魔法戦記リリカルなのは 二人の転生者の願い
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序章:始まりの鐘と

第三話「三日後・・・。そして舞台は・・・あれ?」

「で、できたあ・・・。」

 

こんにちは九十九彩斗です。

ただいま午後1時9分です。

 

今俺の手には蒼い結晶のような球体がある。

なのはに頼まれて作ったストレージデバイス。

 

まだマスター認証は済ませていないが、起動後の形態自体はすでにインプット済みだ。

あとはそこから少しずつ微調整するだけである。

 

しかし予想以上に時間使ったな。

予定では二日で完成の予定だったが・・・。

まあ約束の三日後に間に合ったからいいか

 

「さて、渡しにいきますか・・・。」

 

今日は午後になのはとランニングに行く予定だ。

夕方ギリギリまで出来たデバイスの調整するという目的もあるが、

やはりなのはとの模擬戦が楽しみである。

 

 ちなみにこの三日間実は母さんが結界魔法を教えてくれた。

 まだまだ未熟なので選んだ人(リンカーコア持ちを除く)を入れたり出したりするくらいしか出来ないが・・・。

 

玄関を出るとそこにジャージ姿のなのはがいた。

 

「ごめん、待った?」

 

「ううん、私も今家を出たところだから。」

瞳を見る限り本当のようだな。それなら良かった。

 

「そう、じゃあ行くか」

 

「うん」

 

俺たちは先日の山に向かって走り始めた。

 

 

数十分後

 

 

「ふぅー。着いた着いた。」

 

「はぁはぁ・・・。大分・・・慣れたかな・・・。」

 

「そうだな。三日でそこまで慣れていることは不思議だけど。」

 

「これでも御神流をやってるからね。」

 

「あぁなるへそ・・・。」

 

原作アニメのあの無双を見る限り訓練もかなりハードなんだろうな。

なのはがどこまでされているかわからないけど。

 

「それで・・・デバイスできたのかな・・・?」

 

「あぁフレームもちゃんと出来てる。後は名前つけてやってくれ。」

 

そういうと俺は蒼い宝玉をなのはに渡す。

 

「うん、ありがとう。実はもう決めているんだ・・・。」

 

そういうとなのははデバイスを起動させる。

そのデバイスにつけた名は・・・。

 

「ブレイズ・ハート(Blades Heart)起動!」

 

なのはが起動を唱えると、蒼い宝玉が消え、代わりに両手に1振りずつの小太刀が現れた。

片方はもう片方の4分の3ほどの長さだ。

それと同時に腰の左に二つの鞘も現れる。

 

刀身と鞘と柄の色はすべて白。反りはほんのわずかだ。

鍔(つば)の部分がコアになっている。蒼く輝く平たい円形だ。

 

これに薄く魔力刃を纏わせれば非殺傷、纏わせなければ殺傷設定となる。

もちろん魔力刃を纏わせたままでも物理的な破壊をしようと思えば可能である。

 

「ブレイズ・ハート(Blaze Heart)?・・・炎の心?」

 

「そっちのブレイズじゃなくてブレードの複数形の方だよ。」

 

「ああなるほど二刀流だからか」

 

「それじゃあ模擬戦始めようか、結界は出来る?」

 

「できるが、被害は直接影響する。空中でやろう。人のほうは消せるから。」

 

「うん、わかった!」

 

俺はその答えにうなずき結界魔法を張る。

そして二人で空中に行く。

 

「レスキューフォース。セットアップ!」

 

《了解しました。マスター。》

 

(やっぱり愛想がないなぁ・・・。)

 

バリアジャケットが展開され、レスキューフォースはブレスモードからランサーモードへと変化する。

 

「さて、模擬戦を始めるか、ルールはどっちかが降参するまで」

 

「わかったよ。さあ始めるよ。レディ・・・ゴー!」

 

その合図とともに二人はぶつかり合った。

 

 

1時間後

 

 

いまだに二人は戦っていた。戦いの経験という意味では

なのはのほうが上だったのだが、技術面では彩斗のほうが上だったため

一進一退の攻防を展開していた。

 

「ちょ、ちょ、ちょっと!なんでそんなに強いの?」

 

「戦いの経験じゃなのはちゃんに勝てないかもしれないが、ショートレンジ戦なら俺の方が得意だからな。」

 

「確かにそうだけど・・・あれ?」

 

「どうした?」

 

「あれって・・・すずかちゃんとアリサちゃんじゃない?」

 

「ん?」

 

俺はなのはに言われた方向を見た。

ちなみに俺は会ったことはない。なのはちゃんは知らないが、おそらく時系列的にはまだ会っていないはずだ。

両者お会話が成立しているのは、なのはちゃんが転生者で俺が予知夢が見れるからだ。

 

見ると車から降りてくる人、アリサちゃんとすずかちゃんを引きずりこもうとしている。

 

「アリサちゃん!すずかちゃん!」

 

なのはが叫ぶ。不味いこれは誘拐だ。

俺はすぐさま言う。

 

「なのはちゃん一時中断だ。俺は父さんに連絡を入れる。」

 

「わかった。私もお父さんに連絡する。」

 

二人はさきほどまですずかとアリサがいた地上に降り、結界を解くと

それぞれ携帯電話で電話をかける。

 

「もしもし!父さん!?」

 

『どうした!?そんなに声を荒げて?』

 

「今目の前で女の子二人が車に押し込まれてどこかに連れられていった。

 俺の予知夢の知識だとあの二人はアリサ・バニングスと月村すずかだと思う。」

 

『なんだって!!?く、その二人ならおそらく身代金目的の犯行だな』

 

「とりあえず追尾する。大丈夫無茶はしないから。」

 

『お、おい・・・已むを得ん・・・ただし絶対に無茶するなよ!』

 

「わかった気をつける。それじゃ」

 

 ピッ

 

俺は電源を切ると飛行魔法を使い急いでその車を追った。

 

 

なのはSide

 

「わかった。私もお父さんに連絡する。」

 

私はそういうと携帯で自宅にかけた。

 

プルルルル、プルルルル、プルル、ガチャ

 

『はい高町です。』

 

ちょうど良かった、出たのはお父さんだった。

 

「お父さん、なのはだよ。」

 

『お、どうしたんだなのは?』

 

「緊急事態なの。目の前で女の子二人が誘拐されたの!」

 

『なんだって?・・・それで?』

 

声のトーンが変わる。

 

「相手の顔は見えなかったけど人数は確認できただけで4人、多分もっといると思う。」

 

『分かった、こっちも準備しておく。今どこにいるんだい?』

 

「今は彩斗くんと一緒にランニングコースの道にいる。」

 

『分かった、彩斗君にも待っていてくれるように伝えてくれ』

 

「ううん、私も彩斗くんも犯人を追うよ。」

 

『何だって?おいなの・・・』

 

ピッ!

 

そう言って電話を切る。

 

「いくよ。彩斗くん」

 

「ああ」

 

そういうと私たちは飛行魔法で、犯人が逃げた方向に向かって飛んだ。

 

なのはSide out

 

目的地が見えたので、徐々に高度を落とし手前で着地する。

さてこの格好じゃ目立ち過ぎる。

 

「キューフォー、バリアジャケットのカラーリングを変更、夜間迷彩だ。」

 

《了解しました・・・夜間迷彩変更完了しました。》

 

そうレスキューフォースが答えるとオレンジ色から全身黒色に変更された。

 

「よし、それとビル全体をスキャン頼む。敵の配置と装備が分かればなんとかなるかもしれない」

 

《了解しました。マスター》

 

そう言ってレスキューフォースは作業を開始した。

元々レスキュー用に作ったこいつにはこういう機能がたくさんある。

 

俺は再びビルを見上げる。六階建てのビルで廃墟になって大分経つようだ。

まるでちょっとした心霊スポットの様。

 

周囲を確認すると本来あるはずの非常階段などはボロボロになっており使用するにはちょっと難がありそうだ。

窓ガラスは所々割れていて外から丸見えになっている。

 

《スキャン完了しました。敵の配置と装備です》

 

「分かった、報告頼む」

 

《了解、まず正面ロビーに二名、武装はハンドガンの様です。次に、二階は問題なしです。そして三階に二名、此方も武装は同じです。

 四階には六人います。内二名がアリサさんとすずかさんです。武装はハンドガンが二名、マシンガンを持っているのが二名です。》

 

「分かった、無線とか使って連絡はしているか?」

 

《どうやら定時連絡はしていないようです。》

 

なるほど・・・それなら何とかなるか?

しかし少しでも音を立てればばれるしやはりここは結界で犯人だけ隔離するかな。

とりあえず父さんに報告しなきゃ。そう言って携帯電話を取り出し父さんの携帯にかける。

 

プルルルル、プルルルル、プルルr、ピ

 

「もしもし、父さん?」

 

『ああ彩斗か、どうだ?犯人の居場所は?』

 

「家の近くにある廃ビル。犯人の総人数は8人で配置と武器は今から転送する。」

 

『わかった。お前はどうする?』

 

「とりあえず結界でアリサちゃんとすずかちゃんを犯人達と隔離。

 そのあとスタンショットで全員気絶させて行動を封じる予定だけど。」

 

『・・・わかった。だが無茶はするなよ。犯人逮捕はこちらに完全に任せてもかまわない。

 お前は自分が生き残ることと二人を助けることを優先するんだ。』

 

「了解。」

 

そういうと俺は通話を切る。

手に入れたデータを父さんに送ったあとなのはに話しかける。

 

「とりあえずなのはちゃんはまだ魔法を知らないということで通している。

 だから君は犯人逮捕に協力したことは伏せて、終わったあとに偶然通りかかったことにしてくれ」

 

「了解なの。でもどうしよう。魔法はともかく御神流を使ったらお父さんにばれちゃうかも。」

 

「・・・そうだな。今考えた俺が考えた奴でいこう。そうすれば俺はあくまで偶然二人を助けられたことになるから。」

 

「え?」

 

「とりあえずなのはちゃんは俺に合わせて会話してくれ、そうすれば問題ない。

 あとなのはちゃんはこのバイザー付けといて」

 

そういうと俺はバイザーを渡す。

 

「どうして?」

 

「人間は一番人を目で判断するからな。目が見られなきゃある程度ごまかせる。」

 

「答えになってない気も・・・。」

 

「とりあえず合わせてくれればいい。・・・それじゃあ結界使うぞ」

 

「うん」

 

そういわれた俺は結界魔法をビル全体に向けた発動する。

 

 

アリサSide

 

アリサ・バニングスは見知らぬ男たちによく状況が分からないうちに車に押し込められ、手も紐で縛られて身動きがとれず恐怖していた.

途中で目隠しされ、男たちの言動に耐えながら車に揺られていると、どうやら目的地についたらしい。

 

「着いたぞ、さっさと下ろせ。気づかれないようにな」

 

「分かってるっつの。」

 

そしてアリサとすずかは男たちに口を布をつめられ叫び声をあげられないようにされると、

どこか建物の中に運ばれた。おそらく4階まで登って部屋に入ると、そこで手を縄で縛られほおり投げられる。

そして男がアリサとすずかの目隠しと口の布をはずす。

 

目を開けると、男がニヤケ顔を浮かべていたので、二人はもう一度目を閉じたくなった。

 

(と、とりあえず冷静に出口の確認をするべきよね。)

 

アリサは恐怖をを必死に抑えつけながら辺りを見渡すと、

このコンクリートがむき出しのこの一室はそこそこ広い、取りあえずドアは2つあることを確認する。

 

入ってきたドアと、奥にもうひとつのドア。一応窓もあるが、ここは4階だ。

二人には飛び降りるなど無理な上に、隣の建物との間隔が狭いらしく、光などまったく入っていない。

 

「ちょっと、あんたたちこんな事して唯で済むと思ってんの!」

もはや冷静でいられなかったアリサは犯人の一人に突っかかった。

すずかのほうはもはや喋る気力もないようだ。完全に怯えている。

 

「ふーん、まだそんな元気があるのか、立場わかってるの?」

 

「ど、どうせアンタたちなんて警察に捕まるんだから! 」

 

「ははは、これだけ考えて練った計画なんだ、よほどのイレギュラーがない限り捕まることはないさ。」

 

「っく・・・。」

 

「まあ金をもらうまでは生かしといてやるから安心しな。そのあとは何されても俺は知らないがな。」

そういうと男は気持ち悪い高笑いをする。

アリサはもはやそんな未来に恐怖するだけだった。

 

次の瞬間に犯人達が目の前から消えるまでは・・・。

 

アリサSide out

 

 

「な、なんだ!?」

 

犯人達は驚いている。

突如目の前の人質二人が消え、周りの風景が若干変わったからだ。

彼らは知る由もなかったが、これは彩斗が発動した結界だった。

 

「おい、一体どうなってるんだ!!」

 

「し、知らねぇよ!!」

 

完全にパニックになっている。

そこへ・・・。

 

「残念だけど、あんたたちは直ぐに捕まるよ。」

 

知らない声に驚いた犯人が声のした方を向くと

バイザーを付けたツーテールで栗色の髪の少女が一人立っていた。

 

手にはデバイス「ブレイズハート」がデバイスモードで装備されている。

 

「おい誰だか知らないが、俺たちが捕まる?馬鹿言ってんじゃねぇよ。

 どうやって進入し他か知らないが、ここはお前みたいな子供が1人で遊びに来るところじゃねーんだ。

 で、大人たちは呼んだのかい?」

 

「さあね、どうかな」

さっきからなのはが口調を変えているのは、彩斗に言われたからだ。

どうしてかは曖昧に返されたが、とりあえず正体がばれないようにするためらしい。

 

「ヘッ、とにかく俺らのやる事は変わらねぇな。

 場所を変えて、そんでおめェがどうやってこの場所を突き止めたか、

 じっくりじっくりと時間をかけて聞こうじゃねえか!!」

 

もう一人の男も、なのはを脅威とは思っていないようだ。

 

「ハッ、それにしてもコスプレ大会を抜け出してきたのか!?

 それにそんなオモチャみたいな刃物持ってたらあぶねぇぞ!」

 

男2人はふところからスタンガンを取り出した。

なのはの格好はすでに白色のBJに身を包んでいる、見た目は未来でのエクシードモードのBJだ。

どうやら犯人達にはブレイズハートがタダのおもちゃにしか見えないようだ。

 

この男達は魔道師ではない。なので、基本的に魔法は使うつもりはなのはにはない。

 

なのはの目が威圧的に細まる。

 

「少し、頭冷やそうか」

 

「ちょーっとお寝んねしてもらうぜ。」

 

「魔法少女舐めないでほしいわ」

 

男がひとり襲い掛かってくる。なのはの腕が高速で動いた。

ドスッという鈍い音が聞こえた。

 

「ぐぁっ――――・・・・・・・・・。」

 

「なっ貴さ・・・ぐわっ・・・。」

 

男が気絶すると同時にブレイズハートを使いもう一人を無力化する。

間髪いれずに他の二人の元へと向かう。

 

「くそ貴様!!」

 

男二人はマシンガンを取りだす。

 

「もうお前には用はない。死ね!」

 

そう言って男二人はマシンガンをなのはに向けて撃とうとする。

しかし・・・。

 

「「ぐわ・・・・・・。」」

 

カラン

 

二人の手元に雷の弾丸があたり、マシンガンを落とす。

その隙を逃さずになのはは犯人の後ろに回る。

 

「なっ、ぐぇ・・・。」

 

男はおかしな声を上げ、一瞬のどに手を当てるがそのまま倒れた。

鋼糸を首に巻いて無力化したのだ。

薄暗い部屋の中、鋼糸は注意深く見ないと視認できない。

もう一人は何が起こったかわかっておらず隙だらけだった。

 

そこにもう一度雷の砲撃が襲い掛かり、叫ぶまもなく彼は気絶した。

 

そこへ男を四人引っ張り彩斗が現れた。

 

「ミッションコンプリート」

 

そういうと彩斗はその四人を倒れる他の四人のところで投げる。

全員が気絶していた。

 

「とりあえず、アリサちゃんとすずかちゃんを縛るために会った紐がまだあったからそれを使って無力化するぞ。」

 

「うん、わかった。」

 

そういうと二人は残る4人も縄で縛り無力化する。

そうして全員を縛ると彼らは一階まで降りる。

そのあと彩斗は結界をとく。

 

結界をといたあとに急いで二人は階段を上り、

四階まで行く、なお二人はすでにバリアジャケットを解除している。

 

「大丈夫か!?」

そういいながら彩斗は二人に近づく。

 

「え、えぇ・・・私は大丈夫よ。すずかは・・・?」

 

「私も平気・・・でもどうしてここが?」

 

「偶然ここを通りがかっただけさ」

 

「私もだよ。」

 

そういいながら二人はアリサとすずかの縄を解く。

 

「おい!?大丈夫か!!??」

 

突然大声がしたので、振り向くとそこには制服姿の父さんと

父さんの同僚の刑事さん他数名の警察官がいた。

 

「全員大丈夫だよ、父さん。」

 

「犯人達は?」

 

「そこで寝てる。俺たちが来たときにはすでにこうなってた。

 その前に人にあったんだけど・・・。」

 

「!?その人は今どこに?」

 

刑事さんが聞く、さてここからが勝負だ。

 

「いえ、なんか捨て台詞的な物を残して去っていきました。」

 

「捨て台詞?」

 

刑事さんが聞いてくる。

なのはは完全にハテナ顔だが、約束どおり話を合わせて黙ってくれてる。

 

「えぇ確か・・・『19歳で何が悪い!・・・中の人になんと言われようと私は魔法少女!・・・なの』と」

 

「「「「はぁっ?」」」」

 

その場にいる全員(話をあわせてくれたなのは以外)が全員声を上げた。

 

「・・・ま、まぁ、まあとりあえず無事でよかった。四人には事情聴取ってことで署まで来てもらうけど良い?」

 

「はい、私は大丈夫ですよ。」

 

「わかりました。とりあえず親に連絡してから」

 

「あっ私も」

 

「そうか、じゃあ早速外のパトカーに乗ってくれ、一番前のに全員だ。」

 

「「「わかりました。」」」

 

「わかった」

 

そういうと俺たちはパトカーにのり、署で事情聴取を受けた。

アリサとすずかは助けてくれた人を知らなかったので、

俺たちが答えた。当然嘘の方をね。

 

終わったあと入り口まで行くと

士郎さんと鮫島さんと忍さんが待っていた。

 

「すずか!」

 

「お、お姉ちゃん!」

 

そう言ってすずかちゃんは忍さんの元に走り抱きつく。俺はその姿を見て心底安心していた。

良かった守れて。すずかちゃんは忍さんと少し話すと忍さんと一緒にこっちに来る。

 

「ありがとう妹を助けてくれて」

 

「いえいえ、俺達がしたことなんて犯行に気づいて犯人を尾行したことと二人の縄を解いたことくらいです。」

 

「それでも感謝しても足りないわ。本当にありがとう。あなたの名前は?」

 

忍さんが俺となのはに向かって聞いてくる。

はて?忍さんはまだ恭也さんを知らないのか?

 

なのはちゃんに念話で聞いてみる。

 

『あれ?忍さんなのはちゃんのこと知らないの?』

 

『うん、前はお兄ちゃんが連れてきたし、お兄ちゃんが忍さんと知り合ったのは高校生のときだから。』

 

『あぁなるほど。』

 

言われて記憶の中を探ると確かに高校時代のクラスメイトと書いてある。

無印で忍さんが18歳だったから後1,2年はあとってことになる。

 

とりあえずこの話はおいといて質問に答える。

 

「私は高町なのはです。4歳です。」

 

「俺は九十九彩斗です。同じく4歳です。」

 

「なのはちゃんに彩斗くんか。・・・よかったら妹とお友達になってもらえないかしら」

 

「えぇもちろんかまいませんよ。」

 

「ふふ、同い年の友達が増えたね。すずか。」

 

「うん、私は月村すずか。なのはちゃん彩斗くん宜しくね。」

 

「もちろん、そうだそこにいる金髪美人の子」

 

「・・・へ?私?」

 

鮫島にいろいろ泣きついていたアリサが振り向く、

 

「よかったら君も友達になってくれないかな?」

 

「あっ私からも」

 

「っいいわよ。か、勘違いしないでよね!別に助けてもらったからとかじゃないからね!」

 

「ありがとう。俺の名前は九十九彩斗。」

 

「私は高町なのはだよ。」

 

「わ、私の名前はアリサ・バニングスよ!」

 

「よろしくね。アリサちゃん。」

 

「こちらもよろしくバーニン・・・いやアリサちゃん。」

 

そういうと二人はそれぞれの家へ戻っていった。

残っていた士郎さんがなのはちゃんに近づく、

 

「話は終わったか、なのは?」

 

「う、うん終わったよ。・・・お父さんごめんなさい。断りもせずに駆け出しちゃって。」

 

「まあ反省しているなら良い。だけど・・・。」

 

高町家は今夜はいろいろありそうだな。

さてこっちも片付けるか、

 

「父さん・・・結局俺何かしたのかなあ・・・?」

 

「ん?結界を張ったのはお前じゃないのかい?」

 

「俺たちが着いたときには全部終わってたというか、なんというか・・・。」

 

「あの良くわからない捨て台詞残した人が全部やったってことかい?」

 

「多分ね。その辺は犯人たちが起きたら聞けばわかるんじゃない?」

 

「それもそうだな。今回は良くがんばったよ。おかげで被害もあまり出なかったし」

 

「じゃあ俺は家に帰ってるよ。母さんにも説明しなきゃ。」

 

「そうだな。それじゃあな彩斗!」

 

「父さんもじゃあね!」

 

そういいながら俺は手を振って帰った。

 

・・・後で気づいたのだが、この時期ってまだアリサとすずかあってないよな?

どうやら知らぬ間に細かいところが変わっているようだ。

 

まあ今のなのはちゃんが喧嘩してとめるとは思わないから平和的に解決した分いいのか

 

そう思いながら俺は家に帰り、今日のことを母さんに報告した。

なぜか少し怒られた・・・。

 

 

 

説明
あの二人がなぜか登場。
そしてなのはさん成長が早すぎww

独自設定ありです。というより知らぬ間に原作ブレイク
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転生 スカさんは良い人 残酷な描写あり チートはいらない チートはもらってない が応用力がチート レスキューフォース リリカルなのは 

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