ハイスクールD×D〜HSSを持つ転生者〜 第13話
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「まけるかぁぁぁぁぁ!!」

    一誠はボロボロになりながらも、ライザーの『戦車(ルーク)』相手に

    優勢だった。

   「はぁぁぁぁぁ!!」

    一方祐斗も優勢だった。

    

    目の前にいる女の子も戦う気はない宣言しているし…

    なんかかっこ良くいった自分が恥ずかしい。きっと俺は馬鹿だ…

    ともう少しで自分の世界へ入り込もうとしていたとき、

   〈リアス・グレモリー様の『女王(クイーン)』リタイア〉

    朱乃さんが負けた…? 小猫を斃した奴に…?

   「クリス! 危ない!」

    いつの間に相手を斃していた祐斗が俺を押して…

    ドガァァァァァァァァァァン!!!

   〈リアス・グレモリー様の『騎士(ナイト)』リタイア〉

    変わりに爆発にやられた。祐斗も…か

 

   「『騎士』撃破」

    相手の『女王(クイーン)』の非情な声を聞いた瞬間、

    あのどす黒い血流を感じていた。

   「(ベルセ…か)」

    やってやる。この俺は、女性にはやさしくできないぜ。

   「一誠。お前は、部長を助けに行け」

    俺は『戦車(ルーク)』相手に勝った一誠にいった。

   「でも、お前じゃあ…」

   「早く行け! あの『女王』は俺が消す」

    さっきとは違う俺に圧倒されたのか一誠は

   「わ、わかった。死ぬんじゃねぇぞ! クリス」

    一誠は部長のいる場所へ向かった。

 

   「行かせるわけないじゃない」

    相手の『女王(クイーン)』が一誠に攻撃しようとするが…

   「おっと。それはいけないなぁ」

    俺が止めた。こいつだけは…絶対に許せん。

   「ひとまず…消えてもらうか」

    俺は『魔王殺しの聖剣(デモン・スレイヤー)』を相手に振り下ろす。

    相手はそれを避け、魔法をやってくる。

    おれはそれを避ける。爆破…か。ふん。これっぽっちか…弱いな。

   「ただの『兵士(ポーン)』が私に勝てるわけがない」

   「はっ。なめるなよ? 『兵士(ポーン)』でも『女王(クイーン)』は斃せるんだよ!」

    こいつは『兵士』をなめ過ぎている…ふざけている野郎だ。

    しかし、この武装はもう少し慣れないと完全には扱えないな。

    ぶっつけ本番はさすがに駄目だったか…

 

    俺は、シャーロックの武装に戻し、紫電化。

    スクラマ・サクスを取り出し紫電を纏わせ、居合いの構えをとる。

    これは…自分で考えた奥義…!これもぶっつけ本番だ。

    だが、やらないと自分が負ける…

   「あなたもお仲間のように消えるがいいわ!!」

    相手がふりかざした。ここだ…!

   「桜吹雪」

    シュンッッ!!

「え…?」

    俺は一瞬の内にあいての背後にいた。そして…

    ブシュッッ!!!

   「ぐはぁ!!」

    相手は、いろんなところから血が噴き出し、倒れた。

   「桜吹雪の如く美しく散れ」

    桜吹雪は、HSSと紫電化にならないと完成しない奥義。

    居合いの構えをとり、集中して相手が隙を見せたときに雷の速さで

    移動。その間に相手を5〜10以上斬りつける。絶対に

    初見では避けることのできない技。

   〈ライザー・フェニックス様の『女王(クイーン)』リタイヤ〉

    グレイフィアさんの声が聞こえた。

    

    さて、一誠のところへ向かうか…

 

 

 

 

 

   ◇

 

 

 

 

    部長達のところへ着いた。…がそこにはボロボロになった一誠がいた。

   「よぉ〜。遅かったじゃねぇか。この前の続きといこうか」

    ライザーが俺に気づき、啖呵を切っていた。

    一誠…お前までやられたのかよ…くそぉぉぉぉぉ!!!

   「ライザー。お前だけは許さねぇ」

    俺は再び居合いの構えをとる。家柄だけの男は切り伏せる!!

   「さぁ。来いよ」

    ライザーは無防備だ。だったらやってやるよ!!

   「桜吹雪」

    シュンッッ!! スパパパパパパッッッッ!!!!

    ライザーの体は一瞬で細切れになった。しかし、

   

   「ふはははは! 俺は死なねぇよ」

   「だったら、その精神力を飛ばすだけだ」

    俺はライザーから距離をとり、目を瞑った。そのとき

    俺の体は緋色に染まった。その緋色のひかりは指先へ集まっていく。

   「異空間への旅立ちの時だ」

   「何だ!? それは!」

    ライザーはこれに驚き半分、恐れ半分で聞いていた。

   「敵に教えるかよ、馬鹿。消えろ『緋天・緋陽門(ひてん・ひようもん)』」

    緋天が指先から撃たれようとしたとき

   「投了(リザイン)します」

   「なっ…!」

    緋天を止めようとも止められない。このままじゃあ、ライザーに直撃だ。

    と思ったらライザーはきちんと逃げていた。

    もう…無理…だ…

    パァァァァァァァァァン!!!

    緋天は放たれ、ライザーがいた場所は、消えていた。跡形もなく。

   「部長。何であきらめたんだ?」

    まだ、ベルセになっていた俺は部長を問い詰めていた。

   「ライザーは不死なの。クリスも良く頑張った…けどもういいの。

    一誠もボロボロで…」

    

    やはり…部長は一誠のことが…。だが、それとこれとは別だ。

   「ふざけるなよ!! これにはあんたの将来がかかってんだよ!」

    次の言葉を言おうとしたとき、目の前がぐらついた。

   「クリス!?」

   「(ちっ…これが…緋弾の副作用か…)」

    俺はそのまま意識を手放した。    

 

    

 

説明
神様の悪戯で、死んでしまった俺―――神矢クリスはハイスクールD×Dの世界に転生した。原作の主人公、兵藤一誠らに会っていろんな事に巻き込まれる。
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