ハイスクールD×D~HSSを持つ転生者〜 第9話
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早朝、俺は部長に呼ばれて部室に顔を出していた。

    もちろん、新しく部長の眷属になったアーシアのほかに皆もいる。

    

    皆で部長の作ったケーキを食べ終えてから部長が話しかけてきた。

   「さて、クリス。昨日のあなたの態度について、じっくり聞こう

    かしら?」

    ベルセのときの態度が気に入らなかったのか。でも、このことは

    話をしないといけない。

 

   「はい、わかりました。ちゃんと話します。先日の俺はHSSの派生系、

    ヒステリア・ベルセなんです」

   「ヒステリア・ベルセ?」

    一誠が?みたいな顔をしている。わかる訳ないだろ

   

   「HSSが性的興奮でなる事はわかっていると思います。ベルセは、

    自分の女が奪われたときに発現するんです。

    怒りや憎しみなどの負の感情が混ざり合い、思考が攻撃一辺倒に

    染まります」

   「でも、アーシアはクリスの彼女ではないでしょ?」

   「そうなんですけど…多分、友達を奪われたからと思っていますけど」

 

   「悪魔になってから、友達も増えました♪」

    アーシアは、とても喜んでいるようだ。それはよかった。

   「話を戻しますけど、ベルセは通常のHSSの1.7倍に跳ね上がります。

    ノルマーレ―――これは性的興奮でなるやつです――――は

    "女を守る"HSSですがベルセは"女を奪う"HSSです。女を奪い、

    時にはそのすべてを奪う、超攻撃型のHSSです」

     

    説明し終わると、皆は納得したような顔をしていた。

    それと、俺の神器について知っていることは言うべきだな。

 

   「それとですね、神器についてですけど…」

   「クリスの神器(セイグリット・ギア)がどうかしたの?」

   「俺の神器は、どうやら自分の頭で想像した武装が発現する

    らしいです。しかも、小説や漫画のキャラの武装を想像すると

    そのキャラの能力も使えるらしいです」

    

    自分が言うのもなんだが、チートだよな。これ

   「じゃあ、ドラグ・ソボールの空孫悟の能力もつかえるのか!!」

    一誠が興奮している。あ…別に性的にって意味じゃないよ。

   「それは…わからんが、使えるだろうな」

   「あぁ〜くそ、いいなぁ〜。俺なんか、ものまねしかできないぞ」

    左手には、初めて見たときより姿が変わった神器が顕現していた。

   「お前だって、神器が変わっているじゃないか。なんだその神器は?」

  

   「それは、私が説明するわ」

    部長が説明するらしい。部長はくわしそうだからな。色んな事に

   「イッセーの神器の名は『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』といって、

    十秒ごとに倍化していく『神滅具(ロンギヌス)』と呼ばれる神器よ」

    十秒ごとに倍化って…使いこなしたらおそろしい事になるじゃないか。

    

   「でも、使い手がまだ弱い一誠だから使いこなすのはまだ先ね」

    そう言うと、一誠はがくっとうなだれた。

   

   「今から、頑張ればいいじゃないか。時間だっていっぱいあるし」

    へこんでいる一誠を励ますと

   「そうだな。今から頑張れいいし、最強の『兵士(ポーン)』になるんだ!」

    そのとき、学校の鐘の音が聞こえた。

   「そろそろ、学校の皆が来るころよ。また、放課後で」

    俺達は、鐘の音を聞きながら教室へ向かった。

 

 

説明
神様の悪戯で、死んでしまった俺―――神矢クリスはハイスクールD×Dの世界に転生した。原作の主人公、兵藤一誠らに会っていろんな事に巻き込まれる。
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