仮面ライダーエンズ 第十三話 リベンジと天使と武装コンボ
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コスタ・デル・ソルから数十km離れた場所にある、陸地に近い孤島。ブラックドッグのアジトは、ここにあった。しかし、孤島のどこかにアジトがあるわけではない。孤島そのものが、実は無人島に偽装された要塞なのだ。ブラックドッグが所有する船や飛行機には全てステルス機能が搭載されており、従ってそこがテロリストのアジトなどということには、誰も気付けない。ブラックドッグはこの要塞の中でアンドロイドを始めとする様々な兵器を開発し、日夜テロに勤しんでいるのである。

 

 

「エネルギーの放出を確認。本物です」

ブラックドッグ科学班班長ピューロ・マクベルは、ブラックドッグのリーダー、ガルシア・グラナに報告した。現在二人は、不二子から届けられた代行者の碑文が本物かどうかを確認していたのだ。代行者の碑文からは常に膨大な量のエネルギーが放出されているため、それが確認できれば本物。できなければ偽物、と、大変わかりやすい。今確認していた碑文からはエネルギー放出が確認できたため、本物だ。ガルシアは不二子に言う。

「確かに碑文は受け取った。」

「ただあげるわけじゃないわ。交換条件ってこと、忘れてないわよね?」

「当然だ。そちらについては応接室でお渡しするので、先に行っていてはもらえないだろうか?」

「仕方ないわね…待ってるから早めに来てちょうだいよ?」

不二子はそれを聞いて、応接室に行った。不二子がいなくなったのを確認し、ガルシアはピューロに尋ねる。

「どうだ?」

「はい。リーダーの予想通り、発信機が取り付けられています。」

今碑文がセットされているエネルギー測定機には、測定対象についている発信機を探知する機能がある。しかし元からあった機能ではなく、ガルシアが不二子の裏切りを避けるために、後付けさせた機能だ。もっとも、科学班の人間にしか発信機の反応がわからないように細工をしてあるが。

「どうしますか?」

「せっかく向こうから出向いてくれるというのだ。このままにしておけ」

ガルシアはあまり気にしていない。それほどまでに、彼には余裕があるのだ。

「碑文さえ手に入ればいい。これさえあれば、ようやく完成したアレを起動させられるのだからな。いずれここを嗅ぎ付けるであろう連中を相手に、試運転を行うのも良い。」

「あの女は?」

「始末しろ。どのみち組織の秘密を知った部外者を生かしておくわけにはいかん」

「かしこまりました。」

ピューロは了承し、無線で待機させてあるアンドロイド達に命令を下す。

「命令。峰不二子を始末せよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不二子は、とある相手に連絡していた。

「ルパン。聞こえる?」

不二子が連絡している相手は、ルパンだ。実は、ルパンを利用していたというのは演技であり、ルパンと不二子は始めからブラックドッグを壊滅させるために共闘していたのである。正確には、代行者の碑文の破壊、もしくは封印が目的だが。

 

 

碑文が発掘され、それを一目見た時から、ルパンと不二子は予感を覚えていた。これは、見つけられるべき品ではなかった。直ちに破壊するか、封印する必要がある、と。普段ならそんなことを思ったりはしない二人だったが、二人の直感がそう告げてしまうほどの、得体の知れない何かが碑文には込められていたのだ。ブラックドッグの壊滅は、そのついでである。以前に何回か二人の仕事にブラックドッグが介入してきたことがあり、ルパン自身もテロリストは大嫌いなため、これ以上邪魔をされる前にということだ。ブラックドッグの行動は、守りの厚い神羅博物館から碑文を持ち出せる唯一のチャンスでもあったので、行幸と言える。

「聞こえてるぜ。」

「向こうもそろそろ気付く頃だから、先に始めてるわね。」

「おう。こっちも、あと二〜三分で着くから、それまでもたせな。」

「了解。」

不二子は連絡を終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

要塞へと向かう小型ジャイロ。ルパンが操縦し、次元、五ェ門は半分外に身を乗り出す形で乗っている。本当は二人乗りなのだからしょうがない。次元は言った。

「しかし、あんな手の込んだ芝居を打つなんてな。」

当然、あの演技のことは次元と五ェ門には伝えられていない。

「敵を欺くにはまず味方から。常套だろ?」

「しかし、あの碑文はそれほどまでに危険なのか?」

今度は五ェ門が訊く。

「…ああ。あの碑文からはなんというか…危険を通り越して絶望的な匂いがするんだよ。このままにしておいたら絶対ヤバい」

「絶望的な匂い、か…」

ルパンはうまく口で言い表せていないようだったが、五ェ門はルパンが言おうとしていることを理解した。

そうこうしているうちに、もう要塞に着く。

「じゃ、派手に行こうぜ!」

「おう!」

「心得た!」

ルパンの合図を聞き、次元と五ェ門が飛び降りる。迎撃に出てきたアンドロイド達が、一斉にマシンガンを乱射してきた。次元は弾丸の嵐を掻い潜ってアンドロイドの弱点を銃撃し、五ェ門は弾丸を斬鉄剣で斬り払いながら、アンドロイドを斬る。ルパンはジャイロに搭載された機関銃を撃ち、敵の数を減らしていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神羅の輸送機に乗り、要塞へと近付くアンジール、ジェネシス、銭形。銭形は要塞を見る。

「見つけた!ルパンがいるぞ!」

「どうやら、先を越されたらしいな。」

ジェネシスも確認した。アンジールが告げる。

「三十分後に軍が投入される。その前に、俺達の手で碑文を回収するぞ!」

アンジール達はルパン一味の逮捕と碑文の奪還を命じられているが、もし不可能な場合、神羅軍によってルパン一味と碑文、ブラックドッグを全部まとめて破壊することになっている。敵に利用されるくらいなら破壊した方がマシというのが、神羅上層部の決定だ。そうなる前に、碑文を回収しなければならない。打ち合わせとしては、三人が降下すると同時に輸送機を離脱させ、ルパン一味の逮捕と碑文を奪還。その後時間に応じて軍の攻撃を遅らせ、離脱したのちにブラックドッグを軍が壊滅させる、という流れになっている。と、

「ルパ〜ン!!」

アンジールが降下の合図を出す前に降下する銭形。銭形はルパンの乗るジャイロに飛びついた。

「と、とっつぁん!?」

「ルパン!!逮捕だ!!」

「だから空気読みなさいってば!」

「知るか!!わしは貴様さえ逮捕できれば、何だっていいんだ!!」

銭形を振り落とそうとするルパンと、必死でジャイロにしがみつく銭形。やがて操作をミスったジャイロは墜落して爆発するが、ルパンと銭形はその前に脱出し、

「うわ〜!!」

「ルパ〜ン!!」

追いかけっこをしながら要塞の内部へ入っていってしまった。

「ルパン!?くそ…追うぞ五ェ門!」

「承知!」

既にアンドロイドを全滅させていた次元と五ェ門は、ルパンと銭形を追いかけていく。完全に置いてきぼりを食らったアンジールとジェネシスだがすぐに降下し、輸送機は打ち合わせ通り離脱していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あそこか!」

アーカードの道案内を頼りにたどり着き、要塞を発見する音無。

「お?なんかもう始まってるぞ?」

ザックスの言う通り、要塞のあちこちから煙が上がっている。ルパン達が戦い始めた影響だ。

「急がないと、今度はルパン達に碑文を奪われるわ!」

ゆりは危機感を抱く。しかし、

「だがあそこまでどうやって行く?」

クラウドが行った通り、行く手段がない。いくら陸地に近いとはいえ、要塞との間は結構な距離がある。船か飛行機を使わなければ、乗り込むのは不可能なのだ。当然のことながらあの島に船は出ておらず、飛行機などもってのほか。しかし、

「私の瞬間移動を使えば問題ないわ。」

レスティーは言った。確かに彼女の瞬間移動ならば、簡単に乗り込める。

「決まりね。じゃあお願い」

「わかったわ。」

ゆりの頼みに応じてレスティーは瞬間移動を使い、一同は要塞に乗り込む。待ち受けていたのは、また新たに迎撃に出てきたアンドロイド達。

「結局付き合わされてしまったか…」

「ここまで来たら、やるしかないわよ。」

嘆息する皇魔にベルトとメダルを渡すレスティー。

「誰のせいだと思っているのだ…変身!」

 

〈クレアボヤンス!ヤリ!ホノオ!ク・ヤ・ホ♪クヤホク・ヤ・ホ♪〉

 

皇魔は愚痴りながらもエンズに変身し、レゾリューム光線を出してアンドロイド達を薙ぎ払う。アンドロイドは一瞬で全滅した。

「相変わらずすげぇな…」

「貴様もあれぐらいの働きはしたらどうだ?」

「うっせぇ!お前もだろ!」

日向と直井はこんな状況でも喧嘩をしている。

「馬鹿やってないで、さっさと行くわよ!」

先行するゆり。

「ちょっと待てよ!危ないって!」

ザックスは慌てて追いかけ、クラウドは黙って続いた。

「行くぞかなで!」

「わかったわ。」

「あっ!待てよ音無!」

「僕も行きます!」

音無、かなで、日向、直井も走る。

「ほら、あなたが先行しなくちゃ!」

「ええい面倒な…!!」

「ククク…」

最後にレスティー、エンズ、アーカードが突入していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

実はずっと皇魔達を尾行していたセフィロス。理由は、またゆりが何かよからぬことを企んでそうだったからだ。完全に行動パターンを読まれている。まぁ、ブラックドッグやルパンに対しては、セフィロスも別件で用があった。

ロストグラウンド学園に来る前、いや、かなでと出会う前。セフィロスは誰にも心を開かず、自分のことを話したがらなかった。そんな彼が心を許せた相手が、ジェネシスとアンジールなのである。しかし、今回ルパン一味とブラックドッグのせいで、二人が持つソルジャーとしての誇りは汚されてしまった。セフィロスはそれが許せず、両者に復讐するという名目で、ここにいる。

だが、来たはいいが要塞まで行く手段がない。

「…翼でもあれば、話は別だが。」

彼らしくない無い物ねだりをしてみるセフィロス。

 

 

 

その時、

 

 

 

 

 

 

 

セフィロスの身体に異常が起きた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「こ、これは…?」

その異常は、彼が要塞に行くための方法にはなる。しかし、

「何なんだ…これは…」

彼にとっては、化け物の証。

「…考えても仕方ない。」

今まで人外ばかりがいる学園の教師をやっていたおかげで耐性がついていたセフィロスは、要塞へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エンズ、レスティー、クラウド、ザックス、かなで、アーカードが前線で戦ってくれるが、敵は圧倒的な数の暴力で攻めてくる。倒しても倒しても追いつかない。そのうち、

「くっ…」

ゆりの銃が弾切れを起こした。

「ゆり!」

慌てて駆け寄る音無。

「予備の弾倉は!?」

「もうないわ。」

今のが最後だった。

「俺のを使え!」

音無は代わりに自分のマガジンを渡す。しかし、

「…いいえ、大丈夫よ。」

ゆりはマガジンを音無に返した。

「どうして!?まさか接近戦を挑むつもりじゃないだろうな!?」

「そのまさかよ。」

ゆりは恐れることなく前に出る。

「無茶だ!戻れゆり!」

叫ぶ音無。ゆりはエンズやレスティーのように頑丈なわけでも、クラウド達のように弾丸を無力化する手段を持っているわけでもない。危険すぎる。

しかし、ゆりはあるものを出して襲い来るアンドロイド達に言い放った。

「大サービスで見せてあげるわ。」

それは、携帯質量。

「あたしのアルター能力を!」

ゆりは携帯質量を分解した。再構築した形状は、コンバットナイフ。

「お前、いつの間にアルター能力を!?」

驚く音無。

「一週間くらい前ね。まぁ見てて」

言うと、突然ゆりの姿が消えた。

「あれ?ゆりっぺは?」

「どこへ行った?」

日向と直井はゆりを捜す。

 

次の瞬間、アンドロイドの一体が何の前触れもなく両断された。

 

「!?」

再び驚く音無。アンドロイド達も驚いていたが、その間にまた一体、両断される。またまた一体。またまたまた一体とどんどん倒されていき、最後には全てのアンドロイドが倒された。

これが、ゆりの身につけたアルター能力である。自分の姿を消し、自分が出す音や声、影さえも消してしまい、レーダーにも探知されない究極のステルス。

「名付けて、サイレントアサシン。」

姿を現したゆりは自分のアルターに付けた名前を言った後、再びステルスをかけ、アンドロイドを倒していく。

「すげぇなぁアルター能力って。」

感嘆する日向。

「…」

音無は、どこか悔しそうな顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンドロイドを倒しながら進撃していく一同は、やがて広い場所に出た。そこでは、ルパン、次元、五ェ門、不二子、ジェネシス、アンジールが、共闘している。

 

 

ちなみに銭形は、

「ルパ〜ン!!どこだぁ〜!!?」

要塞内を迷走していた。

 

 

エンズがジェネシスに話しかけた。

「貴様、確かジェネシスと言ったな?」

「その声、セフィロスが言っていた皇魔か。」

「これは一体どうなっている?」

エンズの言うこれとは、なぜルパン一味と共闘しているのか、だ。

「別に共闘しているわけじゃない。敵の戦力が予想以上の数だったから、手を出す暇がないだけだ。」

説明しながら、ジェネシスはアンドロイドの一体をレイピアで斬る。

「なるほど。」

納得しつつ、エンズもメダジャベリンでアンドロイドを斬った。

その時、

 

「そこまでだ!」

 

ガルシアが現れた。隣に一体、アンドロイドを連れている。

「何だ奴は?」

「ブラックドッグの首領、ガルシア!」

エンズの疑問にはアンジールが答えた。

「ならば、奴を倒せば終わるな。死ね!」

エンズはメダジャベリンを構えてガルシアに飛び掛かる。しかし、隣にいたアンドロイドは瞬時に反応し、胸部のハッチを開いて内蔵してあるキャノン砲を撃った。

「ぐおあっ!!」

距離が近すぎて避けられず、直撃を受けたエンズは吹き飛ぶ。アンドロイドは間髪入れずに両腕から刃を伸ばし、エンズに追撃を仕掛けた。エンズも素早く体勢を立て直して反撃するが、アンドロイドの動きに翻弄され、防戦一方となる。クラウドは驚いた。

「何だあのアンドロイドは!?」

このアンドロイドだけ、パワーもスピードも動きも技も、他のアンドロイドとは全く比較にならないほどに精練されたものだったのだ。ガルシアは説明する。

「我々が開発した最高傑作のアンドロイド、シルバーリベリオンだ!量産型とはわけが違う!」

シルバーリベリオンはなおもエンズを圧倒する。

「ぐっ…人形ごときが…!」

エンズはシルバーリベリオンの攻撃をメダジャベリンで受け止めるが、直後にキャノン砲で吹き飛ばされた。

「シルバーリベリオン!そいつらを足止めしろ!」

「了解。」

ガルシアの命令を了承したシルバーリベリオンは、一度エンズを弾き飛ばし、両腕に内蔵されていたガトリングを使って周囲を一斉攻撃する。ガルシアはその間に近くのドアを開けて逃げてしまった。

「くそ…見境がねぇ…」

次元は悪態をつく。シルバーリベリオンの戦闘力は恐るべきものがあり、また同時に周囲のアンドロイド達まで相手にしなければならないため、碑文の破壊もガルシアの撃破も、非常に難しくなっていた。アンドロイドだけならまだ撒けるが、シルバーリベリオンだけはそうもいきそうにない。

と、

「かなでちゃん!」

ゆりが驚愕の声をあげた。かなでがシルバーリベリオンに突撃をかけたのだ。ルパンは同時に、周囲の状況を見る。全員アンドロイドとの戦いに手一杯で、今こちらに気をかけられる余裕のある者はいない。

「チャンス!」

ルパンはこの隙を逃さずに駆け抜け、ガルシアが消えたドアをくぐった。次元、五ェ門、不二子も続く。

「よせ!立華!」

エンズまでがかなでを止めようとしていた。もはやルパン達の姿は見えていない。かなではかなでで善戦するが、相手はエンズをも凌駕する力の持ち主。徐々に追い詰められていく。やがて交差させたハンドソニックの刃が、シルバーリベリオンの左腕の刃を受けて砕け散った。

「!!」

驚くかなでに、続いて襲いかかる右腕の凶刃。

 

 

 

 

しかし、その刃がかなでを真っ二つにすることは、なかった。

 

 

 

 

セフィロスが割り込んできて、正宗で受け止めたからだ。そのまま、シルバーリベリオンを押し返す。シルバーリベリオンはそれを利用して飛び退き、大きく距離を取った。

 

 

 

 

「お父さん…?」

首を傾げるかなで。状況を知らないはずのセフィロスがここにいるから、というのも理由だが、それ以上に、セフィロスの身体に起きている異常について、かなでは疑問に思っていた。

 

 

 

 

セフィロスの右肩から、漆黒の翼がはえていたのだ。彼はこれを使って、ここまで飛んできたのである。

 

「セフィロス…その翼は…!?」

アンジールは驚いて尋ねるが、

「わからない。翼が欲しいと思ったら、いきなりはえてきた。」

セフィロスは首を横に振るばかり。

「その翼についてはまたゆっくり聞こう。今はこいつらを殲滅することが優先だ!」

ジェネシスが言い、セフィロスは頷く。と、

「おのれ…!!」

突然エンズから声が。エンズは、ほんの少しでもかなでを助けようと思ってしまった。今までの彼ならありえなかったことだ。なので、

(余は一体どうしたというのだ!?これも全てあのアンドロイドのせいだ!なにがなんでも殲滅してやるぞ…!!)

という具合に、勝手にシルバーリベリオンのせいにしていた。

「レスティー!あのメダルをよこせ!」

「あれね。わかったわ!」

エンズの要望を察したレスティーは、あるメダルをエンズに渡す。

 

そのメダルは、ケンコアメダルと、ハンマーコアメダル。どちらもコレクのコアメダルだ。

 

エンズはメダルに向かって言う。

「コレク。貴様の力を貸してもらうぞ」

言ってから、エンズは二枚のコアメダルをドライバーにセットし、エンスキャナーを手に取る。

 

 

『だが、これだけは覚えておけ。』

 

 

しかし、スキャンしかけたところで、唐突にコレクの言葉がエンズの頭をよぎった。

 

 

『エンズとはその名の通り、全てを終わらせる者。世界も、時間も、空間も、命も。そして、貴様自身の存在すらも…』

 

 

「…」

「皇魔?」

エンズがスキャンしかけた手を突然止めてしまったため、妙に思って声をかけるレスティー。

「…どのような事情があるか知らんが、余は終わるつもりなどない!」

エンズは気持ちを改め、ドライバーをスキャン。

 

〈ケン!ヤリ!ハンマー!ケヤーハ!!ケヤーハ!!!〉

 

ケヤーハコンボにコンボチェンジした。

「!」

「あっ」

このコンボの危険性を本能的に感知したセフィロスは、かなでを抱いて翼をはためかせ、空中へ逃げる。

「…」

「…」

睨み付けるエンズと、その視線を受け止めるシルバーリベリオン。やがて、エンズは言った。

「さぁ、戦え!」

その言葉を聞いた瞬間、シルバーリベリオンはエンズに向けてキャノン砲を撃った。

 

 

ドガァァァァァンッ!!!

 

 

直撃だ。しかし、エンズは全くダメージを受けていない。戦車を五台をまとめて粉砕できるキャノン砲が、効かないのだ。

「!!」

今度はガトリングを撃つシルバーリベリオン。脅威の命中率によって弾は全弾直撃するが、やはりエンズはノーダメージ。どころか、ゆっくりとシルバーリベリオンに近付いていく。一発一発が、厚さ80cmの鉄板を撃ち抜ける威力なのだが。射撃が無駄とわかったシルバーリベリオンは両腕の刃を出し、さらに刃を振動させ、エンズに斬りかかった。

 

 

ガギンッ!!

 

 

これも直撃。だが、

「そんなものか?」

エンズは全くの無傷。さらに、空中に剣を生成して掴み取り、シルバーリベリオンを斬る。榴弾を零距離から受けても傷一つ付かないボディーに、大きな傷ができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

鴻上ファウンデーション。モニターを見ながら、光生はケーキを作っていた。実は、ブラックドッグにはロストグラウンド学園の修学旅行に合わせて鴻上ファウンデーション製のアンドロイドを極秘に潜り込ませており、それでエンズを監視していたのだ。

光生はエリカに訊く。

「里中君。武器と聞いたら、君は何を思い浮かべるかね?」

「…銃とか、剣とか、槍とか、あと戦車とか…いろいろですね。」

とりあえず、全て武器だ。

「確かに、それも武器のうちに入る。しかし、動物が使う爪や牙なども、立派な武器だ。単純な腕力や敏捷性も、武器になる。」

それは古来よりあった天然の、自分だけの武器。

「時として生き物は、自分の武器を試してみたくなる。戦いたい!と思う。それこそまさしく、『闘争本能』という欲望だ。そしてその闘争本能に従い、人間の武器はより強い敵をより多く、より確実に、そしてより効率的に倒すために進化を繰り返してきた。全ては、欲望の集大成だ。」

ケーキを完成させた光生は、モニター越しにシルバーリベリオンを圧倒するエンズを見た。

「素晴らしいッ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈スキャニングチャージ!!〉

 

エンズはドライバーをスキャンした後、片手をシルバーリベリオンにかざす。すると、シルバーリベリオンを包囲するように、剣、槍、斧、ナイフ、矛、様々な武器が出現。そしてそれらの武器はエンズの合図で、

 

 

 

 

シルバーリベリオンを串刺しにした。

 

 

 

 

「ぬん!」

さらに両腕にヤリニードルを生成したエンズは、両腕を交差させるようにしてシルバーリベリオンを斬りつける。

 

 

ケヤーハバイオレント。それがこの技の名前だ。

 

 

ズドガァァァァァァァァァンッ!!!!

 

 

シルバーリベリオンは爆発し、粉々になった。

「す、すげぇ…」

「あのアンドロイドを…こうも簡単に…」

新たなるコンボの力を目の当たりにし、戦慄するザックスとクラウド。ちなみに、他のアンドロイドは全滅していた。

「さすが、皇魔くんね。」

ゆりは感心し、

「これは…」

「何だ、あの力は?」

アンジールとジェネシスまでが恐れる。

「全く、見ていて飽きない。」

余裕を崩さないアーカード。

「なるほど、やはり俺の勘に狂いはなかったか。」

セフィロスはかなでを抱いたまま降り立ち、かなでを降ろす。

「…」

音無はまた、悔しそうな顔をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガルシアがやってきたのは、真っ暗な格納庫。そこへ、ルパン達が追いついてくる。

「来たか。ちょうどお前達にも見せてやろうと思っていたところだ」

ガルシアは電源を入れ、格納庫内をライトアップした。

「な、何だこりゃあ!?」

ルパンは驚く。格納庫に、巨大なロボットがあったからだ。ガルシアは説明する。

「我らブラックドッグの決戦兵器、ゴールドリベリオンだ!代行者の碑文を得て、ついに完成したこの兵器。今こそ我らの力を、世界に知らしめる時だ!」

演説をしてから、ありえない身体能力で一気にコックピットまでたどり着くガルシア。碑文は既にセットしてあるため、あとは起動するだけだ。

「おいヤバくないか!?」

次元は警戒するが、不二子は笑う。

「大丈夫よ。ゴールドリベリオンには、前もって私が細工をしてあるわ。起動した瞬間に自爆装置が作動するようにね」

そう。不二子は最初にブラックドッグと接触した時、起動と同時に自爆装置が作動するよう、ゴールドリベリオンの内部配線をいじったのだ。そしてガルシアはゴールドリベリオンを起動し、自爆装置が作動…………………………………………しない。

「ええっ!?何でよ!?」

不二子が驚いていると、ガルシアは言った。

「貴様がゴールドリベリオンに細工をすることは、既に計算済みだ!配線は全て元に戻してある!」

「やはりあてにならなかったか…」

「んなこと言ってる場合か!」

どうせこうなると思っていた五ェ門と、ツッコミを入れる次元。すると、ゴールドリベリオンの足元の床が、競り上がり始めた。リフトだったのだ。

「さぁ、素晴らしき時代の幕開けだ!」

歓喜するガルシア。

「斬る!」

五ェ門はゴールドリベリオンをスクラップにするべく、斬鉄剣を構えて跳躍した。

 

しかし、

 

 

「ルパ〜ン!!」

その上層からルパンの姿を確認して飛び降りてきた銭形が、間違って五ェ門と顔面衝突した。

 

 

ゴーン☆

 

 

五ェ門と銭形は星を出してから気絶し、墜落する。

「とっつぁ〜ん!」

あまりの間の悪さに嘆くルパン。

「あ〜あ…」

次元は呆れ、不二子は無言で頭を抱えている。そうこうしているうちに、ゴールドリベリオンは要塞の上に出てしまった。

「よし、まずは主砲のテストだ。」

ガルシアはゴールドリベリオンのコントロールパネルを操作し、海をロックオン。そのまま操作に従い、胸部の主砲を展開し、光線を発射する。

 

 

 

 

 

 

海が割れた。

 

 

 

 

 

 

圧倒的な破壊力をもたらすゴールドリベリオン。その主砲の影響は、要塞の内部にまで及んでいた。

「な、何だ!?」

アンジールは慌てて無線機を取る。現在要塞の状況は近くにいる神羅スタッフが監視しており、連絡すればわかるのだ。

「要塞の上に巨大なロボットだと!?」

「そういうことか…」

驚くアンジールと、呟くアーカード。

「アーカード?」

音無は尋ねる。

「ブラックドッグが巨大な機動兵器を所持しているという情報は知っていた。恐らく、碑文を動力にして完成させたんだろう。」

「いつも思うけどお前よくそんなこと知ってるよな。」

「心配することはない。」

「いや、別に心配してないけどさ。」

「しろよ。」

「不謹慎だぞ。」

アーカードの発言に返した日向に対し、ツッコミを入れる音無と直井。アーカードは気にせず言う。

「こういう状況を想定して、助っ人に連絡を入れてある。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッハッハ!!計算以上の威力だ!これならやれるぞ!」

高笑いするガルシア。その時、

 

 

「待て!!」

 

 

ゴールドリベリオンに、ガルシアに向かって叫ぶ者がいた。ガルシアはパネルを操作し、その相手を見る。いたのは、

 

「悪の絡繰を粉砕する男!スパイダーマン!!」

 

テンテテーンテテレッ♪テレッテレーン♪

 

スパイダーマンだった。スパイダーマンはブレスレット、スパイダーブレスレットにコールする。

「マーベラー!!!」

すると、巨大な宇宙戦艦、マーベラーが飛来。スパイダーマンはマーベラーに搭乗し、ボタン操作を行う。

「マーベラー・チェーンジ・レオパルドン!!!」

操作とともにマーベラーは、ゴールドリベリオンよりもさらに巨大なロボット、レオパルドンに変形した。

「小癪な!!」

ガルシアも負けじとパネル操作を行い、ゴールドリベリオンはバルカン、ミサイル、レールガン、ビーム砲など、搭載されている兵器を一斉掃射してレオパルドンを攻撃する。これだけで街が一つ消し飛ぶ威力だが、レオパルドンには全く効かず、

「ならば!!」

ゴールドリベリオンは主砲を撃とうとする。しかし、主砲を撃つためにはチャージのための時間が必要であり、その隙を逃さずスパイダーマンは再びボタンを操作。

「レオパルドン・ソードビッカー!!」

レオパルドンは右足に収納されている剣、ソードビッカーを抜き、主砲の砲身に向けて投擲。

「馬鹿なぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

ソードビッカーは寸分違わず砲身に突き刺さり、主砲のエネルギーが暴発。ゴールドリベリオンは大爆発を起こして、ガルシアもろとも粉々に吹き飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンジールはスタッフから入った情報を、全員に伝える。

「もう一機ロボットが現れて、撃墜したらしい。」

「思いのほか早かったな。」

アーカードは頷いた。音無は訊く。

「まさか、お前が呼んだ助っ人って…」

「スパイダーマンだ。」

そう、アーカードが呼んだ助っ人とは、スパイダーマンのことだ。

「なるほど、スパイダーマンのレオパルドンなら、確かにいけるな。」

クラウドは納得する。それはそうだろう。レオパルドンは、特撮界最強の秒殺ロボットと言われているほど強力なロボットなのだ。ジェネシスはアンジールに尋ねた。

「アンジール。時間はあと何分だ?」

アンジールは大切なことを思い出し、時計を見る。

「あと二分。ギリギリ間に合ったな」

「何の話だ?」

セフィロスが訊いた。アンジールは事情を説明し、軍の投入を遅らせることを伝える。しかし、

「遅らせる必要はないわ。私が瞬間移動で送るから」

レスティーが言った。

「しかし、銭形警部を見つけなければ…」

アンジールは渋る。銭形は一人で突貫し、行方不明になってしまったのだ。と、

「それならあそこにいるぞ。」

ジェネシスが指を差した。そこには、目を回して気絶している銭形がいた。

「これでいいわね?行くわよ!」

レスティーは瞬間移動を発動し、一同は離脱。

 

 

 

 

二分後、要塞は神羅軍の攻撃を受けて壊滅した。ちなみに、スパイダーマンは音無から連絡を受けて離脱している。

「ブラックドッグの最期、か…これでもう、連中とかち合うこともないわね。」

壊滅した要塞を見ながら、感想を言うゆり。

「といっても、まだまだ面倒事に付き合わされそうな気はするがな。」

「それがあなたの宿命だから♪」

「そのような宿命は断じて嫌だ。」

ため息を吐く皇魔と、すごーく楽しそうなレスティー。

しかし、セフィロスだけは暗い表情だった。今、あの翼はしまってある。かなでが声をかけた。

「お父さん…」

「…子供の頃から思ってはいた。俺は、周りの連中とは違うと。だが、こんな意味でじゃない!」

セフィロスは、自分が才能に恵まれた『人間』だと思っていた。だが、普通の人間に翼があるはずはない。もしかしたら自分は化け物なんじゃないか、彼は今、そう思っている。

と、

「お父さん。あの翼、もう一回出して。」

「?ああ…」

かなでが翼を出すように言い、セフィロスはそれに従って翼を出す。すると、

「ガードスキル・エンジェルズウイング」

かなではあるガードスキルを発動した。

 

かなでの背中に現れたのは、二枚の、純白の翼。まるで天使のような、美しい翼。これはエンジェルズウイングという、飛行用のガードスキルである。ガードスキルは能力の新規開発、拡張が可能なのだ。かなではセフィロスに言う。

「これであたしも同じになったわ。色も数も違うけれど」

「!」

セフィロスは、かなでの意図に気付いた。かなでは自分の背中に翼を出現させることで、翼は化け物の証ではないとセフィロスに教えようとしているのだ。お父さんは化け物なんかじゃないよ、と。

 

今のセフィロスには、かなでが本物の天使に見えた。そして、いとおしさから、

「かなで!」

思い切り抱き締める。

「お前は…お前は本当に優しい子だな…!」

「お父さん…大好き。」

「かなで!」

父娘の心暖まる風景。しかし、皇魔は全く気にしない。

「何を今さら…ロストグラウンド学園は人外の宝庫ではないか。一人増えたところで、何も変わりはしない。」

「…ああ、そうだな。どうかしていた」

セフィロスは泣きそうになっていたのをこらえ、翼をしまう。かなでも翼を消した。

「さぁ、帰るぞ。アンジール、ジェネシス。お前達にも世話になった」

「気にすることはない。こっちも助かった。なぁジェネシス?」

「ん?ああ。」

ジェネシスは少し考え事をしていたようだ。

 

ブラックドッグを壊滅させ、帰っていくロストグラウンド学園の面々。

「さて、俺達も帰るぞ。」

ジェネシスに声をかけるアンジール。だが、ジェネシスは答えない。

「ジェネシス?」

「…」

ジェネシスは、かなでの姿を見ていた。と、

「はっ!ルパンは!?」

銭形がようやく目を覚ました。アンジールが言う。

「恐らく、軍の攻撃に巻き込まれたと思いますが…」

「ルパンがその程度のことで死ぬか!わしは絶対に捕まえてみせるぞ!ルパ〜ン!!」

銭形の叫びがこだました。

 

 

 

 

 

 

 

「元気そうで何よりだぜ。」

ルパンは少し離れた場所から、双眼鏡で銭形の様子を見ている。ちなみに、銭形をアンジール達のもとまで送り届けたのは、ルパン達だ。

「いや〜、ものの見事に完全壊滅だな。」

「あれだけの爆発のうえに神羅軍の攻撃だ。碑文は跡形も残ってはいまい」

次元と五ェ門は要塞を眺める。

「じゃ、私達もさっさと帰りましょ。銭形に見つからないうちにね」

「そりゃいい。とっつぁんの鼻は、犬より利くからな。」

「うむ。」

不二子の提案を聞き、次元と五ェ門も帰る。しかし、ルパンだけはその場を動かない。

「ルパン?」

「…いや、何でもねぇ。」

次元に言われ、ようやく動き出す。

(おかしい…碑文は壊れたはずだ…なのに、何で胸騒ぎが収まらねぇ…?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

修学旅行の最終日。帰りの飛行機に乗る直前、

「立華かなで。」

かなでは呼び止められた。そこにいたのは、ジェネシスだ。

「ジェネシスさん。」

「これをお前にやる。」

ジェネシスはかなでに、LOVELESSを渡した。

「これ、ジェネシスさんのLOVELESS…」

かなでは数日ほど神羅で過ごしており、ジェネシスがLOVELESSを愛読しているということは、その時に知った。

「俺には予備がある。それより、頼みがあるんだ。」

「何でしょう?」

「…セフィロスを支えてやって欲しい。」

ジェネシスはかなでがセフィロスを慰める場面を目撃し、悟っていた。かなでこそ、セフィロスの娘にふさわしい存在だと。

ジェネシスもアンジールも、セフィロスとは近しい関係にあるが、しょせんは友人の段階。彼を支えるには限界がある。だが、彼の娘であるかなでなら、自分達にはできないこともできる。ジェネシスはそう思っていた。

「それは餞別だ。どうか、セフィロスのことを頼む。」

「……はい。大切にします」

かなではLOVELESSをしっかりと手にし、飛行機に乗る。

「深淵のなぞ それは女神の贈り物 我らは求め 飛びたった」

ジェネシスはLOVELESSの第一章をそらんじ始めた。

「さまよい続ける心の水面に かすかなさざ波をたてて…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

飛行機の中。レスティーは考えている。皇魔は訊いてみた。

「何を考えている?」

「…代行者の碑文がどんなものだったか、見れなかったなって。」

「気にすることはあるまい。粉々になったのだからな」

「…だといいけど…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

要塞の近くの海中に、大きな亀裂の入った碑文が沈んでいた。ゴールドリベリオンの主砲と碑文はかなり遠い所にあり、しかもゴールドリベリオンが爆発した瞬間に海まで飛ばされたため、粉々にならずに済んだのだ。と、亀裂がどんどん大きくなっていき、やがて碑文は今度こそ粉々になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一体誰が予想しただろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

碑文から常に放出されている膨大な量のエネルギーの源が、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

碑文の中に埋め込まれていた、七枚のコアメダルによるものだったと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コアメダルは発光し、ひとりでに浮かび上がって陸地まで到達。しばらく空中を浮遊した後、セルメダルを大量発生させて、怪人の姿を取る。

 

 

 

それは、白装束を身に纏った神官の姿の怪人だった。

 

 

 

神官の怪人はゆっくりと宣言する。

 

 

 

 

「我、復活せり。」

 

 

 

 

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次回、

仮面ライダーエンズ!!

 

コレク「学ぶべきことはある。」

 

皇魔「何だ、このシードは!?」

 

音無「仮面ライダー、ビーツ?」

 

第十四話 連携と合成と二号ライダー

 

 

ケヤーハコンボ

 

ケンコアメダル、ヤリコアメダル、ハンマーコアメダルによって完成する、武装系コンボ。

 

スピードは劣るが、全コンボ中最強のパワーを誇り、核ミサイルの直撃にも無傷で耐えられる防御力を持つ。また、様々な武器を自在に生成できる能力を持っており、それを空中に浮かべて相手に飛ばすなど、近接戦コンボでありながらオールレンジな攻撃も可能としている。

 

必殺技は、相手を大量の武器で串刺しにし、ヤリニードルでとどめを刺す『ケヤーハバイオレント』。

 

 

パンチ力 850t

キック力 1220t

 

ジャンプ力 ひと飛び80m

走力 100mを5,6秒

 

 

ケンコアメダル

 

コレクのコアメダルで、エンズの頭部をケンヘッドに変化させる。

 

感覚が鋭敏になり、闘争本能を活性化させる作用がある。

 

 

ハンマーコアメダル

コレクのコアメダルで、エンズの下半身をハンマーレッグに変化させる。

 

まさしくハンマーのような重いキックを叩き込めるようになる。

 

 

サイレントアサシン

 

ゆりのアルター能力。具現型で、形状はコンバットナイフ。

 

使用者に高い身体能力を与え、また、自分の姿と、自分が出す音を全て消すことができる。これ自体も暑さ50cmの鉄板を一撃で両断できるほど強力。

 

ちなみに、名前は音無から取っている。

説明
修学旅行編、完結です!
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