ハイスクールD×D×D 第1章 旧校舎のディアボロス 第8話 正体、ばらします
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第8話 正体、ばらします

 

Side兵藤 一誠

 

「昨日のは夢だよな?」

 

俺は起きた時そんなことを考えていた

でも…

 

「現実よ、兵藤 一誠君、イッセーと呼んでもいいかしら?」

 

「リアス先輩!?」

 

「そう、そして私は悪魔なのよ」

 

そこから俺は非常識の世界に飲み込まれていくことになったんだ

 

「あとで使いを出すわ

詳しい話は放課後にするから」

 

それからいろいろあって俺は学校に向かった

本当にいろいろあったんだ…

 

Sideout

 

Side龍道 総司

 

あの一件の翌日の放課後

 

「や、どうも」

 

俺とイッセーに話しかけてきたのはイケメンの騎士、木場 裕斗

 

「で、何のご用ですかね?」

 

一誠は面白くなさそうに返すがお前を呼びに来たやつだぞ

 

「リアス・グレモリー先輩の使いできたんだ

総司君、君にも来てもらうよ」

 

「分かった、俺の仲間もつれて行こう

しばらく待っててくれ」

 

俺は秘封倶楽部の皆を呼びに行く

幸い同じクラスだから話は聞いてたみたいで全員すぐに来たが…

 

「その人たちが君の仲間かい?」

 

「そうね、私たちは総司君の仲間であり友達だよ」

 

「そういう事」

 

「分かったよ、じゃあ僕についてきてほしい」

 

それから俺たちは木場と行くことになった

……のだが

 

「そ、そんな木場君と兵藤が一緒に歩くなんて!」

 

「汚れてしまうわ、木場君!」

 

「木場君×兵藤なんてカップリング許せない!」

 

「ううん、もしかしたら兵藤×木場君かも!」

 

腐女子ェ

まあ、俺はまえにちょっとOHANASHIしたから話題に出されていないが

それから歩いていくと向かったのは校舎の裏手

木々に囲まれた現在は使われていない旧校舎、まさに魔の巣窟でもある

 

「にゃー」

 

いつの間にか猫形態+仙術使用の黒歌が俺の肩の上に乗ってる

 

「此処に部長がいるんだよ」

 

一誠は怪訝そうな顔をしているな

リアス・グレモリーが何かの部活に属していたことを知らなかったってところか

俺たちは二階建て旧校舎の階段を上る

廊下が綺麗なのは驚いたが、埃一つない

そうして二階の奥に行くととある教室の前で木場が足を止める

それにしてもオカルト研究部か、俺たちと大差ないな

 

「私たちの秘封倶楽部と同じようなもんなのかな?」

 

「我、そう思う」

 

「そうだろ」

 

俺たちはオカルト研究部について話していた

実質秘封倶楽部と変わんないだろうしな

 

「部長、連れてきました」

 

そして中に入ると…

 

「うわぁ……これは酷い」

 

「魔法陣ばっかです!」

 

「しかも初心者用の物ばっかだし」

 

「え?」

 

部屋中に書き込まれた大量の魔法陣

魔力を上げるものとか転送用とかいろいろあんなぁ

しかも、初心者用の

そして奥の方には塔城 子猫、否白音がいた

黙々と羊羹を食べている

そしてこちらに気付いたのか視線が合った

 

「こちら兵藤 一誠君と龍道 総司君」

 

「私はマエリベリー・ハーンです、メリーと呼んでください」

 

「私は宇佐美 蓮子よ」

 

「我、龍道 紫苑」

 

「私は龍道 橙です!」

 

「あ、どうも」

 

ペコリと頭を下げて反応する白音

それで俺たちも頭を下げて反応する

すると羊羹を食べるのを再開する

 

シャー

 

シャワーの流れる音が聞こえる

何でこんな所にシャワーがあるのか不思議で堪らない

 

「にゃー!」

 

見るな、ね

分かってるよ黒歌

 

キュ

 

それから水を止める音が聞こえ…

 

「部長、これを」

 

姫島 朱乃の声が聞こえた

タオルを渡したってところだな

 

「ありがとう、朱乃」

 

カーテンの奥で着替えているみたいだな

一誠はそれを見て顔がにやけている

 

「……いやらしい顔」

 

「全く持って白音の言う通りだな」

 

「「!?」」

 

「そうね、白音ちゃんの言うとおりね」

 

「ど、どこで?」

 

なんで俺たちが本当の名前を知っていたのか気になってるみたいだな

羊羹まで落としそうになってるし

塔城 子猫って名乗っているから当たり前だろうが

さて、もうそろそろ黒歌の正体をばらす時が来そうだな

 

そしてリアス・グレモリーがシャワーカーテンの向こうから出てくる

制服を着こんでいるが髪は濡れている

此方を見ると微笑んで

 

「ごめんなさい

昨夜、イッセーも家にお泊りして、シャワーを浴びてなかったから、今汗を流していたの」

 

それからもう一人、姫島 朱乃が出てくる

絶滅危惧種の黒髪ポインテールが特徴

いつも笑顔を絶やさずリアス・グレモリーと共に「二大お姉さま」と称されている人物

そして堕天使幹部、バラキエルの娘

 

「あらあら、。初めまして、私、姫島朱乃と申します。

どうぞ、以後、お見知りおきを」

 

ニコニコ顔で丁寧なあいさつ

普通の人だったら落ちるだろうな

 

「こ、これはどうも。兵藤一誠です。こ、こちらこそ、初めまして」

 

「マエリベリー・ハーンです、メリーとよんで下さい」

 

「宇佐美 蓮子よ、初めまして」

 

「………龍道 紫苑」

 

「龍道 橙です!」

 

「そして俺は龍の道を往き総てを司る男………龍道 総司だ」

 

「うん、これで全員揃ったわね

兵藤 一誠君、いえイッセー。それと龍道 総司君とその仲間の皆さん」

 

「は、はい」

 

「私たちオカルト研究部はあなたたちを歓迎するわ」

 

「え、ああ、はい」

 

「悪魔としてね」

 

一誠は無言になった

俺たちは真面目な顔になった

ここからが本番だな

 

俺たちはその後、ソファーに座った

 

「単刀直入に言うわ、私たちは悪魔なの」

 

「「「「「知ってる」」」」」

 

俺たち秘封倶楽部メンバーは一言で切り返す

だが、イッセーは戸惑ってるな

 

「あら、やっぱり貴方たちは知っていたのね

イッセーは信じられないって顔ね。まあ、仕方ないわ

でも、貴方も夕方に公園で見たでしょ

天野 夕麻に羽が生えるところをね」

 

「ッ!?なんで先輩たちは覚えているんですか?

他の人たちは忘れていたのに!」

 

「それはおいおいと説明するわ

先ず話すのは彼女が堕天使だと言う事よ

元々は神に仕えていた天使だったんけれど、邪な感情を持っていたため、地獄へ落ちてしまった存在。私たちの敵でもあるわ」

 

「それは違うだろ?

知らないかもしれないが今3勢力は和解に向けて話し合いをしようと考えているんだぞ」

 

前にスキマで話を聞いていたから間違いはない

 

「「「「!?」」」」

 

「あ、あなた本当に何者なのよ?」

 

「まあ、それはおいおい」

 

「まあいいわ、続けるわよ

私たち悪魔は堕天使と太古の昔から争っているわ

冥界――人間界で言うところの『地獄』の派遣を巡ってね

地獄は悪魔と堕天使の領土で二分化しているの

悪魔は人間と契約し代価をもらい、力を蓄える

堕天使は人間を操りながら悪魔を滅ぼそうとする

此処に神の命を受けて悪魔と堕天使を問答無用で倒しに来る天使を含めると三すくみ

それを大昔から繰り広げているのよ」

 

まあ、分かりやすい説明だな

何も知らない人が聞いたら厨二病乙と言いそうだが

 

「いやいや、先輩

いくら何でも普通の男子高校生である俺には難易度のの高いお話ですよ

え?オカルト研究部ってこういう事?」

 

いやいや、これはオカルト研究部の話題じゃなく事実だよイッセー

 

「オカルト研究部は仮の姿よ。私の趣味

本当は私たち悪魔の集まりなの

それじゃあ天野夕麻について説明するわね

彼女は堕天使と呼ばれる存在よ

とある目的があってあなたに接触した。

そして、その目的を果たそうとしたところ…」

 

「俺の邪魔に会ったから撤退し記憶を消した

だから俺たち以外の連中は彼女の記憶がないんだ」

 

「そういう事よ、恐らくまたあなたを目的のために狙うでしょうね」

 

「目的?」

 

「そう、貴方を殺すため」

 

「俺は堕天使だと気付いていたしお前の中に眠る神器(セイクリッド・ギア)にも気づいていたから見張っていたわけだ、殺されないようにな」

 

「な、なんで俺がそんな!」

 

「落ち着いてイッセー

仕方なかった……いいえ、運がなかったのでしょうね」

 

「そうだな、秘封倶楽部のメンバーにも狙われる対象になる者もいるし」

 

「なんで!なんで俺が狙われるんだよ!」

 

はぁ、落ち着いて聞いてほしいものだな

 

「彼女があなたに近づいた理由はあなたの身にとある物騒なものがついているかいないか調査するためだったの

きっと反応が曖昧だったんでしょうね

だから、時間をかけてゆっくり調べた。そして、確定した

貴方が神器を身に宿す存在だと――」

 

確かにイッセーは神器を宿している

それも神滅具(ロンギヌス)である赤龍帝の籠手(ブースッテッド・ギア)を

まあ、俺はそれ以上の物を持ってるんだが

な、レッド、ホワイト

 

(そうだな)(そうですね)

 

「神器とは、特定の人間の身に宿る、規格外の力

例えば、歴史上に残る人物の多くがその神器保持者だと言われているんだ

神器の力で歴史を残した」

 

「たとえば織田 信長とかな

妖刀創造(クリエイティング・ブレイド)だったっけな」

 

紫苑がもらった刀がその力の源だったみたいだけど

今は橙の中にあるんだが…

あの京都から帰った後見せてもらってたら橙が触れて体の中に入っちゃったんだよな

 

「その通りですわ

それだけではなく現在でも体に神器を宿す人々はいるのよ

世界的に活躍する方々はいらっしゃるでしょう?

あの方々の多くも神器を有しているのです」

 

「大半は人間社会規模でしか機能しない物ばかり

ところが、中には私たち悪魔や堕天使の存在を脅かすほどの力を持った神器があるの

イッセー、手を上にかざしてちょうだい」

 

俺やグレモリー眷属たちの話を聞いた後

手を上げろって言われて怪訝に思うイッセー

 

「いいから、早く」

 

リアス・グレモリーにせかされて手を上げるイッセー

 

「目を閉じて、貴方の中で一番強いと感じる何かを心の中で想像してみて頂戴」

 

「い、一番強い存在……。ド、ドラグ・ソボールの空孫(そらまご) 悟(さとる)かな……」

 

ドラゴンボールの孫悟空擬きか

 

「では、それを想像して、その人物が一番強く見える姿を思い浮かべるのよ」

 

そしてイッセーは言われるままに思い浮かべる

 

「そして、その人物の一番強く見える姿を真似るの。強くよ?弱くじゃ駄目」

 

これは恥ずいな

なかなかやらないイッセーに痺れを切らしてリアス・グレモリーが急かすと…

 

「ドォ〜ラァ〜ゴォ〜ン……波!」

 

おい!?なんかかめはめ波風にやってるぞ

普通に「ドラゴン波」って短く切るような感じだった気がするんだが

 

「さあ、目を開けて

この魔力漂う空間なら、神器も容易に発現するはず」

 

そしてイッセーの手が光りだし赤龍帝の籠手が現れる

 

「ついでに俺たちも見せようかな

目覚めろその魂!

赤龍神帝の籠手!白龍神皇の光翼!」

 

「私も行こうかな、開きなさい!

境界の扉(ボーダーズ・ドア)!」

 

「なら私も、切り裂け!

殲滅一閃の剣(カタストロフィー・ソード)!」

 

「私もです!

妖刀創造(クリエイティング・ブレイド)!」

 

メリーの神器、境界の扉

空間移動用の神器、平たく言えばド○○○んのど○○○○アだ

蓮子の神器、殲滅一閃の剣

ありとあらゆる斬ったものを破壊する剣

簡単に言えば斬ったものを「キュッとしてドカーン」する

橙の神器、妖刀創造

魔剣創造(ソード・バース)や聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)の妖刀版

何故か鉄砕牙だが…

 

「な、なんじゃこりゃぁあああああああ!!」

 

「あ、貴方たち

なんて強力な神器ばかり…」

 

驚くリアス・グレモリー

 

「しかも神滅具(ロンギヌス)の赤龍帝の籠手と白龍皇の光翼を同時に持ってるなんて…」

 

「何を勘違いしているんだ?」

 

「え?」

 

「俺の神器は赤龍帝の籠手なんかじゃない

イッセーのが赤龍帝の籠手だ

俺のは赤龍神帝の籠手と白龍神皇の光翼だ!

封じられているドラゴンは『真なる赤龍神帝』グレートレッドと『真なる白龍神皇』グレートホワイトだよ」

 

「「「「な!?」」」」

 

「まあ詳しいことは聞かない方が精神の為だ」

 

「そ、そうみたいね

イッセー、貴方はその神器を危険視されて殺されそうになったのよ

これからも恐らく命を狙われるわ」

 

「そ…そんな!そんな事って!!」

 

「だから、悪魔に転生してみない?」

 

「え?」

 

「悪魔に転生すれば狙われることもほとんど無くなるわ

それに…」

 

来るか!リアル悪魔の囁き!!

 

「私のもとに来ればあなたの新たな生き方も華やかになるかもしれないのよ?」

 

「確かにな、お前の夢のハーレム王になることもできるかもしれないぞ」

 

「なんと!?それはどういう事ですかな、総司君?」

 

「それは私が答えるわ

悪魔には階級があるの。爵位って言うのがね」

 

それからリアス・グレモリーの説明が始まった

長かったから省略していえば

悪魔が戦争でかなり死んだ

どうにかしないと!

でも出産率低いし…

そうだ!人間を転生させよう

どうやってモチベーションを上げさせようか?

しょうがない、転生悪魔にも爵位を手に入れるチャンスをやろう

イッセーも昇格すればハーレム作れるぜ

そして説明を聞いたイッセーは…

 

「マジか!俺が!俺がハーレムを作れる!?

え、エッチなこともしてもいいんですよね!?」

 

「そうね。あなたの僕にならいいじゃないかしら?」

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

悪魔、最高じゃないか!!なります!俺、先輩の眷属になります!!

ハーレム王に俺はなるっ!!」

 

「フフ、面白いわ、この子」

 

と言う訳でイッセーは転生する事になったのだが…

 

「じゃあ『兵士』の駒を…

1個、無理か…2個…3個……4個!?まだ無理だって言うの!?

5個…6個…7個……8個ですって!?これが赤龍帝の籠手の力なの?」

 

「いやいや、イッセーが弱いから8個で済んだだけだぞ

もし強い奴だったら転生できなかったぞ」

 

「これが神滅具(ロンギヌス)なのね

まあいいわ、改めて紹介しましょうか。裕斗」

 

「僕は木場 裕斗。兵藤 一誠君や龍道 総司君と同じ二年生だって事は分かっているよね

えーと、僕は悪魔です。よろしく」

 

「……一年生。……塔城 子猫です

よろしくお願いします。……悪魔です」

 

「三年生、姫島 朱乃ですわ。

一応、研究部の副部長も兼任しております

今後もよろしくお願いします。これでも悪魔ですわ。うふふ」

 

「そして、私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ

家の爵位は侯爵。よろしくね、イッセー」

 

グレモリー眷属たちが自己紹介をしたか

だったら、俺等もかな

 

「だったら俺たちも、橙から」

 

「二年、龍道 橙です!化け猫でらんしゃまの式をやってます!」

 

「………二年、龍道 紫苑、無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)」

 

「同じく二年生のマエリベリー・ハーンです、メリーって呼んでください

ただの人間です」

 

「私は秘封倶楽部副部長の宇佐美 蓮子よ

同じくただの人間です」

 

「そして俺は龍の道を行き総てを司る男………龍道総司だ

秘封倶楽部の部長をしている

妖怪の賢者と仙人の間に生まれた半妖だ

そして最後にもう一人…」

 

「え?もう誰もいないじゃない」

 

「もういいぞ黒歌」

 

そうして仙術を解いて肩から飛び降りると人の姿になる黒歌

 

「黒歌………姉さま!?」

 

「久しぶりね白音、SSランク級はぐれ悪魔の黒歌だにゃん

今は総司の式神をやっているにゃん、猫?の転生悪魔だにゃん」

 

「はぐれ悪魔 黒歌!?」

 

戦闘態勢を取るグレモリー眷属たち

まったく…

 

「そうだよ、自らの僕を無理やり言う事聞かして犯そうとしたクズ悪魔を殺した

はぐれ悪魔の黒歌だよ、俺の彼女でもある

だから、戦闘態勢を解け

妹使って脅すような主を殺して何が悪いんだ?当然の結果だろ」

 

「な、何を言ってるんですか先輩?

私を使って脅されていたって………」

 

「文字通りの意味だ

「言う事聞かねえと妹を犯すぞ」とか「妹の白音が殺されたくなければ大人しくするんだな」とか言われて疲れが溜まっているのに一人ではぐれ悪魔討伐に行かされたり

卑猥な行為をされたんだ、主を殺したくなるに決まっているだろ?」

 

「「「「な!?」」」」

 

イッセーを除くグレモリー眷属たちが驚いた

 

「総司の言う通りにゃん

それで逃げているところを拾ってくれたのがまだ小さい総司だったんだにゃん

今は龍道家で暮らしているにゃん」

 

「そういう事だ、だからはぐれ悪魔と言う理由で黒歌を傷つけるなら…」

 

「「「「「容赦はしない!」」」」」

 

俺たち秘封倶楽部はグレモリー眷属に向かって宣言した

 

Sideout

 

 

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遂にイッセーが
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