孤高の御遣い Brave Fencer北郷伝53
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天和「うっ!!?」

 

地和「〜〜〜〜〜〜っ!!」

 

人和「いやっ!!」

 

みい「見たくないにゃ〜〜〜・・・・・」

 

ミケ「うぅ〜〜〜〜・・・・・」

 

トラ「うぅ・・・・・」

 

シャム「・・・・・・・・・・」

 

璃々「ご主人様ぁ・・・・・」

 

本来なら一刀が闇一刀に勝ったことを喜ぶべきなんだろうが、目を背けてしまう

 

別人と分かっていても、一同にとっては一刀が死ぬところを見るのには変わりがないのだから

 

しかし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「(おかしい!)」

 

確かに掌から伝わってくるのは人を斬る時の嫌な感触

 

しかし、目の前の自分は微動だにしない

 

左肩を斜めに両断されているにも拘らず

 

一刀「っ!!?」

 

その時、刀からの感触が無くなっていき闇一刀の後姿が霞む

 

シュバッ!!

 

一刀「っ!!」

 

ギイイイイイイイイイイイン!!!

 

後からの剣の気配にとっさに反応し背負っている金剛刀の柄で斬撃を受ける

 

一刀「しいっ!!!」

 

ギイイイイイイイイイイイン!!!

 

振り向きざまに横薙ぎを繰り出すが、闇一刀も一刀同様に背中の金剛刀で忠久の斬撃を受けた

 

闇一刀「ほう、良く反応したな」

 

一刀「ぐっ!!・・・・・まさか質量のある残像まで使えるのか、おまけに氣を残していきやがって、まんまと騙されたぜ・・・・・」

 

闇一刀「おいおい、まさかこれだけだと思ったのか?」

 

一刀「なっ!!?」

 

一刀の後ろにはさらに3人の闇一刀が居た

 

一刀「おいおい!!複数同時かよ!!」

 

闇一刀「俺もこの密度では3人までが限界だがな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

沙和「ええええ〜〜〜〜〜!!?隊長が5人居るの〜〜〜〜!!!」

 

真桜「ちょっ!!?ええ!!?どうなっとんねんあれ!!!?」

 

桂花「これ以上あの変態が増えるなんて冗談じゃないわ!!!」

 

凪「そんな・・・・・それぞれの分身体に、確かに氣が存在する・・・・・」

 

彩「凪!!あれはなんなのだ!!?」

 

凪「あれは、分歩の完成形です!!」

 

悠「完成形だって!!?」

 

凪「はい、分歩は極めればそれぞれの分身体に質量を与えることが出来るそうです・・・・・おまけにそれを3対同時に行うこなんて・・・・・驚異的です・・・・・」

 

柊「本当に、一様以上のことが出来るんだ・・・・・」

 

雛罌粟「ご主人様ぁ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギリギギリギリ!!!!

 

一刀「くっ!!」

 

闇一刀「・・・・・逃がすと思っているのか?」

 

お互いに忠久を金剛刀で受け止めている体勢

 

その間にも後ろの3人の闇一刀が迫ってくる

 

だからといって一刀が後ろの分身体を迎え撃てば本体が襲ってくる

 

躊躇っている場合ではない

 

一刀「くっ!!!ふっ!!!!」

 

闇一刀「っ!!?」

 

一気に氣のリミッターを外し回天丹田を発動する一刀

 

 

 

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!

 

 

 

辺りに白い羽が舞う

 

回天丹田による氣の爆発により三体の分身体は消滅した

 

闇一刀「ふんっ、良い判断だな」

 

そして一刀はすぐさま回天丹田を解除し闇一刀と向き合う

 

ギイイイイイイイイイイイイイン!!!ガアアアアアアアアアアアン!!!

 

一刀「ぐっ!!ちっ!!」

 

押される一刀はいつの間にか岩山の淵に追い詰められそこから叩き落される

 

一刀「くそっ!!」

 

苑歩で地面からの衝撃を和らげダメージを最小限にする

 

しかし

 

闇一刀「はっ!!」

 

種来衿っっ!!!

 

一刀「なっ!!?」

 

太刀音と共に大岩に切れ目が入ったかと思えば、その切れ目に沿って大岩が自分に倒れてくる

 

一刀「くっ!!」

 

ズバババババッ!!!

 

迫る大岩を氣の斬撃で迎撃するも

 

ブオッ!!

 

バラバラになった大岩の隙間から闇一刀が突っ込んでくる

 

一刀「〜〜〜〜〜〜っ!!はっっっ!!!!」

 

突っ込んでくる闇一刀に一刀は忠久に思い切り氣を込め氣の斬撃を放った

 

闇一刀「ふんっ!」

 

バシャーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!

 

一刀「ぐおっ!!」

 

氣の斬撃同士がぶつかり合い、凄まじい衝撃波により一刀はふっ飛ばされてしまった

 

だが

 

闇一刀「そんな程度か?俺ともあろう者が情け無いぞ」

 

その凄まじい衝撃波の中を眉一つ動かさずに闇一刀は間合いを詰めてくる

 

ガキーーーーーーーーーン!!!   ガアーーーーーーーーン!!!

 

一刀「ぐっ!!ぐあっ!!!」

 

再び剣戟の音が辺りを支配し、一刀は押されていく

 

ゴガアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!

 

一刀「うおあああああああああああ!!!!」

 

闇一刀の強烈な豪打に吹っ飛ばされる

 

一刀「(くそっ!!普通に剣を振るっていたんじゃジリ貧だ・・・・・一か八か!)」

 

キンッ

 

忠久を鞘に納め抜刀術の構えを取る一刀

 

闇一刀「・・・・・・・・・・」

 

キンッ

 

一刀「っ!?」

 

対する闇一刀も忠久を鞘に納める

 

抜刀術対抜刀術

 

しかし、一刀は左腰に、闇一刀は右腰に忠久を差しているため通常の抜刀術の常識は通じない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

菖蒲「あれは、居合い同士の勝負です!」

 

星「ああ、これはどんなことになるのか分からん・・・・・」

 

思春「北郷の抜刀は凄まじい速さだからな、判断を誤れば一瞬で勝負が付いてしまうぞ・・・・・」

 

明命「はい、わたしの魂切も一刀様の忠久と似ていますので、一刀様から居合いを教わっていますから分かります」

 

沙和「でも、聞いた話だと居合いって実戦じゃあまり役に立たないって・・・・・」

 

明命「基本はそうです、しかし一刀様ほどの腕なら実戦でも十分に使えます」

 

焔耶「明命は、居合いについては詳しそうだな、どうなんだ?この勝負は」

 

明命「・・・・・居合いは、基本待ちの剣です、移動しながらでももちろん出来ますが、その場合体の軸が安定しませんので狙った場所を切れない場合が殆どです、ですから相手を待ち構える方が有利なんです」

 

桔梗「と・・・・・いうことは・・・・・」

 

明命「はい・・・・・この勝負、先に動いた者の負けです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

闇一刀「・・・・・・・・・・」

 

一刀は、闇一刀が動くまで自分が動く気は一切無かった

 

徹底的に無心になり闇一刀の一瞬の挙動も見逃さないつもりで見据える

 

両者、お互いの出方を伺うこと2半刻(約30分)が過ぎる

 

そして

 

闇一刀「っ!!」

 

一刀「っ!!」

 

その永遠に続くかと思われた張り詰めた空気を破ったのは闇一刀

 

縮地法午の型筍歩で一気に一刀との距離を縮める

 

その速さは普通の者が見れば肉眼では捉えることは出来ないが、北郷流に精通している一刀にとってそれは織り込み済み

 

一刀「(間合いは、あと三歩・・・・・1・・・・・2・・・・・3!!)」

 

筍歩の歩幅を読み、闇一刀が自分の間合いに入り、一刀は忠久を抜く

 

しかし

 

ガギン!!!

 

一刀「なにっ!!!?」

 

明命「はうあ!!?そんな!!?」

 

一刀も明命も驚く、闇一刀は一刀の間合いに入ると同時に左足で一刀の忠久の柄を押さえ抜けなくしていた

 

闇一刀「俺はお前だぞ、抜刀術の弱点くらい知らないとでも思ったか?」

 

それと同時に闇一刀も右の忠久を抜こうとする

 

ドゴッ!!

 

闇一刀「っ!!?」

 

一刀「ぐっ!!」

 

これだけ絶妙な間合いでは距離をとろうとしても抜刀術の餌食になるだけ

 

一刀は逆に間合いを詰め一刀両断にされることを防いだ

 

腹に忠久の柄が入るが真っ二つにされるよりはましである

 

しかし

 

闇一刀「はあああああああああああ!!!!」

 

一刀「あっ!!?」

 

その間に自分の両腕に雷を纏う闇一刀

 

懐に入り込みすぎている一刀にこれを防ぐ術は無かった

 

バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!

 

一刀「がああああああああああああ!!!!!!!」

 

闇一刀は一刀の頭を鷲掴みにし、脳髄に直接稲妻を叩き込む

 

闇一刀「・・・・・なに生きようとしているんだ!!?」

 

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!

 

一刀「うがあああああああああああああああ!!!!!!!」

 

その両腕を掴み引き剥がそうとするが、電流により力が奪われる

 

闇一刀「お前は何千、何万回死刑になったって足りないんだよ!!!!」

 

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!!!!

 

一刀「ぐああああああああああああああ!!!!!!!!!」

 

闇一刀「数え切れない人間を殺しておいて、歴史を狂わせといて、これ以上何をするつもりだ!!!?死ね!!!!今すぐ死んでしまえ!!!!!」

 

バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!!!!!

 

一刀「ぐぎゃああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

 

雷神も真っ青になりそうな高圧電流を全身に流される一刀

 

細胞を素粒子レベルから分解されるような感覚に一刀はひたすらに叫び声をあげる

 

雫「いやあああああああああああ!!!!一刀様ああああああああああ!!!!」

 

杏奈「もう止めてください!!!ご主人様に罪はありません!!!」

 

百合「そうです!!!戦争をしていたのはわたし達です!!!一刀君は関係ありません!!!」

 

時雨「旦那様!!!旦那様あああああああああああああ!!!!」

 

ただひたすらに痛めつけられる一刀の姿にグシャグシャな顔で涙を流し懇願する

 

ゴシャッッッ!!!!

 

一刀「ごふあっ!!!!」

 

闇一刀は後ろから一刀の左腕を掴み、髪の毛を鷲掴みにし顔を地面に叩きつけた

 

ガリガリガリガリガリガリガリガリ!!!!!

 

そして、一刀の顔をそのまま地面に擦り付け

 

「!!!!???」

 

ドームを挟んだ一同の目の前にまで来た

 

ガスッ!!!ガスッ!!!ガスッ!!!ガスッ!!!

 

一刀の髪の毛を掴みその場で地面に幾度となく叩き付ける闇一刀

 

一刀「があっ!!!ごふっ!!!ごはっ!!!」

 

一同の目の前で地面に叩きつけられ血だらけになる一刀

 

桃香「いやああああああああああ!!!!もう止めてください!!!!これ以上ご主人様を傷付けないでください!!!!」

 

愛紗「ご主人様!!!!ご主人様ああああああああああああああ!!!!!!」

 

鈴々「お兄ちゃん!!!!死んじゃやなのだ〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

季衣「兄ちゃんが死んじゃうよ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

流琉「兄様!!!兄様ーーーーーーー!!!!!」

 

闇一刀「そうだ!!!こいつは死ぬべきだ!!!散々人を斬り殺し、あるべき歴史を捻じ曲げたこいつはな!!!!」

 

ドガッ!!!ゴシャッ!!!ドゴンッ!!!

 

一刀「がふあっ!!!ぐっ!!!ごふっ!!!」

 

闇一刀「お前が天の御遣い!!?英雄王!!?・・・・・はっ!!!おこがましいな!!!お前なんぞただの人殺しだ!!!」

 

月「そんなことありません!!!ご主人様はわたくし達の天使様です!!!」

 

闇一刀「ならこいつは堕天使だ!!!不義不忠の限りを尽くしたペテン野郎だ!!!」

 

霞「違う!!!一刀のしてきた事は不義やない!!!」

 

星「その通りだ!!!主は世の為人の為に常に動いていたんだ!!!それが不忠であってたまるものか!!!」

 

聖「わたし達は一刀に感謝しても仕切れないの!!!お願いだから殺さないで!!!」

 

朱里「ご主人様!!!!」

 

穏「一刀さん!!!死なないで下さい〜〜〜〜!!!!」

 

闇一刀「うおおおおおおおおおお!!!!くたばれ!!!!!!」

 

ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!

 

一刀「ごはあああああああああああ!!!!!!」

 

顔を鷲掴みにし、思い切り掌に邪気を集中させ至近距離でぶっ放す

 

メキャメキャメキャメキャ!!!   バキバキドスン!!!

 

そのあまりの邪気の威力に一刀は近くの森林に放り込まれた

 

闇一刀「ふっ!!!」

 

ブゥン!!

 

再び分歩の究極型で4人に分裂する闇一刀

 

シュバババ!!!  ズドドドドンッ!!!!

 

それぞれの闇一刀が一刀が投げ込まれた森林に向けて雷針砲を連続で放つ

 

ドガアアアアアアアン!!!!チュドオオオオオオオオオン!!!!ドカンドカンドカンドカンドカンドカン!!!!

 

その凄まじい邪氣弾の嵐に森林は瞬く間に炎に包まれる

 

しかし、闇一刀の猛攻はこれだけでは終わらない

 

闇一刀「はっ!!!」

 

バシュアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

敵の足を止めるための氣弾、地泉戒

 

手に集中した邪気を地面に叩きつけそれが地面を凄まじい速度で走る

 

ドゴオオオオオオオオン!!!ドガアアアアアアアアン!!!バキャア!!!メキメキメキ!!!ドスンッ!!!

 

4人分の邪気が地を走り、一刀の放り込まれた森林を薙ぎ倒していく

 

さらに

 

バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!

 

それぞれの闇一刀が掌に雷を集中したかと思うと雷の塊が出来上がり、それを薙ぎ倒された森林に放つ

 

ピシャーーーーーーーーン!!!!!バリバリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!

 

雷の塊が弾けると薙ぎ倒された森林全体を覆い尽くした

 

風「お兄さああああああああん!!!」

 

斗詩「ご主人様ああああああああああ!!!!」

 

亜莎「一刀様!!!死なないで下さい!!!一刀様ああああああああああ!!!!」

 

紫苑「なんてことを・・・・・ご主人様あああああああああ!!!!」

 

零「お願い!!!わたしのご主人様を殺さないで!!!わたしの居場所を壊さないでえええええ!!!!!」

 

雛里「あうううううう・・・・・ぐじゅ・・・・・ご主人様ぁ・・・・・」

 

闇一刀「・・・・・・・・・・」

 

三体の分身体を消し、闇一刀は自らの掌を見る

 

闇一刀「・・・・・ふんっ、まだ消えないか、俺の本体だけあって存外にしぶといな」

 

スラ〜〜〜〜〜〜ン

 

そして、闇一刀は鏡の中から出てきて初めて金剛刀を抜いた

 

闇一刀の金剛刀は、一刀の金剛刀とは違い刃が黒くみねが白い

 

闇一刀「・・・・・ふっ!!」

 

その金剛刀を肩から垂直に構え駆け出した

 

すると

 

一刀「うおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

ブオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

 

薙ぎ倒された木々の間から、金剛刀を抜き回天丹田を発動した一刀が現れる

 

辺りに白い羽が舞い落ちては消えていく

 

華陀「止めろ一刀!!!!それ以上回天丹田を使うと先に自滅してしまうぞ!!!!」

 

蓮華「一刀!!!一刀おおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

冥琳「もう止めろ!!!こんな戦いは不毛以外の何者でもない!!!」

 

祭「皇蓮!!!韓当!!!こやつらを止めてくれ!!!!」

 

闇一刀「ふっ!!!」

 

ブヲオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

 

闇一刀も一刀に合わせ、回天丹田を発動しながら突っ込む

 

白い羽と黒い羽が交じり合い、金剛刀同士が衝突する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

頭罵画嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼庵!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最強の剣同士のうえ回天丹田発動状態

 

衝撃波により辺りの岩岩は粉微塵に粉砕され、美しかった景観が瞬く間に瓦礫と化していく

 

猪々子「うおおおいいいいい!!!!なんだこりゃ!!!?恋や葵との戦いの比じゃないぞ!!!?」

 

葵「なるほど・・・・・これが北郷流同士の戦いか・・・・・」

 

焔耶「この結界がどうして必要か分かったぞ・・・・・」

 

鈴々「めちゃんこ凄いのだぁ〜〜〜〜・・・・・」

 

穏「本当にこれが戦の無い世界から来た人達なんですか〜〜?」

 

彩「これも全て、いままでの一刀殿の鍛錬のなせる業か・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガキイイイイイイイーーーーーーーーイイン!!!!!!!ズバアアアアアアアーーーーーーーーン!!!!!!!!

 

ドガアアアアアーーーーーーーアアアアン!!!!!!!ゴガギイイイイイーーーーーーイイイイン!!!!!!!

 

 

 

 

 

両者が金剛刀を振るうと、大地が割れ、大気が震え、地鳴りが轟く

 

ギリギギリギリギリギリギリギリギリギリ!!!!!!

 

一刀「〜〜〜〜〜〜〜っっっっ!!!」

 

金剛刀同士の鍔迫り合い

 

二つの回天丹田の氣圧により、二人の立つ地面が見る見る陥没していく

 

闇一刀「・・・・・それで?」

 

一刀「なに!!?」

 

闇一刀「それでお前はいつまでこの世界の歴史に干渉するつもりだ!!!?」

 

シャギイイイイイ!!!ガアアアアアアアアアアアアン!!!!

 

一刀「ぐはあっ!!!!」

 

金剛刀で金剛刀を受け流しそのまま一刀を吹っ飛ばす

 

闇一刀「本来ならこの時代の乱世は400年間続く!!!これは決定事項だったんだよ!!!」

 

ガキイイイイイイイイイイイン!!!!

 

一刀「ぐうううううううう!!!」

 

闇一刀「北荊州の村だってそうだ!!!あの村はあの時あの賊達によって滅ぶはずだった!!!」

 

時雨「ええええ!!?」

 

村長「なんですと!!?」

 

闇一刀「お前が介入した結果どうなった!!!?この世界に天角なんてありもしない都が造られてしまった!!!これがお前の言う理想か!!!?」

 

カキイイーーーイン!!!バッチイイイイーーーーーイイイン!!!ガキイイーーーーーインン!!!

 

ギイイイイイン!!!カキイイーーーイン!!!キイイイイン!!!ガキイイイイイイン!!!

 

一刀「ぐっ!!がっ!!ぐあっ!!」

 

闇一刀「董卓の時もそうだ!!!本来なら反董卓連合で董卓軍は敗北!!!瓦解するはずだった!!!」

 

月「ええええ!!!?」

 

詠「なんですって!!!?」

 

霞「なんやて!!!?」

 

菖蒲「そんな!!!?」

 

嵐「我々が負けていただと!!!?」

 

恋「え?」

 

音々音「なんですと!!!?」

 

徐栄「なんだって!!!?」

 

張済「そんな馬鹿な!!!?」

 

闇一刀「そして、あの戦いで華雄は関羽に斬られるはずだった!!!」

 

嵐「なんだと!!?・・・・・というこは、あの戦いで本来ならわたしは死んでいたというのか!!?」

 

愛紗「・・・・・・・・・・」

 

闇一刀「それがどうだ!!!?居るはずの無いお前が一時の感情であの戦いに参戦した事によって、華雄は死なず董卓軍はバラバラにならなかった!!!これがお前言う正しい選択か!!!?」

 

ガアアアアアアアアアアアアアン!!!!

 

一刀「ぐあっ!!!・・・・・そんなはずがない・・・・・」

 

闇一刀「関羽だってそうだ!!!本来の歴史では関羽は樊城の戦いで呂蒙に討ち取られる!!!」

 

愛紗「なに!!!?」

 

亜莎「ええええ!!!?」

 

ガキイイイイイイイイイイイン!!!!

 

一刀「がっ!!!・・・・・その通りだ・・・・・」

 

愛紗「・・・・・・・・・・」

 

亜莎「・・・・・・・・・・」

 

闇一刀「だが本来であれば、樊城の戦いは赤壁の戦いの後に起きるはず!!!それがなぜこんなことになってしまった!!!?この世界の関羽にお前はありもしない恋心を抱かせた!!!その結果樊城の戦いが赤壁の戦いよりも遥かに早く起こってしまったんだよ!!!」

 

愛紗「・・・・・・・・・・」

 

闇一刀「しかし、赤壁の戦いには関羽は参加していなければならなない!!!この事実を作り出すために、お前は関羽を助けざる終えなかった!!!」

 

亜莎「・・・・・・・・・・」

 

闇一刀「仮にここで関羽が死んだとしても、樊城で関羽が呂蒙に討ち取られたという事実は残らない!!!やはり歴史の矛盾を防ぐことは出来ん!!!」

 

カアアアーーーン!!キイイイーーーン!!ガッキイーーーーン!!バチイイーーーーン!!

 

ガアーーーーーン!!ギギギギギギ!カアアーーーーーン!ギャリイイイーーーーーン!!

 

一刀「ぐあっ!!ぎっ!!ぐっ!!」

 

闇一刀「そしてこの関羽の死によって劉備は、呉を不倶戴天の敵と称しその報復で呉に攻め入るはずだった!!!」

 

桃香「ええええ!!!?」

 

蓮華「なっ!!!?」

 

闇一刀「そして、その後二度と蜀と呉の関係は修繕されず、これが400年の戦乱を巻き起こす原因の一つとなる!!!違うか!!!!?」

 

キイイイイイイイイイン!!!!ガアアアアアアアン!!!!

 

一刀「ぐうっ!!ぐっ!!・・・・・全て真実だ・・・・・」

 

桃香「いや・・・・・もう聞きたくない・・・・・聞きたくないよ!!!」

 

蓮華「もう止めて!!!これ以上聞かせないで!!!」

 

聞けば聞くほど絶望的な歴史に桃香と蓮華は自らの耳を塞ぐ

 

闇一刀「孫策もそうだ!!!本来孫策は、あの時暗殺されるはずだった!!!」

 

雪蓮「何ですって!!!?」

 

華琳「っ!!!??」

 

闇一刀「そして周瑜も病に勝つことは出来ず、赤壁の戦いの直後に病死する!!!違うか!!!?」

 

冥琳「なんだと!!!?」

 

一刀「・・・・・全て・・・・・真実だ・・・・・」

 

雪蓮「・・・・・・・・・・」

 

華琳「・・・・・・・・・・」

 

冥琳「・・・・・・・・・・」

 

闇一刀「馬騰だってそうだろう!!!本来なら馬騰は曹操によって殺され、馬超と馬岱は復讐の権化となり蜀に亡命するはずだった!!!」

 

葵「なに!!!?」

 

翠「なんだって!!!?」

 

蒲公英「うそ!!!?」

 

闇一刀「曹操もそうだ!!!本来曹操は病によってこの世を去る!!!だがお前が曹操の病を治療してしまったせいでその事実が消えてしまった!!!」

 

華琳「・・・・・・・・・・」

 

一刀「・・・・・全て・・・・・本当のことだ・・・・・」

 

闇一刀「なら死んでしまえ!!!!跡形もなく!!!!お前はこの世界の疫病神だ!!!!」

 

ガキイイイイイイイイイイイイン!!!!!

 

一刀「ぐはあっっ!!!!・・・・・うおあああああああああああ!!!!」

 

金剛刀によって吹っ飛ばされるも、空中で一回転し着地する一刀

 

その勢いを利用し再度闇一刀に斬りかかる一刀

 

しかし

 

シャギャアアアアアアアアアアアアン!!!!  ドスッ!!!

 

一刀「ごふあっっっ!!!!!」

 

闇一刀は金剛刀で一刀の初撃を受け流し、忠久を抜き一刀の腹に突き刺した

 

腹から迫り来るあまりの激痛に回天丹田が解除される

 

稟「一刀殿おおおおおおおおおお!!!!!」

 

翠「もう十分だ!!!!罪の償いは十分だ!!!!」

 

麗羽「そうですわ!!!!一刀さんは疫病神では決してありませんわ!!!!」

 

小蓮「そうだよ!!!!」

 

美羽「一刀ぉ〜〜〜〜〜・・・・・」

 

そんな一同の懇願を無視し、闇一刀は忠久で貫いたまま一刀を持ち上げる

 

闇一刀「・・・・・無様だな・・・・・俺・・・・・だがな、これも全て因果応報、身から出た錆だろ?」

 

一刀「ぐあああ!・・・・・ごふっ!・・・・・ぐうううう・・・・・」

 

バシュッ!!!

 

一刀「ごあああああああああああ!!!!」

 

串刺しにした一刀を真上に放り投げ、追撃を掛ける闇一刀

 

シュバババババババ!!!!!!

 

一刀「がっ!!!ぐっ!!!くあっ!!!ぐあああ!!!」

 

闇一刀の二刀流による連続突き

 

一の呼吸で5本の突きを放ってくる闇一刀

 

そのあまりに速過ぎる突きを腹から血を流しながら一刀は捌くが、急所を避けるだけで精一杯である

 

一刀の体には次々と刀傷が付いていく

 

闇一刀「居るはずの無いお前の子孫なんぞこの世界には残さん!!!!疫病神の血はここで絶ってやろう!!!!」

 

ガガアアアアアアアアアアアアン!!!!

 

一刀「ぐあああああああああああ!!!!!」

 

ドゴンッ!!!!

 

空中から地面に叩きつけられる一刀

 

一刀「ぐっ!ううぅ・・・・・くぅ・・・・・」

 

ポタポタ  ポタポタポタポタ

 

忠久を杖代わりにし、金剛刀を逆手に持ち立ち上がろうとする一刀だが、全身から血が流れ出て力が入らない

 

そして、闇一刀も岩の上に着地する

 

その時

 

闇一刀「・・・・・・・・・・」(ユラァ)

 

「!!!!??」

 

目を見開く一同、闇一刀の姿が確かに透けて見える

 

闇一刀「ふん・・・・・ようやくお前の命も尽きる頃か」

 

自らの掌を見て、闇一刀は一刀に向き直る

 

闇一刀「さあ、懺悔の時間だ・・・・・滅却してやろう・・・・・俺!!!!」

 

一刀「っ!!!!」

 

闇一刀は、岩山から回天丹田を発動し二刀流で一刀に斬りかかる

 

桃香「ご主人様ーーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

雪蓮「一刀ーーーーーーーーーー!!!!!!」

 

華琳「お願い!!!!一刀を殺さないでーーーー!!!!!!」

 

響く恋姫達の叫び

 

迫る闇の自分

 

一刀がまさに死を覚悟しようとしたその時、一刀の視界が真っ白になった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・ここは」

 

一刀の目の前には、見渡す限り何もない文字通りの真っ白な世界が広がっていた

 

一刀「俺は・・・・・死んだのか?」

 

???「んなわけないやん、かずピー」

 

一刀「え!!?」

 

???「そうじゃ、お前はまだ死んではおらん」

 

一刀「っ!!?・・・・・及川?・・・・・じいちゃん?・・・・・」

 

振り返るとそこには、自分の悪友及川と、祖父北郷刀誠(とうせい)が光の中佇んでいた

 

一刀「・・・・・本当に、じいちゃんと及川なのか?」

 

刀誠「なんじゃ、自分の剣の師を忘れたのか?」

 

及川「親友のことを忘れるなんてつれないやん」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

かつて、管輅が言っていたことが本当なら、二人共居るはずが無いはず

 

及川「なんや〜かずピー、まるで幽霊でも見ているような顔して〜」

 

刀誠「ここにいるのは、紛れも無いお前の剣の師匠だというのに」

 

一刀「じいちゃん、及川・・・・・っ!!」

 

一瞬走り出そうとした自分に一刀は静止を掛けた

 

そして

 

一刀「・・・・・じいちゃん・・・・・及川・・・・・俺はどうしたらいい?」

 

刀誠「・・・・・・・・・・」

 

及川「・・・・・・・・・・」

 

一刀「じいちゃん・・・・・俺はじいちゃんの言う通り、この世界で何かを成そうとしてきたけど・・・・・俺は何かを成せたとは到底思えない・・・・・」

 

刀誠「・・・・・・・・・・」

 

一刀「及川・・・・・俺は、ただの人斬りに成り下がっただけだった・・・・・」

 

及川「・・・・・・・・・・」

 

一刀「俺は、何のためにこの世界にやってきたんだ?・・・・・俺のやったことに意味があったのか?・・・・・俺のやったことって・・・・・なんだったんだ?・・・・・」

 

刀誠「・・・・・確かにな・・・・・ワシから見ても、一刀のやったことは正しいとはとても言えん」

 

及川「せやな、わいももうちょっと賢く生きても良かったんやないかって思うで、いくらなんでもかずピーは馬鹿正直過ぎやわ」

 

一刀「・・・・・じいちゃん・・・・・及川・・・・・俺はどうしたらいい?・・・・・どうすればこの罪を償えるんだ?・・・・・」

 

刀誠「・・・・・一刀よ・・・・・どうもお前は自分の悪い面ばかりにしか目が行っていないか?」

 

一刀「え?・・・・・」

 

及川「せやで〜・・・・・確かにかずピーのやったことは罪やわ、わいから見てもかずピーのやったことはただの人殺しやわ・・・・・けどな、それ以外のことはどうや?」

 

一刀「それ以外のことって・・・・・」

 

刀誠「あの徐栄、張済と共に行った治安維持活動は?あの娘達と行った政務は?これもお前にとっては取るに足らないことだったのか?」

 

一刀「・・・・・そりゃ・・・・・楽しかったけど・・・・・」

 

及川「せやろ〜・・・・・せやからかずピー、もう自分のことを許してあげ〜な、かずピーがどんなに苦しんだところで死んだ人間は戻ってきいひんのやで〜」

 

一刀「でも・・・・・ここまで介入してしまって、史実を捻じ曲げて、もう元の歴史に戻すことは出来ない・・・・・」

 

刀誠「はぁ〜〜〜〜、まだそんなことを考えているのか?一刀よ」

 

一刀「え?」

 

及川「せやで〜、大体最初から前提が違うのに、史実もクソもあるかいな」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

刀誠「お前ももう分かっているのじゃろう?この世界はワシらの知っているそれとは別物じゃと、ならば、わしらの知っている史実通りになるとは限らないとも考えられないか?」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

及川「かずピー・・・・・ここまでやってもうたんや、あとは全部自分の思う通りにやればええやん」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

及川「くそぉ〜〜〜!!!羨ましゅ〜ないでぇ〜〜!!!これからあらゆる属性の美少女達に奉仕されて暮らせるなんて、なんちゅー幸せもんや〜〜〜!!!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

及川「せやから、あんな裏のかずピーなんてさっさとぶっ飛ばしてき〜な♪」

 

一刀「でも、あいつに勝つ方法がどうしても思い付かないんだ・・・・・」

 

刀誠「まだそんなこと言っとるのか?一刀よ」

 

一刀「え?」

 

及川「せやで〜♪あいつかてかずピーなんやろ?せやったらあいつにできることはかずピーにも出来るはずやろ♪」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

刀誠「なぁ〜〜〜〜に♪ワシから見ればお前もあの裏の一刀もまだまだひよっこよ♪」

 

一刀「そりゃ・・・・・じいちゃんみたいな化け物と比べたら、俺もあいつも弱っちいことくらい分かるけど・・・・・」

 

刀誠「人を物の怪のようにいうでない!!この馬鹿者が!!」

 

一刀「そうとしか思えないんだよ、この妖怪じじい」

 

刀誠「なんじゃと〜〜〜!!!!」

 

及川「まあまあ!かずピーも妖怪のおじいちゃんも落ち着いて〜な!」

 

刀誠「妖怪言うな〜〜〜〜!!!!」

 

ボガッ!!!!

 

及川「ぎゃ〜〜!!!!とばっちり〜〜〜〜!!!!」

 

祖父の一撃で、及川は吹っ飛ばされた

 

刀誠「ふんっ!・・・・・とにかくじゃ!あやつに出来ることは一刀にも出来る!それぐらい想像できるじゃろ!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

及川「うぅ〜〜〜ん・・・・・せやでぇ〜〜、かずピィ〜、もう細かいこと気にせんといて思うようにやればええやん〜〜」

 

一刀「・・・・・そうか・・・・・そうだよな・・・・・ありがとう!じいちゃん!及川!」

 

刀誠「む、ようやく吹っ切れたか」

 

及川「せや♪それでこそかずピーや♪行ってき〜や♪」

 

一刀「ああ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、光の空間は去り、元の赤茶色の空間が戻ってきた

 

一刀「はっ!!」

 

ガキイイイイイイイイイイイン!!!

 

闇一刀「っ!!?」

 

迫る回天丹田状態の闇一刀の一撃を捌き

 

一刀「しっ!!!」

 

ガキイイイイイイイイイイン!!!!

 

闇一刀「っ!!!??」

 

縮地法午の型筍歩で突撃する

 

闇一刀「ほう、いきなり良くなったな・・・・・今の一瞬何があった?」

 

一刀「・・・・・ありがとう、じいちゃん、及川」(ぼそぼそ)

 

闇一刀「何?」

 

バリバリバリバリ!!!

 

闇一刀「っ!!?」

 

目を見開く闇一刀

 

一刀の右腕が確かに雷を纏っていたからだ

 

闇一刀「ぐっ!!!」

 

その雷を金剛刀で防ぎ、闇一刀は一刀に向き直る

 

闇一刀「・・・・・お前、本当にさっき何があった?この手の氣の扱いはお前にはまだ出来ないはずだぞ」

 

一刀「雑念が邪魔をしていた、俺は難しいことを考えすぎていた、コツさえ掴めばこの氣の扱いは俺にも出来たんだ・・・・・ふっ!!!」

 

ブゥン!!

 

闇一刀「なにっ!!?」

 

再び闇一刀は目を見開く

 

今度は一刀が三人の分身体を出したからだ

 

そして、三人の分身体は一斉に闇一刀に襲い掛かる

 

闇一刀「くっ!!ふっ!!!!」

 

ブヲオオオオオオオオオオ!!!!!

 

邪気を一気に収束させ回天丹田を発動する闇一刀

 

ドグアアアアアアアアアアアアン!!!!!!

 

邪気を一気に爆発させ三体の分身体を消滅させる

 

闇一刀「読んでるぞ」

 

シュバッ!!!

 

その言葉と同時に忠久を後ろに払う

 

一刀「っ!」

 

しかし、一刀はこの横薙ぎを余裕を持って交わした

 

そして

 

闇一刀「はっ!!!?」

 

自身の足元から確かに氣を感じ闇一刀は身構える

 

ドカンドカンドカーーーーーーーン!!!!!

 

闇一刀「うおおおおおおおおおおお!!!!?」

 

その足元が爆発し、闇一刀は吹っ飛ばされる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凪「えええええええ!!!?今のは確かに回歩と轟歩だ!!!」

 

柊「え!!?だって、それって一様はまだ出来ないんじゃ!!?」

 

凪「そのはずだ!!だけど今のは紛れも無い縮地法の混同技だ!!」

 

雛罌粟「・・・・・何があったんですか?ご主人様」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「見えたぞ・・・・・俺の答えが!!!」

 

ガアアアアアアアアアアアン!!!!

 

闇一刀「っ!!」

 

回天丹田状態の闇一刀を一刀は吹っ飛ばした

 

一刀「この世界の歴史はは、俺の知っているそれとは違う!!!ここまで来たら史実なんて関係ない!!!俺は思う通りにやってやる!!!」

 

闇一刀「ほう、それがこの世界に対するお前の答えか・・・・・ならばお前が殺してきた100万を超える命に対しての落とし前はどう付ける!!!?」

 

ガキーーーーーーーーン!!!!

 

一刀「この世界で俺の犯した罪は、この世界の人間に裁いてもらう!!!俺がこの世界の人間に殺されることが俺の罪の償いだ!!!」

 

闇一刀「ならここで黙って俺に殺されろ!!!」

 

ギイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!

 

一刀「自分自身に殺されたって、そんなものは自己満足だ!!!償いの内に入らないんだ!!!」

 

闇一刀「そんな暴論が許されると思ったか!!!?」

 

ガガアアアアアアアアアアアアン!!!!!!

 

一刀「そうだ!!!だからこれからも悪夢を見続けようが俺は構わない!!!それも償いの内なら、それも受け入れてやる!!!だから!!!!!」

 

ガキイイイイイイイイイイイイイイン!!!!!!

 

闇一刀「ぬうっ!!!?」

 

回天丹田発動状態の闇一刀を一刀は吹っ飛ばす

 

一刀「俺はお前にだけは殺されてやらない!!!俺は俺を殺してくれるやつが現れるまで、生き抜く!!!」

 

闇一刀「そんな権利も資格もお前にはない!!!!!はあああああああ!!!!!!!」

 

忠久に溢れんばかりの邪気をこめる

 

闇一刀「くうああああああああああああああ!!!!!!!」

 

怒愚亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜!!!!!!!!!!!!

 

一刀に向けて今までで最大級、この一撃で国も消し飛びそうなほど巨大な邪気の斬撃を放った

 

しかし

 

一刀「はあっっっ!!!!」

 

バシュウウウウウウウウウウウウン!!!!!!

 

闇一刀「ちぃっ!!!!」

 

一刀は、この巨大すぎる邪気の壁を金剛刀で一刀両断にし霧散させた

 

一刀「金剛刀の前じゃ、どんなに巨大で質の高いエネルギーも無いも同然だ!!!」

 

ギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリギャリ!!!!!!!!

 

お互いに二刀流でお互いの首や急所を狙い忠久と金剛刀を滑らせる

 

その中で一刀も回天丹田を発動し

 

一刀「しいいいいいい!!!!!!!」

 

闇一刀「せああああああああ!!!!!!!」

 

ブオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!

 

両者の回天丹田の力が忠久に移っていき天地陰陽状態に移る

 

金剛刀同士、忠久同士が擦れ合い、辺りには無数の白い羽と黒い羽が舞う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃香「ご主人様頑張れーーーーーーーーーー!!!!」

 

雪蓮「お願いです母様!!!どうか一刀に力を!!!」

 

華琳「一刀!!!自分自身に打ち勝ちなさい!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

撥異異異異飯異飯異飯異異飯異飯異飯胤!!!!餓鬼飯異異異異異飯異飯異異飯異飯異飯胤!!!!

 

歯射亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜庵!!!!

 

埼異飯異異異飯異異飯異飯異飯胤!!!!我伽亜嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼庵!!!!

 

怒歯亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜庵!!!!

 

撥異異異異飯異飯異飯異異飯異飯異飯胤!!!!餓鬼飯異異異異異飯異飯異異飯異飯異飯胤!!!!

 

一刀「はあああああああああああああああああああ!!!!!!!」

 

闇一刀「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

 

埼異飯異異異飯異異飯異飯異飯胤!!!!我伽亜嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼庵!!!!

 

図斜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜庵!!!!

 

怒我亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜庵!!!!!

 

図歯亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜庵!!!!

 

怒我亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜亜庵!!!!!

 

二人の攻防は、泰山を物凄い勢いで粉砕していく

 

金剛刀の轟撃が大地を叩き割り、天地陰陽忠久の氣と邪気の斬撃が岩山を切り刻んでいく

 

その時

 

闇一刀「うおおおおおおおおおおおおおおぐふっ!!!!!?」

 

そんなめちゃくちゃな攻防の中で闇一刀の口から血が噴出し動きが一瞬止まる

 

一刀「だああああああああああああああああああああ!!!!」

 

その一瞬の隙を突き、一刀は間髪入れず忠久を突きに変換した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「はぁ・・・・・はぁ・・・・・どうだ・・・・・俺・・・・・」

 

闇一刀「・・・・・ああ・・・・・これがお前の覚悟・・・・・か・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

一同の目に飛び込んできたのは、一刀の忠久を腹に突き立てられた闇一刀の姿だった

 

そして、その姿は霞んでいく

 

一刀「・・・・・やっぱり・・・・・自滅するのは・・・・・そっちが先だったな・・・・・」

 

闇一刀「そうだな・・・・・千刀戮功は・・・・・回天丹田と同じで・・・・・日に一回が限度だ・・・・・」

 

一刀「・・・・・お前は・・・・・自滅も覚悟で・・・・・使ったんだな・・・・・」

 

闇一刀「はっ・・・・・お前の粘り勝ちというやつだ・・・・・それで・・・・・お前の言う侍の理想とは・・・・・何だ・・・・・」

 

一刀「誇りのために生きて死ぬ・・・・・それが・・・・・俺の出した侍の理想の答えだ・・・・・」

 

闇一刀「お前の誇りとは・・・・・何だ・・・・・」

 

一刀「愛した女性を・・・・・生涯守り続けることだ・・・・・」

 

闇一刀「・・・・・そうか・・・・・・・・・・ごはっ・・・・・」

 

そして、一刀は忠久を引き抜き、闇一刀はその場に仰向けに倒れた

 

ス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・

 

それと同時に、赤茶色のドームも消失していき、辺りの景色がこの戦いが始まる直後の景色へと戻っていく

 

一刀「・・・・・っ」

 

しかし、一刀も傷だらけのうえ氣を殆ど消耗してしまっているため、その場に糸が切れたように蹲る

 

一同は気付いていないが、この戦いはなんと3刻(約6時間)も続いていたのである

 

桃香「ご主人様!!」

 

雪蓮「大丈夫!!?一刀!!」

 

華琳「一刀!!!」

 

ドームが消えたことで一同は一刀のもとへ駆け寄る

 

華陀「一刀!!今治してやるぞ!!」

 

柊「一様!!」

 

雛罌粟「ご主人様!!」

 

そして、一刀のもとへ駆けつけた華陀、柊、雛罌粟は一刀の治療を開始する

 

華琳「・・・・・一刀・・・・・彼は・・・・・どうなの?」

 

一刀「・・・・・大丈夫・・・・・こいつはもう・・・・・動けない・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

一刀の前に横たわる闇一刀を見て、一同は複雑な気持ちになる

 

なんせ、どんな形であろうとも闇一刀の言った通り、一同は一刀が死ぬところを見たのだから

 

雪蓮「・・・・・っ」

 

蓮華「あ、お姉様!?」

 

冥琳「雪蓮!!軽率だぞ!!」

 

雪蓮「大丈夫よ・・・・・」

 

仰向けに横たわり今にも消えてしまいそうな闇一刀の隣に跪き、雪蓮は問いかける

 

雪蓮「・・・・・ねぇ・・・・・聞こえる?」

 

闇一刀「・・・・・なんだ?・・・・・孫策・・・・・」

 

雪蓮「あたしの真名を受け取ってもらえないかしら?」

 

思春「雪蓮様!!?」

 

明命「はうあ!!?雪蓮様!!?」

 

闇一刀「・・・・・断る」

 

雪蓮「どうして?」

 

闇一刀「・・・・・俺は・・・・・ここには存在するはずの無いもの・・・・・それに、すぐにでも・・・・・俺は消える・・・・・」

 

雪蓮「・・・・・・・・・・」

 

闇一刀「それに、俺に名は無い・・・・・だから・・・・・そんなものは必要ない・・・・・」

 

華琳「なら、これから付ければいいじゃない」

 

闇一刀「・・・・・なんだと?」

 

華琳「そうね・・・・・雷刀なんてどうかしら?」

 

闇一刀「・・・・・・・・・・」

 

桃香「あは♪凄くかっこいい名前じゃないですか♪」

 

闇一刀「・・・・・ふんっ・・・・・消えると同時に名を与えられるか・・・・・数奇なものだ・・・・・」

 

華琳「あら?気に入らないの?」

 

雷刀「・・・・・いいだろう・・・・・だが、貰うのはこの名だけだ・・・・・お前達の真名は受け取らん・・・・・」

 

華琳「構わないわよ、受け取る受け取らないは、あなたの勝手だもの」

 

雷刀「・・・・・最後に一つだけ・・・・・言っておこう・・・・・」

 

桃香「何ですか・・・・・」

 

雷刀「お前達は・・・・・近いうちに北郷一刀を必ず失う・・・・・これはもはや・・・・・決定事項だ・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」

 

雷刀「これは・・・・・お前達に与えられた罰だ・・・・・散々戦争をしてきたお前達への・・・・・天罰だ・・・・・それまで・・・・・せいぜい北郷一刀を・・・・・大切に・・・・・するん・・・・・だな・・・・・・・・・・」

 

そして、その姿は完全に消え、後には黒い羽が残ったが、その羽も地面に落ちると同時に消えてしまった

 

一刀「・・・・・なぁ、恋、嵐、凪」

 

恋「ん?・・・・・なに?ご主人様」

 

嵐「どうした?一刀?」

 

凪「師匠?」

 

一刀「もし、これから先俺を殺せる者が現れなかったとしたら、その時はお前達三人の中の誰かが・・・・・俺を殺してくれ」

 

嵐「な!!!?なにを言い出すんだ!!!?」

 

凪「いきなりなにを言い出すんですか!!!?隊長!!!?」

 

恋「(フルフルフルフル!!!)嫌!!恋ご主人様を殺したくない!!」

 

一刀「頼む、こればかりは他の人間には任せられないんだ」

 

嵐「冗談じゃないぞ!!!そんなこと!!!」

 

凪「そうです!!!わたし達が隊長を殺すなんて出来ません!!!」

 

恋「(コクコクコクコク!!)」

 

葵「・・・・・なら、その頼み俺が聞いてやろう」

 

雫「葵様!!!?」

 

零「ちょっと葵さん!!!?何言い出すんですか!!!?」

 

葵「これは一刀の最後の願いだ、聞き届けてやるのが俺達の責任であり、手向けだ」

 

「・・・・・・・・・・」

 

雪蓮「・・・・・一刀」

 

一刀「・・・・・なんだい?・・・・・雪蓮・・・・・」

 

雪蓮「あたし・・・・・もう山賊狩りのあなたに憧れるのは止めにするわ」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

雪蓮「あたしは、これからはあなたを目指す・・・・・絶対、あなたに追いついてみせる・・・・・だから・・・・・・・・・・・」

 

一呼吸おいて、雪蓮は決心の言葉を紡ぐ

 

雪蓮「・・・・・あなたを殺すのは・・・・・あたしよ・・・・・一刀」

 

一刀「・・・・・ありがとう・・・・・楽しみにしてるよ」

 

雪蓮「ええ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、一同は帰途に着く

 

今回のことは一同の胸の奥にしまい込まれ世間に公表されることは無かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華陀「(さっきの裏の一刀の吐血・・・・・ということは、次に回天丹田を連続で二回使えば・・・・・一刀は・・・・・)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうもseigouです

 

ようやく一刀を完全に吹っ切らすことが出来ました

 

しかし、これからも一刀は自分の罪と、悪夢と付き合っていくことでしょう

 

どうかこれからも一刀を見守っていてください

 

では・・・・・待て!!次回!!

説明





罪、罰、理想、そして・・・・・




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コメント
あぁまた寿命が減ってしまったのか…相手が強大だったとはいえ辛いですね…(はこざき(仮))
相変わらず一頁ばり長ぇwwそして相変わらず面白ぇww雷刀も倒したし、そろそろ終わりそうな勢いだな。(たこきむち@ちぇりおの伝道師)
感動したッスーー!!(鬼神)
神回だな。 これはもう決定事項だ。(黙(堕天使レム)
ついに自分自身との戦いが終わりましたね。次回が待ち遠しいですね(アルヤ)
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