ハイスクールD×D〜光を継いだ風使い〜
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「くっ!まだ追ってきてる!」

 

僕、セイル・レイアーツは追われている

 

 

 

 

 

遡る事数分前…

 

 

 

 

 

「はぁ…。すっかり暗くなっちゃったなぁ……」

 

地図を頼りにある場所を目指して歩いていたはずなのに、いつの間にか迷ってしまった

 

しかも既に日が沈んで辺りは暗い

 

「大体師匠もこんな大雑把な地図を置いていくなんて、本当に肝心な時以外は適当なんだから。」

 

とにかく今日は一旦どこかで休もうかな

 

それで明日はこの辺りの人に聞いてみ…

 

「ッ!?」

 

いきなり嫌な気配を感じて即座に振り返る

 

「ヒャハハッ。こんないいタイミングで人間に遭遇?。」

 

背中に蝙のような翼を生やした、明らかに人間には見えない化け物がいた

 

「な、何だ……。」

 

僕は化け物から目を放さず、少しずつ後退る

 

「んー、まぁ殺す前に教えてやるか。俺は悪魔さ。」

 

「悪魔………。」

 

突然現れたそいつは自分を悪魔と名乗った

 

「ヒャハハッ。別に今すぐ死ぬんだからこれ以上知る必要ねぇよ。」

 

「うわぁっ!?」

 

悪魔と名乗ったそいつ、ひとまず悪魔(仮)と呼ぼう

 

そいつが僕に向かって火球を撃ち出してきた

 

だが寸での所で避ける事に成功

 

しかし多少服に掠めてしまい、そこからチリチリと熱気が伝わってくる

 

とりあえず焦げただけで服は燃えてはいないみたいだ

 

「へぇ。ただの人間してはやるじゃん。ま、それでも悪魔に勝てるわけがな……。って逃げやがったか。」

 

とにかく、僕は悪魔(仮)がペラペラ喋っている間に逃げ出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在に至る

 

「オラオラッ!逃げても無駄だぜぇ!」

 

悪魔(仮)は今だに僕を追っている

 

しかも何度も火球を放ちながら

 

僕は全力で走りながらそれを避け続けているが、悪魔(仮)にはかなり余裕そうな感じだ

 

もしかして本当に悪魔なのかもしれない

 

少なくとも普通の人間ならあんなに余裕そうに全力で走る人間を追えるわけがない

 

それに僕の左右の腕にはそれぞれ不思議な力を持った腕輪があるくらいだからそんなのがいてもおかしくはない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからまた数分間、ひたすら逃げ続けている

 

だけど全く振り切れない

 

「このままじゃいつか捕まるだけだ……。」

 

僕は覚悟を決めて足を止めて振り返る

 

「へぇ、逃げるのやめたのか。ま、どっちにしたって結局は殺すんだけどな!」

 

「そうはいかない。」

 

説明
リアス・グレモリーが駒王学園に入って間もない頃、1人の少年が町を訪れた。 そこから少年の人生は変わり始めていく。 ハイスクールD×Dの二次創作です 原作わからない人も楽しめるよう、細かくやっていくつもりです。 初投稿作品で、至らない点もありますがよろしくお願いします。 あと、GREEやってて、私の名前を知ってる方でしたら誰か教えてくれると幸いです。 ※受験もあり、不定期更新なので、間がかなり空くかもしれません。
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