ハイスクールD×D〜HSSを持つ転生者〜 第10話
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「う〜ん…今日もいい散歩日和だ」

 今俺は、学園の敷地内を散歩している。忘れていると思うが俺の趣味は散歩だ。

 特に旧校舎近くの場所は森に囲まれていて今の時期は涼しい。

   

 最近は忙しかったからな。こんな平和なひと時は久しぶりだ。

 ちなみに、一誠は最強の『兵士(ポーン)』になるべく今日から部長に

 手伝ってもらいながら鍛錬している。

 俺も射撃の精度を上げる為に、知り合いに頼んでモデルガンの撃ち合いを

 毎日している。やっぱり普通の時の俺には『銃弾撃ち(ビリヤード)』は困難だな。

 でも、できない訳ではない。一度弾が掠ったからな。

 まぁ、今そんな事考えないで貴重なこの時間を大切にしよう。

 森の中で寝転がっていると、眠気が…。うとうとしていると、旧校舎の方から

 悪魔の気配がした。

「これは…部室に部長たちのほかに悪魔がいる!」

 眠気が完全にふきとんだ俺は、旧校舎に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 部室前に着いた。着いたのはいいが、

「…開かない」

 これは、単純に鍵だけではなく魔力も合わされているな。

「開かないなら、皆には悪いが壊す!!」

 神器(セイグリット・ギア)で緋アリのシャーロックの武装を呼び出し、

 スクラマ・サクスに水と雷の超能力(ステルス)を乗せ

「部長。すみません!!」

 シャンッッッッ!!!

 鈴のような綺麗な音が響いて、音も無くきれいに斬れた。

「…クリスがやるなんて思わなかったわ」

 額に手をあてて、ため息をついている部長と

「…こいつがリアスが言っていた最後の眷属か」

 金髪の見た目二十代の男がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…なるほど。そんな事が」

 さっき自己紹介してもらったグレイフィアさんによれば、この金髪の男は

 部長の婚約者で名前はライザー・フェニックスと言うらしい。

 でも、部長はこんなチャラい奴と一緒ではなく自分で一生を共にする人を

 探したいらしい。

 仮に、部長がこいつと結婚するとこいつに召使いのように扱われると推理(…)できる。

 ちなみに、今シャーロックの武装をしているので『条理予知(コグニス)』が使える。

 これ、小説でもわかったが現実で使うとチートだな。

「…で、白黒つけるためにレーティングゲームをすると」

「よ、よくわかったわね。そうなのよ」

 先を読まれた部長はすこし驚きながらも肯定した。

「ほう…こいつは俺の眷属と闘れるな」

 とライザーが、一人の女性を前に出してきた。よく見るとこいつの眷属は皆女性だった

 一誠の夢である、ハーレムを実現していた。

「頑張ってくださいね。クリスくん」

 朱乃さんが、俺に抱きついていた。朱乃さんの胸が背中に当たって…

 けっこう柔らかくて…

 感触を感じた時には、もう俺はなっていた。

 

「女性がむやみに男性に抱きつくのはいけないよ」

 朱乃さんにやさしく、そして傷つかないようにやさしい口調で言った。

「! こいつ…」

 ライザーは、俺の雰囲気が変わったのを感じ取ったらしい。

「女性を傷つけるのは心苦しいが…仕方ない。やりましょう」  

「女だからって甘く見ないで!!」

 女の子は、棍を俺に振るってきた。でも、俺はすべて紙一重で避ける。

 棍が通過する場所は推理できるから。

「何で、当たらないのよ!!」

 女の子は怒って、棍を振るってくる。俺は、棍を

 バシィィッッ!!

 掴んだ。

「なっ…!」

「武器を出すだけで、その能力や性能を一瞬で見抜かれるよ」

 その言葉で、加勢しようとしたほかの眷属はビクッと反応した。

   

「やめろ。お前らでは、勝てない。俺がやる」

 眷属を引かせ、ライザー自身が出てきた。

「今、あなたは"死なないから大丈夫"と思ったね?」

「!!」

 ライザーが反応した。うん、これも推理通りだ。

「お前は…心は読めるのか?」

 一誠が聞いてくる。少し違うな

「心は読めないし、予知もできないよ。俺は、推理しただけだよ」

 よくわかっていない顔をしている。ははっ、面白いよ。

   

「ちっ…帰るぞ」

 ライザーは、魔方陣を展開して振り返り

「リアス。レーティングゲームは、十日後だ。いいな」

「…わかったわ」

 部長が言うと、ライザーは炎に包まれて消えていった。

   

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの人は、強いよ」

「…お前、圧倒していたじゃないか」

 一誠が当たり前の事を言ってきた。

 ちなみに、神器(セイグリット・ギア)とHSSは解けている。

「あの時は、相手の思考が手に取るようにわかったからな」

 『条理予知(コグニス)』は、チートだ。ていうか、楽しくない。

「ねぇ、クリス。あれも『武装創造(アメント・イマジン)』の能力なの?」

 部長が聞いてくる。疑問に思っているのか…

「そうですよ。あれは『条理予知(コグニス)』と言って、未来予知と言って良い

 レベルにまで研ぎ澄まされた優れた推理力です」

「それは卑怯だわ。未来予知なんて」

「部長。クリスくんはゲームの結果を知っていると思いますが」

 朱乃さんが部長に耳打ちをした。聞こえているけど

「部長に朱乃さん。俺は、ゲームの結果なんて知りませんよ」

「な〜んだ。つまんない」

 本当は知っているけど。教えられない…あの結果は。

 

「あと…クリス」

 部長が思い出したような顔をして

「ドア。直しておいてね」

 斬ったドアを指差して何処かへいった。

「…直しますか」

「僕も手伝うよ。クリス」

「俺も手伝う」

 一誠と祐斗が手伝ってくれたおかげで、はやく直す事ができた。

   

   

   

 

説明
様の悪戯で、死んでしまった俺―――神矢クリスはハイスクールD×Dの世界に転生した。原作の主人公、兵藤一誠らに会っていろんな事に巻き込まれる。
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