ストライクウィッチーズの世界へ〜(とある傭兵と戦闘機)第五話
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サイファー達がこの世界ですごしているがその一方、

 

 元の世界では〜

 

 

   ピクシー視点

 

 

俺はあの戦いの後ベイルアウトしてから救助され、今この病院にいる・・・

 

 「・・・サイファー・・・元気にしてっかな」

 

共に戦い、共に生き残り、そして敵としてあいまみえた俺達

 

あいつの機体より高性能な新型機体を操り、勝負を挑んだが・・・

 

あいつの軌道はあきらかに人が乗る機体の軌道ではなかった

 

結果、唯一の弱点であるエアインテークにミサイルをもらい

 

あえなく撃墜され今にいたるのだが・・・

 

 ナース「フォルクさん、手紙が届いてますよ」

 

 「ああ、ありがとう」

 

ナースが部屋を出た後、おれは手紙の送り主を見てみた 

 

 「送り主はと・・・イーグルアイ!?」

 

それはサイファーと共にガルム隊として活動していたときの航空司令官の名称だが

 

 「・・・あのストーカー司令、なんで俺の居場所を知ってやがる・・・」

 

基地でサイファーのあとをつけまわしてた司令の姿が脳裏に浮かぶ

 

地上ではとても頼りないオヤジだが、空ではずいぶん世話になったものだ

 

 「まぁいい、それよりも内容だ・・・」

 

手紙にはこう記てあった

 

  

 

   やぁラリー、恋人に撃墜された気分はどうだ?

 

   今回はその恋人についての報告だ

 

   彼女は君と交戦した日、基地に帰還最中に突然

 

   消えた・・・煙のようにね・・・

 

 

 

 「相変わらず嫌な言い方をして来やがるな・・・だが・・・」

 

サイファーが行方不明らしい。基地から見えるほどの距離から

 

突然姿を消したと手紙には書いてあった

 

 「墜落では・・・なさそうだな・・・」

 

司令の事だから基地から目視圏内なら隅々まで捜索しただろうが

 

それでも見つかっていないらしい

 

 「なんだ・・・何が起きたんだ・・・」

 

すぐにでも探しに行きたいが、体がまだ不自由でまともに動けない

 

 「サイファー・・・どこに消えたんだ・・・」

 

俺はすぐそばの窓から朝の青空を見上げた・・・

 

 

 

 

 

 

 

  サイファー視点

 

 

 「ヘクショイッ!!」

 

 バルクホルン「どうした?、風邪でも引いたのか?」

 

 「いや・・・」

 

誰か噂話をしてやがるな・・・

 

今俺た・・・私達は車に乗って町へ出かけていた

 

それはバルクホルンさんの妹へ会いに行ったあと、私の生活用品を買いに行くために

 

私は同行しているわけなんだが・・・

 

 ミーナ「・・・ちゃんと心がけてね?」

 

 「・・・はい・・・」

 

ミーナ中佐から負のオーラがにじみ出てる・・・

 

 

 

 事の発端は、坂本少佐のちょっとした発言から始まった

 

 

 

 美緒「サイファー、お前自分の下着とかは持ってるのか?」

 

 「いや、持ってませんが・・・どうかしました?」

 

坂本少佐は出かけるついでに買って来いと言ってきた

 

 「でも、お金持って無いです・・・俺」

 

戦闘機にお金を持ち込むようなことはしないからな・・・

 

 ミーナ「じゃあ私が特別に買ってあげましょう」

 

と、ミーナ中佐が言ってくれた

 

 「じゃあ、お言葉に甘えて・・・」

 

 ミーナ「その代わり」

 

 「?」

 

 ミーナ「ちゃんと女の子らしくする事・・・良いわね?」

 

 「それは・・・無理だと思います・・・」

 

俺は子供の頃から男として育てられたため女の子らしさというものを

 

知らずに育ったからである

 

ある程度は鈴音のおかげで改善されたが、口調などはなかなか直らなかった

 

 ミーナ「で・き・る・わ・ね?」

 

 「・・・はい・・・」

 

有無を言わせないその表情は、俺に更なる恐怖を植え付ける

 

敵に回したら絶対QAAMより厄介だよ・・・この人

 

 

 

 というわけで、女の子らしく訓練することになったのだ

 

 

 

そうこうしていると病院に到着したようだ

 

車を降りて病院に入る私達

 

病室の前に着くと

 

 バルクホルン「・・・久々だな・・・ここに来るのは・・・」

 

彼女はずっと妹さんに会うのを躊躇っていたみたいだが

 

 「行きましょう・・・」

 

そう背中を押してやる

 

 バルクホルン「・・・そうだな、よしっ」

 

ドアを開いて中に入るバルクホルンさん すると

 

 クリス「おねぇちゃん!!」

 

とベットの上から元気のいい声が聞こえてきた

 

 ミーナ「お久しぶりね、クリスちゃん」

 

ミーナ中佐も挨拶をする

 

 クリス「ミーナお姉ちゃんも、お久しぶりですっ」

 

 「はじめまして、クリスちゃー・・・君はっ!?」

 

顔をみてすぐに思い出した 

 

 クリス「あ、あの時のお姉ちゃんっ!!」

 

 一同「え、えぇぇぇぇぇっ!?」

 

そう 彼女とお・・・私は一度、会っていた・・・あの夢の中で

 

 

 

 クリス「お姉ちゃん、この人が助けてくれたんだよっ」

 

 バルクホルン「・・・そうかっ、おまえがっ・・・!!」

 

 ミーナ「あなただったの・・・トゥルーデが話してた少女って・・・」

 

みんなが信じられないといった風だ

 

 バルクホルン「ああ、でもなんとお礼をいったらいいか・・・!!」

 

 「いいですよ、でもまさかあの子がバルクホルンさんの妹だったとはね」

 

そんな会話をしているとクリスちゃんが引き出しを漁っていた。

 

 バルクホルン「どうしたんだ、クリス?」

 

 クリス「・・・あったっ!! これ、お姉ちゃんのでしょ?」

 

彼女が手にしていたもの・・・それは

 

 「私のドッグタグだ・・・」

 

いつからか無くなっていた正真正銘私のドッグタグだった

 

 「フィリア・フェイリールド・・・これが私の名前だ・・・」

 

昔、父さんに呼ばれていた頃を思い出す

 

 

 

 

 

 父「フィリア、おまえは強く生きるんだよ」

 

 「うんっ、約束するよ!!」

 

 

 

 

 

 「クリスちゃん、ありがとう」

 

 クリス「助けてくれてありがとう、フィリアお姉ちゃんっ!!」

 

 

 

こうして予期せぬ再会と、大切なものが戻ってきた俺・・・私達は

 

クリスちゃんが居る病院をあとにした

 

 

 

そして市街地

 

私達は服と下着購入のためにある店に入ったのだが

 

 「無理ですっ!!そういうのはお・・・私は着れません!!」

 

 ミーナ「うふふ・・・遠慮しないで・・・さあ入った入った」

 

ミーナ中佐に脅され、試着室に押し込まれる私

 

 

 

〜二分後〜

 

 

 

 ミーナ「あら、よく似合ってるじゃない!!」

 

 「うう、恥ずかしいです・・・」

 

ミーナ中佐が選んだ服は、シンプルな純白のワンピースだった

 

 「下がスースーしますぅ・・・」

 

もはや誰が見ても十六歳の少女にしか見えない様になってしまった

 

 ミーナ「さて、次は下着ね・・・」

 

そう言って彼女は下着コーナーへ歩いていった

 

その姿は・・・ノリノリじゃねぇかっ

 

しばらくするとミーナ中佐が戻ってきて

 

 ミーナ「やっぱりあなたには白が似合うわね・・・」

 

その片手には白色のブラとズボンがあった

 

 「でも・・・サイズ・・・」

 

 ミーナ「え、でもこれが一番小さいサイズなんだけど・・・」

 

そうか・・・ミーナ中佐は知らないのか

 

 「小さすぎます・・・Dをお願いします・・・」

 

 ミーナ「え、でもあなたの胸・・・」

 

 「良いから良いから」

 

そう言って俺はミーナ中佐に大きいサイズのをとって来てもらった

 

 ミーナ「・・・でも・・・」

 

 「まぁ見てなって」

 

試着室に入ったお・・・私はパイロット用の拘束具を外した

 

 

 〜三分後〜

 

 「・・・どうですか?中佐・・・」

 

 ミーナ「・・・・・・・」

 

 その後、ミーナ中佐は、「年下に負けた・・・・」

 

 と帰りの車の中でつぶやいていた

 

 

 

 

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傭兵 世界 戦闘機 ストライクウィッチーズ 

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