孤高の御遣い Brave Fencer北郷伝56
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一刀達が長安に移って二日目

 

 

 

 

 

長安の郊外

 

ここで一刀、除栄、張済は北郷隊の調練を行っていた

 

 

 

 

 

 

 

除栄「おらおらどうしたおまえら!!まだ二刻も経っていないぞ!!」

 

張済「そんな程度で根を上げてどうする!!?実戦ではこんなものじゃないんだぞ!!」

 

兵士達「おう!!!」

 

一刀「・・・・・よし!!ここで休憩を入れる!!各自水分補給と食事だ!!」

 

兵士達「はっ!!」

 

そして兵士達は食事を取り始めた

 

除栄「隊長、もっと訓練の時間を伸ばしてもいい気がしますよ」

 

張済「そうです兄上!兄上は優しすぎます!我々ならもっと兵の質を向上させることができます!」

 

一刀「おいおい、人の集中力ってやつはな、もって一刻半か2刻程度だよ、ここら辺がちょうど良いのさ・・・・・それに、今回やっているのは堅守防衛を想定した訓練だ、堅守防衛でこれだけの数の兵士をいっぺんに使うと思うか?代わる代わるに決まっているだろ、二人は水関でのことをもう忘れたのか?」

 

除栄「・・・・・そうでしたな」

 

張済「今まで兄上と共に北郷隊を引っ張ってきたというのに、情けないです」

 

一刀「・・・・・除栄、張済・・・・・・俺達北郷隊の武器を復唱してみろ」

 

除栄「はっ!我々の武器は我慢強さと忍耐力です!」

 

張済「全は一のため一は全のためです!」

 

一刀「その通りだ!」

 

三人は、暫く堅守防衛の議論をしていた

 

そして

 

一刀「・・・・・それにしても、この長安は来た時から妙に治安が良かったな」

 

除栄「はっ、隊長が月様と離れ離れになって始めて我々が隊長無しで治安維持をした所なので」

 

張済「初めて来た時は大変でしたよ、なんせ少ない人数で広範囲を回らなければなりませんでしたからな」

 

一刀「そうか・・・・・あの時はすまなかったな」

 

除栄「いえ!自分も隊長一人を殿で残してしまい本当に申し訳ありませんでした!」

 

張済「それに!兄上は毒により動けない状態だったと聞いています!」

 

一刀「・・・・・ありがとう・・・・・それにしても、嫌な雲行きだな」

 

除栄「そうですね、どうも西から流れてきているみたいですね」

 

張済「ここ数日、雨は降りませんが曇り空が続いていますね」

 

そう、長安に来てからというもの、ほとんど日の光を拝んでいないのである

 

まるで、天が無くなってしまったかのように

 

除栄「・・・・・さて!長安での仕事はあと一日!張り切っていきましょう!」

 

張済「はい!兄上の奥方様達も待っていますからな!」

 

一刀「お前らも言うようになったな」

 

そんな三人の仲良さそうな会話

 

しかし、この会話は一人の北郷隊兵士の声により打ち消された

 

「報告です!!」

 

一刀「なんだ?」

 

「漢中から北郷隊長へ使者が来ています!!」

 

一刀「漢中からだって?」

 

「はっ!おまけにその使者は全身傷だらけの状態でやってまいりました!!」

 

一刀「何!!?」

 

除栄「何があったんだ!?」

 

張済「どういうことなんだ!?」

 

一刀「とにかく!すぐに行こう!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、三人は長安の玉座へと赴いた

 

 

 

 

一刀「はあああああああああああ!元・気になれーーーーーーーーーーー!!!」

 

ぴしゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!

 

「っは!?」

 

一刀「大丈夫ですか!?」

 

「・・・・・これは・・・・・あっ!あなた様が北郷一刀様であらせられますか!?」

 

一刀「はい」

 

「おお!あの華佗様の五斗米道(ゴットヴェイドー)を使える唯一のお方と聞いていますぞ!」

 

華佗は、漢中の出身だと聞いたことがあるため、この使者がこんな発音が出来ることは当たり前なんだろうと一刀は思った

 

一刀「そんなことより何があったんですか!?」

 

「おおそうであった!北郷様!漢中が五胡の大群に攻められています!!」

 

一刀「な!!?」

 

除栄「漢中がですと!!?」

 

張済「そんな馬鹿なことが!?国境には狼煙台があるんですぞ!そんな所まで進軍を許すなんて!」

 

一刀「どうやら上手く制圧されたようだな・・・・・それで!?五胡の数は!?」

 

「・・・・・・・・・それが・・・・・」

 

一刀「?」

 

使者「・・・・・少なく見積もっても・・・・・三百万は」

 

除栄「さ!三百万!!?」

 

張済「今まで何回か五胡とは戦ってかなりの数を減らしているはず!なのにそれほどの数を残しているなんて!!」

 

「とにかく北郷様!どうか援軍を!このままでは漢中が!」

 

一刀「分かっています!今すぐに・・・・・」

 

「報告です!!」

 

張済「何だ!?」

 

「南西から大きい砂塵を発見!!どうやらこの長安に向かっているようです!!」

 

一刀「・・・・・どうやら、漢中が落とされたようだな」

 

「そんな、あの堅牢な漢中が・・・・・」

 

張済「漢中には、北郷隊兵士が五万は居たはず、それがこんな短期間で落とされるなんて・・・・・」

 

一刀「どうやら、ここで迎え撃つしかないみたいだな・・・・・除栄、この長安の狼煙台は機能するか?」

 

除栄「いいえ、ここはまだ建設が着手されたばかりで機能しません」

 

一刀「・・・・・仕方ないか・・・・・すぐに全兵士に通達!戦が始まるぞ!」

 

除栄「はっ!!」

 

張済「はっ!兄上!」

 

一刀「待った!張済!」

 

張済「は?何でしょう?」

 

一刀「おまえは、俺の狛煉に乗って建業のみんなにこのことを伝えるんだ!」

 

張済「そんな!?わたしも兄上と共に戦わせてください!」

 

一刀「駄目だ!狛煉が乗せてくれるのは俺と仲の良いお前しか居ない!」

 

張済「それなら他の馬でも良いでしょ!?何故わたしなのですか!?もう仲間外れは御免です!」

 

一刀「ならお前は、狛煉以上の駿馬を用意できるのか!?」

 

張済「・・・・・それは・・・・・ならば!兄上が行って下さい!その間に我々が五胡を食い止めます!」

 

一刀「それは無理だ!五万の北郷隊がいた漢中でさえ数日ともたなかったんだ!俺無しで食い止められると思ったのか!?」

 

張済「・・・・・・・・・・」

 

一刀「張済・・・・・俺の命が大切ならなるべく早くみんなにこの事を伝えてくれ、これはお前にしか出来ないことなんだ」

 

張済「・・・・・・・・分かりました・・・・・どうかご無事で」

 

そして、張済は一目散に玉座の間を出て行った

 

「北郷様!わたしも一緒に戦わせてくだされ!」

 

一刀「・・・・・いいんですか?」

 

「むろん!わたくしも北郷隊の訓練は受けさせていただいていますので!」

 

一刀「・・・・・分かりました、一緒に戦ってください」

 

「ははっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、長安城壁

 

ここには北郷一刀の十文字の牙門旗が堂々と翻っていた

 

一刀「どうだ除栄、住民の避難は終わったか?」

 

除栄「はっ!」

 

一刀「五胡の兵力は?」

 

除栄「物見の報告では、約十万がこちらに向かっているようです!」

 

一刀「・・・・・少ないな」

 

除栄「はい、まずは様子見といったところでしょうか?」

 

一刀「はは、舐められたもんだな」

 

除栄「ええ、こちらは三万ですが、連合の時に百万の大群を防いだんですよ、これくらいの数は余裕です」

 

一刀「だが、油断ならないぞ」

 

除栄「はい」

 

兵士「報告!五胡兵達はすぐそこまで迫ってきている模様!」

 

一刀と徐栄が西を向くとそこにはあまりに大きい砂塵が上がっていた

 

除栄「・・・・・なんともあの砂塵が不気味ですね」

 

一刀「そうだな・・・・・よし!」

 

除栄「隊長?」

 

一刀は、城壁の凸凹に乗り全兵士を見渡した

 

一刀「・・・・・全員聞け!!!俺達はこれからこの長安に来るであろう三百万の五胡を迎え撃つ!!!・・・・・正直に言う!!!俺はみんなに死んでほしくない!!!」

 

「・・・・・・・・・」

 

兵士達は、黙って一刀の言葉に耳を傾けた

 

一刀「みんなにも居るだろう!!!家族!!友達!!将来を誓い合った伴侶が!!・・・・・はっきり言って今回ばかりは、俺はお前達を元居た場所に帰してやれる自信がない!!!だから今のうちに言っておく!!!辞退したい者が居れば遠慮なく申し出てくれ!!!今ならまだ間に合う!!!馬は用意してある!!去る者は咎めない!!!」

 

「・・・・・・・・・・」

 

去るものはただの一人も居ず

 

みんなまっすぐに一刀を見据えていた

 

一刀「・・・・・ありがとう!!みんな!!」

 

シュキン!

 

一刀は、忠久を抜き天高く掲げた

 

一刀「みんなの気持ち、確かに受け取った!!俺も命ある限りこの剣を振るう!!!みんなの命!!この俺にくれ!!!」

 

「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」

 

忠久と相成って、フランチェスカの制服がさらにその存在感を高める

 

兵士達の士気はまさに天まで登ろうとしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

張済「狛煉!!お前の主が危機なんだ!!急いでくれ!!」

 

狛煉「ブルン!!」

 

狛煉は張済を乗せ、まさに風のように走っていた

 

一方張済は狛煉がなるべく軽くなるようにと武具を一切着けずにいた

 

張済「(兄上!皆さんが行くまでどうか持ちこたえてください!)」

 

張済は、焦る気持ちと祈る気持ちを織り交ぜ、狛煉を急がせた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「UOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」」」」」」

 

徐栄「来ました!!数は約十万!!」

 

一刀「来たか!盾構え!!!」

 

そして、兵士達は次々と盾を構える

 

一刀「まずは軽くこいつらを蹴散らす!!!なるべく引き付けるんだ!!!」

 

そして、五胡兵達は城壁の50メートルまで近づく

 

一刀「〜〜〜〜〜〜っ・・・・・はっ!!」

 

スバーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!

 

「「「「「GOHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」」」」」

 

一刀の強烈な氣の斬撃が五胡兵を吹っ飛ばす

 

除栄「隊長を援護だ!!弩!!射れ!!!」

 

シュバババババババババババババババババババババババババババババババ!!!!

 

「「「「「GUHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」」」」」

 

兵士達の射る槍と同じ位の矢は次々と五胡の命を絶っていく

 

シュバババババババババババババババババババ!!!

 

五胡兵も負けじと弓を射返すが

 

ガガガガガガガガガガガガガガガガガ

 

北郷隊の盾の前に防がれる

 

それでも数に勝る五胡

 

数のごり押しで城壁にとりつくも

 

一刀「はあああああああああああ!!!」

 

ドバーーーーーーーーーーン!!ズバーーーーーーーーーーーン!!ザシャーーーーーーーーーーン!!

 

一刀の氣の斬撃になんなく撥ね返されてしまう

 

そして

 

シュババババババババババババババババババババババ!!!!

 

「「「「「GOHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」」」」」

 

別方向では、五胡の矢を再利用して射返す北郷隊の姿があった

 

そんな時

 

「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

「GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

以前にも戦ったあの5メートル級の巨人が2体現れる

 

徐栄「隊長!!またあのでか物です!!」

 

一刀「あいつには構うな!!俺が相手をする!!」

 

「OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」

 

「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

その巨人二体は、手頃な岩を掴み長安の城壁目掛けて投げつける

 

手頃とはいっても、その大きさはこちらが使う投石器で打ち出す岩と同じ大きさである

 

これ一つで数十人の北郷隊兵士は潰されてしまうのは想像に難くない

 

しかし

 

一刀「はっ!しっ!」

 

ドガーーーーーーーーーン!!!   バガーーーーーーーーーーーン!!!

 

一刀が金剛刀でその岩を砕き、無効化

 

一刀「っっ!はっ!」

 

シュバババ!!   ドンッ!!! ズドンッ!!!

 

ドバーーーーーーーン!!!   ドゴーーーーーーーーーン!!!

 

「GOHAAAAA!!!!」

 

「GUOOOOOO!!!!」

 

金剛刀を鞘に納め、雷針砲を巨人の顔面に命中させ巨人二体は仰向けに倒れた

 

五胡の勢いが削がれ、士気が下がり始めた頃を見計らい

 

一刀「よし!!今だ!!騎馬隊突貫!!」

 

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

長安の重い門が開かれ次々と騎馬隊が五胡に襲い掛かる

 

一刀「弓隊!!援護射撃!!!」

 

シュババババババババババババババババババ!!!

 

突貫する騎馬隊を弓隊が援護していく

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・どうだ除栄、怪我人と死者はどれくらい居る?」

 

除栄「はっ、怪我人は数名、死者は居ません」

 

一刀「滑り出しは上々だな」

 

一刀率いる北郷隊三万は、わずか1刻半で五胡兵10万を壊走させた

 

除栄「しかし、こちらの数は3万・・・・・今後もさらに多くの敵兵が雪崩れ込んでくるでしょうから、大丈夫でしょうか?」

 

一刀「・・・・・除栄・・・・・大秦ではな、こんな戦いがあるんだ、わずか数日で3百の手勢をもって百万の軍勢を撤退させたという伝説の戦いがな」

 

除栄「まことですか!!?」

 

一刀「ああ・・・・・それに比べれば、今回の戦なんて優しいぜ♪」

 

除栄「確かに♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀は言わない

 

その戦いで、その300人は全滅することを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、こちらは建業

 

 

 

雪蓮「それじゃみんな揃った様ね・・・・・それではこれより!第4回三国会議を開きたいと思うわ!」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

そんな重要な会議の中で、桃香は渋い顔をしていた

 

華琳「あら?どうしたの桃香?気分が悪いの?」

 

桃香「ううん、そうじゃないの・・・・・ただ・・・・・ご主人様が居なくて本当に大丈夫なのかな〜〜て・・・・・」

 

蓮華「何を言っているの?桃香?」

 

桂花「そうよ、その為にあいつの到着を遅らせるようにしたんでしょ?」

 

華琳「桂花の言う通りよ・・・・・それとも桃香は、自分達の王は一刀無しでは会議の一つも出来ない無能な王だと民や将達に思われたいの?」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

華琳「それに・・・・・・・・・・」

 

桃香「?・・・・・華琳さん?」

 

華琳「それに・・・・・わたし達はいくらなんでも一刀に甘え過ぎよ、一刀無しでもやっていけるようにしなければ晋の国どころか三国同盟すら満足に持たせる事は出来ないわ」

 

桃香「・・・・・そうですね・・・・・ご主人様の負担を少しでも減らしてあげないといけないですよね・・・・・」

 

雪蓮「・・・・・う〜〜〜〜〜〜ん・・・・・後でみんなを驚かせようと思っていたけど、ここで言っちゃおうかな〜〜〜♪」

 

桃香「え?・・・・・何をですか?」

 

華琳「雪蓮?」

 

雪蓮「はいは〜〜〜い♪みんなに嬉しいお知らせがありま〜〜〜す♪」

 

蓮華「お!お姉様!?/////////」

 

雪蓮「なんと?あたしを含めた呉の全ての将達、ただし小蓮と美羽ちゃんと七乃と彩以外が出来ちゃいました〜〜〜?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

雪蓮「・・・・・あら?どうして無言なのかしら?」

 

桃香「えええええええ!!?雪蓮さん達もですか〜〜〜!!?」

 

華琳「まいったわね・・・・・」

 

雪蓮「ちょっとちょっと!?まさか!?」

 

桃香「はい?実はわたし達もそうなんです?////////」

 

朱里「はい、鈴々ちゃんと雛里ちゃんと柊ちゃんと雛罌粟ちゃん、あと焔耶さんとみいちゃん達以外全員、はわわぁ〜〜〜〜?//////////」

 

愛紗「ああぁ?ご主人様とわたくしの愛の結晶が、ここに?////////」

 

星「ふふふふ?われらは幸せ者だな?///////」

 

璃々「お母さん〜〜♪璃々男の子がいい〜〜♪」

 

紫苑「うふふふぅ?いいわよ?璃々?」

 

桔梗「お館様のややを生めるとは、なんと幸せなことよのう?////////」

 

白蓮「やった?やったぞ〜〜〜?一刀の子供を孕んだぞ〜〜〜〜?/////////」

 

杏奈「うふふふふぅ?/////////」

 

純夏「一刀ぉ?////////」

 

蓮華「???//////////」

 

思春「むぅ?//////////」

 

祭「ワシの腹にも一刀のやや子がおるぞ?」

 

穏「まあまあまあまあ〜〜〜〜?/////////」

 

明命「わたくしの赤ちゃんの名前はもう決めてあります?////////」

 

亜莎「あううううううう〜〜〜〜〜?嬉しいですぅ〜〜〜〜?///////」

 

百合「わたしもですぅ〜〜〜?///////」

 

冥琳「ふふ?本当に幸せにしてくれるな?一刀よ?/////////」

 

華琳「実を言うと・・・・・わたしも?//////」

 

桃香「ええ〜〜〜!!?そうなの〜〜〜!!?」

 

春蘭「わ、わたしもだ?////////」

 

秋蘭「・・・・・?////////」

 

季衣「・・・・・僕はまだ」

 

流琉「わたしもまだです・・・・・」

 

桂花「まったく、どうしたわたしがあんな変態の子なんて?////////」

 

風「とか言いつつ、内心嬉しすぎる桂花ちゃんでした〜〜?」

 

桂花「ちょっと!?風!?」

 

稟「良いではありませんか、桂花・・・・・わたくしと風も最近知ったんですから?/////////」

 

凪「わたしも、一刀様の子供が?・・・・・・//////////////////」

 

沙和「沙和も出来たの〜〜〜?///////」

 

真桜「ウチも出来たで〜〜〜?////////」

 

悠「あたしも出来たぞ?」

 

翠「あ、あたしも・・・・・???//////」

 

葵「実を言うと俺もだ?」

 

蒲公英「む〜〜〜、蒲公英はまだ〜〜〜」

 

聖「わたしは出来たわ?////////」

 

華佗「いやぁ〜〜〜〜♪めでたいなぁ〜〜〜♪だが、一刀の子供を身篭ったのはお前達だけじゃないぞ♪」

 

雪蓮「え!?そうなの!?」

 

霞「やた〜〜〜〜〜〜♪?一刀の子を孕んだで〜〜〜〜♪?///////」

 

菖蒲「わ・・・・・わたしも?////////」

 

零「あなた様ぁ?きっと元気な子を産みますぅ?///////」

 

麗羽「うふふふ〜〜?一刀さん?わたしは幸せ者ですわ〜〜〜?//////////」

 

詠「・・・・・はい?//////////」

 

詠はおずおずと手を上げた

 

華佗「ま、このことはまだ一刀にも知らせてないんだけどな」

 

雪蓮「あは♪これであたし達は、名実ともに家族になったのね♪」

 

桃香「はい♪わたし達は家族です♪」

 

華琳「・・・・・家族か・・・・・いいわね♪」

 

雪蓮「それじゃ♪おめでた発言も終了ということで♪・・・・・もう一つ、みんなに重要な知らせがあるわ」

 

いきなり真剣な目になった雪蓮に一同も姿勢を正した

 

雪蓮「本日!この場を持って!孫伯符は、王位を我が妹!孫権に引き継がせるわ!」

 

蓮華「はっ!お姉様!」

 

雪蓮「蓮華、この南海覇王を持ちなさい、これで名実ともに蓮華は呉の王よ!」

 

蓮華「はっ!この孫仲謀!身命を賭して呉の民のためにこの身を捧げる事を誓います!」

 

ズバッ!

 

蓮華は南海覇王を抜き、その膝まで伸びた長い髪を切った

 

雪蓮「民の為はいいけど、一刀と自分の子供のことも忘れちゃ駄目よ♪」

 

蓮華「お!お姉様!//////////」

 

雪蓮「あははは♪・・・・・それじゃあ、会議と行きましょうか♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月「(へぅ〜〜〜〜〜・・・・・詠ちゃん羨ましいよぉ〜〜〜)」

 

雫「(一刀様・・・・・わたしも一刻も早く一刀様の赤ちゃんが欲しいです)」

 

恋「(ご主人様・・・・・恋も・・・・・ご主人様の赤ちゃん・・・・・生みたい)」

 

音々音「(恋殿ぉ・・・・・そんなにあいつの子が欲しいんですかぁ?)」

 

嵐「(くぅ・・・・・雪蓮に先を越されてしまったか・・・・・)」

 

雛里「(はうううう、皆さん羨ましいでしゅ〜〜〜〜)」

 

鈴々「(鈴々も早くバインバインになりたいのだ〜〜〜)」

 

柊「(一様ぁ〜〜〜、わたしも赤ちゃん欲しいよぉ〜〜〜)」

 

雛罌粟「(皆さん羨ましいよぉ〜〜〜)」

 

小蓮「(も〜〜〜〜、一刀が来たらさっそく注いでもらうんだから〜〜〜!!)」

 

焔耶「(わ、わたしは、お館の子なんて・・・・・)」

 

蒲公英「(ご主人様の子供、欲しいな〜〜)」

 

美羽「(羨ましいのじゃ〜〜〜〜)」

 

七乃「(はぁ〜〜、彩さん〜〜、わたしも早く赤ちゃんが欲しいですぅ〜〜)」

 

彩「(まったくだ)」

 

斗詩「(姫、いいなぁ〜〜〜)」

 

猪々子「(あたいも早く兄貴の子供が欲しいなぁ〜〜〜)」

 

みい「(にゃ〜〜〜、みいも早くおにいの子供が欲しいにゃ〜〜〜)」

 

トラ「(トラもにぃにぃの子供欲しいにゃ〜)」

 

ミケ「(あにしゃまぁ〜、ミケも早くあにしゃまの子供欲しいにゃ〜)」

 

シャム「(にいしゃまぁ〜)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長安

 

 

 

 

一刀「はあああああああああああああああああ!!!」

 

ズバーーーーーーーーーーン!!!バシーーーーーーーーーーン!!!ドバーーーーーーーーーーン!!!

 

10万の大群を見事壊走させた一刀達

 

しかしその後、五胡は10万の軍勢では足らないと判断したのか、今度は100万の軍勢で押し寄せてきた

 

その数の前には、一刀の氣の斬撃も焼け石に水っぽくなってきた

 

一刀「くそっ!!なんて数だ!!」

 

除栄「この!!」

 

ギュチッ! バキッ!

 

「GOHA!!!」

 

除栄は城壁に上ってきた五胡兵の一撃をかわし、腕を捻り折りそのまま突き落とした

 

除栄「お前ら!!矢幕が薄いぞ!!もっと射返してやれ!!」

 

「おうっっっっ!!!!」

 

シュバババババババババババババババ!!!

 

「GUHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

次々と弩の餌食になっていく五胡兵

 

しかし

 

シュバババババババババババババババ!!!

 

一刀「っ!盾を構えろ!!」

 

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!

 

北郷隊は盾で、一刀は氣を温存するため金剛刀で矢を防いだ

 

一刀「くぅ!あいつらも必死だな!」

 

除栄「はい!向こうは相当な死者が出ているはずですが!」

 

一刀「下の方はどうなっている!?」

 

除栄「大丈夫です!丸太を三本つっかえにしてあります!」

 

一刀「よし!・・・・・それじゃあ!兵士達を1万ずつ交代で1刻半ずつ休ませろ!ここからは持久戦だ!俺も負傷兵の治療に当たる!」

 

除栄「はっ!!隊長!!」

 

そして、一刀が負傷兵の傷を癒そうと階段を下ろうとしたその時

 

ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

除栄「え!!??」

 

一刀「何!!?」

 

二人の目に飛び込んできたものは、北郷隊兵士数人を焼き払う紫色の炎だった

 

一刀「何だこれは!!?」

 

一刀が城壁から五胡兵を見てみると

 

ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

 

こちらに飛んでくる無数の紫色の火炎

 

「ぐああああああああああああ!!!!」

 

「あちいいいいいいいいいいい!!!!」

 

次々と火達磨になっていく兵士達

 

一刀「これが・・・・・五胡の妖術ってやつか!?」

 

除栄「隊長!?どうするのですか!!?」

 

そうしている間にも紫色の火炎は迫ってきていた

 

一刀「・・・・・っ」

 

シュキン!

 

一刀は再び忠久を抜く

 

一刀「しっ!はっ!だっ!」

 

ズバッ!バシュッ!ブオン!

 

紫色の炎は一刀の氣の斬撃により掻き消された

 

一刀「はっ!」

 

ブワアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

 

ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!

 

一刀は氣を開放し、兵士達にまとわり着く炎をもかき消した

 

除栄「はぁ〜〜〜〜〜、良かったです、流石隊長です」

 

一刀「・・・・・いや、これは芳しくないぞ」

 

除栄「え?」

 

一刀「どうやらこの炎は氣でなければ防げないみたいだ」

 

除栄「っ!?ということは・・・・・」

 

一刀「ああ、治療に専念できない分、被害は大きくなるぞ」

 

徐栄「・・・・・・・・・・」

 

一刀「(どうやら、漢中が短い間で落とされた原因はこれみたいだな)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、2日後

 

 

 

冥琳「それでは、新しい貨幣の量産は問題なく機能していると思っていいんだな?」

 

真桜「ええで♪このまま何事もなく進めば一年後には国全体に行き渡る様になる思うで♪」

 

蓮華「では、この問題は解決したと思っていいのかしら?」

 

華琳「そうね・・・・・それじゃあ、もうこれで報告することは無いわね・・・・・桃香は?」

 

桃香「う〜〜〜〜ん・・・・・あそうだ!蜀の国はご主人様の国のように敵討ちを禁止する法案を取り始めたよ♪」

 

亜莎「ええ!!?」

 

稟「正気ですか!?桃香殿!?」

 

純夏「いくらなんでも無謀だと思うけど・・・・・」

 

風「朱里ちゃん達は賛成したんですか〜?」

 

朱里「はい、まだ完全にとは行きませんが・・・・・」

 

雛里「はい・・・・・それでも、少しずつ問題点を探っていってこの国に合った法案にしていきたいと思っています」

 

杏奈「桃香様のお望みはぁ、少しでもこの国をご主人様のいた国、日本に近付ける事ですのでぇ」

 

冥琳「・・・・・まぁ、いつまでも過去の概念に取り付かれていては進歩は無いだろう、ここは素直に評価するとしよう」

 

雪蓮「そうね・・・・・それで?他には?」

 

桃香「う〜〜〜〜〜ん・・・・・朱里ちゃん、他に何かあったっけ?」

 

朱里「いいえ、これで全部ですよ♪」

 

蓮華「それでは、これにて第4回三国会議を終了したいと思います」

 

雪蓮「ふぅ〜〜〜〜・・・・・終わったぁ」

 

月「お疲れ様です♪皆さん♪」

 

桃香「あとはご主人様が来るのを待つだけだね♪」

 

蓮華「一刀は、あとどれくらいで着くのかしら?」

 

亜莎「予定では、あと3日くらいで到着するはずです」

 

蓮華「そう・・・・・早く一刀に髪を切ったわたしを見てもらいたいわ♪」

 

華佗「一刀のやつ、喜ぶだろうなぁ〜〜〜〜♪」

 

雪蓮「そうね♪」

 

華琳「喜びよりも驚きの方が強いんじゃないかしら?」

 

桃香「じゃあじゃあ♪みんなでご主人様を驚かせてあげようよ♪」

 

星「ふむ♪それもまた一興ですな♪」

 

詠「・・・・・それにしても、思ったより時間が空いちゃったわね」

 

零「そうね、ご主人様がいないからもっと時間が掛かると思っていたけど、割とあっさり終わっちゃったわね」

 

七乃「では〜〜〜〜♪余った時間は、皆さんの子供の名前でも考えましょうか〜〜〜♪」

 

「!!??」

 

彩「ふむ、確かに今の内に考えておいても損は無いな」

 

華琳「・・・・・まぁ、真名に関しては一刀に決めて貰った方がいいでしょ」

 

華佗「一刀も大変だな〜〜〜♪これだけの数の真名を考えないといけないとは♪」

 

一同がこれから生まれてくる新たな命の名前を考えている中、一人の孫呉の兵士が玉座の間に飛び込んで来た

 

「申し上げます!!」

 

冥琳「なんだ!?」

 

「北郷隊の張済と名乗る者が来ております!」

 

月「え!?」

 

詠「なんで張済が・・・・・」

 

雫「予定よりずいぶん早いですね」

 

菖蒲「一刀様が来られたのですか?」

 

兵士「いいえ!たったの一人です!」

 

雪蓮「・・・・・いいわよ、すぐに通しなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

張済「はぁはぁはぁはぁ!!!」

 

詠「ちょっと!?どうしたの!?張済!?」

 

張済は息も絶え絶えの状態で入ってきた

 

雫「いったい何があったんですか!?」

 

張済「はぁ・・・・はぁ・・・・・・みなさん・・・・・・兄上が・・・・兄上が・・・・」

 

雪蓮「ちょっと!?呼吸を整えなさい!」

 

百合「どうぞ、お水です!張済さん!」

 

張済「はぁ・・・・・(ゴクゴクゴクゴク)・・・・・はぁ〜〜〜〜〜」

 

張済は、渡された水を一気に飲み干した

 

華琳「で?何があったの?」

 

張済「皆さん!!国境を越えて三百万の五胡の大群が押し寄せてまいりました!!」

 

華琳「なんですって!!?」

 

桃香「ええええ!!??」

 

愛紗「なんだと!!?」

 

葵「おいおい!!?狼煙台はどうしたんだ!!?」

 

雪蓮「ちょっと!?国境の警備隊は何してるのよ!!?」

 

張済「上手く制圧されてしまったらしく、やつらの進行を許してしまったようです!」

 

雫「それで一刀様は!!?一刀様はどうしたんですか!!?」

 

零「そうよ!!ご主人様はどうしたの!!?」

 

張済「兄上は、ただいま長安にてやつらを食い止めています!!」

 

凪「そんな!!あそこには隊長を含めた北郷隊3万人しかいないのに!!」

 

沙和「拙いの〜〜〜!!」

 

真桜「あかんで!!!」

 

亜莎「張済さん!!それはいつからですか!!?」

 

張済「三日前からです!!」

 

穏「三日前って、どうやってそんな短期間でここまで来れたんですか〜〜!!?」

 

張済「兄上の御命令で、狛煉を休まずに走らせてきました」

 

雪蓮「よくやってくれたわ、張済・・・・・百合!張済を部屋で休ませて上げて!」

 

百合「は、はい!雪蓮様!」

 

張済「いいえ!雪蓮様!わたくしも戻ります!」

 

雪蓮「そんな疲れ切った体で何が出来るの!?」

 

張済「これくらい平気です!!それに兄上が危機だというのにおちおち寝てなんて居られません!!!」

 

雪蓮「・・・・・分かったわ、ついてきなさい」

 

張済「ははっ!!」

 

詠「長安にはどれくらいで着くかしら!?」

 

風「狛煉ちゃんのような優秀な駿馬ばかりではありませんので、どんなに急いでも6日掛かりますね〜」

 

稟「しかも、途中で兵士達を休ませなければいけません!戦場に着いて使い物にならないでは話になりませんよ!」

 

朱里「しかし、ご主人様の指揮する北郷隊であれば、七日間はもつ筈でしゅ!」

 

雫「何を言っているんですか!!?朱里!!一刻も早く一刀様の下に辿り着かなければなりません!!」

 

朱里「う、うん!そうだよね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、三国の王達は兵士達の前に立つ

 

 

 

 

華琳「今こそ!!!三国の結束が試される時!!!わたし達三国の恩人を救いに行くわよ!!!」

 

蓮華「敵は五胡!!!一刀が長安にて食い止めているわ!!!」

 

桃香「ご主人様を助け出して、五胡の人達をこの国から追い払おう!!!」

 

「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」

 

魏、呉、蜀、三国の兵士達は自らの王の鼓舞により士気を上げていく

 

華琳「いざ!!!我らが英雄王の下へ!!!!」

 

蓮華「わたし達の夫の下へ!!!!」

 

桃香「ご主人様!!!待っててね!!!!」

 

月「どうかご無事で!!ご主人様!!」

 

詠「ボクが行くまで死ぬんじゃないわよ!!一刀!!」

 

雫「一刀様!!一刀様!!!」

 

菖蒲「どうかご無事で!!一刀様!!」

 

霞「死ぬんじゃないで!!一刀!!」

 

嵐「わたしが行くまで持ちこたえてくれ!!一刀!!」

 

恋「今行く!・・・・・ご主人様!」

 

音々音「ねねが行くまで死ぬことは許しませんぞ!!!」

 

零「あなた様!!わたしに生きる意味をくれた人!!どうか死なないで!!殺さないで!!わたしから奪わないで!!」

 

張済「狛煉!!辛いだろうが、もう一働きしてくれ!!」

 

狛煉「・・・・・ブルン!!」

 

麗羽「一刀様!!今すぐ参りますわ!!」

 

斗詩「ご主人様!!今斗詩が参ります!!」

 

猪々子「兄貴!!死ぬんじゃないぞ!!」

 

愛紗「ご主人様!!今すぐ助けに参ります!!」

 

鈴々「お兄ちゃん!!鈴々が行くのだ!!!」

 

星「主!!この趙子龍が救い出して見せますぞ!!」

 

朱里「ご主人様!!待っていてください!!!」

 

雛里「死なないで!!ご主人様!!」

 

紫苑「黄漢升!!ご主人様のために!!!」

 

桔梗「お館様!!今行きますぞ!!!」

 

焔耶「待っていろよ!!お館!!!」

 

柊「一様!!一様!!一様!!」

 

雛罌粟「お願い神様!!どうかご主人様を助けて!!!」

 

杏奈「ご主人様!!杏奈を置いていかないで下さい!!!」

 

みい「おにい〜〜〜〜〜!!今行くにゃ〜〜〜〜〜!!!」

 

ミケ「あにしゃま〜〜〜〜!!ミケが守るにゃ〜〜〜!!」

 

トラ「にぃにぃ!!待っててにゃ〜〜〜〜!!」

 

シャム「にいさま〜〜〜!!」

 

雪蓮「なんであたしの勘ってこんな時ばっかり働かないのよ!!・・・・・一刀!!今度はあたしがあなたを救う番よ!!」

 

冥琳「わたしが行くまで持ちこたえてくれ!!!一刀!!!」

 

思春「北郷!!わたしをこんな体にしといて、死ぬなど許さんぞ!!」

 

穏「一刀さん!!待っていてくださいね!!」

 

亜莎「一刀様!!今亜莎が参ります!!!」

 

明命「待っていてください!!一刀様!!」

 

純夏「一刀!!これで借りを全て返すわ!!だから死なないで!!お願い!!」

 

祭「堅殿!!韓当!!どうか一刀に守護を!!」

 

百合「一刀君!!今行くからね!!!」

 

美羽「一刀〜〜〜!!わらわは一刀ともっといろんなところに行きたいのじゃ〜〜〜〜〜!!!」

 

七乃「一刀さん!!美羽様がここまで思っているんですよ!!死ぬなんて許しませんから!!!」

 

彩「一刀殿!!死んでくれるな!!!」

 

春蘭「一刀!!ここにお前の子供がいるんだぞ!!だから死ぬな一刀!!!」

 

秋蘭「頼む死んでくれるな!!一刀よ!!」

 

桂花「人を妊娠させておいて、自分はとっとと死ぬつもり!!?そんなの許さないわよ!!(ようやく素直になれると思ったのに!!あなたの赤ちゃん孕めて嬉しいのに!!)」

 

季衣「兄ちゃん〜〜〜〜!!今行くよ〜〜〜〜〜!!!」

 

流琉「兄様!!生きていてください!!!」

 

風「今行きますよ〜!お兄さん〜〜!」

 

稟「待っていてください!!一刀殿!!」

 

凪「隊長!!師匠!!一刀様!!今参ります!!!」

 

沙和「沙和!!もっと隊長にいっぱいお洒落のこと教えてもらうの〜〜!!それからそれから!!赤ちゃんの名前考えてもらうの〜〜〜!!!」

 

真桜「ウチをおいて死ぬなんてあんまりやで!!隊長!!」

 

翠「ご主人様〜〜〜〜〜〜!!!今行くぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 

蒲公英「待っててね!!ご主人様!!蒲公英が行くよ!!」

 

葵「待ってろよ一刀!!俺が行くまで死ぬんじゃないぞ!!!」

 

悠「お前は、あたしの全てを受け止めてくれたやつだ!!絶対死ぬなよ!!」

 

華佗「一刀!!お前の子供が生まれるんだぞ!!子の顔すら見ずに死ぬなんて許されないぞ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、さらに二日後

 

 

 

 

一刀「・・・・・くぅ・・・・・除栄・・・・・何人残っている?」

 

除栄「・・・・・百人も・・・・・いません」

 

一刀「〜〜〜〜〜っ・・・・・やっぱり厄介だったな、あの炎は」

 

あれから暫くして、五胡達は妖術の量を格段に増やしてきた

 

おかげで一刀達は紫色の炎の波状攻撃に晒され、一刀一人ではもはや防ぎきれなかった

 

それでも何とか落とされることは防ぎ、五胡を壊走させることに成功した

 

しかし、その代償は甚大だった

 

残った百人足らずの北郷隊兵士達も体力の限界

 

新品同然だった一刀の十文字の牙門旗も、今にも燃え散らんとしていた

 

もし一刀が居なかったら、二時間ともたなかったであろう

 

一刀「・・・・・ここまで減ってしまったら、もうここを守ることは出来ないな」

 

一刀は、懐から細い布を取り出した

 

除栄「隊長?・・・・・何をしているのですか?」

 

そして、その布で忠久を手に縛り付けた

 

一刀「・・・・・除栄、お前はここにいろ・・・・・俺は五胡に突っ込む」

 

除栄「そんな!!?そんなことさせられません!!ここで援軍が来るのを待ちましょう!!」

 

一刀「それは駄目だ!!次に大群が来たら、どの道すぐに下の門は破られる!!そうなれば確実に全滅だ!!」

 

除栄「それでは!!自分も一緒に連れていってください!!」

 

一刀「疲れて寝ぼけているのか!!?お前はここ数日ろくに休んでないじゃないか!!」

 

徐栄「そんなもの関係ありません!!!それにそれは隊長も同じことです!!!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

除栄「わたしに虎牢関の時のような思いをまたさせようというのですか!!?」

 

一刀「・・・・・除栄・・・・・」

 

除栄「ここで隊長を一人で行かせるくらいなら死んだ方がましです!!どうかわたしも一緒に!!」

 

一刀「・・・・・分かった・・・・・一緒に行こう、除栄」

 

除栄「はい!!この除栄!!どこまでも隊長と共に!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・ごめんな、除栄」

 

除栄「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガシィッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

除栄「がっっっ!!!?・・・・・た・・・い・・・ちょう・・・・・?」

 

一刀は、除栄の後ろに回り込み首筋に手刀を落とした

 

何日もほとんど休みを取っていない疲れに加え、首筋からの強烈な衝撃に除栄の意識は瞬く間に霞む

 

一刀「・・・・・本当にすまない・・・・・除栄・・・・・」

 

一刀は、除栄を城壁の内壁にもたれかかせ、背を向けた

 

除栄「(隊長!!行ってはいけない!!隊長!!!)」

 

何とか手を伸ばし一刀を止めようとするが、意識は闇に沈んでいく

 

除栄が最後に見たのは、城壁から飛び降りる一刀の姿だった

 

そして、幻想なのか一刀から舞い落ちる白い羽と黒い羽を見たような気がした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・まったく、お前らも暇だよな」

 

壊走した五胡兵達が呼んできたのか、新たな五胡兵達が一刀を取り囲んでいた

 

一刀「さて、相手をしてやるよ」

 

「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

一刀に襲い掛かるは、10人の五胡兵

 

一刀「・・・・・ふっ!」

 

シュバババババババババ!!!

 

一刀は、五胡の間をすり抜ける

 

ブシュア!!

 

「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

それだけで、五胡兵の急所から次々と血が噴出する

 

必要最低限の力、動きを極限まで削ぎ落とし敵の動脈のみを狙う

 

氣も必要最小限、徹底的に体力と氣力を温存し一人でも多く斬りつけていく

 

さらに多くの五胡が一刀に襲い掛かるが

 

一刀「はっ!」

 

シュキン!

 

ドサドサドサドサドサドサドサドサ

 

斬られたことにも気付かず、次々と倒れていく

 

そんな時

 

「UOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」

 

またもや短足の巨人が大斧を振り回しながら現れる

 

一刀「・・・・・もう飽きたよ、お前の相手は」

 

「GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

 

ドゴーーーーーーーーーーーーーン!!!!

 

その巨人は、自身の大斧を一刀に振り下ろす

 

その一撃によって土煙が舞い上がり一刀の姿が消えるが

 

一刀「動きが単調だ」

 

一刀は、巨人の腕を駆け上がり、そのまま肩を通過する

 

すると

 

ブシュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

 

「GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!??」

 

いつの間にか巨人の頚動脈は断ち切られていて、大量の血が辺りに噴出する

 

ドシーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

その巨人は力無くうつ伏せに倒れこんだ

 

「GUGOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」

 

しかし、またしても新たな巨人がやってくる

 

一刀「・・・・・いい加減にしつこいぞ」

 

その巨人はモーニングスターの様な武器をブンブンと振り回し一刀に振り下ろそうとするが

 

一刀「遅いぜ・・・・・」

 

ザンッ!!!

 

「GUGAAAAAAA!!!!???」

 

一刀は、縮地でその巨人の股を通り抜ける

 

それと同時に巨人の両足の腱を切り裂く

 

ドゴーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!

 

「「「「「GOAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」」」」

 

その痛みで巨人の振り回していたモーニングスターは巨人の手を離れ、近くに居た五胡兵を潰してしまった

 

ドシーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!

 

「「「「「UOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」」」」」

 

その巨人は仰向けに倒れ、後ろにいた五胡兵がその下敷きになる

 

一刀「・・・・・どうした?これでお終いか?」

 

まだまだ余裕綽々の一刀だったが

 

シュバッ!

 

一刀「っ!?」

 

一刀の頬すれすれで矢が飛んでくる

 

シュババババババババババババババ!!!!

 

周りに仲間が居るにも拘らず五胡兵達は一刀に向けて矢を放つ

 

一刀「よっと」

 

ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!

 

「「「「「GAHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」」」」

 

その矢の雨をかわすと、そこに居た五胡兵達が巻き添えになっていく

 

一刀「無茶するから同士討ちになるんだよ、俺なんかの首取ったって一銭の得にもならないのに・・・・・はっ!」

 

バシバシバシバシ!!

 

シュキン! ズバッ! ザンッ!

 

襲い来る五胡の攻撃を捌きつつ、次々と斬り伏せる

 

「「「「「UOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」」」」

 

それでも五胡兵は退かない

 

一刀「・・・・・はああああああ!」

 

シュビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビ!!!!!

 

向かい来る五胡兵の間をすり抜ける

 

すると

 

ドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサドサ!!!!!

 

いつの間にか五胡達は急所を切られて絶命していた

 

しかし

 

一刀「そっちじゃないだろ〜〜〜〜がっ!!」

 

ズバーーーーーーーーーーン!!ドバーーーーーーーーーン!!バシーーーーーーーーーーン!!

 

「GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!??」

 

隙を突いて長安に攻めかかろうとした五胡兵がいたが、真後ろから氣の斬撃を見舞う

 

すると五胡兵達は、見る見る一刀に集まってくる

 

一刀「(よ〜〜〜しいいぞ、こっちに来るんだ)・・・・・〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

 

ズババババババババババババババババババババババババ!!!!

 

その後も、襲い来る五胡兵を次々と斬り捨てていく一刀

 

「「「「「・・・・・・・・・・」」」」」

 

そんな一刀のでたらめな強さに怖気づいたのか、五胡は一旦一刀との距離を置き様子を見る

 

一刀「・・・・・なんだよ、来ないんならこっちから行くぞ」

 

そう言って体に力を込めようとする一刀

 

しかし

 

一刀「(ん?ちょっと待てよ・・・・・確かここって・・・・・)」

 

その瞬間、一刀は自分のいる場所が三国志において歴史的な大事件が起きた場所であることに気付いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                         そう、一刀の立っている所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                           その場所の名は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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                              五丈原

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seigouです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまで来たらもはや何も言うことはありません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

語るべき言葉はありません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

話すべき相手もここには居ません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ君が君でありますように

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、孤高の御遣い Brave Fencer北郷伝

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終回です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の瞬間を見届けてください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明





外史の果てに・・・・・




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コメント
五丈原か・・・・・・(アルヤ)
テルモピレーの戦いって、ペルシア戦争のギリシャ側スパルタでは・・・?(ウッキー君)
一刀・・・無事で居てくれ!そして・・・・もう・・・哀しい思いを彼女たちに抱かせるな!!(萌香)
最終回・・・よし、最終回にそなえて、最初から見直しだ!(たこきむち@ちぇりおの伝道師)
ついに・・・ついに最終回ですか・・・一体どうなってしまうのか、想像つきません・・・次回待ってます、ラストファイトです!!(欠陥製品)
一刀ーーーーー!!!! 死ぬなッスーー!!(鬼神)
ここで五丈原とは、なんてことだ!一刀、どうか無事でいてくれ・・・。(本郷 刃)
最後の最後で登場しました…してしまいましたよ、五丈原! ああ、最終回への期待と不安が膨らんでいく…。(孔明)
ついに最後か・・・・・本当にお疲れでした・・・・・・というのは本当に最後のときにとっておきます。次回待ってます!!(黄昏☆ハリマエ)
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