遊戯王アイドルマスターフォース 第6話 アイドル同士のデュエル 千早VS雪歩
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第6話 アイドル同士のデュエル 千早VS雪歩

 

遊星side

今日からいよいよ、アイドル達との仕事が始まる。と言っても、こう言う仕事は慣れてしまえば問題はない。

 

今日のスケジュールとして、朝8時30分に春香達が集合。50分に朝礼。9時になったら公共施設に赴き、デュエルレッスンをする。内容は現地で再確認だな。12時半に1時間の昼休憩。その後16時までその繰り返し。

18時に春香達は解散。その後は事務所での後処理作業。20時には終了予定…か。

 

その間でも構わないが、元の世界に帰るための手段を少しでも多く見つけなくてはな。

 

8時20分、予定より早く春香達は辿りついた。その10分後、竜宮小町も事務所に着いた。

20分後、社長による朝礼も済まし、その後俺達は公共施設へと向かった。

その際移動はバスだ。それにしても、こんな大型のバスに乗ったのは初めてだな…

 

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公共施設に辿りついた俺達は、まず春香達のデッキ内容を確認することにした。その後でアドバイスや助言をし、それを参考にして新たな戦術を見つける事が、今回の狙いだ。

俺は最初にデュエルを行う千早・雪歩のデッキを確認することになり、十代さんと律子は他のアイドル達のデッキを確認することになった。

 

千早のデッキは…「リチュア」を中心としたデッキか。しかもバランスが良いな。特徴としては、『マインド・クラッシュ』・『おろかな転生』等が入っているから、恐らくこれは【ハンデスリチュア】系統かもしれない。回すだけでも難しいとされるが、楽しみだな。

雪歩のデッキは…何だこれは?『エクゾディア』デッキみたいだが、カードを見る限り、恐らくこれは【エクゾディアビート】なのか?普通は揃えるのが『エクゾディア』の基本戦術だが、こんな『ビートダウン』デッキは初めてだ。

何にせよ、この二人の勝負が今から気になるな。俺は2人にデッキを返し、お互い少し離れる。

 

「それじゃ萩原さん、準備は良い?」

「は、はい。大丈夫です」

 

「「デュエルディスク、セット!D・ゲイザー、セット!ターゲット、ロックオン!!」」

 

2人はD・パットを展開し、D・ゲイザーを装着。俺達もD・ゲイザーを付けた。それにしても、このD・ゲイザーに慣れるのも、まだ時間がかかりそうだな。

 

<ARビジョン、リンク完了>

 

「「デュエル!!」」

 

千早 LP4000 手札5 デッキ35 エクストラデッキ9

雪歩 LP4000 手札5 デッキ35 エクストラデッキ15

 

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雪歩side

 

「私から行きます。ドロー!」 手札5⇒6 デッキ35⇒34

 

うーん…千早ちゃんのデッキだと、私のデッキでどこまで進められるかな…でも、ここで考えていても仕方が無いよね。

 

「私はモンスターをセット。カードを1枚セットして、ターンエンドです」 手札6⇒4

「私のターンね。ドロー!」 手札5⇒6 デッキ35⇒34

 

千早ちゃんのデッキ…一度でもデッキが回れば、ほとんどの行動が取れなくなるから、気をつけないと。

 

「私は『リチュア・チェイン』を召喚」 手札6⇒5

 

 

リチュア・チェイン 水属性 海竜族 ☆4 効果モンスター

ATK 1800 DEF 1000

このカードが召喚に成功した時、自分のデッキの上からカードを3枚確認する。

確認したカードの中に儀式モンスターまたは儀式魔法カードがあった場合、その1枚を相手に見せて手札に加える事ができる。

確認したカードは好きな順番でデッキの上に戻す。

 

 

「『チェイン』が召喚に成功したので、効果発動。デッキの上からカードを3枚確認し、その中に儀式モンスター、もしくは儀式魔法があった場合、その内の1枚を相手に見せ、そのカードを手札に加えることが出来るわ。よって、3枚確認させてもらうわ」

 

いきなり『リチュア・チェイン』…早速仕掛ける気だね。

 

「…3枚の内、このカード『リチュアの儀水鏡』を萩原さんに見せ、『儀水鏡』を手札に加える。残りの2枚はデッキの上に戻すわ」 手札5⇒6 デッキ34⇒31⇒32

 

もう『儀水鏡』を手札に加えるなんて…

 

「行くわよ。手札から儀式魔法『リチュアの儀水鏡』を発動!」 手札6⇒5

 

 

リチュアの儀水鏡 儀式魔法

「リチュア」と名のついた儀式モンスターの降臨に必要。

手札・自分フィールド上から、儀式召喚するモンスターと同じレベルになるようにモンスターをリリースしなければならない。

また、墓地に存在するこのカードをデッキに戻す事で、自分の墓地に存在する「リチュア」と名のついた儀式モンスター1体を選択して手札に戻す。

 

 

「このカードは、『リチュア』専用の儀式カード。手札・フィールド上から、儀式召喚を行うモンスターと同じレベルになるようにモンスターをリリースする。儀式召喚を行うのは、『イビリチュア・ガストクラーケ』。レベルは6ね。そして、生贄にするモンスターは『シャドウ・リチュア』。このモンスターはレベル4モンスターだけど、水属性儀式モンスターを儀式召喚する場合、このカード1体で代用する事が出来るわ」

 

え!?もうそのカードを手札にあったの!?

 

「『シャドウ・リチュア』を儀式の生贄に捧げ、邪悪なる産物より産まれし闇の力よ、その力を相手の可能性を消し去るべく、ここに現れろ!『イビリチュア・ガストクラーケ』を儀式召喚!」 手札5⇒3

 

 

イビリチュア・ガストクラーケ 水属性 水族 ☆6 儀式モンスター

ATK 2400 DEF 1000

「リチュア」と名のついた儀式魔法カードにより降臨。

このカードが儀式召喚に成功した時、相手の手札をランダムに2枚まで確認し、その中から1枚を選んで持ち主のデッキに戻す。

 

 

やばい!あのモンスターはハンデス効果を持った儀式モンスター!

 

「『ガストクラーケ』が儀式召喚に成功したため、効果発動。相手の手札をランダムに2枚まで確認し、その中から1枚選び、持ち主のデッキに戻すわ」

 

強制的に、私の手札の中から2枚が千早ちゃん達に公表されました。その2枚は『ジャンク・シンクロン』・『闇の誘惑』です。

 

「…どれも厄介なカードね。なら、私は『闇の誘惑』を選択。デッキに戻して」

「う…」 手札4⇒3 デッキ34⇒35

 

言われた通り、『闇の誘惑』をデッキに戻しました。ちょっと痛いです。

 

「バトル。『リチュア・チェイン』で、セットモンスターに攻撃」

「セットモンスターは『キラートマト』です」

 

 

キラートマト 闇属性 植物族 ☆4 効果モンスター

ATK 1400 DEF 1100

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体を自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

 

 

当然ながら破壊されますけど、まだまだデッキには在庫が残ってます!

 

「『キラートマト』の効果発動!このカードが戦闘で破壊され墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体を表側攻撃表示で特殊召喚できます。私はデッキから2体目の『キラートマト』(ATK1400:DEF1100)を攻撃表示で特殊召喚です!」 デッキ35⇒34

「当然の判断よね。なら、『ガストクラーケ』で『キラートマト』に攻撃!」

「きゃあ!」 LP4000⇒3000

 

1000ポイントのダメージを受けたけど、これぐらい、次に繋げるためなら。

 

「『キラートマト』の効果で、デッキから『召喚僧サモンプリースト』を攻撃表示で特殊召喚です!」 デッキ34⇒33

 

 

召喚僧サモンプリースト 闇属性 魔法使い族 ☆4 効果モンスター OCG 準制限

ATK 800 DEF 1600

このカードはリリースできない。

このカードは召喚・反転召喚に成功した時、守備表示になる。

1ターンに1度、手札から魔法カード1枚を捨てる事で、デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターは、そのターン攻撃できない。

 

 

「やっぱり『サモンプリースト』ね。なら、私はカードを2枚セットして、ターンエンド」 手札3⇒1

 

 

2ターン終了。フィールド状況

千早 LP4000 手札1 デッキ32 エクストラデッキ9

モンスターゾーン 『リチュア・チェイン』攻撃表示 『イビリチュア・ガストクラーケ』攻撃表示

魔法・罠ゾーン リバースカード2

 

雪歩 LP3000 手札3 デッキ33 エクストラデッキ15

モンスターゾーン 『召喚僧サモンプリースト』攻撃表示

魔法・罠ゾーン リバースカード1

 

 

「私のターン、ドロー!」 手札3⇒4 デッキ33⇒32

「念のため、このカードを使わせて貰うわ。スタンバイフェイズ時、罠発動。『マインド・クラッシュ』!」

「え!?」

 

 

マインド・クラッシュ 通常罠 準制限

カード名を1つ宣言して発動する。

宣言したカードが相手の手札にある場合、相手はそのカードを全て墓地へ捨てる。

宣言したカードが相手の手札に無い場合、自分は手札をランダムに1枚捨てる。

 

 

「カード名を1つ宣言し、宣言したカードが相手の手札にあった場合、相手はそのカードと同じカードを墓地へ捨てる。無かった場合、私は手札をランダムに1枚捨てる」

「カード名宣言って、もう千早は『ガストクラーケ』で一度手札確認済みじゃないか!」

 

十代プロデューサーの言うとおり、千早ちゃんのデッキは【ハンデスリチュア】デッキ。カードを確認し、展開を破壊して、尚且つハンデスに繋げやすいタイプの使い手。

正直、千早ちゃんとのデュエルを申し込まれないのも、それが原因の一つとされているんだよね。実力は高いけど…

 

「私は『ジャンク・シンクロン』を選択。宣言したカードが手札にあったら、全て捨ててもらうわ」

「うう…2枚あるため、2枚とも墓地へ捨てますぅ…」 手札4⇒2

「これで、雪歩の手札は2枚。しかもキーカードを落とす羽目になるなんて。やっぱり千早のデュエルはえげつないわね…」

 

伊織ちゃんの言う通り。確かに千早ちゃんのデュエルのタクティクスは高レベルだけど、それと同時に何かを感じる。そう、何かを…

 

「さあ、次の手は何かしら?」

「だったら、『サモンプリースト』のモンスター効果発動です。手札の魔法カード『封印の黄金櫃』を捨てて、デッキからレベル4モンスター1体を特殊召喚します。私はデッキから『終末の騎士』を守備表示で特殊召喚です!」 手札2⇒1 デッキ32⇒31

 

 

終末の騎士 闇属性 戦士族 ☆4 効果モンスター

ATK 1400 DEF 1200

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送る事ができる。

 

 

「『終末の騎士』のモンスター効果、このカードが召喚・特殊召喚に成功したとき、デッキから闇属性モンスター1体を墓地へ送ります。私はデッキから『封印されし者の右腕』を墓地に送ります」 デッキ33⇒32

「いつもなら、ここから『ジャンク・シンクロン』を出して、『エクゾディアパーツ』とシンクロ召喚するのに、今じゃ要の『ジャンク・シンクロン』がいないから、出せないぞ!」

 

その通り。でも、次の手は用意してあるよ!

 

「行くよ、千早ちゃん。私はレベル4『召喚僧サモンプリースト』と『終末の騎士』でオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!来て、『ダイガスタ・エメラル』!」 エクストラデッキ15⇒14

 

 

ダイガスタ・エメラル 風属性 岩石族 ランク4 エクシーズモンスター

ATK 1800 DEF 800 OVU2

レベル4モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動する事ができる。

●自分の墓地に存在するモンスター3体を選択し、デッキに加えてシャッフルする。その後、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

●自分の墓地に存在する効果モンスター以外のモンスター1体を選択して特殊召喚する。

 

 

「来たわね。萩原さんのデッキの要でもある『ダイガスタ・エメラル』が」

「『ダイガスタ・エメラル』(OVU2⇒1)の効果発動です!OVUを一つ取り除き、2つの効果の内1つを選択して発動です。私は2つ目の効果を使用します。墓地に存在する、効果モンスター以外のモンスター1体を選択して、特殊召喚します。よって墓地から『封印されし者の右腕』を特殊召喚です!」

 

 

封印されし者の右腕 闇属性 魔法使い族 ☆1 通常モンスター 制限

ATK 200 DEF 300

封印された右腕。封印を解くと、無限の力を得られる。

 

 

「あれって、『エクゾディアパーツ』か!でも、あれだけでどうするんだ?」

 

十代プロデューサーが不思議に思っているけど、私の狙いはこれです。

 

「手札から装備魔法『下克上の首飾り』を『右腕』に装備します」 手札1⇒0

 

 

下克上の首飾り 装備魔法

通常モンスターにのみ装備可能。

装備モンスターよりレベルの高いモンスターと戦闘を行う場合、装備モンスターの攻撃力はダメージ計算時のみレベル差×500ポイントアップする。

このカードが墓地へ送られた時、このカードをデッキの一番上に戻す事ができる

 

 

「このカードは、通常モンスターのみ装備が可能のカードです。そして、装備モンスターよりレベルの高いモンスターと戦闘を行う場合、装備モンスターの攻撃力は、ダメージ計算時のみ、そのレベル差掛ける500ポイントアップできます」

「って事は、レベルを調整すれば、もっと大ダメージを与える事ができるのか!すげえ!」

 

これが、私の【エクゾディアビート】デッキの真骨頂。揃えるだけじゃない。そう、パーツ達も戦う事ができる!

 

「バトル!『封印されし者の右腕』で『イビリチュア・ガストクラーケ』に攻撃!」

 

レベルの差は5だから、2500ポイント上がる。これで、『ガストクラーケ』は倒せる!

 

「そうはさせないわ。罠発動、『ポセイドン・ウェーブ』!」

「し、しまった!?」

 

 

ポセイドン・ウェーブ 通常罠 OCG

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。相手モンスター1体の攻撃を無効にする。

自分フィールド上に魚族・海竜族・水族モンスターが表側表示で存在する場合、その数×800ポイントダメージを相手ライフに与える。

 

 

「萩原さんの『封印されし者の右腕』の攻撃を無効にする」

 

千早ちゃんの前に、槍を持った『ポセイドン』が現れ、槍を翳すと、巨大な波が出現し、『右腕』の攻撃を止めてしまいました…

 

「さらに、私の場に魚族・海竜族・水族モンスター1体につき、相手に800ポイントのダメージを与える。私の場に、それに概要するのは2体。よって、1600ポイントのダメージを受けてもらうわ!」

 

巨大な波が、モンスターを通り抜けて、私に向ってきましたぁ!!

 

「きゃあああ!!!!」 LP3000⇒1400

「雪歩!大丈夫!?」

「な、何とか大丈夫だよ…」

 

春香ちゃんが声を掛けてくれたけど、ここでヘコタレル場合じゃない。

 

「(『ダイガスタ・エメラル』で『リチュア・チェイン』と攻撃しても、相討ちになるだけ。今、下手に壁を失ったら、ライフが0になる。ここは…)ターンエンドです」 手札0

「なら、私のターンね。ドロー」 手札1⇒2 デッキ32⇒31

 

ここを耐えれば、まだ勝機はある。

 

「私は『リチュア・ビースト』を召喚」 手札2⇒1

 

 

リチュア・ビースト 水属性 獣族 ☆4 効果モンスター

ATK 1500 DEF 1300

このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル4以下の「リチュア」と名のついたモンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚できる。

 

 

「効果発動。『リチュア・ビースト』が召喚に成功したとき、私の墓地に存在する、レベル4以下の『リチュア』と名のついたモンスター1体を選択し、表側守備表示で特殊召喚できる。よって、墓地から『シャドウ・リチュア』を守備表示で特殊召喚」

 

 

シャドウ・リチュア 水属性 海竜族 ☆4 効果モンスター

ATK 1200 DEF 1000

水属性の儀式モンスターを特殊召喚する場合、このカード1枚で儀式召喚のためのリリースとして使用する事ができる。

また、手札からこのカードを捨てる事で、自分のデッキから「リチュア」と名のついた儀式魔法カード1枚を手札に加える。

 

 

レベル4のモンスターが3体…この流れ、エクシーズ召喚が来る!

 

「私は、レベル4『シャドウ・リチュア』・『リチュア・ビースト』・『リチュア・チェイン』3体でオーバーレイ。3体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築。エクシーズ召喚!かつて最強と呼ばれし竜よ、地獄より蘇り、禁断の術と邪悪なる闇の力を備え、相手の可能性を絶望へと変えよ!『ヴェルズ・ウロボロス』!」 エクストラデッキ9⇒8

 

 

ヴェルズ・ウロボロス 闇属性 ドラゴン族 ランク4 エクシーズモンスター

ATK 2750 DEF 1950 OVU3

レベル4モンスター×3

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。

以下の効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限りそれぞれ1度しか選択できない。

●相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して持ち主の手札に戻す。

●相手の手札をランダムに1枚選んで墓地へ送る。

●相手の墓地に存在するカード1枚を選択してゲームから除外する。

 

 

「ヴ、『ヴェルズ・ウロボロス』!?(そんなカード、千早ちゃんのデッキには入って無かった筈!)」

「『ヴェルズ・ウロボロス』(OVU3⇒2)のモンスター効果発動。1ターンに1度、OVUを1つ取り除く事で、3つの効果の内1つを選択して発動する。私が使うのは、1つ目の効果。相手フィールド上に存在するカードを1枚を選択し、そのカードを持ち主の手札に戻す。リバースカードを手札に戻してもらうわ」

「『ガードブロック』が!?」 手札0⇒1

 

最後の防衛として残しておいたカードが、あっさりとバウンスされるなんて…

 

「バトル。『ヴェルズ・ウロボロス』で、『封印されし者の右腕』に攻撃。『ウロボロスバースト』!!」

「『下克上の首飾り』が活用できるのは、レベルモンスター…ランクを持つエクシーズモンスターには、通用しない」

 

律子さんが説明するけど、私が一番分かる。『下克上の首飾り』は、確かに強力なカードだけど、エクシーズモンスターには、何の役にも立たない装備カードになってしまう、

『右腕』が何もできずに破壊される!

 

「きゃあああああ!!!!!」 LP1400⇒0

 

千早 WIN 雪歩 LOSE

 

 

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千早side

デュエル終了と共に、ARビジョンが解除される。私は萩原さんの所に向かった。

 

「ごめんなさい、萩原さん。大丈夫?」

「う、うん。大丈夫だよ」

 

そう言っていると、プロデューサー達も来られる。

 

「凄いデュエルだったぞ、2人とも。想像以上のデュエルだったな」

「おう!雪歩は残念だったけど、また次に頑張ろうぜ!千早、今度やる時は、俺とデュエルしようぜ!」

 

遊星プロデューサーと十代プロデューサー、2人ともどこか差があるけど、面白い存在だと思うわ。

 

「取りあえず、雪歩。もう少しデッキの展開力を生かす様な戦法をした方が良いかもしれない。それから、相手がエクシーズモンスターを使って戦闘を行う時の対応も、今後考えた方が良い」

「そうですね。もう少し頑張って調整してみます」

「それから千早。お前のコンボ、凄かったぞ。その勢い、忘れるな」

「はい。ありがとうございます」

 

取りあえず、これで私と萩原さんのデュエルは終了した。次は誰かしら?

 

「それじゃ、次は『竜宮小町』から、伊織とあずささんのデュエルにするわ。独断ですけど、良いですか?遊星プロデューサー、十代プロデューサー?」

「ああ。俺は構わないぞ」

「俺も!どんなデュエルか、ワクワクしてきたぜ!」

 

伊織とあずささんか…確かに、この2人のデュエルも見ものね。

 

「にひひ。ようやく私の出番ね。あずさ、あんたでも手加減しないわよ!」

「うふふ。お手柔らかにお願いするわね、伊織ちゃん」

 

今じゃ、一番活動しやすい『竜宮小町』のデュエル…見ておいて損は無いわ。

 

「「デュエルディスク、セット!D・ゲイザー、セット!ターゲット、ロックオン!」」

 

すぐさまARビジョンが開始される。本当に便利ね。

 

<ARビジョン、リンク完了>

 

「「デュエル!!」」

 

説明
第6話です。今回からようやくアイドル同士のデュエルが開始されます。
前作より、パワーアップしているので、当時をご覧の皆様にとって、見逃せない展開だと思います。の割に、ターン数が短い。

※この時点で遊星と十代はエクシーズ関連の情報を手に入れているので、色々と知っています。長い間明かさずにすいませんでした。

遊馬「アイドル達が活躍する世界。遊星と十代は、765プロのプロデューサーとなって、元の世界へ戻る方法を探す事を決めた。それが決まった夜、春香の夢の中に突如現れた謎の女の子…春閣下って言うけど、そいつも強いぜ。にしても、この世界にも『No』があったのか。しかも効果が変わっている…何だかめっちゃ気になってきたぜ!俺も、早く行ってみたいぜ!かっとビングだ!俺!」
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