魔法少女リリカルなのは〜運に見放された転生者〜 第三話 自己紹介
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 第三話 自己紹介

 

 

 

 

 

 

 

 休憩時間も次の授業が始まった。

 

 まだ、新しいクラスになったばかりだから、授業といった授業はしていない。だけど、一人一人教壇の前に出て自己紹介をする事になったようだ。

あ〜ダリィ〜。面倒臭い。眠くても、隣になのはという存在が居る為に眠れない。ああ、どうしてこうなるの……割とガチデ……

 

 

 「それじゃあ、自己紹介をする上で、自分の名前と趣味・特技。そして、将来の夢を語ってもらいましょうか。」

 

 教壇に立っている黒髪の美人先生が言っている。概婚者である。

うへぇ〜嫌だな。面倒臭いから寝る……って出来るわけねえよ!! だって、隣になのはだぜ。絶対にシスコン王の攻撃と殺気が飛んでくるって、最悪だ。

 

 今日は珍しく俺はキチンと起きている。

 

 着々と自己紹介が進んでいく。先に言っておくが、何でか知らんがこのクラスだけ席順が好きなようにして良いらしい。

まあ、俺は一番左端の一番後ろだ。良い感じに太陽の日が当たって最高の居眠り場所なのに、隣になのは。前にバーニング、右斜め前にすずか。

いろんな意味で楽しくなりそうだ。俺は最悪だがな。

 

 他のメンツの席は、なのはの隣がフェイトに続いてアリシアといった感じだ。バーニングの前がはやてだ。そして、他のクラスの奴らだ。

 

 

 風間恭仁は一番右端の一番前だ。俺の席とは完全な真逆だ。そいで、自己紹介だが右から始めやがった。俺がオオトリじゃねえか。

何が恥ずかしくて来栖一馬(くるすユニコーン)ですって自己紹介しなくちゃいけねぇんだ。ああ、マジで泣けてくるぜ。

 

 お、風間恭仁が教卓の前に立った。彼奴絶対にクラスに一人は居そうなナルシストそのまんまだな。

実際顔は良いだろうな。男の俺から見てもカッコイイしな……ジャニーズ事務所にでも入ってろバカ野郎が!!!!!。

 

 

 「俺は風間恭仁だ。」

 

 「趣味・特技はスポーツ全般で、大抵何でも出来る。俺に出来ないことは無いぜ。」

 

 おえぇぇぇぇえ〜〜〜!!

 

 アイツ、めっちゃ良い笑顔でマジウィンクしやがった。

ああ、俺から言わしたら相当痛いぞ。まあ、今の紹介だけで目をハートマークにしている女子どもは色々と人生のやり直しをお勧めするよ。

さて、俺はなのは達の表情を確認してみるとしよう。どんな表情をしているか楽しみだ。

 

 

 まずは隣の魔王様なのは。

うっわ〜汚物・糞を見るような視線で見てるよ。これってガチの時の目じゃん。

 

 フェイトは……視線で人を殺せそうなんですが?! 恐いですね。

 

 アリシアは、エチケット袋!!!!! オブロロロロロロっていう音を出しながら吐いてるぅぅぅぅ。

 

 はやてとバーニング、すずかのよく表情後ろ姿で分る。絶対に負の感情で見てるよ、彼奴嫌われるのか?まあ、俺には関係ないか。

 

 

 「将来の夢は、まあこの俺のイケメンフェイスを生かして色々なことをやりたいな。例えば世界一イケメンなアクションスターになっても良いし、この美声を生かして歌手でも良いや。」

 

 ナルシ発言が嵐の様に炸裂しやがった。誰か止めに入れ、そして女子!! なに目ん玉キラキラ星させてやがる。

だれか、止めろよ。なのは達も耳を塞いでゲッソリしてるぞ。アリシアなんてまた吐いてるぞ……計十回ほど。

 

 

 

 

 

 ……10分後、やっとの思いで終わりを告げた。

 

 はい決定しました。俺の中でコイツは相当ウザい奴だと認定されました。はい皆さん拍手、ぱちぱちぱちぱち〜〜

脳内で俺の分身たちがスタンディングオベーション。初めてだ、お互いに一言も話を交わさずに俺がウザい奴に認定するなんて、奴相当やるようだな。

 

 

 その後、彼奴は俺に対して強烈な殺気を向けてきやがった。俺が何をした、只滅茶苦茶ウザい野郎に認定しただけだろうになんでそんな事で、殺気を向けられなきゃならんのだ。

 

 それから、モブキャラの自己紹介が進んでいき。

 

 アリシア=テスタロッサの順番になった。露骨に風間を遠回りするように、一旦俺の列まで来て教卓の前に出た。

 

 

 「アリシアちゃん、恥ずかしがらずに俺の傍を通ればいいのに。」

 

 あんなセリフを言う奴がマジで存在したんだな。今の言葉を聞いたアリシアが、無表情になった。今の言葉はキツイな、男の俺でも吐きたくなったわ。いや、マジで。

 

 

 「アリシア=テスタロッサです。私はあそこに座っているフェイトの双子に姉です!!」

 

 うん、元気一杯の子はお兄さん大好きですよ。

 

 

 「え〜っとね。趣味・特技はね。運動する事と運動!!」

 

 君はアホな子決定ね。

 

 

 「将来の夢はね、まだ決まってないけど。楽しく過ごせたらそれでいい。」

 

 その意見には俺も賛成だ。君はアホな子だけど、話が合いそうだ。アリシア君……

でもね、君はアホ犬で決定だ。

 

 

 

 

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 それから、モブキャラの自己紹介が進んでいきフェイトの番になった。

 

 さて、なのはの嫁(?)はどのような自己紹介をしてくれるのか? 思えばさ、結構楽しんで無いか俺? 気のせいか。

こやつも、アホ犬と同じように風間恭仁の事を遠まわしに浮かしながら教卓の前に立つ。そして、また彼奴がウザったいキザなセリフを言っていたが、彼奴の言葉に一々耳を傾けていたらバカになる。

 

 

 「フェイト=テスタロッサです。」

 

 うん、落ち着いた物腰。流石執務官。

 

 

 「趣味・特技は……家事(火事)です。後は、運動と走るのが速いです。」

 

 うん?

 

 

 「よろしくお願いします。」

 

 家事が火事って聞こえたのは俺の気のせいか、気のせいだよな。そうだよな、俺の気のせいに決まっている。

 

 

 「あっ?! 夢はまだ決まってませんが、強くなりたいです。」

 

 こうして、フェイトの自己紹介も終わった。強くなりたい? 夫(?)のなのはを負かせる位にか? そりゃあ無理だろう。彼奴は魔王だからなhahahahahaha!!!!! 何か隣からおっそろしい視線を感じるのですが……

(後でオ・シ・オ・キ・ね♪)

お口がそのように動いてました。Shit.ミスったか、俺の思考が読まれるなんて。しかもあのなのはに読まれるなんて、屈辱だ。

 

 だが実際なのはは、「後でお話ししようね♪」っという感じで、親しみをもった感情を込めていたのだが一馬(ユニコーン)のなのはに対しする先入観の為か、そういう風に感じていた。

そいで、またモブキャラの自己紹介が進み。月村すずかの番に回った。

 

 

 「お!! 愛しのマイエンジェル!!」

 

 すいませ〜ん。誰か彼を精神科に連れて行ってください。脳が完全に腐ってますよ、日本の汚点が此処に存在しています。誰か彼を暗殺してください。それが世界平和につながる第一歩ですよ、誰か彼を抹消してください。

 

 

 「あの、先生。」

 

 「何でしょうか? 月村さん。」

 

 マジで、顔色が悪いな。今にも倒れそうで、足元がフラフラしている。絶対にあのクソナルシのせいだろうな……可哀想に……。

 

 

 「具合が悪いので、保健室に行きます。」

 

 「そうですね。顔が真っ青ですし、直ぐに行ってください。」

 

 「はい、先生。ありがとうございます。」

 

 まあ、彼奴が絡まないわけないよな。

 

 髪を掻き上げながら颯爽とすずかのもとに行く。正直に言ってバリキモス。人間として終わってやがる。

うわぁ〜露骨に嫌な顔をしてるよ。流石に可愛そうだから助け舟出してやるか。

 

 

 「先生。」

 

 「どうしましたか? 一馬(ユニコーン)君。」

 

 「ゴパ!!!!!」

 

 と・け・つ!!! だが、これで……

 

 

 「先生、吐血したので保健室行っていいですか?」

 

 「吐血したんですか?」

 

 「はい。」

 

 よし、これで保健室に

 

 

 「ダメです。」

 

 「はい?」

 

 俺の聞き間違いかな。

 

 

 「先生、今なんて言いました?」

 

 「あら、一馬(ユニコーン)君は耳が悪いのでしょうか?」

 

 「グハ!!!!!」

 

 だから、その名前で呼ばないでくれ。と、吐血が、マジヤバス

 

 

 「そんな、リアルな芝居しなくていいですよ?」

 

 「いや、先生。これはし」

 

 「しなくていいですよ。」

 

 「いや、だから先生」

 

 「しなくていいですよ。」

 

 「いy」

 

 「黙れ、豚野郎!!!!!」

 

 「はい。」

 

 何このクラス。冥王様がいらっしゃるよ、談笑していた生徒が一斉に黙り込んだよ。普通さ生徒に向けて豚野郎は無いんじゃない? せめてウンコクズでしょう。

 

 

 こんな感じでグダグダで、時間が過ぎていき。俺まで回らずに自己紹介は終わった。

 

 ああ、俺の名前が知れ渡ってしまった。一馬(ユニコーン)は辛いよ。

 

 

 「「あれ、うち/私の自己紹介は?」」

 

 時間が足りず回らなかった。

 

 

 

 

 

 それにしても、マジで俺の名前が広まるとかないわ〜

 

 

 

 

 

 

 

 どうしてこうなった? ……割とガチデ……

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