外史テイルズオブエクシリア 闇の魂を持つ者の旅路の記録 第1話
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第1話  出会いと別れ

 

 

 

 

 

秋山はイル・ファンへと到着した。

 

「さてと、面白い反応は……あっちの研究所か」

 

秋山はラフォート研究所の方に向かった。

 

「………お」

 

秋山はある少年が研究所の前で警備兵達に言われて門前払いされたところに出くわした。

 

(あいつが、ジュード・マティスか。となるとこの後は川の方だな)

 

秋山が川の方を見ると、川の上を歩く女性が川と研究所を繋ぐ排水溝の方へと歩いていた。

 

(ミラ発見。そんでジュードもミラを発見。さてと……)

 

ジュードは落としてしまった紙を拾おうと、ミラの歩いていた水面の後を歩き、そのさらに後ろに秋山もやって来た。

 

(この後確か……)

 

秋山が後ろを向くと自分達が歩いていた水面が元の水へと戻り、足場がなくなろうとしてた。

 

「うわっ!」

 

それに気付いたジュードは思わず声を上げてしまう。

そしてジュードの声に反応して、ミラが後ろを振り向き、ジュードと秋山を見つける。

 

「あ、あの…」

 

ジュードが声をかけようとするとミラは指を唇に当て、静かにしてくれのポーズを取る。

 

「危害は加えない。静かにしていれば、な」

(了解)

 

ジュードの後ろにいた秋山が黙ってそれらしき動作をするが、正直ミラには伝わってない。

それなのにもかかわらず、ジュードは……。

 

「その先は研究所だよね……? 君は一体……?」

 

ミラが手を上げると、ジュードの横にこの世界における水の大精霊のウンディーネが姿を現し、ジュードを水の牢へと閉じ込めてしまう。

 

「ぐっ? ごほ!」

 

ジュードは息が出来ず、もがく。

 

「静かにして欲しいと頼んだつもりだったのだけど……」

(今の俺ならともかく普通に死ねるな)

 

苦笑いする秋山。

ジュードはミラの言葉を聞いて頷く。

 

「ん? 静かにするか?」

 

ミラは水牢を解き、ジュードを解放する。

 

「ゴホ! ゴホ!」

「でじょうぶか?」

 

声をかける秋山。

 

「咳は……ま、大目に見よう。君…いや、お前達はそこで何をしていた?」

「……しゃべっても?」

 

ミラは頷く。

 

「僕は、その、ただ落し物を拾おうとして……」

 

ジュードは説明するもミラは興味がなかったのか、先ほど壊した排水溝の鉄格子を見る。

 

「何するつもり? すぐに警備員が来るよ」

「なので急いでいる。お前達は早く帰るといい。…不審者として捕まってしまう前にな」

 

ミラはそう言って研究所に入っていった。

ジュードはどうしようかと思ったが、秋山の後ろの水面も元の水に戻ろうとしていた。

 

「わっ!」

「このままじゃ落ちるから行っちまおうぜ」

 

ジュードと秋山はミラの後を追うように研究所に入っていった。

 

「あれ?」

「どうした?」

「いない。もう行っちゃったのか……」

 

ジュードは割とすぐに入ったのにミラの姿がなかった。

 

「さっきの出所記録も何か変だったな……」

「出所記録? 誰のだ?」

「ハウス教授のだよ」

「…知らんな。だがおおよそお前の言いたい事は分かる。

お前は誰かを迎えに来たけど、もう帰ったって言われたが、その出所記録の文字とかが本人の筆跡とは違うって言ったところだな」

「よくわかったね」

「お前が門前払いされたところを見てたからな。それとお前の今の言葉から推測しただけだ」

「それでもすごいよ」

「それよりこれからどうする?」

「とりあえず早く教授に受賞のことを伝えようと思う」

「俺も手伝ってやるか、誰か知らんが、それらしい人物でいいだろう」

 

ジュードと秋山は二人でハウス教授を探すことにした。

すると……。

 

「子ども?」

「いや、もう一人いるぞ」

 

ジュードを見て警備兵の二人が声をかけてきた。

 

「えっと……勝手に入って……す、すみませんでした!」

「ごめんなせえ」

 

ジュードと秋山は謝る。(秋山は本気で謝ってはいない)

 

「ハァ。本来なら警備行きだけど、素直に謝ったから黙っててあげますよ」

「とりあえず、こちらに。出口に案内する」

「あの! ハウス教授が、まだこちらの研究所にいると思うのですが…」

「なんだ、君、先生の知り合いだったのか。先生なら、まだ残ってるはずだよ」

(やはり嘘か)

「とりあえず出口はあっちね」

 

警備兵が指差す方に歩く二人。

 

「そうそう、念のためなんだけど、お家の人には連絡つくかな?」

「こっちに家族はいません。みんな、故郷です」

「俺は独り身だ」

「そう……それを聞けて安心したよ……」

 

変な音がしたのでジュードと秋山が振り向くと、先ほどの兵士二人は武装し、戦闘態勢に入っていた。

 

「なっ!」

「それはどういう意味だ?」

「大丈夫。大人しくしてれば、痛い目に遭わずに済むからね」

「どうして、こんな……?? ひょっとして、教授も……?」

「お前達、そんなことをするということは自分達がやられることは想定内…ということでいいか?」

 

ジュードと秋山も戦闘態勢に入った。

 

「お前、武術の心得は?」

「一応…」

「なら一人は任せる」

「何をごちゃごちゃと!」

 

兵士二人はいいことに二手に分かれてくれた。

 

「じゃあ速攻で……」

 

秋山は自分の元にやって来た兵士の所に一気に近づき、指一本を兵士の体に当てた。

 

「なんだ今のは?」

 

当たったといっても鎧の上からなのでダメージはない。

 

「これで少しの間の記憶は飛ぶ」

「何? ……うっ!」

 

兵士は突然機能停止した機械のように止まった。

 

「お、おい!」

「はあっ!」

 

動揺しているもう一人の兵士の隙をジュードは逃さず拳を腹部に入れる。

 

「うう……」

 

もう一人の兵士は前のめり倒れ、気絶した。

 

「こいつもと……」

 

秋山は倒れた兵士にも同じようなことをした。

 

「ねえ、さっきのもそうだけど、それって何?」

「経絡秘孔を突いて、記憶消去させてるだけだ。命までは取ってない。

それよりお前の探してる教授はまだ中に居る可能性があるな。進むぞ」

「え、うん」

 

ジュードと秋山は進み、とりあえず梯子があったので登り、上へと出た。

 

「なんて……広いところなんだろう。このどこかにハウス教授が……」

 

二人の目の前にはかなり広い廊下が広がっていた。

 

「一部屋ずつ探してみるしかない、か」

「それじゃあ俺はあっちを探すから、お前はあっちだ」

 

秋山とジュードは二手に分かれた。

秋山は適当に探す。うまく兵士に見つからないように動いていく。

すると……。

 

「おっ」

 

兵士に見つかったミラがその兵士と戦っていた。

 

「見つけたぞ!」

「くっ!」

 

ミラが四大と呼ばれる四大精霊を呼び出そうとした時である。

 

「きいいいいいい!」

 

兵士の後ろから秋山が降りてきて、仮面ライダーアマゾンの大切断の如く、右手を縦にして兵士の後ろを斬った。

 

「ぐわああああああ!!」

 

斬ったとは言っても実際に斬れたわけではない。

あくまで切れた感覚がするだけで怪我はしていない。

だがそれでも斬れた感覚と衝撃が襲ってくるので兵士は倒れた。

 

「お前はさっきの……」

「よう、また会ったな」

「なんでここに?」

「さっきもう一人いただろ? そいつと人探しをしていたところだ」

「そうか……」

 

そんな時部屋の一つから少し大きな爆発音が聞こえてきた。

 

「あっちの方だ!」

「いくぞ!」

 

秋山とミラが爆発の音が聞こえた部屋に入る。

するとそこにはジュードと赤い服に銀髪の髪をした少女がいた。

 

「な〜に……落ち着いてんだよ!」

 

少女の方は秋山とミラに気づく。

 

「あの女性(ひと)……、それにあなたは……」

「アハ〜。そっか、侵入者ってあんたの方か」

 

少女は先ほどまで床にさしていたはさみのような武器を取る。

 

「つまんないんだ、この子。だから、あんたらから殺したげる」

 

少女が詠唱を始めるが、ミラの精霊術の方が早く、少女は吹き飛ばされた。

 

「………」

 

ミラは部屋の周りにあったカプセルに入っている人を見る。

 

「治療中って感じじゃないな。生気を感じない」

「分かるのか?」

 

秋山の言葉にミラが反応する。

 

「その顔、ぐちゃぐちゃにしてやる!」

 

少女が起き上がった。

 

「それは困る」

 

ミラが剣を出す。

 

「自分がぐちゃぐちゃにされることも頭に入れて言うことだな」

 

秋山も戦闘態勢に入り、ジュードも再び戦闘態勢に入った。

 

「何なんだお前!」

「説明する暇が惜しい。邪魔をしないなら危害は加えない」

「ふざけんな!」

 

少女がミラに襲い掛かろうとする。

 

「イフリート」

 

イフリートと呼ばれる炎の大精霊が現れ、少女を簡単に倒した。

 

「これってイフリート?」

「そう、火を司る大精霊だ」

「四大精霊を召喚するなんて……、す、すごい……」

 

ミラは剣をしまう。

 

「帰れと言ったろ。……まあ、事情はその男から聞いている」

「はあ……」

 

ミラは再びカプセルの方を見る。

 

「あ、あの……」

「これが黒匣(ジン)の影響……?」

「黒匣(ジン)……?」

「なんだそりゃ?」

 

秋山は本当は知っているのに知らないふりをした。

 

「微精霊たちが消えたのと関係している?」

 

ミラは突然誰かと話すような口ぶりを見せる。

 

「え、わからない……精霊が消えて……?」

「君は早く去るといい。次も助かる保証はないのだから。それとお前もだ」

 

ジュードは空いているカプセルの一つを見る。

 

「どうした? そこのカプセルか? 空いてるようだが……」

「さっきまでハウス教授がいたんだ」

「さっきまで……いないと言うことは消えたのか?」

「うん」

「それは怖いな……、目の前で人が死なれるのを見るのは結構つらいもんだ」

「…………」

 

ジュードと秋山が会話している間にミラは倒れてる少女の側にカードキーが落ちてるのを見つけ、拾う。

 

「黒匣(ジン)は……どこか別の場所か」

 

ミラが部屋を去ろうとすると……。

 

「ね、ねえ、待って」

 

ジュードが呼び止めた。

 

「……あてがないんだ。教授が一緒なら、ここから出られたかもしれないけど、僕も行っていい?」

「ふふっ、なるほど、確かに。それなら次も助かるだろう。君は面白いな」

「俺も行くぜ」

「そう言えばまだ名前言ってなかったね。ジュード・マティス。それが僕の名前」

 

ジュードが名乗る。

 

「俺は秋山総司郎」

「君は?」

「私はミラ、ミラ=マックスウェルだ」

 

こうして三人は簡単に自己紹介し、一緒に動くことになった。

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チャット場面

 

 

 

「危険な少女」

 

 

 

ジュード「あ、あれ……今になって震えが……」

 

ミラ「無理もない。殺されるところだったのだからな」

 

ジュード「あの子、なんで……? 僕、一般人なのに……」

 

ミラ「あの女、ラ・シュガルの正規兵とは思えなかったがな」

 

ジュード「どうして兵士じゃない人が、軍の施設に?」

 

秋山「大方の検討は付くが、俺達が今気にするところじゃないな」

 

ミラ「それにそれは私達も人のことは言えまい?」

 

ジュード「それはそうだけど……殺しちゃったの?」

 

ミラ「さて……手加減はしたが、人間は脆い。四大にはやり過ぎるなと言っているのだが」

 

秋山「さっき確認したが、脈はあるし、息もしてる。安心しろ」

 

ジュード「しだい……?」

 

 

 

チャット場面終了

 

 

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三人が部屋を出る。

 

「む、この光は……?」

 

ミラは何かを取り出す。

 

「リリアルオーブが光ってる」

 

ジュードと秋山も同じようなものを取り出す。

 

「リリアルオーブ……旅立ちの時、無理矢理持たされたが、なんなのだ?」

「魔物とかと戦えるようになるアイテムだよ。僕も故郷から出る時、念のためにもらったんだ。

秋山も?」

「ああ、適当に拾ったもん」

 

本当は世界に合わせて、秋山が即興で作ったものである。

ジュードはミラにリリアルオーブについて説明した。

要約すると自身を成長させ、技を増やしたり、能力値を上げたり、スキルを増やしたりするものである。

(ただし秋山の場合は技を増やすだけにしている)

 

「……と言うわけ。僕も成長させたのは初めてだけど」

「なるほど、潜在能力を覚醒させる道具か。非力な人間には必要不可欠な品だな」

「本当に人間じゃないみたいな言い方……、あれ?」

「どうした、ジュード」

「ミラ=マクスウェル……」

「私の名前がどうした?」

「精霊の主と同じ名前なんて変わってるね」

「同じも何も、本人だからな」

「え?」

 

ジュードは困惑した。

 

「精霊の主、マクスウェルとは私のことだ」

「ええっ!?」

 

ジュードはさらに驚きを見せた。

 

「けど、どう見ても人間……」

 

ジュードと秋山はミラをよくみて見る。

 

「……の、女の人にしか見えないよ」

(胸の大きさも大したものだ。大きさ的には美香子くらいか。

まあ、ニンフ以下となると見つけるの難しそうだな)

 

秋山はこっそりと笑った。

秋山の頭に浮かんだ美香子とニンフと言うのは、秋山がこの世界に来る少し前までいた世界で出会った少女達の名前である。

ちなみにその世界で秋山がよく一緒に男性と女性の比率は男2、女6と言う女性率が高かった。

 

「当然だ。そのように体をつくったのだから」

「体を……つくった!?」

「マクスウェルってのは確か、元素を支配する精霊の主だと聞いたことがあるが……」

「信じられないか?」

「いきなり精霊だって名乗られても、さすがにね」

「俺は別に信じる信じないは気にしない。あっそと思う程度だな」

「…では君たち人は、自分の存在の証明をどのようにしている?」

「えっと……例えば身分証とか。僕も医学校の学生証持ってるし」

「ふむ。あいにくだが、私の場合、その方法では証明できそうにないな」

「俺もそう言った身分証は持ち合わせてない」

「精霊の身分証を発行する者に心当たりがない」

「僕……ついていって大丈夫かな……」

「大丈夫と思ってないとやってけんぞ」

 

ジュードをフォローする秋山。

そんなこんなで三人はカードキーを使って入る通路などを通って進んでいく。

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チャット場面

 

 

「おかしな気遣い」

 

 

 

ジュード「ハウス教授……期待してるって言ってくれたのに……あんなことになるなんて……」

 

ミラ「…………」

 

ジュード「な、何?」

 

ミラ「撫でてやろう。ジュード」

 

ジュード「は?」

 

ミラ「人は元気がないときに撫でられると喜ぶことがあると本で読んだんだ」

 

秋山「それ何の本なんだ?」

 

ミラ「『魔法の手、瞳は鏡』」

 

秋山「なんだそりゃ?」

 

ジュード「……それ、育児本じゃないか。僕は赤ちゃんじゃないよ」

 

ミラ「む。君には適さない方法だったか? ……難しいな」

 

ジュード「あはは、少し気が楽になった気がする。ありがとう、ミラ」

 

ミラ「ふむ? どうやら元気が出たようだな」

 

秋山「結果オーライだけどな」

 

 

 

チャット場面終了

 

 

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三人は進んでいく。

そんな中、ジュードはあることに気づいた。

 

「ねえ、ミラ。これって奥を目指してる? 出口に行かないの?」

「ああ」

 

ミラは即答した。

 

「逃げないと危ないんじゃない? ここ普通じゃないし……」

「危ないこと前提でミラはここに来てると俺は思うんだけど?」

「秋山の言う通りだジュード。危険は承知しているが探さねばならない物があるのでな。

君達には悪いがつきあってもらう」

「構わん」

「うん。一緒に行くって言ったのは僕だしね」

「ふふ」

 

思わず笑うミラ。

 

「? 何?」

「いや……。用を済ませば、必ず君を外まで送り届ける。お前もな秋山。安心するといい」

「ありがとう」

「そいつは助かる。

(っても俺一人で抜け出すことは出来るんだよな)」

 

三人は進んでいく中で、とても広い部屋に入る。

その部屋の中心には巨大な物体が置いてあった。

 

「何これ……」

「やはりか……黒匣(ジン)の兵器だ」

 

ジュードはその物体に近づき、物体に取り付けられている装置をいじる。

 

「クルスニクの槍……? 創世記の賢者の名前だね」

 

ジュードが後ろを向くとミラが四大精霊を呼び出す準備をしていた。

 

「どうしたの?」

「ふん。クルスニクを冠するとは。これが人の皮肉というものか。やるぞ。人と精霊に害為すこれを破壊する!」

 

ミラは四台精霊、イフリート、シルフ、ノーム、ウンディーネを呼び出した。

 

「彼らが四大精霊……。ミラは本当に精霊マクスウェル……?!」

 

驚きを隠せないジュード。

 

「はあああああああ」

 

ミラの意思に同調するかのように四大精霊がクルスニクの槍に何かをしようとした時である。

ジュードがいじっていた装置とは別の場所に置いてあった装置の場所に先ほど倒した少女がいた。

 

「君はさっきの!?」

「何のつもりだ?」

「許さない……! うっざいんだよ……!」

 

少女はその装置をいじる。

 

「うざいなら直接攻撃するんだな。こういう風に……波動拳!」

 

秋山が少女に向かって氣を溜めた氣弾を放ち、少女を吹き飛ばす。

しかし攻撃はわずかに遅く、クルスニクの槍は展開されていた。

クルスニクの槍が展開されると、ジュードとミラの体から何かが抜け出し、二人は苦しみ出す。

 

「うっく……! マナが……抜け、る……」

「大丈夫か!?」

「お前は大丈夫なのか?」

 

ジュードとミラからはマナと呼ばれるエネルギーが物体に吸収されていくが、秋山はそうではなかった。

何故そうならないのかというとそれは秋山の中にある「闇の魂」に問題があった。

秋山は「闇の魂」が元々持っていない力を自分の体の中に入れたことで付加させた。

その一つとしてエネルギー吸収などを無効にする力があり、秋山にはクルスニクの槍の力が効かなかったのだ。

 

「アハ、アハハハ! 苦しめ……し、死んじゃえー!!」

 

少女は倒れながらも叫ぶもそのうち意識を無くした。

 

「霊力野(ゲート)に直接作用してるんだ……」

「すこし、予定と、変わったが……いささかも問題は……ない!」

「いや、ここは俺がやってみる」

 

普通に立っている秋山。

 

「さっきリリアルオーブで身に着けた技をお見舞いさせてやる! スペシウム光線!!」

 

左腕を横にし、左手首のところに右手首を当て、右手を縦にする。

すると右手から強力なエネルギー波が放たれ、クルスニクの槍の本体にぶつかる。

しかしクルスニクの槍はビクともしなかった。

 

「くそ! なんて硬さだ!」

「っ!」

 

マナを吸収されながらもミラは歩き出す。

 

「何を?」

「止める気……? どうしてそこまでして……」

「あれか…」

 

ミラは自分達の近くにある装置から何かが出ていることに気づいて、それを取ろうと近づくが……。

 

「ミラ、下!」

「え……」

 

ジュード、ミラの下から魔法陣が展開されていた。

そして四大精霊の周りには輪っかが浮かんでいた。

 

「お前たち、引きずり込まれるぞ!」

 

ミラは何とか出てきたものを手に取ろうとする。

ジュードは耐え切れず床に膝をついた時であった。

 

「な、何? 四大精霊?」

 

四大精霊はジュードに声をかけていた。

 

「……ミラ……を連れて……逃げろ。え? 何、最後の力って!?」

 

四大精霊は何をしたのかすごい力でクルスニクの槍の機能を停止させたが、クルスニクの槍が展開していたものに取り込まれ、クルスニクの槍は閉じられた。

その衝撃でジュードは飛ばされ、部屋を繋いでいた橋が崩れてしまう。

ミラは装置から出てきたものを取り出し、縮小させる。

 

「っ!」

 

ミラとジュードは橋から落ちそうになり、ミラは何かしようとしたが、何も起きない。

 

「え?」

 

ミラは茫然として橋から落ちた。

 

「…………」

「ミラを連れて逃げろだろ。とりあえず俺達も追うぞ!」

 

秋山は一気に下の水の方へと飛び込んだ。

秋山を見てジュードも橋から手を離して落ちた。

 

「うわあああああああ!!」

 

そしてそれを遠くから見る男が一人……いた。

 

 

 

 

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秋山総司郎が使える、今後出てくるだろう技リスト。

 

 

既に出せる技

 

 

波動拳

 

 

昇竜拳

 

 

竜巻旋風脚

 

 

大切断

 

 

ライダーキック(厳密には仮面ライダーではないのでライダーなしの強力なキック)

 

 

炎弾(ある少女の技ヴァージョン)

 

 

残像

 

 

北斗神拳などの経絡秘孔術

 

 

爆烈拳

 

 

 

 

 

リリアルオーブで習得する技

 

 

スペシウム光線

 

 

ゼペリオン光線

 

 

ガトリング(マシンガンなど召喚)

 

 

ストナーサンシャイン

 

 

ビックバンパンチ

 

 

絶刀

 

 

クリュサオル(ある少女の剣を再現)

 

 

アルテミス(ある少女のミサイルを再現)

 

 

 

 

 

実は最初から使えるものの諸事情で隠してる技

 

 

王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)

 

 

天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)

 

 

無限の剣製(アンリミテッドブレードワークス)

 

 

妄想心音(ザバーニーヤ)(アレンジを加えている)

 

 

ウルトラダイナマイト

 

 

かめはめ波

 

 

高速移動(クロックアップ)

 

 

時間停止(ザ・ワールド)

 

 

瞬間移動

 

 

ステルス能力(とある少女ヴァージョン)

 

 

他多数

説明
この作品は別の人の影響で作った作品であり、作者(BLACK)のオリジナルキャラ「秋山総司郎」を第3主人公として、テイルズオブエクシリアの世界に来たらで書かれました。

秋山総司郎が今まで出てきた作品一覧(作品検索)。

http://www.tinami.com/search/list?keyword=%E7%A7%8B%E5%B1%B1%E7%B7%8F%E5%8F%B8%E9%83%8E&genrekey=1

秋山総司郎の時系列

この世界を訪れる前の話

「そらのおとしものf 番外編 『カオスのとある日常(いちにち)  里帰り編』」


http://www.tinami.com/view/225368


この世界を訪れた後の話


「そらのおとしもの  外伝  もしもイカロスの次に地上に来たのがカオスでその次に来たのがニンフだったら…。(アニメ仕様)」


http://www.tinami.com/view/257088


となっております。
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コメント
持っている能力がまさにチートレベルですね。特に王の財宝とクロックアップが特に…(レイフォン)
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テイルズオブエクシリア 秋山総司郎 オリ主 闇の魂を持つ者の旅路の記録 外史 第1話 

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