緋弾のアリア〜未来に抗う武偵〜  第三弾 追憶1【黄昏の色金】
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これは夢だと俺はなぜか分かった。

そしてこれがイブの【復元する世界(ダ・カーポ)】の副作用だと

これは最後の694回目の記憶

その中には些細な違いはあれど、他の世界との根本的な違いは1つとして、なかった・・・・・・・694回目を除いて

 

 

 

 

最後の記憶・・・・・・これはとても悲惨だった・・・・・・・・・・大切な人達の傷ついた姿

 

激しい戦闘で原型を留(とど)めてない武偵校・・・・・・・・・・そこのグラウンドの中央

 

血に塗(まみ)れ左足を折られた【アリア】・・・・・・・・・・その胸には緋色の光

 

白の巫女装束を真っ赤に染めた【白雪】・・・・・・・・・その胸には赤の光

 

能力を封じるために髪をズタズタにされ左腕を砕かれた【理子】・・・・・・・・・・その胸には黄色の光

 

ドラグノフごと腕を粉砕された【レキ】・・・・・・・・・・その胸には藍色の光

 

カウンター封じのために両腕を潰された【あかり】・・・・・・・・・・その胸には白の光

 

デュランダルを砕かれ右肩にレイピアが刺さっている【ジャンヌ】・・・・・・・・・・その胸には水色の光

 

目に見える範囲にはいないが、この戦闘で重傷を負った【色金保持者達(いろかねほじしゃたち)】・・・・・・・・・・・・・・・・・・その胸にはそれどれの色の光

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、俺とアダムの間に浮かぶ虹色に輝く【黄昏色金(タソガレイロカネ)】

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふ、ふはははは!ついに、ついにやったぞ!【黄昏の鍵(キー・オブ・ザ・トワイライト)】をついに創り上げたぞ!」

 

体中から血を流しながら歓喜の叫びをあげるアダム

 

「諦(あきら)めろアダム。お前はここで俺に逮捕されて一生牢獄暮らしだ」

 

同じく血を多く流しながら電気ショックガンを構えるキンジ

 

「ああ、諦めるよ・・・・・・・・・この時間わね。でも、次は僕が勝つ、全ての色金保持者を潰して今度こそ貴様を絶望させてやるよ」

 

そう言いながら【黄昏色金(タソガレイロカネ)】に歩み寄るアダムに対して俺もさり気なく近づく

そして、

 

 

 

パリーーーーーーーーーン!

 

 

 

突如としてガラスの割れるような音がした

 

「な!なんでここで【暦鏡(こよみかがみ)】が!」

 

そう、そこには今まだ幾度となく見てきた色金の弾丸同士の衝突でのみ現れてきた過去に少しだけ介入できる空間の歪みが現れた

 

「【暦鏡(こよみかがみ)】・・・・・・・・・・・・・そんな低俗な物じゃないさ」

 

さも可笑(おか)しそうに笑うアダム

 

「これは【暦鏡(こよみかがみ)】の原初たる【因果鏡(いんがきょう)】そして、これこそが【黄昏の変革】のための・・・・・・・・・・・・いや、ここにお前がいる時点で今更語る必要など無いか。どうせこの身体では何もできないのだから」

 

【黄昏色金(タソガレイロカネ)】を見た瞬間の高揚など無かったかのように諦めを宿した声で語るアダム

そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーコーカーコーンーキ〜コ〜カ〜コ〜ン〜〜〜〜〜〜

 

チャイムと共に目が覚めた。ちょうど今日の授業が終わったようだ

 

 

次はアリアの襲撃・・・・・・・・・・じゃなくて来訪か・・・・・・・・・・・・・・・・・ニヒッ

いじってやろう♪

 

 

 

説明
幾多もの未来での、初めての【引き分け】
そこから始まる遠山キンジの物語

注意・原作を知らない人はネタバレが始めの方からあったりするので注意
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コメント
初めまして。キンジ最強物は、他では見た事がなかったので、続きが楽しみです。(ぷよぷよ)
タグ
オリ設定 ハーレム 逆行 緋弾のアリア 

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