ユウト「うおぉぉぉぉ！」

ジエ・リヴォース「はあぁぁぁ！」

優斗の剣とジエ・リヴォースの拳がぶつかり合う。

ジエ・リヴォース「（な、何だ！？この力は!?この私が押されているだと!?）」

優斗は『ブラッドカイン』により、潜在能力を一時的に全て解放している。

そのため、優斗自身の力や、技が強化されている。

そして、優斗の力が、ジエ・リヴォースを上回った。

ユウト「ジエ・リヴォース!!てめぇは、ぶっ飛べ!!」

優斗が、ジエ・リヴォースを思い切り拳で殴りつけた、ジエ・リヴォースは余りの威力に少しひるんだ。

ジエ・リヴォース「ぐぅっ！」

優斗はその隙を見逃さず、すぐさま攻撃する。

ユウト「うおぉぉ！『境面刹』！」

優斗の９連続の斬撃がジエ・リヴォースに襲いかかった。

しかし、ジエ・リヴォースは障壁をはり、これを防いだ。

ジエ・リヴォース「ふん、少しはやるようだな。だが、そこまでだ。その程度では、私に傷をつけ…」

ジエ・リヴォースが言いかけたとき、ジエ・リヴォースの腕から、緑色の血がでた。

ユウト「傷が、何だって？」

ジエ・リヴォース「何だと!?」

ジエ・リヴォースは驚愕した。

自分は障壁をはって防いだ。しかし、腕は斬られている。

ジエ・リヴォース「き、貴様！どうやって…」

ユウト「さてな、自分で考えろ！」

優斗は攻撃を再開した。

先程、優斗はジエ・リヴォースが障壁を張る直前に近づいた時、『境面刹』の一撃目が、ジエ・リヴォースの腕を攻撃していたのだ。

ジエ・リヴォース「ぐぅっ！…ええい!!まどろっこしい！」

ユウト「うぉあ！」

ジエ・リヴォースは、優斗を吹き飛ばした。

そして、ジエ・リヴォースは呪文を唱えた。

ユウト「な、何だ？」

レヴァンテイン『!?、優斗！気をつけろ!!』

ジエ・リヴォース「遅い！『イモータルテンペスト』！」

ジエ・リヴォースが呪文を唱えると、ゆりかごの中で、雷がなり始めた。

ユウト「おいおい…ヤバくねぇか？」

そう呟いた瞬間、優斗を中心に雷が落ち、竜巻が吹き荒れた。

ユウト「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!」

ーーーーーーーーー

ウーノ「な、何ですか、これは!?」

トーレ「これも、レリックで得た力だというのか!?」

チンク「優斗!!しっかりしろ！」

ーーーーーーーーー

ユウト「がはぁ!!」

ジエ・リヴォース「ほう、まだ立ち上がれるか」

優斗はボロボロになりながらも立ち上がる。

ユウト「ああ…、諦める訳にはいかねぇんだよ。家族（あいつら）を護るためにもな…」

ジエ・リヴォース「…なぜ、貴様はあの様な、造られし機械達のために闘う？」

ユウト「決まってんだろ…。あいつらが大事だからだよ…」

優斗は続けて言う。

ユウト「確かに、あいつらは造られた命だ…。だけどな、あいつらは、個性のある、人間らしい心を持っている。俺はこう思う…、人間らしい心があるんなら、戦闘機人だろうと、人として生きる事は出来るんじゃねぇかってな。だったら、それはもう、人間と同じだ！」

その言葉を聞いたジエ・リヴォースは、

ジエ・リヴォース「人間と同じ？何を戯れ言を！」

優斗に拳を振るう。

避けきれず、何発かくらい、吹き飛んだ。

ユウト「ぐあっ！このクソ…野郎が…」

ジエ・リヴォース「ふん、少しはやるかと思ったが…所詮は人間、超人類となった私には及ばないか」

しかし、優斗は再び立ち上がる。

ジエ・リヴォース「…何故だ！何故立ち上がる!?貴様では私には勝てない！なのに何故諦めない!?」

優斗は、ジエ・リヴォースの方を向いて言った。

ユウト「約束したんだ…俺はぜってぇ諦めねぇ…」

ユウト「俺は…『俺達』は…人として…人間として最後まで闘う！最後の最後までだ!!」

優斗は剣を構える

ユウト「ジエ・リヴォース…てめぇはマジぶっとばす！」

優斗は、今までとは比べものにならない速さで、ジエ・リヴォースに切りかかった。

ジエ・リヴォース「な!?（速い!?避けきれない!?）」

ユウト「『インフェルノディバイダー』！」

優斗の技がジエ・リヴォースに当たる、優斗はさらにアッパー、踵落としを決め、ジエ・リヴォースは余りの勢いにバウンドした。

優斗はバウンドしたジエ・リヴォースを斬り上げ、剣を斜め下に水平に構えた。

ユウト「いくぜ！『ベリアルエッジ』！」

優斗がジエ・リヴォースを巻き込みながら地面に着地し、ジエ・リヴォースは吹き飛んだ。

ユウト「まだ終わりじゃねぇぞ！『カーネージシザー』！！」

優斗の追撃がジエ・リヴォースに当たり、吹き飛んだ。

そして、ジエ・リヴォースは地面に倒れた。

ジエ・リヴォース「がはぁ!!ば…馬鹿な…この私が…」

ーーーーーーーーー

ウェンディ「や…やったんスか？」

セイン「か、勝ったんだよね？」

ドゥーエ「優斗さんが…」

ディエチ「ジエ・リヴォースに勝ったんだ…」

アギト「優斗、やったな！」

トーレ「みんな！壁が消えたぞ！」

ナンバーズ達は、優斗のもとに駆け寄った。

ーーーーーーーーー

チンク「優斗！大丈夫か!?」

ユウト「ああ…なんとかな…」

ウェンディ「やったッスね！優斗！」

ユウト「ああ…、もうほとんど力が残ってねぇや…」

トーレが優斗に問い掛ける

トーレ「優斗、…私達は『人間』らしい心を持っているのか？」

ユウト「あ？何を今更」

ユウト「俺みたいな人間も、戦闘機人も大して変わんねえだろ？ただ生まれ方が違ったりするだけで」

トーレ「…そうか」

優斗達がゆりかごの中で、勝利を喜んでいる。

しかし、倒した筈のジエ・リヴォースに異変が起こった。

ドゥーエ「！！。な、何！？」

オットー「ジエ・リヴォースが…」

ディエチ「変化…した？」

ジエ・リヴォースの身体が、どんどん変化し、その姿は、まさに『異形』とも呼べるものになった。

チンク「!?、まさか!?」

トーレ「こいつの取り込んだレリックが、暴走しているのか!?」

ジエ・リヴォース「グァァァァァァァァ!!」

ジエ・リヴォースの身体は、巨大化し、角がはえ、グレーの肌に、背中には、ブロックのような翼が生えた姿になっている。

セイン「な、何これ!?」

ウェンディ「ジエ・リヴォースが…」

みんなが驚いていると、ジエ・リヴォースが暴走して、辺り構わず攻撃している。

ウーノ「このままでは…」

チンク「大変な事になる…」

ノーヴェ「なら、する事は一つだ!!」

ウェンディ「ジエ・リヴォースを止めるッス！」

チンク「優斗、お前は少し休んでいろ、今度は私達が闘う番だ」

ユウト「ああ…、少し休んだら俺も闘う。奴を止めるのは、結構骨が折れそうだからな」

トーレ「ウーノとクアットロはヴィヴィオを頼む」

ウーノ「ええ」

クアットロ「頑張ってください、トーレ姉様」

トーレ「ああ、…みんな！ジエ・リヴォースを倒すぞ!!」

全員『応!!』

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暴走したジエ・リヴォースを倒すため、ナンバーズ達が闘う。

ーーーこの闘いは、本来の歴史なら起こり得ぬ闘い。

しかし、五十嵐優斗というイレギュラーが、ナンバーズ達を変えていった。

これからの歴史は、誰もわからない。

しかし、これだけはいえる。

優斗達が、ジエ・リヴォースを倒し、世界を救うということを。