ハイスクールD×D 喧嘩番長の新たな喧嘩 第9話
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  「おはようございます」

 

 リビングに入ると大、アーシアを除いたメンバーがいたのでイッセーは挨拶をした

 

 「・・・どうかしたんですか?」

 

 リアス達の顔を見てイッセーは何かあったのか尋ねた

 

 「・・・実はねこんな手紙があったのよ」

 

 リアスはイッセーに手紙を見せた。その手紙には

 

 『アーシア・アルジェントは預からせてもらった。返してほしければ山の頂上に来い。なお来ていいのは兵藤一誠のみだ。他の者が来た場合、彼女の命は無いと思え』

 

 「・・・部長、こ、これって」

 

 「・・・事実よ、この手紙を読んだ後アーシアのいた部屋に入ったら彼女は居なかったわ」

 

 「・・・・部長行かせてください!このままだとアーシアが・・・」

 

 「解っているわ。私の大事な下僕に手を出したことを後悔させてやりましょう」

 

 「はい!」

 

 リアスとイッセーが燃えていると

 

 「・・・・・でも、この手紙にはイッセー先輩のみと書かれていますよ」

 

 「「っあ!!」」

 

 肝心なことを忘れていた二人であった

 

 

 

 

 

 

 

 「・・・・・」

 

 山の頂上では前世で父・英がデジタルワールドで着ていた服を着、仮面を被った大がじっと立っていた

 

 「あ、あの〜。私をどうするつもりなんですか?」

 

 ロープで縛られたアーシアが大に尋ねた。尚、アーシアはこれが大だとは知らないでいる

 

 「・・・お前は兵藤一誠をここに来させるためのエサだ。危害を加えるつもりは無い」

 

 そう言った。だが、心の中では

 

 「(・・・・俺らしくない話し方だよな)」

 

 そう思っていた。そんな時、地面が光り魔法陣が描かれた

 

 「・・・・来たみたいだな」

 

 魔法陣からリアス、朱乃、祐斗、小猫が現れたがイッセーの姿が見当たらなかった

 

 「・・・兵藤一誠はどうした?まさか、臆病風に吹かれたわけじゃないだろうな?」

 

 大が聞くと

 

 「・・・私の下僕を馬鹿にしないで貰えるかしら」

 リアスが笑って言うと

 

 「おぉおおおおおっ!!」

 

 上空から叫び声が聞こえた。上を向くとイッセーが拳を構えて落ちてきた

 

 『Boost!』

 

 「喰らえぇぇぇぇーっ!!」

 

 力が増し、落下の勢いを加えた拳が大に放たれたが

 

 「・・・甘い」

 

 大は左手でその拳を受け止め

 

 「ふんっ!!」

 

 イッセーを投げ飛ばした

 

 「まだまだー!部長、『プロモーション』の許可してください」

 

 体勢を立て直した後、イッセーはリアスにそう告げた

 

 「許可するわ」

 

 リアスは頷いた

 

 「プロモーション『戦車』!」

 

 『Boost!』

 

 プロモーションを終えると、イッセーは拳を握り大に突っ込んだ

 

 「戦車の特性はあり得ない防御力と、馬鹿げた攻撃力だ!!」

 

 戦車になりパワーの上がったイッセーの拳が大に繰り出された。大の拳とイッセーの拳はぶつかり、パワーは均衡していたが

 

 「おらぁっ!!」

 

 大は気合でイッセーの拳を弾き飛ばし、反対側の拳を腹に打ち込んだ

 

 「かはっ!?」

 

 戦車になって防御力が上がっているイッセーだったが、大の一撃を喰らい息を吐き、吹き飛んでしまった

 

 「パワーでダメならスピードだ!プロモーション『騎士』」

 

 騎士に昇格すると、イッセーは騎士の特性『スピード』で大の背後に移動した

 

 「ふん!」

 

 が、大は振り向きざまに蹴りをイッセーの顔にヒットさせた

 

 「・・・・・兵藤一誠。アーシア・アルジェントを・・彼女を助けたいと思うお前の気持ちはその程度か?このままだと、お前は一生誰も守れないぞ。自分の大切な物すらな」

 

 「ふ、ふざ・・ける・・・な。アーシアを助けたいと思う俺の気持ちはこんなもんじゃない」

 

 地面に倒れていたイッセーは力を振り絞り立ち上がった

 

 「なら、見せてみろ。お前の・・・想いの力を」

 

 「(想いの力?・・・そう言えば部長が言ってたっけか・・神器は使用者の想いの力で動き出すって。その力が強ければ強いほど神器は応える)」

 

 イッセーは左腕に装着されている籠手を見て言った

 

 「なあ、俺の神器よ。俺はアーシアを助けたい・・・いや、助けなきゃいけないんだ。一発、一発だけでいいから俺に・・・力を寄こせーーー!!」

 

 イッセーが叫ぶと、左手の籠手が輝き、その形を変えた

 

 「(やっと目覚めたみたいだな)」

 

 『Explosion!』

 

 その音声と共に魔力が一気に解放された

 

 「な、何この魔力。中級・・いえ、上級悪魔並みの力よ」

 

 リアスはイッセーから発せられる波動に驚いていた

 

 「うぉおおおおおおっ!!」

 

 イッセーは全ての力を左拳に集め大に殴り掛かった

 

 「おらぁあああああっ!!」

 

 イッセーは大の顔目掛けて拳を打ち込んだが

 

 「・・・・・・」

 

 神器を発動した大の右手で拳を受け止められてしまった

 

 「え?この神器って」

 

 「・・・・合格だ。イッセー」

 

 イッセーの手を離し、大は被っていた仮面を取った

 

 「「「「「「大/さん/君/先輩!?」」」」」」

 

 「はぁ〜、演技をするのも楽じゃないな〜」

 

 「マサル、これはどういうことかしら?」

 

 リアスは怒気の混じった声で大に尋ねた

 

 「どうしたも、こうしたも、全部イッセーの為だ」

 

 「お、俺の!?」

 

 「ああ。お前の神器『赤龍帝の籠手ブーステッド・ギア』を目覚めさせる為のな」

 

 大はイッセーのブーステッド・ギアを見てそう言った

 

 「マサル、貴方知っていたの?イッセーの神器の正体を」

 

 「正確にはアグモンが気づいたんだけどな」

 

 大はリアス達に何でこんな事をしたのか話した

 

 「そう、全部イッセーの為に」

 

 「そういうことだ。さて、イッセーの神器も目覚めたことだし・・・訓練はこれからもっと厳しくなるぜ」

 

 「マジかよ!?」

 

 「大マジだ」

 

 「い、いやだーーーーー!!」

 

 この時のイッセーの叫び声は山全体に響いたとか

説明
目覚めるイッセーの力。大対イッセー
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ハイスクールD×D 大門大 デジモンセイバーズ 無敵の喧嘩番長 

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