ぬらりひょんの孫になっちまった!? 第一幕 転生者となる
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人ってのは、こんなに簡単に死ぬんだな。

 

 なんか俺が人を殺した後の発言みたいになってるが、それは違う。

俺が死んでしまったんだよ。

 

 唐突すぎてよくわからないだろうから俺が死んでしまった時のことを話してみよう。

 

 俺は仲のいい友達もいるし、漫画やゲームも好きな何処にでもいる普通の高校生で平凡ながらも楽しい高校生活を送っていた。

 

そんなある日、学校に遅刻しそうになっていた俺は急いでいた。

 

今さらだが、あの時もっと注意していれば気付けたのかもしれないな。

 

家を出て走って学校に向かうその途中で、細い道路の真ん中にあるマンホールを踏んだ時なぜか足下からガゴッという音が聞こえてきた。そして、何ともいえない気持ち悪さの浮遊感。

 

 そして、気付いたら周囲は全て白い世界にいた。

 

・・・なんとなくだが、この後の展開がわかる気がする。

 

「ごめんなさいいいいっ!!」

 

「ほら、やっぱり」

 

なんというか、二次小説のパターンと一緒だな。

 

「や、やっぱり?」

 

目の前にいる少女はいかにも神ですよーという白い着物を着ていた。

しかし、涙目で土下座しているため威厳は欠片もない。

 

「いや、何でもない。とりあえず泣き止んでから今の状況を説明してくれないか?」

 

まあ、予想はついてるんだけどね

 

「は、はいっ、実は私は新米の神なんですが此方のミスで貴方を死なせてしまいました!申し訳ありませんっ!」

 

「俺は生き返れるのか?」

 

予想はつくがダメ元で聞いてみるか。

 

「・・・死人を生き返らせることはできないんです。」

 

「そうか」

 

俺が生き返れないというのに妙にあっさりしていることに驚いたのか、少女はポカーンとしている。

 

「あの、怒らないんですか?」

 

「なんとなく、予想はついてたしな。家族や友達に会えなくなるのは寂しいが仕方ないことなんだろ?」

 

「・・・はい」

 

「だったら、ここでゴチャゴチャ言ってもどうしようもないだろう」

 

「・・・すごいですね。私も頑張らないといけませんね!」

 

どうやら、元気が出たようだ。

 

「それで、俺はどうなるんだ?転生でもするのか?」

 

「はい!元の世界は無理ですが、物語の世界なら転生できます!どの世界がいいですか?」

 

選ばせてくれるのか、太っ腹だな。それなら・・・

 

「じゃあ《ぬらりひょんの孫》の世界に妖怪として転生させてくれ!」

 

「わかりました!それでは、そこにある扉を通ってください。」

 

俺はいつの間にか、出現していた扉に手をかける。

 

「あと、貴方が転生する世界は《ぬらりひょんの孫》の世界のパラレルワールドですので原作とかは気にしなくていいですよー!」

 

「ああ!じゃあ、行ってくる」

 

こうして、俺は転生した。

説明
死んでしまった俺はぬらりひょんの孫の世界に転生することになった。まぁ、適当にがんばればいいかな……って、あれ?なんで俺の名前リクオになってんだ!?……まっ、いいか!百鬼夜行の主になってやるぜ!

憑依転生ものです。よろしくお願いします!
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ぬらりひょんの孫 転生 

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