世界を越えし男と数の子たち 第40訓 番外編…シグナムママと好敵手(ライバル)ロボ その2
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※今回、シグナムのキャラが大変な事になってます。

崩壊で済むかな、これ…(汗)

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シグナムが好敵手型ロボット『五十嵐優斗』を造り上げてから数日、シグナムは優斗ロボに色々な事を教え込んでいた。

 

 

例えば……

 

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とある一室

 

シグナムは管理局の制服を着て、眼鏡をかけ、手にチョークを持ち、後ろには黒板、そして優斗ロボと向かい合っている。

 

その姿は、まるで学校の生徒と教師のようである。

 

 

シグナム「では、覚えた言葉の確認といこうか」

 

優斗ロボ『うーし、なんでもこいよ!』

 

 

シグナムは黒板に文字を書いていく。

 

シグナム「では、『リリカルなのは』(これ)を読んでみろ」

 

優斗ロボは、覚えたての言葉を使って、シグナムの問題に答えていく。

 

優斗ロボ『りりかるなのは』

 

シグナム「正解だ、では『ギルティギア』(これ)は?」

 

優斗ロボ『ぎるてぃぎあ、だろ?』

 

シグナム「正解だ、凄いじゃないか!」

 

 

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このように優斗ロボは、スポンジが水を吸うように、様々な言葉を覚えていった。

 

しかし精神年齢は一歳なので、そこはやはりと言うか、な問題があった。

 

 

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機動六課、訓練所

 

 

FWメンバーは、今日も厳しい訓練を終えた所であった。

 

 

シグナム「では、本日の訓練は此処までだ」

 

FW『ありがとうございました!!』

 

FWメンバーはシグナムに礼をして、訓練所を去ろうとする。

 

その時、訓練所の入り口に『何か』が居た。

 

FWメンバーの一人の、赤髪の少年『エリオ・モンディアル』が、シグナムに言った。

 

エリオ「あの、シグナムさん。あそこに居るのは?」

 

シグナムはエリオが指差した方を見る。

 

シグナム「ん? …て、ああ!? こら!優斗たん!訓練所は危ないから入るな、と言っただろう!」

 

シグナムは勝手に訓練所に入ってきた優斗ロボを叱る。

 

その様子を見ていたエリオ達は、シグナムに優斗ロボの事を聞いた。

 

スバル「…あの?、シグナムさん、それは一体何ですか?」

 

シグナムはスバル達に言った。

 

シグナム「ああ、こいつか? こいつは好敵手(ライバル)型ロボ『五十嵐優斗』だ」

 

シグナムは優斗ロボの事をスバル達に話した。

 

 

スバル「…そうだったんですか。シグナムさんとシャーリーさんが…。それに、ロボットはバグが起きて精神年齢は一歳って…」

 

シグナム「ああ、だからコイツに色々な事を教えていた」

 

優斗ロボを見ながらスバルとシグナムが言う。

 

ティアナ「しかし…、本当によく出来てますね、このロボット…」

 

そう言って、ティアナが優斗ロボに触れた。

 

すると

 

優斗ロボ『んーだこのツンデレ野郎! 汚ねえ手で俺に触るな!!』

 

優斗ロボが、ティアナの腕をおもいきり振り払った。

 

それを見たシグナムは優斗ロボを叱る。

 

シグナム「あっ!?こら!優斗たん!!」

 

シグナムは優斗ロボを叱る、それを見たティアナは「精神年齢が一歳ならまだ赤ちゃんですし、赤ちゃんならこれ位元気でないと」とシグナムに言った。

 

シグナム「そうか…済まないな、ティアナ」

 

ティアナ「いえ、大丈夫ですよ。…ところで、そのロボットがさっきからチュパチュパくわえている物は何ですか?」

 

ティアナが優斗ロボを見て言った。

シグナムも優斗ロボを見る。

 

シグナム「? …だァァァ!!こら優斗たん!! 人前でおしゃぶりは止めなさいと言っただろう!!」

 

シグナムは優斗ロボを再び叱る。

 

 

しかし…

 

 

優斗ロボ『ちぃークソがー』

 

優斗ロボはシグナムの言葉を無視して再びおしゃぶりをしゃぶろうとする。

シグナムは優斗ロボのおしゃぶりを取り上げ「めっ!!」と言う。

 

だが、優斗ロボに反省の色は無く

 

 

優斗ロボ『ニート侍ー。てめー俺が今ここでおもらししたらどーなるか…、わかってんだろーなあ』

 

 

それどころか、優斗ロボはシグナムに脅しをかける。

 

シグナムは慌てて優斗ロボに言った。

 

シグナム「なっ!? ダメだ優斗たん! おんもでちーちーはいけないと教えただろ!!」

 

優斗ロボ『そーだっけかーー?』

 

シグナム「優斗たん!!」

 

優斗ロボ『ニートまじうぜー』

 

シグナム「優斗たん!!いい加減に…」

 

優斗ロボにキレそうになっているシグナムに、ティアナが声をかける。

 

ティアナ「ちょっと待ってください。それは、対五十嵐優斗用の対戦ロボットでバグが起き、精神年齢は一歳、でしたよね?」

 

シグナム「…そうだが、何か?」

 

ティアナ「いや、一歳にしては、流暢(りゅうちょう)に喋っているので…」

 

ティアナの指摘にシグナムは「やはり気がついたか」と言った。

 

シグナム「そう…、そうなんだ。うちの優斗たんは学習能力が高くてな…。大地が水を吸うように色々な言葉を覚えるんだ」

 

シグナムは優斗ロボに言った。

 

シグナム「ほうら優斗たん。覚えた言葉をみんなにご披露してみようか」

 

シグナムに言われた優斗ロボは、覚えた言葉…というより、必殺技を披露した。

 

 

優斗ロボ『まだ終わりじゃねえぞ!!』

 

ブォン!!

 

シグナム「おお?、えらいえらい?」

 

 

優斗ロボ『ブラッドカイン!!』

 

ギュォォォ!!

 

シグナム「かっこいいぞ?!」

 

 

優斗ロボ『インフェルノデイバィダー!!』

 

ブォン!!

 

シグナム「凄いぞ優斗たん!! …と、今のところは、こんなものだな…」

 

優斗ロボの披露が終わると、拍手がわいた。

 

スバル「凄いですよ!」

 

エリオ「はい、本当に凄いです!」

 

スバルとエリオに誉められ、優斗ロボ…ではなくシグナムが照れる。

 

シグナム「え、そうか?ふ、普通だと思うが…」

 

ティアナ「いや、普通はここまで鮮やかに必殺技を繰り出す一歳児はいませんよ! …言うなれば、そう!これは『革命』です!!」

 

ティアナに『革命』と言われ、シグナムはまたもや照れる。

 

シグナム「そ、そんな…。まあ、薄々うちの優斗たんは天才かもしれないとは思っていたが…。…そうか、そうだな…」

 

優斗ロボ『どうしたんだ?ニート侍よー』

 

シグナム「いや、…優斗たん、これからも一緒に頑張ろうな!!」

 

シグナムはスバル達に改めて訓練の終了を告げ、解散した。

 

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訓練所の外でティアナ達は、優斗ロボと追いかけっこをしているシグナムを見ていた。

 

訓練所から

 

シグナム「ほ?らおいで優斗たん、こっちだこっち?、ほ?ら?」

 

優斗ロボ『ニート、ニート侍ーー!』

 

シグナム「アハハハハハ?」

 

 

…と、暫くは2人の楽しそうな声が聞こえてきた。

 

 

 

 

ティアナ「…ねえ、スバル」

 

スバル「何?」

 

ティアナ「シグナムさんって、あんなんだったっけ?」

 

スバル「さあ…」

 

 

 

烈火の将『シグナム』

 

管理局の中でも群を抜いた強さを持つ騎士である

 

しかし、今のシグナムは、誰がどうみても、立派な親バカであった…

 

 

シグナム「ほ?ら優斗たん、そろそろ帰るぞ」

 

優斗ロボ『ああん?もう少しいいだろ?』

 

シグナム「…仕方ないな、あと少しだけだぞ」

 

 

 

 

 

…………続く

 

説明
俺はこの日、掛け替えの無い奴らに出会った。
俺は車に跳ねられて死んだと思ったら、なんかよく分からんが別世界に行ってしまったみたいだ。
気が付けば、マッドな科学者や12人の姉妹と暮らしていたり、組織にケンカ売って犯罪者になっちまったり。平凡な日々を送っていたり
そして−−俺は戦う。ナンバーズ達を、世界を守るために。
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