楽しく逝こうゼ?
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自分達が出せる最速スピードで俺達が病院の屋上に着くと、屋上にははやてがいた。

だが、なんか様子がおかしい。

車椅子から降りて地面に座り込んでいる。

顔は俯き、聞こえてくる声は涙ぐんでいる…あのクソ仮面共、何しやがったんだッ!?

 

「はやてちゃん!?」

 

「はやて!?」

 

「はやて!?しっかりしろ!?」

 

俺達は呼びかけるが、その声は聞こえていないようだ。

はやての周りにはシグナムとシャマルが着ていた服だけが落ちている…まさか目の前で消しやがったのか!?

仮面野郎達は蒐集したシグナム達を抱えて連れて行ったから多分間違いねえだろう。

小学生のそれも女の子の目の前で大事な家族を消すって……腐れ外道にも程があるだろッ!?

そして突如、はやての周りに白い三角形の魔法陣が現われ、闇の書がはやての前に浮く。

 

『闇の書、起動します』

 

闇の書から音声が流れ、はやての周りに出ていた魔法陣の色が、紫に染まっていく。

……なんだってんだよ!?畜生が!!

 

「はやてええぇぇぇぇえッ!!!」

 

思い切り張り上げた俺の声は届かず、はやては顔を上げて絶叫する。

 

「ウアアァァアアァッァァァァアアッ!!!」

 

まるでこの世の全てを拒絶するような悲痛に満ちた叫び声があたりに木霊する。

そして、耳をつんざく爆音と共に、紫色の膨大な光が病院の屋上に直撃する。

俺達はその光の中に浮くはやてを見ているしかできなかった…

光の中心にいるはやての目はハイライトを失い、悲しみに染まっている。

 

「…我は闇の書の主なり…この手に…力を……」

 

はやての紡ぐ言葉には感情の起伏がまるでなかった。

その言葉に闇の書が呼応して現われる。

 

「…封印…開放…」

 

『開放』

 

その言葉と共に、はやては『変わっていく』…体は成長し、茶色の髪は銀色に変化して腰辺りまで伸びていく。

腕と足にベルトが巻きつき、顔にも刺青のような線が走っていく。

真紅の瞳を開け、背中から黒い翼を生やし光の奔流が収まっていく。

 

「…また…全てが終わってしまった…」

 

先程までのはやての面影は無いソイツは空を仰ぎながら呟く…とても深い、悲しみの声を…

…その目には涙が流れている…止めどなく…

 

「一体、幾度…こんな悲しみを繰り返せばいいのだ?…」

 

「はやてちゃん…」

 

「はやて…」

 

「クソ!?はやて!?」

 

「…我は闇の書…我が力の全ては…」

 

俺達の声を無視して、闇の書は涙を流しながら手を空にかざす…その近くには開かれた闇の書本体が浮いている。

奴の動きに呼応して本体が音声を流す。

 

『Diabolic Emission』

 

そして奴の手に漆黒のバカでかい球体が現われる。

全てを飲み込まんとする漆黒の力……魔力が無い俺でもハッキリ判る。

あれは本気でヤバイ…それぐらいの…エンジン音だけでブルドーザーと判る位の威圧感が出てる…

 

「…主の願いの……そのままに…」

 

まずい!?あれを撃たせるわけにゃいかねえぞ!!

俺はフェイト達の傍から奴に一直線に飛び出す。

 

「ゼンッ!?待ってッ!!」

 

「禅君ッ!?」

 

フェイト達の声を無視して、俺は奴に近づく。

何が何でもアレを止めねえとッ!!

 

「ウオォォォォォッォオオッ!!『クレイジー』ッ!!」

 

アレを撃たれる前に『クレイジーダイヤモンド』のパワーを一切加減せずに奴にブチ込むしかねえッ!!

そのまま速度を維持して、奴の懐に飛び込む!!

 

「『ダイヤモンド』ッ!!」

 

『ドラアァアッァアッ!!』

 

パワー、スピード共に申し分無しッ!!時の庭園で使ったパンチとほぼ変わらねえ威力だ!!

間違いなく、今出せる俺の最強の一撃!!

 

「………ハアッ!!」

 

バシイィィイッ!!ズズウゥゥンッ!!

 

「…くっ!…」

 

「……う、そだろ?」

 

 

だが、『クレイジーダイヤモンド』の右のへビーパンチは奴が振りかざした手とは逆の手で止められた。

奴はかなり苦しそうな顔をしていて、地面は衝撃で陥没しているが……只それだけ…その場から奴は一歩も動いていない…奴は真ッ正面から堂々と『クレイジーダイヤモンド』のパンチを受け止めやがった。

 

「…どんなパワーしてんだよ?アンタ…」

 

わざわざ敵に聞いてしまうぐらい、俺は今の光景を、現実を受け止められなかった。

大型トレーラーの速度の乗った激突を跳ね返せる『クレイジーダイヤモンド』のパンチを一歩も動かずに片手でって……有り得ねえだろ?

今の状況でも『クレイジーダイヤモンド』は拳に力を籠めているが奴の腕は震えるだけでしっかりと拳を掴んで離さない。奴は眉間に皺を寄せたまま、俺に言葉を返してくる。

 

「…凄まじいパワーだな…止めるだけで精一杯だった…魔力強化を最大限にしてこれか……」

 

「…その『凄まじいパワー』を片手で止めてるアンタに言われてもこれっぽっちも嬉しくねえぜ…」

 

軽口で返してはいるが、状況は最悪だ。

『クレイジーダイヤモンド』は奴に腕を掴まれて動けない。

加えて、あのバカでかい魔力の塊は未だ奴の手の上で大きくなっていく…やっべえ…。

そして、遂に((引き金|トリガー))が引かれた。

 

「…デアボリック…エミッション…」

 

奴の言葉で巨大な魔力の塊が収束していく…おいおいッ!?

 

「空間攻撃ッ!?ゼンッーーッ!!?」

 

「禅君ッ!?」

 

フェイト達の絶叫が聞こえるがもう間に合わない。

こっちへ来ようとする二人に俺は大声で叫ぶ。

 

「俺はいいから自分を守れッ!!『クレイジーダイヤモンド』ッ!!」

 

『ドラアッ!!』

 

俺は『クレイジーダイヤモンド』の左腕でパンチを放って、奴が掴んでいる手を狙う。

片腕でもう一発は相手に出来ねえだろ!?

 

「クッ!!」

 

奴は二発目のパンチを避ける動作を取ったので拳の拘束が緩んだ瞬間、スタンドを戻す。

そして胸ポケットから『トランプ』を数枚取り出す。

 

「(間に合ってくれよ!?)『((回転波紋疾走|スピニングオーバードライブ))』ッ!!」

 

俺は『((回転波紋疾走|スピニングオーバードライブ))』を展開して衝撃に備える。

こんな近距離じゃ恐らく持たないが無いよりはマシだ。

 

「闇に…染まれ…」

 

そして収束された魔力が一気に爆ぜる!!

爆発するようにそれが拡散すると、なのははフェイトの前に出て、シールドを展開した。

その漆黒の奔流は俺も覆ってくる。

一瞬で体に負荷が襲い掛かってきた。

 

「グゥッ!!オ…オォォォッォオオッ!!」

 

魔力が治まるまで波紋を流して耐えるが、ドンドンとヒビが入っていく。

負荷が掛かって片腕に裂傷が刻まれていく。

ようやくその流れが治まってきたとき、俺はフェイトとなのはに引かれて、光に紛れてビルの陰に隠れた。

なんとか黒い球体から逃れた俺達だが、状況はあまりよくねえ。

あんなもん3人じゃ手に負えないぞ。

 

「ゼンッ!大丈夫ッ!?」

 

フェイトは泣きそうな顔で、俺の腕を見ている。

その腕にはさっきの攻撃で手首から肘にかけて一直線に傷ができている。

 

「あぁ、傷はそこまで深くねえ…」

 

出血もそこまでひどくないし、波紋の流れにも影響は無いのでそれは間違いない。

 

「良かったぁ…あんな無茶はもうしないでね!?」

 

「…あぁ、ありゃ軽率だったわ。すまん、二人共」

「…ううん、判ってくれたらいいよ…なのはも、ゴメン。ありがとう。大丈夫?」

お礼を言いながら、フェイトはなのはの事を心配している。

さっきシールドで庇ったのはなのはだったからな。

「う、うん。大丈夫」

フェイトを安心させるように返事をするなのはだが、手首を抑えてる。

多分さっきのシールドでやっちまったんだろう。

 

「大丈夫なわけあるかっつの。『クレイジーダイヤモンド』」

 

「あっ…」

 

俺は『クレイジーダイヤモンド』でなのはに触れて、怪我を治す。

やせ我慢なんてせんでいいっつの。

 

「痛かったら言え。俺がキッチリカッチリ治してやらあ」

 

俺はなのはに笑いかけて言う。

ポカンとしてるがどうした?オイ?

 

「…うん、ありがとう。禅君」

 

「なぁに、治療費はいつものとこに振り込んでくれりゃいいから(笑)」

 

「「お金取るのッ!?いつものとこってどこッ!?」」

 

「ケケケ、冗談?」

 

「断言して欲しいのッ!!治してからお金取るなんて新手の詐欺なのーッ!!」

 

少しばかり空気が和んだが、すぐに切り替えてフェイトが奴を分析していく。

「…あの子、広域攻撃型だね。避けるのは難しいかな…バルディッシュ」

 

『Yes Sir Barrier Jacket Lightning Form』

 

…え?…広域攻撃型?…マジ?

いや、ちょっと待って?つうことはアレですかい?

本来の攻撃スタイルは固定砲台の奴に『クレイジーダイヤモンド』のパンチは止められたと?…

 

「…自信なくすぜ、チクショー」

 

そんな風にうなだれている俺を他所に、フェイトは何時ものバリアジャケットに戻っていく。

避けるのが難しいならハイスピードも意味はねぇからな…逆に防御が薄いのは仇になっちまう。

 

「なのはッ!」

 

「フェイトッ!ゼンッ!」

 

そこにアルフとユーノが合流してきた。とりあえず戦力は大分増えた。

だが、直後、突風が起こり、街を何かがスッポリと覆っていく。

それに合わせて街の色が変わっている。

 

「なんだコリャッ!?」

 

「前と同じ、閉じ込める結界だ!」

アルフが焦ったように叫んでる。

閉じ込めるってことは俺達を逃がすつもりはねえってわけだ。

……ここで決着つけよぉってか?

「やっぱり、私達を狙ってるんだ」

 

「だろぉな、奴さん、俺達をここで潰すつもりだ……ユーノ、アースラからの増援はねえのかよ?後、奴の弱点とかわかんねえのか?」

 

俺の質問にユーノは苦い顔で答える。

「今、クロノが解決法を探してる……援護も向かっているんだけど、まだ時間が…」

 

ユーノからの最新情報は俺たちには全く歓迎できねえもんだった。

つまり、今の状況はこの場の戦力は俺達5人のみ、援軍もすぐには期待できない。

おまけに奴に対しての有効な解決策はまだ見つかってない。

どれだけ分の悪い賭けだっつの。

只、俺たちが持ち堪えれば援軍にはあのプレシアさんもいる。

病気も全回復してるので持てる力を十全に振るえるとのこと。

あの人が味方だと本気で心強いな。

 

「……援軍が来るまでは俺達で持ち堪えるしかねえと……OK、やってやろうじゃねえか…」

 

こちとらアルフを助けた時から腹は括ってんだ。やるしかねえならトコトンやってやんよッ!!

俺達はビルの影に身を潜めて作戦を練る。奴に真っ正面からいくのは無茶だ。

近接戦がほぼ、最強クラスの『クレイジーダイヤモンド』と正面切って張れるレベルだしな。

そんな奴こっちにはいねえし。

近接戦闘もピカイチで砲台の役割もこなすってどんなチートだよ。

ワンマンアーミーってレベルじゃねえっつの。

ランボーも真っ青だよ。ターミネーターも泣いちゃうよ。

俺とユーノで作戦の要所を煮詰めていく。

 

「……((遠距離|ロングレンジ))からの砲撃?」

 

「NON、効かなかったら逆にズドンされて終了だ…多方向からの一斉((遠距離狙撃|ロングレンジスナイプ))?」

 

「NON どう考えてもパンチ不足だよ。各個撃破されたらひとたまりも無いね…((近接型|ショートレンジスタイル))の一斉奇襲攻撃?」

 

「それこそNONだ。こっちで((近接|ショートレンジ))で戦えんのは俺とアルフ、フェイトの三人だけだ。

 数の上じゃコッチが 有利だが……

 奴さんは砲撃のチャージ中に『クレイジーダイヤモンド』の全壊パンチを片手で受け止めやがったんだぜ?

 しかもそこから一歩も引かずにな……あんな奴に((近接|ショートレンジ))で挑んでみろ?それこそ次は間違いなくミンチだぜ?」

 

俺の説明に段々とみんなの顔が強張っていく。

今まで『クレイジーダイヤモンド』に向かってきた奴は皆例外なくブッ飛ばされてっからな。

((近接戦闘|ショートレンジ))では理不尽な強さを誇る『クレイジーダイヤモンド』が文字通り片手間でいなされたってのはかなりの衝撃のはずだ。

 

「……とんでもない強さだね…」

 

「全くだ。グレートにブッ飛んでやがる」

 

さて、どうしたもんかねえ…((遠距離|ロングレンジ))もダメ、ちまちま削るのも駄目、((近接|ショートレンジ))も駄目。

まさに駄目駄目尽くし……なら、残る手は一つ。

 

「「((中距離|ミドルレンジ))からの奇襲砲撃」」

 

しかねえわな。

だが、一発じゃ生温い。

 

「じゃあ、僕とアルフ、ゼンで闇の書の動きを止めよう。そこになのはとフェイトの砲撃で闇の書を挟撃する」

 

まぁ、それが一番確実か。なのはとフェイトで挟み込んでブッ潰す。

俺もアルフもユーノもデカイ決め手に欠けるし、近づいたりしたら砲撃に巻き込まれちまう。

 

「じゃあ、私が最初にあの子を引き付けるから、その間になのははチャージを」

 

最初の囮はフェイトが買って出た。

まぁ、この5人の中じゃ一番機動力があるから適任だろう。

 

「わかったのッ!!気おつけてね、フェイトちゃん」

 

「うん、ありがとう。なのはも気おつけて」

 

二人が心配しあってら。あぁ、素晴らしきかな、友情ってな。

 

「んじゃ、行きますかッ!!奴さんをサンドイッチの具にしてやろぉぜッ!?」

 

段取りを確認して頷きあって俺達はビルから飛び出し、闇の書の前に躍り出る。

俺達を見る奴さんの目は少し悲しげな感じだ。

 

急いでくれよッ!!クロノッ!!俺達がくたばる前によッ!?

今はこの場にいない相棒に俺は祈っておく。

正直、祈っておかないとやってらんねえぜ……

 

 

「…ちょいとダチがパーティに遅れててよ…アイツが来るまでは俺達に付き合ってもらうぜ?闇の書さんよぉ?」

 

俺達は各々武器を構えて奴を睨む。奴は俺達を見つめるだけで特に構えてはいない。

作戦がどこまで通用するかはわかんねえが、トコトンやってやる。

 

「へっ……いくぞッ!!コラァッ!!」

 

俺達は一気に散開してそれぞれの役割を果たすために動く。

まずは、フェイトが切り込んで奴の動きを抑える。

動きが止まったところでアルフとユーノの出番だ。

 

「「ハァッ!!」」

 

「………」

 

フェイトに続いてアルフとユーノがバインドで奴を固定する。

その隙に、フェイトは離脱してチャージを始める。

 

「…砕け」

 

『ブレイカー』

 

だが、すぐにバインドは砕かれる。

それも織り込み済みだがな!!

 

「おりゃあッ!!『((隠者の紫|ハーミット・パープル))』ッ!!」

 

俺は波紋の糸で奴の足を縛る。

無論、奴も黙ってるわけなくすぐに砕こうとするが…

 

「…?」

 

「へっへっへッ!それじゃあ『((隠者の紫|ハーミット・パープル))』は破れないぜぇッ!!」

 

『((隠者の紫|ハーミット・パープル))』は一向に砕けない。

それは当たり前だ。

奴の使っている『ブレイカー』はバインド、つまり魔法用の解除術式であり俺の『波紋』を崩す効果はない。

そもそも術式なんて組んでないし。

そして、奴が手間取るこの数秒でなのはとフェイトのチャージが終了した。

 

『Plasma Smasher』

 

「ファイアッ!!」

 

フェイトから金色の砲撃が…

 

『Divine Buster Extension』

 

「シュートッ!!」

 

なのはから桃色の砲撃が…

 

奴を挟み込む!!潰れちまいな!!

 

「盾」

 

だが、闇の書は、両手を振りかざして巨大なシールドを張った。

シールドとプラズマ・スマッシャー、ディバィンバスター・エクステンションが火花を散らせて激しくぶつかる。

奴を中心に嵐のような風が吹き荒れていく。

やがて金と桃色の閃光が消えた。闇の書はかすり傷一つ無え……押し負けたのか?

砲撃を撃った二人の表情は固くなっている。

作戦は失敗だ。

 

「クソッ!!これでもダメかよッ!?」

 

俺はすぐに奴から離れるが……

 

「…刃を撃て…血に染めよ」

突如、闇の書を中心点に、周りに複数の赤い刃が現れた。

多分、誘導弾のタイプだろう。

「穿て…ブラッディ・ダガー」

 

その赤い刃は俺達に襲い掛かってくる。

だが、これぐらいならッ!!

 

「なめんじゃねえッ!!『クレイジーダイヤモンド』ッ!!」

 

『クレイジーダイヤモンド』で叩き落とせるッ!!

 

『ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァッ!!!!!』

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!

『クレイジーダイヤモンド』の((連打|ラッシュ))で刃を防ぐが、状況は俺達に不利なままだ。

闇の書は、もう一度右手を翳して俺達の方に向けた。

……お次はなんだ?

「咎人達に…滅びの光を」

闇の書の右手の前に、桃色の魔力が集束されていく。

まるで周りから星が集まるかの如く……ま・さ・か?…

そして超巨大な魔力の塊が留まるとこを知らず膨張していく………ジーザス…

 

「まさか…あれは…」

 

フェイトは呆然と呟く。

あぁ、間違いねえ。見間違いでも、幻でもなんでもなくありゃあ……

 

「スターライト…ブレイカー…?」

 

なのはの呆然とした声が響く。

そうッ!!あ・の『星?粉微塵にしてやんよ!(笑)』砲撃。つまりは『スターライトブレイカー』だッ!!

フェイトは言わずもなが、見ていただけの俺達3人にもトラウマを植えつけたあ・のッ!!

 

『ス タ ー ラ イ ト ブ レ イ カ ー 』だ。大事なことなので三回言いますた。

 

「や、ややややややばいよッ!!ゼンッ!?あんなもん喰らったら…」

 

顔面蒼白のアルフが俺の隣で騒ぎ立てる。

あぁ、そんなことは判ってんだよ畜生め。

 

「ど、どうすればッ!!?な、何か手は無いかいッ!?フェイトッ!!」

 

「無理だよッ!?あれはシールドなんて関係無しに撃ち抜いてくるッ!!」ガクブル

 

「ば、万策尽きた…か…」

 

ユーノも同じように取り乱してる。

フェイトに至ってはトラウマの再来だからか、プルプルと震えてるね。

……だけどよ…

 

「いやッ!!策はあるッ!!」

 

まだ終わっちゃいねえぜ?この橘禅の『策』はよぉッ!?

 

「「「「ッ!?」」」」

 

俺の言葉に4人は一斉に驚いた顔で振り向いてくる。

この絶望の中で紡ぎだしたその言葉は一条の希望だろう。

 

「ほ、本当かい、ゼンッ!?」

 

ユーノがかなりの速度で突っ込んでくる。

ユーノ、必死なのは判る、痛い程判るからその鼻水仕舞えって。

女の子3人の視線がメチャ冷たいから。

 

「橘家には代々伝わる必勝の策がある。今からそれをお前等に教えてやる。だからッ!!しっかりと真似しろよッ!?生き残りたきゃなッ!!」

 

俺のその台詞で4人の顔に覇気が宿る。

 

「あぁ、ここまできたらなんでもやってやるさねッ!!教えてよ、ゼンッ!!」

 

アルフの言葉に全員が頷く。

その顔は生きて明日を過ごすことを夢見る顔だ。

いいぜ、橘家の必勝の策、魅せてやんよッ!!

 

「たったひとつだけの最高の策だ!とっておきのやつだ!いいか!?息が止まるまでとことんやるぜ!?」

 

俺の掛け声に全員の顔に緊張が奔る。

全員の顔を見渡して人差し指を顔の前でピンと立てて俺は不敵な笑みを零す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フフフフフフ………………………逃げるんだよォォォーッ!」

 

俺は奴から背を向けて明後日の方角に走り出す。

手は肘から90度に曲げてぇえッ!!L字を描きいぃぃぃぃいぃッ!!

指先はピンと伸ばすうぅぅぅぅッ!!

背筋を伸ばしてダッシュッ!ダッシュッ!!ダッシュゥゥゥゥッ!!!

 

「ふぇぇぇぇぇぇぇッ!?」

 

後ろからなのはの絶叫が聞こえるけど知ったことじゃ御座いませぇぇぇぇぇんッ!!?

 

「ちょ、ちょっと禅君ッ!?逃げちゃ駄…」

 

「「「了解ッ!!!」」」

 

「皆了解しちゃったのッ!!?」

 

「アルフッ!!ユーノッ!!」

 

「あいよッ!!」

 

フェイトの言葉でアルフはユーノを抱えて遠くに離れていく。

俺達も全力で奴から離れていく。ぜ・ん・りょ・く・でッ!!

 

「なんて無駄のない連携なのッ!?」

 

「なのはッ!!こっちッ!!」

 

「ふぇッ!?フ、フェイトちゃんッ!?」

 

なのはは状況が判らず、フェイトに引っ張られているが…

 

「ちょっ!禅君!?  それにフェイトちゃん!?なんでこんなに離れるの?」

 

正気ですかッ!?なのはさんよおッ!!

「あんなバカげた砲撃防げるわけあるかぁ!あんなもん食らったら塵も残らんわッ!」

「そうだよ!あれはシールドごと撃ち抜いてくる!回避距離をとらないとッ!!」

 

「大体ッ!あんな『星?粉微塵にしてやんよ!(笑)』砲撃なんか炸裂したらバリアジャケットが無い俺は天に召さ れちまうわぁッ!!」

 

「何その名前ッ!?そんな名前じゃないのッ!『スターライトブレイカー』なのッ!!」

 

「よりにもよってツッコムとこがそこかッ!?俺の命うんぬんは無視ですかッ!?コラァッ!!」

 

俺とフェイトはなのはの戯言に突っ込んで、全速力で駆け抜けていくが……

 

「えッ!?嘘ッ!?」

 

突如フェイトから驚きの声が上がった。

 

「どうしたッ!?」

 

「ゼン、なのは。巻き込まれた人がいるみたい。」

 

どうやら結界に巻き込まれた人間がいるようだ。

……いやいやいやいやいや!?…やばいだろ!?それ!!

「んな!?マジかよッ!?急いで向かうぞ!!」

「うん!!私についてきて!!」

 

俺達は速度をあげて巻き込まれた人間の所に急行する。

 

「この辺りだよ」

 

「うしッ!!なのは、降りて探すぞ!」

 

「うんッ!」

 

俺となのははフェイトから離れて地面に降りて、巻き込まれた人間を探す。

フェイトは信号の上から辺りを見渡している……なんとか、奴の砲撃が来る前に見つけねえとッ!!

少しして、なのはが人を見つけたようで呼びかける。

 

「あのッ!すみませーんッ!危ないですから、そこでジッとしててくださーいッ!」

 

俺達は向こうから返事が帰ってくるのを待ってたんだが……

 

「「なのは(ちゃん)!?、フェイト(ちゃん)!?禅(君)!?」」

 

帰ってきたリアクションと声ははとんでもない人物達ですた。

 

「「アリサ(ちゃん)!?、すずか(ちゃん)!?」」

 

「Oh My God!!よりにもよってお前等かよッ!!」

「何よ!?その失礼なリアクションッはッ!!」

 

「ぱぴゅうッ!?」

 

リアクション返しに延髄蹴りとは斬新ですね?アリサさんや?

 

「まったく!!…それで?なんでアンタたちがここにいるわけ?いったいなにが起こってるの?」

 「それに…その格好は?…禅君は普通だけど…二人のは?」

まあ興奮しているようだがそれでも冷静なほうだわな。

この異常なとこでそれだけ質問できりゃ上等だろう。

……つうか、砲撃はどうなったよ?

こんだけ離れりゃ直撃はしないだろうが…!ヤベエ!砲撃の余波がきやがった!?

「なのは!フェイト!シールドを最大で張れ!衝撃がおでましだ!!」

「わかったの!」

 

「了解!二人共!そこでじっとして!」

なのははカートリッジを二回ロードして前方で広範囲にシールドを展開する。

フェイトもカートリッジ二個分の魔力を込めてアリサとすずかを囲むようにシールドを展開する。

俺も『((回転波紋疾走|スピニングオーバードライブ))』を展開してすずかとアリサの前に立つ。

 

ドォォオォッォオオン!!

シールドに衝撃波がぶつかる。

なのはとフェイトは歯を食いしばり耐えている。

俺もかなり辛い。

余波でこれかよッ!?死んでも直撃なんて喰らいたくねえぞッ!?

そして、段々と衝撃が納まり、完全に無くなったところで俺達はシールドを解いたんだが…

それを狙ってか、さっきの赤い刃が飛んできた。

 

時間差攻撃かよッ!?

 

「「ッ!?」」

 

二人もそれに気づいてシールドを張り直そうとするが、間に合わない。

俺もさっきの砲撃を防いで波紋が弱くなってる。

だが、このぐらいならッ!!

 

「『クレイジーダイヤモンド』ッ!!」

 

『ドラアッ!!』

 

『クレイジーダイヤモンド』で迎撃しようと拳を振るうが…

 

ズドォンッ!!

 

「があぁっ!!?」

 

「ゼンッ!!?」

 

「禅君ッ!?」

 

クソッ!そういう魔法かよッ!?

衝撃を受けたら爆発しやがったッ!!

だが、一本だけじゃなく、魔力刃はかなりの数がまだ飛来してくる。

一つ一つは小さい規模の爆発だが……コッチに正確に放っていることと爆発範囲から考えんなら…

ここらへん一帯に刃をばら撒いて、一掃するつもりかよ!?

 

……………無関係のアリサ達まで巻き込むってか?…アンノヤロォ!!

「上等だコラァッ!!」

 

俺は『クレイジーダイヤモンド』を構えて、魔力刃を睨みつける。

これは一種の賭けだ。

俺の命がこの賭けのチップだが……俺がいる限り、こいつらにゃあ傷はつけさせねえぞッ!!

 

「ぶちカマせ!『クレイジーダイヤモンド』ッ!!」

『ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァッ!!!!!』

 

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!

 

 

俺は『クレイジーダイヤモンド』の((連打|ラッシュ))で魔力刃を真っ向から叩き潰していく。

そして拳に触れた直後爆発が起こる。

『クレイジーダイヤモンド』の腕に当たる爆発のダメージが俺の腕にフィードバックして血が滴る。

だが、それを無視して俺は魔力刃を叩き潰していく。

そのお陰か、後ろにいるフェイト達には一本も通してない。

 

絶対にッ!!こいつらにゃ傷一つ、つけさせねえッ!!

 

「ゼンッ!!お願い、やめてぇッ!!」

 

「こんなこと続けたら死んじゃうよぉッ!!」

 

「うるせえッ!!今はこれ以外に方法がねえだろぉがぁッ!!」

 

後ろでフェイト達が騒いでいるが、本当に今はこれしか方法がない。

 

((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!

((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!

((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!

((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!

((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!

((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!

((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!

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((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!((連打|ラッシュ))ッ!!

 

 

腕の痛みで頭がぼうっとしてきやがった。

もう、何千、何万、どれぐらい捌いたかわかんなくなってきたが………

 

「…へへっ…俺の勝ち、だ…」

 

やっとこさ、魔力刃の嵐が止んだ。

血を失いすぎた俺は、力が抜けて地面に座り込む。

 

「ゼンッ!!!?しっかりしてッ!!」

 

「禅君ッ!?」

 

フェイトが駆け寄ってきて俺を支えてくれる。

アリサ達は俺を見て泣きそうな顔をしてら…

アルフとユーノも今来たようで、二人共顔を真っ青にしている。

 

「これは…ゼンッ!!すぐに治療をッ!!」

 

ユーノが俺に回復魔法を掛けてくれるお陰で段々と傷の痛みが和らいでいく。

…あったけえな、これ…

 

「ア、アンタまた無茶やったんだねッ!?なんでいっつも、いっつもこんなことするんだよぉッ!!?…ぐずっ…な、なんで…アタシ達に心配ばっか掛けるのさぁッ!…嫌だよ…死なないでおくれよぉッ!」

 

「ゼンッ!ゼンッ!?しっかりしてッ!!死んじゃいやだよぉッ!!」

 

フェイトもアルフも俺を抱きしめて必死に声を掛けてきてくれるんだが…ちょいとキツイかな…こりゃ…

あ〜まったく…フェイトもアルフも泣きすぎだっつうの…俺が泣かせすぎなのかね?

しっかしフェイト、アルフ?お前等、死ぬは言い過ぎだろうに…ちっと取り乱しすぎじゃねえか?

そう思い、俺は自分の格好を見下ろしてみるが……

 

(…コリャ確かに、二人が取り乱してもしゃーねえわ…)

 

俺が着ていた学校の制服とコートはズタボロなうえに、袖の部分はなくなって

両腕には無数の傷があり血が出てる。酷い所は白い骨が見えそうになってた。

だが、それもユーノの回復魔法で少しづつ、塞がっていく。

 

(…波紋が練れるから俺でも治療は可能だな…)

 

俺は波紋を腕に纏わせてさらに治療していく。

ゆるやかでは、あるが傷の痛みも少しづつ無くなっていく。

これならまだ戦闘はできるな。

 

「…大丈夫だ…少しばかり休みゃ、まだ戦えんぜ?」

 

「駄目ッ!!もうゼンは戦わないでッ!!」

 

「そうだよッ!!もうこれ以上無茶しないでおくれよッ!!」

 

だが、俺に抱きついてるフェイトとアルフに駄目出しを食らっちまう。

二人共、俺を真剣に心配してくれてるから突っぱねづらいぜぇ。

…おまけにボロボロ泣いちまって…必然的に上目遣いになるし……

 

「…何も今すぐじゃねえって…キチッと休んでからだ…」

 

「で、でも…」

 

俺はまだ許そうとしないでしがみ付いてる二人の頭を優しく撫でてやる。

 

「「………あっ///」」

 

「大丈夫だって…もうあんな無茶はしねえからよ…大体、お前達が戦ってんのに、のうのうと休んでられるかってんだよ……俺はお前等を守りてえからさ……戦わせてくれや…なっ?」

 

コイツ等が命張ってんのに俺だけココで離脱なんて真っ平御免だ。

 

「…また無茶したら…お願い、聞いてもらうからねッ!?///」

 

「…アタシもだよッ!!///」

 

「……了解しましたよ、ったく」

 

まぁ、そんぐらいならかまわねえか。

そのまま二人の頭を撫でて落ち着かせておく。

 

「「//////」」

 

そうしていると二人は借りてきた猫のように大人しくなった。

とりあえず話が一段落したので、俺はユーノに向き直る。

 

「ユーノ、アリサ達はどうすんだ?」

 

「まだ、結界内からは出れないから、結界の外周のほうに転移してもらうつもりだよ?」

 

「オーライ、んじゃ俺も一緒にソッチまで転移を頼むわ、少し休んだら戻ってくっからよ」

 

「わかったよ。任せて」

 

そして、アリサ達と俺の周りに魔法陣ができる。

 

「すずか、アリサ…ゼンのこと、お願い」

 

フェイトは二人に話しかけてるが『俺をお願い』って何ぞ?

だが、二人はわかってるようで……

 

「まっかせなさいッ!!まだよくわかんないけど、このバカを無茶できないようにふん縛っておくからッ!!」

 

アリサはなんか…背後に炎が見える…

 

え?

 

「うん、お願い」

 

いや、ちょっフェイトさん?なしてそんなに輝く笑顔をされてるんでせう?

しかも許可だすって……俺のことだよね?

あっるえ?

 

「そうだね。女の子を心配させる悪い人はちゃんとO☆HA☆NA☆SHI☆しないとね?」クスクス

 

あっれえ?すずか様?

その笑顔に見え隠れするドス黒いオーラはなんですかい?………お話しですよね?

なんか、こっちにいるほうが安全な気がしてきたんだけど?

 

「ユ、ユーノ…やっぱ俺、こっちにのこ…」

 

「ユーノ?早く」

 

「Yes mam!!転送ッ!!」

 

「ちょおッ!?ユーノォーーーーーーッ!!」

 

み、見捨てられたくまーーーーーーッ!!?

い、いやまだ終わらんッ!!まだ終わらんよッ!!

俺は必死にユーノに向かって手を伸ばす………が

 

「駄目だよ♪?禅君は私達と一緒に居ないと♪♪?たくさんO☆HA☆NA☆SHI☆しようね?」クスクス

 

ドス黒いオーラのすずか様に後ろから抱きつかれますた。

怖すぎて動けますぇん。

最後の悪あがきにユーノに目線で助けを求めるも……

 

「ごめんッ!ゼンッ!!不甲斐無い僕を許してッーーーッ!!!」

 

簡単に見捨てられたぜ。なんてこったい。

友に見捨てられた俺が最後に見たのは……

 

 

俺の言葉を遮って、素敵な笑顔をユーノに向けるフェイト様(バルディッシュ君装備)と…

鋭すぎる爪をユーノの首元に押し当てている笑顔がステッキーなアルフさん。

その笑顔と爪を向けられて、顔面蒼白のユーノ君ですた。

 

 

 

 

ごめん。

ユーノ、俺は君を責めない………

説明
第18話〜規格外にも程があるだろッ!?
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コメント
rotary228さん>かなり渋いと思っておりますですwwwクレイジーダイヤモンドの造型もイカしてますしねww(piguzam])
ドラララララッシュはカッコいいですよね。(rotary228)
ユーノと禅の作戦会議のシーンでHELLSIMGのネタがあってビックリしました。(ネオ・ゼクトール)
回収し忘れなければいいけど(汗)(piguzam])
ユーノが禅と作戦を考えているのがかっこいい!これはクロノ合流後に、禅・クロノ・ユーノのかっこいいシーンへの伏線だな!!(キリッ)(T4号)
女は、いや、恋するO☆TO☆ME☆は最恐ッ!!(キリリッ)(piguzam])
逃げるんだよおおおおおおおおお!!良いですよね、このネタ!俺も使おうかな……。ってか、この作品って男共がかっこいいのにどこか哀れですよね……女に勝てない的な意味で。(ドラゴマキナ)
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