制服でいいや。」

 

「チッ」

 

「服ぐらいはいいだろう?」

 

「まぁな。ついでに拳銃とかナイフもつけておけよ?」

 

「はいはい」

 

さて、どうするか…。ナイフはスペナツズナイフでいいけど、銃はどうしよう?デザートイーグルじゃあデカイし重いし装弾数も少ないしな…

USPがイイかな。取り敢えず右太ももにレッグホルスターでつけて………スペアマガジンは左太ももにつけておくか。3本もあったらいいだろ。……いや、能力で弾の数を無限にすればいいのか?…つまんないな。マガジン数無限で十分だな。となると、最初にあるスペアマガジン数は一個でいいな。能力で補充すればいいし。こんなもんかな。

 

「できたぞ」

 

「よし。じゃあ早速始めるぞ。やることは簡単」

 

「なら最初っから言えよ」

 

「まあまあ。で、何をやるかというと、俺と戦ってもらう」

 

………えっ?神と?人間の俺が?戦う?

 

「なに驚いてるんだよ?お前の力は人間じゃあ相手にならないぞ。1億人が一斉にお前に攻撃したとしても、お前が負けることは絶対にない」

 

「マジで?ヤバイじゃん」

 

「ただし、能力を使いこなせたらな。使えなかったらいくらいい能力でも意味がない。効かないものも居るかもしれない。そんな時、能力に頼らなくても十分に戦えるようにしなきゃあならない」

 

「だから戦えと…」

 

「そういうこと。わかったならはじめるぞ」

 

「はーい。でも、どこでやんの?」

 

「もうすでに作ってある。いくぞ」

 

すると、足元に黒い穴が現れて、そして…

 

「ここもテンプレかああああぁぁぁぁぁぁあああぁ!」

 

「れっつらゴー!」

 

 

 

 

 

 

ドオオオオォォォォン

 

「いってえぇぇ」

 

「能力使えよ」

 

「そういやそうだったな」

 

周りは木。木。木。木ばっかり。

 

「ここで訓練してもらう。まだ能力も使いこなせてないだろうから、練習してくれ」

 

「お前と戦うんじゃなかったのか?」

 

「今のお前に勝てる訳ないだろ。まずは実力をつけろ」

 

「はいはい。」

 

「まずは武器の創造だな。イメージして、まぁ、その、なんだ、えっとだな、とにかく、感覚で使えるから頑張れ」

 

「適当だなおい!?もっとしっかりした説明はできないのかよ?」

 

「いや、だってさ?能力なんて人によって違うし、感覚でやるっきゃないんだよ」

 

「わかったよ。やりゃあいいんだろ?」

 

取り敢えずM4をイメージして現れろと強く思って見る。

おっ?できたか?

 

「なんかできたぞ」

 

「一発かよ!?やっぱりというか、さすがというか…」

 

「そんなにすごいか?」

 

「ああ。まあいい。取り敢えず目の前にある的に向かって撃ってくれ。」

 

目の前にマンターゲットが現れた。距離は10mほど。絶対に当たる距離だ。頭、心臓など、急所にM4を打ち込んでゆく。

 

「よし。10mはクリアだな。次は20mだ。しっかり構えて撃てよ」

 

再びマンターゲットが現れた。さっきと同じく撃って行くが、数発外してしまった。

 

「正しい構えかたをしていないから外すんだ。この本を見て勉強しろ。ターゲットはどんどん出るようにしておくから。頑張れよ」

 

そう言って神は消えてしまった。

取り敢えず本を読みますか…。

 

 

アサルトライフル入門──はじめの一歩──

 

 

 

 

「よっしゃあ!」

あれから、おそらく20時間ほど経ったのだろうか。遂に100mさきの的に百発百中で当てることが出るようになった。

長かった…。それにしても分かり易かったな、この本の解説。そう思って裏表紙を見ると、

 

 

──────著者

───────────神

 

 

あいつが書いたのかよっ!?

まあ神だからな、なんでもできるんだろ。

そう思っていると、目の前に一冊の本が現れた。

それは、

"スナイプ入門"

…これもやれってことだよな。

はぁ、まだあるのか。さて、なになに?

一、銃の特性を理解しろ

…これはやらなくていいな。前世は銃好きだったから、有名どころはわかっている。SVDは速射、連射性能はイイが、威力がいま一つ。M700は精度はイイが、速射性能に劣る。L96は精度と威力はソコソコだが、速射性能に劣る。M82バレットは威力と連射性能、射程距離の長さなどは一級品だが、なのせ発砲音が大きい。それぞれの長所、短所はわかっている。

次は

ニ、正しい構えで撃て

こっからだな。なになに?…..

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわったああぁぁぁぁぁぁ!

実に500時間かけて、この本はマスターしてやった!

だけどさぁ、入門なのに6000m先の狙撃なんてやらせるなよ…。

風を読むのだって、5秒おきに風向が変わるし…難しすぎだろ!

まあ、全部できるように成ったけどな。

そうして大きな満足感に浸っていると、

また………現れやがった。本が。今度は…

 

 

スナイプ応用編──これであなたもRランク──

 

 

神様、これから俺はどんな苦行をしなくちゃいけないんですか?

あれが入門なら、これは一体どんな鬼畜本なんだ?

 

目次

一、早撃ちをマスターしろ

ニ、同時撃ちをマスターしろ

三、反射撃ちをマスターしろ

四、弾丸撃ちをマスターしろ

五、偏差撃ちをマスターしろ

 

 

 

 

 

これはひどい

やらなくちゃいけないんですかねwww?

………はぁ、やるしかないよな。

 

 

 

 

 

 

 

29年後

 

やっとできた………

やってやったぞおぉおぉぉぉぉおお!!!

これで俺に勝てるスナイパーはいないだろ!

 

 

 

「やっと終わったか?フラン」

 

「なにやらせやんですか!神様?ひどくないっすか!?」

 

「まあまあ。おかげで中遠距離は完璧になっただろ?」

 

「まあ、そうだけど…」

 

「それじゃあ早速接近戦をマスターしてもらおうか」

 

「具体的には?」

 

「まずはCQCとか柔道とか合気道とかムエタイとかボクシングとかレスリングとかの技を覚えてもらおう」

 

「ちょっと待て、最後の二つは違うだろ!?お前の趣味だろ!?」

 

「イイからさっさとやる!」

 

 

 

 

 

 

 

三年後

 

 

「終わったな」

 

「終わったね。」

 

「よくぞここまで来たな勇者よ」

 

「違うから!そんな話じゃないから!」

 

「冗談だって。にしてもすっかり口調が丸くなったな?」

 

「そりゃあそうでしょ!?毎回毎回ちょっときたない口調喋っただけですぐに殴ってくるんだから。」

 

「………正直、すまんかった」

 

「もういいよ。それより次は?」

 

「アルカタでもやって貰おうか。」

 

「どのぐらいのレベルまで?」

 

「俺に勝てるまで。」

 

「ちょっと待った!それって無理じゃない!?」

 

「やればできるさ」

 

「いやいや、無理だから!」

 

「能力も使っていいよ」

 

「良しやろう」

 

「…変わり身早いな?まあいい。じゃあ早速始めるぞ」

 

「はいっ!」

説明
いわゆるテンプレ物語の第二話
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