ストライクウィッチーズの世界へ〜(とある傭兵と戦闘機)第七話
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    元の世界〜

 

 

 

 ピクシー視点

 

 

 

 「・・・久しぶりだな、司令」

 

 イーグルアイ「・・・そうだな、ラリー」

 

俺は退院し、今ヴァレー空軍基地に着いたところだ

 

そして今もサイファー捜索の指揮を執っているイーグルアイと合流した

 

 「・・・しかしこれだけ探しても見つからないとはな・・・」

 

 イーグルアイ「消息を立った地点を重点的に探してはいるが・・・

 

 機体はおろか、機体の破片すら見つかっていない・・・」

 

なるほど・・・情報は皆無というわけか・・・だが・・・

 

 「司令、どうしてそんなにサイファーを気にかけるんだ?」

 

そう、俺がサイファーと組んでから司令を見ているとサイファーの事が

 

すごく気になっていたようだった・・・

 

 イーグルアイ「・・・そうか、お前には話すか・・・」

 

司令は答えてくれた

 

 イーグルアイ「・・・私とサイファーの父親は、同期のパイロットであり親友だったんだ・・・」

 

 「なんだって!?」

 

なんだ!?つまりサイファーの親父と司令は知り合いだったのか!?

 

 「でも司令、あんたはサイファーと知り合いじゃなかっただろ?」

 

 イーグルアイ「・・・彼女と会ったのは数回、しかも彼女はまだ幼かった・・・」

 

衝撃の事実だ・・・でも

 

 「サイファーの親父はどうしたんだ?」

 

 イーグルアイ「・・・死んだよ。エリアB7Rでな・・・その時彼女は13歳だったはずだ」

 

 「B7R!?・・・あの円卓で・・・あの場所でか!?」

 

 イーグルアイ「ああ。サイファーの父親・・・いや、リーディアス・フェイリールドは

 

 その日あの空域の哨戒任務に就いていた・・・俺と共に・・・」

 

思い出すのが辛いようだ・・・でも司令は続ける

 

 イーグルアイ「空域を哨戒していると突如、レーダーに反応が出た。

 

 レーダーを見たらベルカ本土の方角から多数の機影が確認できた」

 

司令はその時の状況をはなし続ける

 

 イーグルアイ「明らかな不利の状況・・・俺は離脱するぞとあいつに伝えた・・・

 

 だがアイツは・・・

 

 

 

 

 

 イーグルアイ「くそッ!!、リーディ、離脱するぞ!!」

 

 リーディ「・・・俺があいつらを引きつける・・・その間にお前は離脱しろ!!」

 

 イーグルアイ「駄目だ!!お前には基地に娘さんが居るだろうがッ、早く離脱するぞッ!!」

 

 リーディ「この状況で二機で逃げられる方法は無い!!」

 

 イーグルアイ「だったら俺が囮になるからお前が逃げろッ!!」

 

 リーディ「・・・俺は戦う事しかできない・・・娘を頼んだ・・・」

 

 イーグルアイ「・・・この馬鹿野郎が・・・頼まれてやるのはお前が帰ってくる

 

 までだぞ!!リーディ!!」

 

 リーディ「・・・ありがとよ・・・じゃあなっ、また基地で会おう!!」

 

 

 

 

 

  そうして別れた後・・・あいつは基地に戻ってはこなかった・・・

 

 

 

 

 

 「・・・そんな事があったのか・・・」

 

 イーグルアイ「それから私はパイロットを辞め、地上任務に就いていたが、二年後、

 

 彼女はこの基地にやってきた・・・傭兵としてな・・・」

 

司令とサイファーの意外な接点に驚く

 

 イーグルアイ「その時だ・・・彼女の飛び方を見て気がついた・・・彼女の飛び方は

 

 そっくりだったんだ・・・あいつの・・・リーディの飛び方に・・・」

 

 「・・・・・・・」

 

 イーグルアイ「それからだ・・・私は彼女を見守り続けると誓い、航空管制機に搭乗し、

 

 再び空に戻ったのは・・・」

 

 「そういう事だったのか・・・」

 

司令が彼女の事を異常に気に懸けていたのは、彼女を失なわないようにするためだったのだ

 

あいつの父親との約束を・・・誓いを守る為に・・・

 

 「・・・司令」

 

俺は誤解をしていたみたいだ・・・

 

 イーグルアイ「?」

 

 「誤解して悪かった・・・すまない」

 

俺は謝ると同時に司令に尊敬をいだいた

 

こんなにいい航空管制を俺は他に知らない

 

 イーグルアイ「・・・だが今、守ると誓った彼女は消えた・・・」

 

そう、守るべきものであるサイファーは今、消息が途絶えている

 

しかもその地点は、基地からさほど離れていない地点で基地管制塔から目視で

 

確認できる距離のところで・・・

 

 「・・・俺に出来ることは無いか?」

 

俺は司令に聞いてみる

 

 イーグルアイ「・・・お前は空から彼女が消えた地点へ、彼女が飛んできた

 

 同じ空路で飛んできてほしい・・・」

 

 「・・・機体は・・・?」

 

 イーグルアイ「かつてお前の愛機だったアイツをこの基地に運んできている」

 

司令が目を向けるハンガーには、片方の主翼を赤く塗装された俺のかつての相棒が

 

整備を終えてから再び大空を舞うのを待っている・・・

 

 「・・・よう相棒・・・また一緒に飛べるな・・・」

 

 

 

  俺は機体に向かって話しかけると、機体のコックピットに足を運んだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明

 まあ現在もとの世界
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コメント
クラックスさん>この時代あたりからどちらもかなり大胆にB7Rに手を伸ばし始めていた感じです。まあ要は非正規偵察です。この辺りも物語の核心に近づくにつれて描こうと思ってます。(雪下 夾矢)
そういえばB7Rって絶対不可侵が条約で決まっている地域だからB7R近辺にしないと条約違反なのでは?(クラックス)
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傭兵 世界 ストライクウィッチーズ 戦闘機 

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