ハイスクールD×D~HSSを持つ転生者〜 第39話
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第39話〜温泉と神滅具の決定〜

 

 

 

そうか、シトリー家と対決とはな」

 グレモリー家本邸に帰ってくると、出迎えたのはアザゼルだった。

 リビングで会合の事を話した。

「人間界の時間で現在七月二十八日。対戦日まであと二十日ぐらいか」

「しゅ、修行ですか?」

 一誠がアザゼルに聞いた。

「当然だ。明日から開始予定。すでに各自のトレーニングメニューを考えてある」

 ニヤッと意地の悪そうな笑みを浮かべた。

 ……なんか、不安になってきたな。

「まあいい。明日の朝、庭に集合。そこで各自の修行方法を教える。覚悟しろよ」

「「「はい!!」」」「…はい」

 皆元気よく返事をした。…俺以外

 

 ―――っと、そこへグレイフィアさんが現れた。

「皆様、温泉のご用意ができました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺達はグレモリー家の庭にある温泉に浸かっていた。

「旅ゆけば〜♪」

 アザゼルは漆黒の翼十二枚を展開させていた。上機嫌だな。

 そういえば、初めて会った日も浴衣を着ていたし…意外と日本文化が好きかもな

「ハハハハハ! やっぱ冥界――地獄といえば温泉だよな。その中でもグレモリー家の

 私有温泉とくれば名泉だろう!」

 どうやら俺達が浸かっている温泉は有名らしい。なんか嬉しいよ

「あ〜極楽極楽〜」

 日頃の疲れが癒されていく…。いつも部長に追いかけられているからな、あれが

 とても疲れるんだ。

「し、失礼します……」

 ギャスパーも入ってきた。

「そういえばクリス」

 アザゼルが真剣な面持ちで俺を呼んだ。

「なんだ?」

「お前の神器『武装創造(アメント・イマジン)』だが、今回のサーゼクスたちとの会合

 で神滅具(ロンギヌス)に決まった」

「――――っ! 神滅具(ロンギヌス)に!?」

 と言うことは、俺の神器は一誠の『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』と同等に

 なったって事か。

『そうよ。この神器は神滅具をも創造し、神器同士で組み合わせる事もできるのよ。

 選ばれるのが普通だわ』

 エリスが言った。

 確かにな。その神滅具同士を組み合わせて創ったのが『赤白皇帝龍の鎧』だしな

「神滅具は"二種類以上の能力をあわせ持つ"のが特徴だ。お前の神器は明らかに

 二種類以上の能力を持っていた。それが決定打になった」

「………」

 

 

 これで俺も『禍の団(カオス・ブリゲード)』に狙われるようになったな。あ〜いやだな、

 俺はのんびりと学園の森で休みたいだけなのに

 アザゼルの顔を見てみると、今度はいやらしい顔をしていた。

「ところでイッセー」

「はい」

「お前はリアスの胸を揉んだことがあるか?」

 いきなり変なことを言い出した。

「は、はい! この右手でもみっと!」

 イッセーは右手でジェスチャーした。アホだ。真正のアホがここにいる!

「そうか。じゃ、こう―――」

 アザゼルは人差し指を横に立てて言った。

「女の乳首をつついた事があるか?」

 …駄目だ駄目だ。これ以上聞いていたら俺にもアホが移る。

「なぁ祐斗。お前修行はドコでやるんだ?」

 俺はエロ談議しているアホ二人を無視しながら祐斗に話しかけた。

「僕は師匠に剣術を一から指導してもらうんだ」

 祐斗はもう決まっているのか。俺はどうするんだろうな。

「に、二流ですか! ど、どうすれば、一流に!?」

 …一流? 二流? いったい何の話をしているんだ?

「男はな」

 アザゼルは一誠の腕を掴むと、

 ブンッ!

 女湯に向けて一誠(野獣)を放り込んだ。

「やっぱ、混浴だよな!」

 ザブゥゥンッ!

 女湯の方で水しぶきが見えた。一誠が落ちたのか。やったな、お前にとって最高だな

 俺にとっては地獄に等しいけどな

 

 

「…で、アザゼルは何で俺の腕を掴んでいるんだ?」

「あら…ばれていたのか。お前を女湯に入れたらどうなるか、見たかったのに」

 …こいつ、射殺しようかな。

「さて、邪魔者はいなくなったしこの前の続きを話そうぜ」

「この前の話?」

 疑問符を浮かべた俺にアザゼルはため息をついた。

「お前の神器についてだ」

 ああ! その話ね。

「お前の神器は明らかに二種類以上の能力があった。譲渡に創造、神器の合体など。

 だから、お前の神器を調べさせて欲しいんだ」

「調べさせて欲しいって、この前に調べたんじゃなかったのか?」

 アザゼルは目を輝かせて言った。

「ますます興味が湧いたんだよ!」

 こうなったらアザゼルは止まらない。マニアの顔をしていやがる。

 

 

 〜〜〜〜〜〜しばらくお待ちください〜〜〜〜〜〜

 

 

「ということなんだよ! だからお前の神器を貸してくれ!」

「わ、わかった! 貸すから!」

 俺はシャーロックの武装をアザゼルに貸した。

「これはよくクリスが使用していた服装じゃないか」

 驚くアザゼル。

「これは俺が創造した武装の中でも、強いほうに入る。これを調べれば俺の強さの

 一部はわかるはずだ」

 主に超能力(ステルス)とかな。

「わかった。明日にでも、グリゴリにいって調べる」

「じゃ、俺は出ようか」

 なが風呂してしまうので俺は温泉から出た。

 

 

 女湯にいる一誠から魂が抜けるような声がしたが、無視した。

説明
神様の悪戯で、死んでしまった俺―――神矢クリスはハイスクールD×Dの世界に転生した。原作の主人公、兵藤一誠らに会っていろんな事に巻き込まれる。
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