ONE PIECE ?黒髪少年の描く世界? 第二十六話 地下
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どうやら対策法を見つけたようだ。

 

 

ってええええぇぇぇ!!?

ルフィがクロコダイル殴った!殴ったよ!!

あ、お母さんが我が子の始めて歩いた時に感じる感動ってこんな感じなのかもなー。

いやいやちがうちがう、なんで殴れんの、クロコダイルお前のいつもの自慢の砂化はどうしたーー!!

ああ、俺どっちの味方してんだよ…いや勿論ルフィだけどね?

 

 

 

 

 

ホントなんで殴れんの?

「る、ルフィー…」

そそそ…とさりげなくルフィに寄る。

端から見たら怪しい事極まりないのだが気にしない事にする。

 

 

「(なんでクロコダイル殴れんのー!)」

「(ん?おお!あのな、あいつ水が弱ぇんだ。ユバのおっちゃんの水のおかげでわかったんだ!)」

「(ほーー!!誰だか知らんがユバのおっちゃんナイスだ!よくやった!)」

「(だからトリに頼んで樽にありったけの水入れてもらったんだ。そんでここのポンプを押すと…)」

「(おぉー!ちゃんと水出んじゃねーか!やるなトリ!酒だったらもっと良かった!)」

「(そうだな!おれは肉だったらもっと良かった!)」

「(…肉じゃだめだろ…)」

クロコダイルにしゃがんで背を向けてコソコソ言ってるとクロコダイルが寂しくなったのかこちらを青筋浮かべて睨みつけてくる。いや、寂しくてってのは間違えてもないだろう。普通に考えればわかる事だ。

 

 

 

「てめぇら…ふざけんのも大概にしろよ…」

クロコダイルが起き上がり、ルフィを睨む。

 

 

「あぁ…すっかり忘れてた…お前をおれはビビの分とユバのおっちゃんの分ぶん殴ってやんなきゃなんねぇんだ!」

ビビがクロコダイルの方を向いて言う。

ルフィもこんなに怒る事ってあるんだ…始めて見る…

 

 

「ボス」

「手出しはいらねぇ。とっととそいつを連れて|“歴史の本文”(ポーネグリフ)を解読しろ、ニコ・ロビン」

ミス・オールサンデーが言い、クロコダイルが答える。

ニコ・ロビン…?どっかで聞いたような…まいっか。めんどくさい。

 

 

 

 

 

 

「そうそう。ミス・オールサンデーの相手はこっち」

俺が手をひらひらして言う。

 

「あなたと戦う理由はないわ」

「それはどうかな。友達のおとーサマがくくりつけられてるってのは…放っとけねえよなぁ…」

ヤマトの顔から笑みが消える。かといって怒ってる訳でもない。無表情なのだ。

「ってことで…相手してもらうぜ?」

 

 

 

「フィーユ・ダイス!」

手を前にかざす。すると手から葉が出てきて黄緑の約25×25の立方体の形になる。そしてそれが瞬時にミス・オールサンデーの頭上に飛んでいく。

「カラー・セレクト、ヘビー級!|灰象(グリージオ・エレファンテ)!」

即座に絵の具、筆、パレットを取り出しダイスの側面に灰色のゾウを描く。

 

 

 

パオォォォォォン

 

ダイスに描かれたゾウが片方の前足を上げ、足踏みをする。するとダイスがゾウより少し濃い灰色に染まったかと思うと、ミス・オールサンデーに向かって落ちる。

「|“三十輪咲き”(トレインタ・フルール)」

ミス・オールサンデーの肩から腕がそれぞれ一本ずつ生えたかと思えばその腕から腕がという風に木の枝のように腕が生えていく。

 

ドンッ

 

「っ!」

ダイスがミス・オールサンデーの腕に当たり、持ち上げられている。だがミス・オールサンデーも楽そうではない。

「やっぱそのくらいだと持ち上げられちゃうか…それじゃこれでどうかなって、い”!?」

さらに重くしようと黒の絵の具を取り出した所で、ミス・オールサンデーが持っていたダイスをすごい勢いでこちらに投げてきたのだ。

「危ねー危ねー」

ヤマトが手を前に突き出すとあとわずか1mでヤマトにぶつかりそうだったダイスははじけるように消え去った。正式に言うと、葉に戻ったのだ。

「俺の作りだしたダイスは俺の思い通りになるんだ。当てようとしても当たる訳ないだろ?さてと女と戦うのはあんま気分がいいもんじゃないし…ビビの手伝いにいくかな」

そう言い広場の方に寄る。

 

 

 

て、あれ。

「俺コブラ王助けようとしてたんじゃん。女と戦うのはヤだとか言ってる暇ないじゃん。っつーこって悪いけど倒れてくれよなっていね”え”し!!」

どうやら不利とみたミス・オールサンデーはコブラ王を連れて“ぽーねぐりふ”とやらのところに行ってしまったらしい。

 

「おいおいどーするよ、ルフィー、は、ワニ君と戦ってるし」

ルフィの方を見やるとクロコダイルと激しく戦ってる最中だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

どーするよー!!

 

やっぱその“ぽーねぐりふ”とかいう物があるとこにいかねーとな。

“ぽーねぐりふ”が貴重なら地下とかに保管するよな。そんで宮殿みたいに飾ってーうんたらかんたらみたいな。

うし、地下で宮殿みたいなとこを探せばいいんだな!

 

やることを見つけた俺は葉になり、上空から探す事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おお!

「宮殿でー、」

前を見る。そこには何やら豪華そうな建物。

 

「地下!」

横を見る。地下へのヒミツ階段のようなものが開けっ放しになっていた。

 

 

 

 

うんうん!“ぽーねぐりふ”が匂うよ。絶対この下だ!

嗅いだ事ないけど。

 

 

「うっし、行くか!」

説明
にじファンからの転載です。
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